2023年7月21日(金)、22日(土)、サントリーアートキッズクラブでは、3~6歳(さい)のみんなのための夏休みプログラム「いろいろドレドレ ―美術(びじゅつ)と音楽に親しむワークショップ&コンサート― vol. 7 わくわく発見! サマーキャンプ」をサントリーホール ブルーローズ(小ホール)で開催(かいさい)しました。
参加者(さんかしゃ)のキッズのみんなは、まずは入口から入ってすぐのスペースでおり紙を使ってかざりを作りました。いろとりどりのかざりにひもに通すとガーランドになり、ぶたいの両わきにかざられるとキャンプ気分がもり上がってきます。そして親子でマットにすわり、虫めがねのような形の段ボールの台紙に赤と青のセロファンをはさんで「おもしろレンズ」を手作りします。色ゴムで2つのレンズをつなぎ、のぞいたりかざしたりしながら、わくわくしながら開演(かいえん)を待ちます。
Music Players おかわり団(だん)によるガーシュウィン作曲「アイ・ガット・リズム」のかろやかな演奏がはじまって、ご案内役の神崎ゆう子さんも手拍子で加わって、コンサートがはじまりました。夏のキャンプの一日というのが今回のテーマです。キャンプのはじまりの音楽は、さわやかなグリーグの「朝」。次のプライア―作曲「口笛吹(ふ)きと犬」では神崎さんといっしょにキッズのみんなもうでをふって楽しく散歩に出かけ、散歩の途中(とちゅう)で出会った"虫"をイメージした曲へと続きます。「何の虫をイメージしていたかな」演奏の後、神崎さんの問いかけに、みんな口々に思いえがいた虫の名前を答えてくれました。おかわり団が演奏したのはブリテン作曲「バッタ」とリムスキー=コルサコフの「熊蜂(くまんばち)の飛行」です。プログラムに描(えが)かれた虫のイラストをおもしろレンズでのぞいてたしかめました。
その後アンダーソンの「トランペット吹(ふ)きの子守歌」をゆったりとした気分できいてひと休みしていると、日がかたむいてきました。神崎さんが「遠き山に日は落ちて」をしっとりと歌い上げると、すっかりあたりは暗くなり、おかわり団のまわりにはほたるの光が! 夜空に光る星へと思いをはせながら、コンサートのメインの曲、ホルストの組曲『惑星(わくせい)』より「木星」をききました。ヴァイオリン・トランペット・サクソフォーン・テューバ・パーカッション・ピアノのアンサンブルで壮大(そうだい)な宇宙(うちゅう)を描いた演奏には大きな拍手(はくしゅ)がおくられました。
コンサートの最後は、この公演のオリジナル曲「いろいろドレドレのうた」を4年ぶりに神崎さんと会場がひとつになって歌って、約1時間のプログラムを終えました。
4年ぶりに「いろいろドレドレの歌」を会場がひとつになってうたいました