「六本木開館10周年(しゅうねん)記念展(きねんてん) 国宝(こくほう)《浮線綾螺鈿蒔絵手箱(ふせんりょうらでんまきえてばこ)》修理後初公開(しゅうりごはつこうかい) 神の宝(たから)の玉手箱」※終了しました。
2017.05.23
「玉手箱」とは、大事なものを入れる美しい箱のこと。中に入れるものが大切であればあるほど、きらびやかな箱が作られたよ。特(とく)に、神様におそなえする手箱は、その時代の最高(さいこう)の技術(ぎじゅつ)で作られていて、とっても豪華(ごうか)なんです。
手箱の多くは、木の箱に漆(うるし)(漆の木の液(えき))をぬって、金粉(きんぷん)や貝などで飾(かざ)り付(つ)けています。何度も漆をぬったり、飾り付けた表面をみがいたり、とても細かくて丁寧(ていねい)な作業を積(つ)み重ねるのは、日本ならではの技法(ぎほう)だよ。
さまざまな玉手箱や、神様にささげた宝物(ほうもつ)が展示(てんじ)されるこの展覧会(てんらんかい)で、特にみどころなのは、サントリー美術館(びじゅつかん)の国宝(こくほう)《浮線綾螺鈿蒔絵手箱(ふせんりょうらでんまきえてばこ)》。鎌倉幕府(かまくらばくふ)をひらいた源頼朝(みなもとのよりとも)の奥(おく)さん、北条政子(ほうじょうまさこ)が持っていたという言い伝(つた)えもあるくらい、きらびやかでぜいたくな作りの手箱です。箱を開けたときにしかみられない蓋(ふた)の裏(うら)も、期間限定(げんてい)で公開されるよ[2017年6月21日~26日]。大切に受け継(つ)がれてきた、きらきらかがやく玉手箱をじっくりみてみてね。
※展示室で、こども向け鑑賞支援(かんしょうしえん)ツール「わくわくわーくしーと」を配布(はいふ)しています。シートを使いながら展覧会をみてみよう!
■お休み 毎週火曜日(ただし7/11は開館)
■開館時間 10:00~18:00
※金・土および7/16(日)は20時まで
※いずれも最終入館は閉館30分前まで。
※作品保護のため、会期中展示替えをおこないます。