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アマデウス室内管弦楽団 「第28回定期演奏会」
- 実施日時
- 2015年5月31日(日) 14:00開演
- 実施場所
- 郡山市民文化センター中ホール
- プログラム
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モーツァルト:交響曲「ルーチョ・シッラ」KV135
モーツァルト:フルート協奏曲第2番 ニ長調 KV314
ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 Op.68「田園」
- 出演
佐藤雄一(客演指揮)、鈴木美奈子(フルート)
本年も助成頂きましてありがとうございました。
アマデウス室内管弦楽団は、古典的な2管編成の室内オーケストラとして1988年に第1回定期演奏会を開催し、活動してきました。郡山市には大人数の「郡山市民オーケストラ」がありますが、大編成ですと演奏しにくいモーツァルトやその前後の作曲家の作品を中心に、また、編成上可能なものは20世紀の作品も演奏しています。
昨年はウィーン・フィルのメンバーとの演奏が実現し、感動の中の演奏会でしたが、今年につきましてはウィーン・フィルの方々との共演は叶いませんでした。しかし、おかげさまでプロの指揮者をお呼びして、大変有意義な練習を重ね、演奏会の評価もまずまずであったかと自負しております。それこそ昨年はウィーン・フィル効果および、ソリストの佐藤秀徳さんとの共演によりましてほぼ満席での演奏会でしたが、今年の指揮者はまたゲストとはいえ、ソリストは地元の、それも当団メンバーですし、集客についての不安があったことは否めません。しかし、まずまずの入りであった理由には、昨年から貴事業につきましても当団を始め、お客様方にも周知されつつあるからかと思っております。
演奏会というものは当然お客さんは多い方が張り合いがあるものですが、何せ当団は小編成のオーケストラですので曲も限られてきますし、有名な曲にこだわらず、いわゆるマイナーな曲にもチャレンジしたいというメンバーの意気込みはありますが、一般市民まで浸透することはなかなか困難な面はあります。しかし、自らの予算ではなかなかできなかった、ゲスト指揮者をお呼びして演奏の質を高めていくという面では今回の助成、本当に感謝しております。
今回の指揮者、佐藤雄一氏との共演は初めてでしたが、毎回の練習においてはかなり細かい指示によりみるみる音が変わっていくのがおもしろいほどでした。そして演奏会当日には佐藤氏のお知り合いもたくさんお出で下さり、初めて当オーケストラを聴かれた方からもいい評価を頂くことができました。
さて、次年度については、オール・モーツァルト・プログラムとしまして、シンフォニーを3曲と序曲ということになりました。指揮者は昨年のウィーン・フィルの方々とも共演させて頂いた、そしてドイツでも勉強してこられた本多優之先生にお願いすることができました。モーツァルトのシンフォニーは、まずは初期のものとして第6番、それから比較的聴くこともあります第31番「パリ」、そして最後のシンフォニーであり、特に有名な第41番「ジュピター」を採り上げ、モーツァルトのシンフォニーの変遷と言っては大げさですが、スタイルの違いなどを勉強し演奏できたらいいなと思っております。それから演奏会の開始にはやはり序曲で始めたいという団員の希望もあり、これも比較的演奏されないかも知れませんが、「劇場支配人」をやってみることにしました。次回はコンチェルトもないし、純粋にオーケストラの音そのもので勝負しなければなりません。気持ちを引き締めて練習にあたっていきたいと思っています。