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いわてフィルハーモニー・オーケストラ「スペシャルコンサート2016~感謝の第九~」
- 実施日時
- 2016年2月13日(土)14:00開演
- 実施場所
- 宮古市民文化会館 大ホール(岩手県)
- プログラム
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ベートーベン:交響曲第9番 ニ長調 作品125「合唱付き」
- 出演
寺崎 巌(指揮)
野田ヒロ子(ソプラノ)
黒木香保里(アルト)
澤田 薫(テノール)
関口直仁(バリトン)
感謝の第九特別合唱団
岩手大学合唱団
釜石第九の会
熊友会ヴォーカル・アンサンブル(合唱)
小原一穂(合唱指揮)
佐々木幹雄(副合唱指揮)
佐々木正利(特別講師)
主催者からのレポートをお届けします。
「感謝の第九」は震災復興5年目の節目を迎えるに当たり、復興支援への感謝表明を内外に大きく発信するプロジェクトとして企画立案されたものです。
そこで宮古市民文化会館のリニューアルオープン後初年度のプログラムの総決算として、地元オーケストラ、地元出身指揮者、地元ソリスト起用、市民参加を含めた芸術文化事業を企画立案するに至った訳です。しかしながら、慢性的な指導者不足や環境の変化に、活動が低調に推移していた地元沿岸の音楽活動は多くの難問を抱えた状態でした。そこで補助金を活用し地元の合唱指導を一流指導者に委託しました。
参加者は予想をはるかに超える110名となり、内陸からの応援を合わせて140名の合唱となりました。市民の皆さんが音楽を創造する喜びを味わい、ベートーベンに夢中になり、5ヶ月の練習期間はとても有意義な時間となりました。前日からのオーケストラ伴奏でのリハーサルは熱気に溢れ、沿岸の市民の皆さんの熱意に刺激を受けたオーケストラはどんどん素晴らしくなりました。
当日は多くの観客に囲まれ、熱気あふれる演奏が進み、終了後は『ブラボー』の声が上がるほど白熱したステージとなりました。アンコールでは、フィンランディアを合唱付きで演奏しました。宮古の市民が立ち上がって復活を宣言したかのような、素晴らしい響きに包まれました。全世界からの多くの支援に感謝を表明できた素晴らしい一日となりました。演奏会から1ヶ月後、被災地は震災大津波から5年を迎えました。まだ復興半ばの部分もありますが、改めてこの場をお借りして皆様の温かいご支援お心遣いに感謝申し上げます。ほんとうにありがとうございました。