みんなは伊右衛門(いえもん)やDAKARA(ダカラ)、なっちゃんといった飲み物をよく知っているかもしれないけれど、サントリーホールを設立(せつりつ)したサントリーグループは、もともと大人が飲むウイスキーやビール、ワインといったお酒の製造(せいぞう)や販売(はんばい)で大きくなった会社なんだ。だからサントリーホールには、お酒にまつわるデザインや場所がたくさんあるんだよ。今回はホワイエ(ロビー)で探(さが)せる3つを紹介するね。
大ホール階段(かいだん)の手すりをよく見てみてね。何のかたちに見えるかな?これはビールやウイスキーの原料(げんりょう)である大麦をデザインしたものなんだよ。
ホワイエ(ロビー)を奥(おく)に進むと、バーコーナー、ドリンクコーナーがあるよ。『インテルメッツォ』というその名前は、イタリア語で間奏(かんそう)曲〔劇(げき)や歌劇(かげき)の幕間(まくま)に演奏(えんそう)される音楽〕という意味なんだ。コンサートが始まる前や休憩(きゅうけい)の時間にお酒やソフトドリンクを飲みながら、楽しい時間をすごすことができるんだ。ヨーロッパやアメリカのコンサートホールではお酒を飲めるというのはあたりまえだったけれど、29年前にサントリーホールができたときは、日本ではじめてお酒がのめるようになった場所だったんだよ。ジュースやサンドウィッチもあるから、こどものみんなもぜひ利用してね。
さいごにホワイエの天井(てんじょう)の中央に輝(かがや)くシャンデリア。以前(いぜん)のメルマガでも紹介(しょうかい)したとおり、照明(しょうめい)デザイナー、石井幹子(もとこ)さんの作品で「光のシンフォニー」とよばれているんだ。全体の形はお酒の成分(せいぶん)のアルコールの分子構造(こうぞう)をイメージしているんだ。オーストリア製のクリスタルが6630個(こ)も使用されていて、ひとつひとつのクリスタルは蒸留(じょうりゅう)されたアルコールの一滴一滴(いってきいってき)を表しているんだ。
お酒にまつわるものはまだまだあるよ。次の機会(きかい)に、ホールの扉(とびら)を開けて客席(きゃくせき)から探(さが)せる飲み物(お酒)にまつわるデザインや場所を紹介するね。