- 05
金管六重奏凸凹ブラス仙台公演と金管楽器集中講座
<学校指導>
- 実施日時
- 2015年12月19日(土)、20日(日)
- 実施場所
- 宮城県登米市立米岡小学校
宮城県仙台市立幸町中学校
宮城県仙台向山高等学校
- プログラム
-
パート別個人レッスン、アンサンブルレッスン等、学校ごとに合わせた指導
<演奏会>
- 実施日時
- 2015年12月21日(月)18:00開演
- 実施場所
- 仙台市太白区文化センター 楽楽楽(ららら)ホール
- プログラム
-
第1部
池之上覚皇:DCBC でこぼこのテーマ
R.シューマン(江村考広 編):「子供の情景 作品15」より
三浦秀秋:ノー・スウィング
西下航平:金管六重奏のための小組曲「原風景たち」(本公演初演)
1.あぜ道 2.霊山 3.賑わう村 4.波の追憶第2部
E.エルガー(坂井太陽 編):威風堂々第1番
湯座歌子:ルリムスカリ
菅野よう子(木村皓一 編):花は咲く
S.ラフマニノフ(木村皓一 編):パガニーニの主題による狂詩曲 作品43
- 指導担当・出演者
-
中島めぐみ(トランペット)
鈴木知佳(トランペット)
江村考広(ホルン)
大場千鶴(トロンボーン)
坂井太陽(ユーフォニアム)
木村皓一(テューバ)
主催者からのレポートをお届けします。
私たち「金管六重奏凸凹(でこぼこ)ブラス」は2012年に東京音楽大学に在学(当時)していた学生6名によって結成された金管アンサンブルグループです。メンバー全員が東日本大震災当時高校3年生であり、これから新たな道を進もうとしている中での体験は今でも鮮明な記憶です。メンバーの中には東北や関東の太平洋沿岸で地震を体験した者もおり、演奏を通して震災の復興や記憶を語り継ぎたいと考えておりました。
今回は「学校指導と演奏会」を中核に宮城県内で開催です。
まず学校指導では、2日間にわたり県内の学校を対象に3校伺いました。学校の要望ごとに合わせた指導を行い、私たちにとっても良い経験を積むことができました。また、各校で30分ほどのミニコンサートを開催し、アンサンブルを身近に楽しんでもらおうと考えました。指導先で出会った先生方や生徒たちも後日開催した演奏会(後述)にもご来場下さり、多くの出会いも得ることができました。
演奏会では仙台公演ならではのプログラム構成を考え、宮城県出身の音楽家・湯座歌子さんには震災からの復興への祈りを込めた曲「ルリムスカリ」の再編を依頼。同県出身で東京音楽大学の同期生である作曲家の西下航平さんには日本の原風景をテーマにした「原風景たち」を委嘱しました。
クラシックの名曲を織り入れながらも、復興のメッセージを曲に込めることを意識し、多くのお客様に終演後やアンケートにてご好評の声を頂いたことは私たちにとって財産です。
震災から5年経っても尚、復興は未だ道半ばのように感じますが、そんな時に音楽で心が少しでも安らかになり、皆様の力に少しでもなることを祈っております。
最後になりますが、サントリー芸術財団様を初めとしたご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。今後とも皆様のご声援ご協力の程を、何卒よろしくお願い申し上げます。