すべて

夏休みイベントレポート 「いろいろドレドレ 美術(びじゅつ)と音楽に親しむワークショップ&コンサート vol.5 どきどき! 仮面舞踏会(かめんぶとうかい)へようこそ」(7月16日、17日)

2021.09.07

2021年7月17日(金)、18日(土)、サントリーアートキッズクラブでは、3~6歳(さい)のみんなのための夏休みプログラム「いろいろドレドレ ―美術と音楽に親しむワークショップ&コンサート― vol.5 仮面舞踏会へようこそ」をサントリーホール ブルーローズ(小ホール)で開催(かいさい)しました。

台紙にひもを通してぶたいかざりを作ります

会場に入ると、プログラムやワークショップのキットが入った袋(ふくろ)を受け取って、親子でピクニックのようにマットにすわりました。穴(あな)のあいた丸い台紙に思い思いにひもを通し、ぶたいかざりを作ります。みんなが作ったかざりがパネルにたくさんかけられて、ぶたいの両わきを彩(いろど)りました。その後、自分だけのお面を手作り。白いおもて面、茶色のうら面を合わせ、さまざまな色や形のシールをはると、表情(ひょうじょう)ゆたかなお顔が完成(かんせい)!お面を顔にかざしてわくわくしながら"仮面舞踏会"の開演(かいえん)を待ちます。

20120909_いろいろドレドレ_2自分だけのお面を作って、開演を待ちます

会場が少し暗くなって、タキシードとドレスに身をつつんだMusic Players(ミュージック プレイヤーズ)おかわり団(だん)がハチャトゥリヤンの『仮面舞踏会』より「ワルツ」を演奏(えんそう)しながら入場して、コンサートは始まりました。少しあやしげなふんい気の音楽の中、ご案内(あんない)役の神崎(かんざき)ゆう子お姉さんが仮面をつけてご挨拶(あいさつ)。「みんなの作ったお面の顔はどんな気持ちを表しているかな?自分のお面の顔と、きいている曲がぴったりだったらお面をつけてきいてみよう!」と呼びかけます。

20210909_いろいろドレドレ_3ゆう子お姉さんがみんなを仮面舞踏会におさそいします

まずは、どきどきはらはら、少し落ち着かないような「熊蜂(くまんばち)の飛行(ひこう)」、その次は、大好(す)きな人のために作られたという「愛(あい)の挨拶」で幸せに満ちた気持ちに。同じように大切な人にささげる音楽でも、のモーツァルトの『レクイエム』より「涙(なみだ)の日」はしんみりとした気持ちで。今度は気分を変(か)えて「トランペット吹きの休日」と、いろいろな感情(かんじょう)を表した音楽を楽しみました。さらに、ロシア民謡(みんよう)「カリンカ」のリズムに合わせてお面を動かし、大人は手拍子(てびょうし)でもり上げます。

舞踏会の最後(さいご)にはお面をはずし、「花のワルツ」の音楽に合わせてマットの上でおどったり体をゆらしながら、こどもも大人も笑顔(えがお)があふれました。

20210909_いろいろドレドレ_4いろいろドレドレの歌にあわせて、お面を振ったり、手拍子をして会場がひとつになりました

この公演のオリジナル曲「いろいろドレドレのうた」を今年はみんなで歌うことはかないませんでしたが、ゆう子お姉さんの歌声にあわせてお面を振(ふ)って、大人もいっしょに手拍子をして、約1時間のプログラムを楽しく過ごしました。

また来年の夏休みもみんなと会えますように!

保護者のみなさまへ

サントリー美術館で開催していた、開館60周年記念展「ざわつく日本美術」では、「えっ?」「おっ!」「うわぁ…」など言葉にならない「心のざわめき」を、作品をよく見るための大切なきっかけと捉え、16~17世紀につくられた「能面」の裏側の工夫にも注目するなど、思わず「心がざわつく」ような展示方法や作品をお愉しみいただきました。今回のいろいろドレドレの「仮面舞踏会へようこそ」は、その展示方法や作品の捉え方をヒントにし企画制作しました。