サントリーホールは、今年2月から7ヶ月間、改修(かいしゅう)工事をおこなって、9月1日にリニューアルオープンしました。
工事前といったいどこが変わったのか・・・・わかるかな?
以前サントリーホールに来たことがあったとしても、いったいどこが変わったのか、見ただけでは答えるのはむずかしいかもしれないね。それは、今回の改修工事にあたって「伝統(でんとう)の継承(けいしょう)、つまり前からあったよいところを守り受けついでいく」ということを基本的な考え方にしたからなんだ。
サントリーホールは、今から31年前の1986年に「世界一美しい響(ひび)き」のホールという理想をもとめて設計(せっけい)されました。ステージを客席がぶどう畑のように取り囲むように配置した客席や、かべやゆか、客席のいすの生地やクッションの素材(そざい)にいたるまで、音響(おんきょう)テストをくりかえして、こだわりぬいたものなんだよ。だから、今回ステージのゆか板(いた)や客席もすべて取りはずして修理(しゅうり)をしましたが、建設(けんせつ)したときと同じ素材のものを使用して同じように設置したのです。見た目や雰囲気(ふんいき)はあまり変わっていないけれども、実は変わっている箇所(かしょ)が多い、というわけです。