サントリーホールが2月6日から7ヶ月間、改修（かいしゅう）工事のためお休みになっていることはみんな知っているかな。ホールは工事中で中に入ることはできないので、スタッフは近くの事務所（じむしょ）にひっこしして、9月からの開館に向けてお仕事を続けているよ。今回はその中から、サントリーホールチケットセンターのお仕事について紹介（しょうかい）するね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

チケットセンターは、"コンサートのチケットをとりあつかうところ"です。そのお仕事はいろいろあるよ。クラシック音楽のコンサートでは公演（こうえん）日の半年ぐらい前からチケットを売ることが多いけれど、チケットを買う方法はたくさんあるから、発売前にきっちり準備（じゅんび）しておくことがとても大事なんだ。チケットセンターに電話して注文したり、サントリーホールのホームページからインターネットでもうしこんだり、あるいは日本全国のコンビニエンスストアで買ったりすることができるように、あらかじめ座席（ざせき）を仕分けして、コンピューターの画面にまちがいなく登録しておかなければならないんだ。世界中の人がいつでもどこでもチケットを買うことができるように、英語のホームページへの登録も必要だよ。人気のコンサートだと発売された日は何台もある電話が鳴りやまず、あっという間に売り切れてしまうこともあるから、発売前の準備は本当に大切なことなんだ。（※サントリーホールの正面入り口の右横にあるチケット窓口（まどぐち）は、現在（げんざい）休館中のため利用できません。）

サントリーホールチケットセンターで、電話や窓口での販売（はんばい）を担当（たんとう）している樋口（ひぐち）弘美（ひろみ）さんにお話を聞いたよ。

―――　チケットセンターの仕事で大切なことはなんですか。

お客様が安心してコンサートに来られるよう、そのためにチケットを安心してお買い求めいただけることを心がけています。サントリーホールに初めて来られるお客様なら、「できるだけ近くで見たい」とか「全体の音の響（ひび）きを感じたい」といったお席の要望をお話の中からくみとるようにしています。また、ご高齢（こうれい）の方ならば、お席につきやすいように、なるべく段差の少ない通路や出入口の近くなど、希望に合う席をご提案（ていあん）しています。お客様にコンサートの内容（ないよう）や演奏家（えんそうか）についてたずねられてもお答えできるよう、日々勉強も欠かせないですね。

―――　仕事をしてやりがいを感じるのはどういうときですか。

お客様がコンサートを本当に楽しんでいただけたと実感したときです。「購入（こうにゅう）したチケットの座席でコンサートを楽しむことができました。」とお手紙やお電話をいただくこともあれば、「サントリーホールはどこの席でもすばらしい音響（おんきょう）で楽しめますね。」と言っていただけることもあります。じかにお客様と接（せっ）する機会が多いので、お客様の立場によりそって、一人でも多くの方にご満足いただきたいと思っています。