主催者からのレポートをお届けします。
北上吹奏楽団は「地域に根ざした活動」「地域に愛される楽団」をモットーに活動をしております。昭和51年に創立され岩手県でも「老舗」となる歴史のある吹奏楽団です。現在の団員数は44名。創立当時の団員も数名在籍しております。伝統を守りながらも若い団員を中心に新たな「きたすいサウンド」を奏でています。
定期演奏会は、毎年12月に開催しており、今年で節目の40回目となりました。

2011年3月11日の東日本大震災から5年。この間、地域のチャリティイベントでの演奏や訪問演奏、そして定期演奏会においては、毎年ロビーでの募金活動を積極的に行い沿岸被災地から北上市へ避難をしている方々をご招待し吹奏楽を通じ微力ながらも「元気と勇気と癒し」を届けて参りました。
今回の定期演奏会は、3部構成となっており指揮者は、今年もいわてフィルハーモニーオーケストラ代表の寺崎 巖氏。寺崎氏の様々な活動に北上吹奏楽団も賛同し「音楽の素晴らしさ」「音楽で勇気と元気を届ける！」という気持ちを持ちながら日々の練習や演奏会等、広範囲に活動を行っております。

第1部では、第40回記念委嘱作品として今回のゲスト本間 雅智氏作曲「ファンファーレ・フォーティー」を初演。また第3部では、北上吹奏楽団に以前在籍していたOB&OGを招いての合同演奏を実施しました。 今回の「第4回ウィーン・フィル&サントリー音楽復興祈念賞」を受賞し、活動の励みとなりましたし、とても光栄に思います。
40回目の節目を迎え、歴史と伝統を引き継ぎながらも新たな北上吹奏楽団を造り上げたいと思います。