13

プレジールオーケストラ白河「プレジールオーケストラ白河 第5回定期演奏会」

  • 実施日時
    2015年4月26日(日)14:00開演
  • 実施場所
    白河市民会館(福島県)
  • プログラム

    シベリウス:アンダンテ・フェスティーボ

    モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章

    中田 章:早春賦

    松任谷由実:春よ、来い

    ホルスト:7つのスコットランド民謡

    チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ハ長調 作品48

  • 出演

    竹田 学(指揮)
    プレジールオーケストラ白河

主催者からのレポートをお届けします。
白河市は、福島県中通り南部にある、かつて奥州三関の一つ白河の関が置かれた歴史ある自然豊かな人口62,000人の城下町です。プレジールオーケストラ白河は、設立7年目の小中高校生を中心とした弦楽オーケストラです。子どもたちの音楽への情熱と演奏力を発揮できる場を作り、地域に根ざした音楽活動を続け、地域の音楽文化に貢献したいとの思いでH21年に活動を始めました。
地域の方々の支援をいただき、講師の方々の熱意に支えられてH22年に第1回の定期演奏会を開催できました。しかし翌年の東日本大震災で、白河も大きな被害を受け、自宅が全壊した団員や原発事故の影響で遠方に避難した仲間もおり、予定していた第2回定期演奏会は延期、活動休止となりました。その後、8月の復興イベント参加を機に練習を再開し、それから4年間、定期演奏会、復興コンサート、ボランティア演奏などの演奏活動を続けてきました。子どもたちのオーケストラは、毎年入学、卒業があり団員数が変化しますが、常に成長していく楽しみがあります。可能性を秘めたこの時期に音楽や仲間と出会うことは素晴らしい経験ですし、純粋な子供たちの奏でる音楽から地域の大人たちも沢山の力を貰ってきました。
節目の第5回定期演奏会は、難曲であるチャイコフスキーの弦楽セレナード全楽章をメイン曲と決め、合宿も含め、一年間練習を重ねてきました。当日は、白河を離れているOG、近隣の市民オーケストラの方の応援もあり、大きな舞台での総勢40名での力強い喜び溢れる演奏会となりました。演奏に先立ち、ステージで音楽復興祈念賞の贈呈式を開催させていただき、第1部は、アンダンテ・フェスティーボの重厚なハーモニーではじまり、早春賦など親しみやすい曲目を。第2部はチャイコフスキー弦楽セレナード全楽章を、全員で演奏することができました。会場に足を運んでくださった方々からは、感動で涙した、元気をもらった、また聞きたい、などの声を沢山いただき、この1年で大きく成長した子どもたちの笑顔が印象的でした。この演奏会は「第3回ウィーンフィル&サントリー音楽復興祈念賞」のご支援をいただくことで可能となりました。心より感謝申し上げます。
白河市には、市民オーケストラ、吹奏楽団も存在しないのですが、小中学校に管弦楽部があるため、楽器経験者、音楽愛好者は多いようです。一緒に演奏したいと、入団される大人の方もおり、親子参加も2組存在します。プレジールオーケストラ白河が、いずれ市民のオーケストラに発展し、音楽溢れる白河になって欲しいと夢みながら、今後も楽しく活動を続けていきたいと思います。