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Keys of Change(イギリス)Fukushima Youth Sinfonietta 福島・東京コンサート

  • 実施日時
    【福島】2015年8月18日18:30開演
    【東京】2015年8月20日19:00開演
  • 実施場所
    【福島】福島市音楽堂大ホール(福島県福島市)
    【東京】東京オペラシティコンサートホール(東京都新宿区)
  • プログラム

    グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲

    モーツァルト:フルート協奏曲ニ長調 K.
    (I. Allegro aperto/ II. Adagio non troppo/ III. Rondo.Allegretto)

    シベリウス:悲しいワルツ作品

    ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品
    (I. Moderato/ II. Adagio sostenuto/ III. Allegro scherzando)

  • 出演

    本名徹次(指揮)
    福島青年管弦楽団 Fukushima Youth Sinfonietta
    ザック・タルパゴス(フルート)
    パノス・カラン(ピアノ)
    日本フィルハーモニー交響楽団・桐朋学園大学・日本チェロ協会およびKeys of Changeの音楽家

主催者からのレポートをお届けします。
Keys of Changeはイギリス籍の団体であり、クラシック音楽を通じて世界中の人々をつなぎ、難しい環境に生きる人々が自分の人生を切り拓いていく勇気を手にすることを目的に活動している団体です。
被災地で生きる中高生たちが、国内外のクラシック演奏家との恊働を通じて演奏技術を飛躍させ、大舞台での成功体験を味わうことで、これからの人生を自分の手で切り拓いていくための自信や強さを手にすることを目的として、2011年8月以降半年毎に演奏交流活動を続けてまいりました。2013年には、「福島青年管弦楽団」としてロンドンツアーなどの演奏活動を始めました。

この度は福島市の中高生51名が、2週間にわたる集中リハーサルを重ねた上で、8月18日福島市音楽堂大ホールおよび8月20日東京オペラシティコンサートホールにて、「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番」や「モーツァルト:フルート協奏曲」などを共演しました。
Keys of Changeの外国人音楽家6名に加え、指揮者の本名徹次さん、バイオリニストの大谷康子さん、日本フィルハーモニー交響楽団・桐朋学園大学・日本チェロ協会からの総勢19名の助っ人奏者の方々にもご参加いただきました。
福島での演奏会では350名、東京では1,300名の聴衆の皆さんと、福島からの音楽や希望のストーリーを共有いたしました。美智子皇后様を初め、音楽業界の様々なお客様にもコンサートをご覧いただき、国内外のメディアにも広く取り上げられました。ハイレベルな音楽を提供するのみならず、演奏者の成長ストーリーを共有するという、新しいコンサートのあり方を提案する機会ともなりました。
また、開演迫る東京オペラシティのステージ上にて、第3回「ウィーン・フィル&サントリー音楽復興祈念賞」の授与式を行いました。貴団体およびご支援をいただいた皆様のおかげで、本事業を無事に執り行うことができましたこと、団員一同深く感謝しております。
Keys of Changeは、2016年以降も、そして震災が遥か昔のこととして忘れ去られてしまう時代となっても、福島の青少年の方々に音楽的・人間的成長の機会を作り続ける所存です。

写真©RyuseiOjima, Miko Tanaka