「原安三郎(はらやすさぶろう)コレクション 広重(ひろしげ)ビビッド」
2016年3月29日(金・祝)―6月12日(日)
歌川広重(うたがわひろしげ)の〈名所江戸百景(めいしょえどひゃっけい)〉は、江戸(今の東京)の有名な場所を描(えが)いた浮世絵(うきよえ)のシリーズです。近くのものを大胆(だいたん)にクローズアップして描く構図(こうず)は、このシリーズの大きな特徴(とくちょう)のひとつ。今見ても、とても斬新(ざんしん)だね!この〈名所江戸百景〉は、作られた当時からとても人気がありました。日本全国の名所を題材(だいざい)にした〈六十余州名所図会(ろくじゅうよしゅうめいしょずえ)〉も、広重の代表的(だいひょうてき)な作品です。
木版(もくはん)で何枚(まい)も同じ絵が摺(す)れる江戸時代の浮世絵は、当時はそんなに高級品ではなくて、みんなが買って楽しめるものでした。今回展覧会(てんらんかい)で紹介(しょうかい)するこれらの作品は、原安三郎(やすさぶろう)さんが集めた浮世絵コレクションですが、たくさんある同じ絵柄(えがら)の浮世絵の中でも特(とく)に摺りにこだわった初(はじ)めの頃(ころ)の作品(「初摺(しょずり)」といいます)で、さらにとても大切に保管(ほかん)されていたので、まるで今摺りあがったばかりのようなきれいな色が残(のこ)っているんです。ほかにも人気の浮世絵師(し)・葛飾北斎(かつしかほくさい)や歌川国芳(うたがわくによし)の作品も展示(てんじ)される貴重(きちょう)な機会(きかい)。ぜひ見にきてね。
■お休み 毎週火曜日(ただし5月3日、6月7日は開館)
■開館時間 10:00~18:00
※金・土および5月2日(金)~4日(水・祝)は20時まで開館。
※いずれも最終入館は閉館30分前まで。
※作品保護のため、会期中展示替えをおこないます。