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東日本大震災復興支援演奏会実行委員会 「東日本大震災復興支援「第九」等の演奏会」
- 実施日時
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2015年12月27日(日)13:30開演
- 実施場所
- 福島県文化センター 大ホール
- プログラム/出演
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<第一部>追悼式
・ごあいさつ
福島県知事 内堀雅雄
福島市長 小林 香
飯舘村長 菅野典雄・黙祷
<第二部>
1.福島市立松川小学校合唱
石髙久仁夫(指揮) 五十嵐彰子(伴奏)「地球をつつむ歌声」 作詞:日野原重明、作曲:加藤昌則
同声(女声)合唱のための組曲「こころのてんきよほう」より
「こころのありか」 作詞:片岡 輝、作曲:鈴木憲夫
「花は咲く」 作詞:岩井俊二、作曲・編曲:菅野よう子2.福島市立福島第一中学校・福島市立福島第四中学校の合唱
葉室恵子(指揮)、鈴木桂子(伴奏)「プレゼント」 作詞:Saori(SEKAI NO OWARI)、作曲:Nakajin(SEKAI NO OWARI)、編曲:大田桜子
「群青」 作詞:福島県南相馬市立小高中学校、平成24年度卒業生
構成・作曲:小田美樹、編曲:信長貴富<第三部>
高校生・大学生・「第九」の会合唱団等による演奏
佐藤宏之(指揮)「大地讃頌」 作詞:大木惇夫、作曲:佐藤 眞、編曲:宮崎 隆
「交響曲第9番」より第3楽章、第4楽章「歓喜の歌」 作詞:シラー、作曲:ベートーヴェン
管弦楽:福島県立福島高等学校管弦楽団、福島県立橘高等学校管弦楽団及び賛助出演者
合唱:ふくしま「第九」の会合唱団、会津「第九」の会、つくばフィルハーモニィ第九合唱団
「第九」のソリスト:大倉由紀枝(ソプラノ)、星 由佳子(アルト)、樋口達哉(テノール)、高橋啓三(バス)
主催者からのレポートをお届けします。
ふくしま「第九」の会では、過去20間連続して演奏会を続けてきましたが、諸般の事情により、10年間演奏会を開催できませんでした。
この度、あの未曾有の大震災から5年目を迎えるにあたり、震災による犠牲者への追悼と復興への祈願を込めて「音楽の力による、心の復興を!」テーマに掲げ、“東日本大震災復興支援「第九」等の演奏会”として「第九」を再演するために、発起人会を立ち上げました。規約や開催要項等を決めて、ソリスト、オーケストラ、小学校、中学校、高等学校への参加を呼び掛けて、開催する事になりました。
合唱団を募集したところ、最終的には193名の参加者が決まりました。そのために当初予定していた練習会場を、福島市音楽堂小ホール、福島市公会堂大ホールや杉妻学習センター、福島県文化センター大ホール等に変更して練習開始し、平成27年12月27日(日)福島県文化センター大ホールで開催致しました。
演奏会は実行委員長貝瀬幹雄の開会のあいさつに続いて、サントリー芸術財団から「ウイーン・フィル&サントリー音楽復興祈念賞」の授与式に専務理事勝田哲司様にご来場頂き、ふくしま「第九」の会理事長松本峯治へ賞状が授与されました。
第一部追悼式には、福島県知事代理 篠木敏明様、福島市長 小林香様、飯舘村長 菅野典雄様から震災から現在までの復興の様子等をふまえてごあいさつを戴きました。
その後会場の皆様方と一緒に震災や原発で犠牲になられた方々に対して、黙祷を捧げました。
第二部では福島市立松川小学校(38名)の合唱「地球をつつむ歌声」「こころのてんきよほう」より「こころのありか」を発表、そして会場の皆様方と一緒に「花は咲く」を合唱しました。
次に福島市立福島第一中学校と福島第四中学校合同(30名)で「プレゼント」「群青」を演奏しました。
観客からは「小学生の澄んだ歌声に感激した。」「花が咲く」では「一緒に歌ってとても感動した。」
中学生の「群青」は「様々な震災の思い出がよみがえり、涙が止まらなかった。」等々の感想を頂きました。
第三部「大地讃頌」と「交響曲第9番」より第3楽章、第4楽章では、福島県出身者の指揮者・佐藤宏之氏、第九のソリストにはソプラノ大倉由紀枝、アルト星 由佳子、テノー ル樋口達哉、バス高橋啓三の各氏に出演して頂きました。オーケストラは県立福島等学校、同橘高等学校、賛助出演者合わせて126名、、合唱には原発で避難している、飯舘お母さんコーラス、コール鹿島等も出演。又、会津「第九」の会、つくばフィル第九合唱団、二本松市、伊達市、仙台市からも参加して頂き、総勢193名で歌うことができました。
「大地讃頌をオーケストラで聴いたのは初めてだったので、すごく感動した。」「第九をあれだけの人数で、見事なハーモニーで歌い素晴らしかった。」「特にソリストの迫力ある演奏を真近で聴けて幸せでした。」等の感想が寄せられました。
今回は小学生、中学生、高校生にも参加して頂き、福島の全市民を挙げて復興を祈願すると共に、次の福島を担っていく若い力を育む意味においても大きな意義があり、この演奏を通して元気な福島の姿を国内及び世界に発信できたと確信致します。
最後にサントリー芸術財団から「ウイーン・フィル&サントリー音楽復興祈念賞」を頂く事ができたことに対して厚くお礼申し上げます。