夏休みイベントレポート 「いろいろドレドレ ―美術(びじゅつ)と音楽に親しむワークショップ&コンサート― vol. 6 花鳥風月(かちょうふうげつ)おんがく絵巻(えまき)」 (2022年7月22日、23日)
2022.08.30
2022年7月22日(金)、23日(土)、サントリーアートキッズクラブでは、3~6歳(さい)のみんなのための夏休みプログラム「いろいろドレドレ ―美術(びじゅつ)と音楽に親しむワークショップ&コンサート― vol. 6 花鳥風月おんがく絵巻」をサントリーホール ブルーローズ(小ホール)で開催(かいさい)しました。
入口でプログラムやワークショップのキットが入った袋(ふくろ)を受けとった参加者(さんかしゃ)のみなさんは、親子でピクニックのようにマットにすわります。まずは袋の中からおりがみを取り出して、星形を作ります。そして、できあがった色とりどりのお星さまをスタッフが受けとり、ぶたいの両わきにかざります。その後、丸、三角、四角の台紙に、花鳥風月さまざまな文様柄(もんようがら)のシールをはって自分だけのうちわを手づくり。できあがったうちわを見せ合ったり、あおいだりして、わくわくしながら開演(かいえん)を待ちます。
会場が少し暗くなって、トランペットのファンファーレが鳴りひびきました。ピアノ、ヴァイオリン、サクソフォーン、テューバ、最後に小太鼓(こだいこ)が加わって、Music Players (ミュージック プレイヤーズ)おかわり団(だん)によるコンサートがはなやかにスタート。ご案内(あんない)役の神崎(かんざき)ゆう子さんが浴衣姿(ゆかたすがた)で登場し、音楽絵巻のおはなしが始まりました。うちわにはられたシールの中から物語の主人公にえらばれたのは、「りすさん」。デュポワ作曲「りす」という軽やかな曲にのって、りすさんはあまい香(かお)りのするお花畑へ。ピアノ曲として有名なランゲの「花の歌」をおかわり団のアンサンブルで楽しみ、お花畑を飛び回る蝶々(ちょうちょう)の様子を、オルセンの「蝶々」のメロディーにあわせて、みんなもいっしょに、うちわをひらひらさせて表現しました。
りすさんのぼうけんにあわせて、ヘンデルの「水上の音楽」、ディニクの「ひばり」、J. シュトラウス?世の「雷鳴(らいめい)と電光」が生き生きと演奏(えんそう)されます。うちわにはられた文様の「流水文(りゅうすいもん)」や「青海波(せいがいは)」という名前も教えてもらいました。ドビュッシーの「美しい夕暮(ぐ)れ」がサクソフォーンのソロでしっとりと演奏されると、りすさんは今日一日のできごとを「おかわり団のきらきら星変奏(へんそう)曲」でふり返ります。演奏されたすべての曲のモチーフが変奏曲の中に登場、蝶々が飛び回り、ひばりがさえずり、雷鳴がとどろく様子などをメロディーやリズムの中に見つけて、みんなはうちわを動かしながら体を使って音楽を楽しみ、大人のみなさんにも笑顔(えがお)があふれました。
プログラムの最後は、この公演のオリジナル曲「いろいろドレドレのうた」。神崎ゆう子さんの歌声にあわせてうちわをふって、大人も手拍子で参加(さんか)して、約(やく)1時間のプログラムを終えました。
また来年の夏休みもみんなと会えるのを楽しみにしています!