「没後(ぼつご)100年 宮川香山(みやがわこうざん)」
2016年2月24日(水)―4月17日(日)
江戸(えど)時代の終わりごろ京都に生まれた初代(しょだい)宮川香山(みやがわこうざん)は、明治(めいじ)時代のはじめに横浜(よこはま)にやってきてやきものをつくり始めました。香山が生み出した「高浮彫(たかうきぼり)」と呼(よ)ばれる技法(ぎほう)でつくられたやきものは、まるで表面に動物や植物がそのままくっついているかのよう!やきものとは思えないほど、細かなところまで丁寧(ていねい)に作りこまれています。とても難(むずか)しい技術(ぎじゅつ)を使ってつくられた香山のやきもの「眞葛焼(まくずやき)」は、海外でも大人気になりました。
でも、香山がつくったのは、高浮彫のような作品ばかりではありません。いろいろな釉薬(ゆうやく:やきものの表面をおおったり色をつけたりするうわぐすり)を研究し、新しいタイプの作品もたくさん作って輸出しました。江戸時代から明治になって日本は大きく変(か)わりましたが、香山のやきものをみた海外の人たちは「日本の新しい技術(ぎじゅつ)ってすごい!」と思ったに違(ちが)いありません。
香山が亡(な)くなってちょうど100年。今の私(わたし)たちもびっくりしちゃうほどの作品の迫力(はくりょく)は、実物をみてぜひ確(たし)かめてね。
■お休み 毎週火曜日(ただし4月12日は開館)
■開館時間 10:00~18:00
※金・土および3月20日(日)は20時まで開館。
※いずれも最終入館は閉館30分前まで。
※作品保護のため、会期中展示替えをおこなう場合があります。