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福島楽友協会合唱団「福島楽友協会合唱団 第53回定期公演」

  • 実施日時
    2014年12月23日(祝)14:00開演
  • 実施場所
    会津風雅堂(福島県会津若松市)
  • プログラム

    I 混声合唱とピアノのための組曲「くちびるに歌を」

    II 「あのころの唄」-Part IV-

    III Stabat mater g-moll Op.138(悲しみの聖母 ト短調)(ラインベルガー)

    IV Missa No.2 G-dur D.167(ミサ曲 第2番 ト長調)(シューベルト)

  • 出演

    福島楽友協会合唱団
    高麗正宣、菅野正美、高橋祐二(指揮)
    星英一(ピアノ・オルガン)
    福島楽友協会管弦楽団(管弦楽)
    バッハホール管弦楽団
    金澤茂(音楽監督)

主催者からのレポートをお届けします。
福島楽友協会合唱団は、国内外において芸術性の高い演奏を行うことを目的に1990年1月に設立しました。オーディションにより全県よりメンバーを集め、月1回の日曜日を利用して練習しています。メンバーの大多数は、県内中学校、高等学校の音楽教師および音楽大学出身者で構成されています。創立以来54回の定期公演、2回の東京公演、5回の海外公演(ウィーン、ベルリン、ライプツィヒ、ソウル、ブラチスラバ、ケムニッツ)及び多くの特別公演などを行ってまいりました。

「第3回ウィーンフィル&サントリー音楽復興祈念賞」受賞の栄に浴しました第53回定期公演は、原発事故で未だ避難を余儀なくされている方々をお招きし、シューベルトとラインベルガーの名曲を弦楽合奏の伴奏により、会津の地で演奏させていただきました。
福島県内では、オーケストラを伴った合唱音楽の演奏は、多額の費用がかかるため、なかなか実現ができません。しかし、今回は、東京芸藝術大学卒業生、プロのフリー奏者及び福島県ゆかりの演奏家で構成された20名の弦楽オーケストラのメンバーをお呼びすることが実現しました。
当日は、今年度初の大雪にみまわれ、一時開催が危ぶまれる状況もありましたが、会津地区在住の方々を中心に、悪天候にも関わらずおよそ300名の方々が県内外から駆けつけてくださいました。中でも、福島県浜通りから未だ避難を余儀なくされている方々で、音楽を純粋に愛好されている方々にもご来場いただき、感動を共有することができたことは、意味のあるものでした。大雪の中、サントリー財団の方々にも会場まで足をお運びいただきました事にも感謝しております。

演奏会後のアンケートでは、「長い期間にわたり、高い水準を維持しながら活動を続けられていることが素晴らしい。」「プロのオーケストラのメンバーの演奏を会津で聴けて良かった。」「今後も是非継続して芸術性の高い音楽活動をおこなってほしい。」などの記載があり、主催者としてこの演奏会の成果を大いに実感することができました。
創立から25年以上が経ち、団員の年齢層も大分高まってまいりましたが、定期公演の度に、聴衆の方々とともに感動を共有できる喜びを噛みしめながら、今後とも良い活動ができるよう頑張ってまいりたいと思います。 最後になりましたが、このような演奏会の実現に大きくご支援いただきました、公益財団法人サントリー芸術財団並びに関係の皆様に心から感謝を申し上げます。