びじゅつ

【アートのおしごと・美術館編(びじゅつかんへん)】 エデュケーターってどんなおしごと?

2015.09.09

フレンドリートークの様子 撮影:御厨慎一郎「フレンドリートーク」の様子(撮影:御厨慎一郎)

サントリー美術館(びじゅつかん)では、たくさんの人に日本美術の魅力(みりょく)を体験(たいけん)・体感・発見してもらうための「エデュケーション・プログラム」を開催(かいさい)しています。「エデュケーション・プログラム」では、展覧(てんらん)会の見どころを知ることができたり、展示(てんじ)作品を参考(さんこう)にして作品を作ったり。時には作品についてみんなでいっしょに考えたりして、楽しく日本美術に親しんでいきます。「展覧会を見るだけじゃなくて、もっとくわしく知りたいなぁ」という人も、「日本美術ってちょっとむずかしそうだなぁ」と思っている人も、展覧会ごとに講演(こうえん)会やワークショップ、体験型(がた)ミニレクチャーなど、いろいろな内容(ないよう)のプログラムを開催しているから、目的(もくてき)にあわせて活用してみてね。

中でも、毎週土曜日におこなっている「フレンドリートーク」は、事前予約(よやく)なしで気軽に参加(さんか)できるプログラム。子どもから大人までを対象(たいしょう)とした(おすすめは小学校4年生以上(いじょう))やさしい展示解説(かいせつ)です。スライドを使ってわかりやすく見どころを紹介(しょうかい)しているから、展覧会を見る前の予習や、見た後の復習(ふくしゅう)にぴったり。

「フレンドリートーク」のとき、前に立ってお話ししているスタッフは、サントリー美術館で「エデュケーター」(教育普及(ふきゅう)担当(たんとう)者)と呼(よ)ばれています。エデュケーターは、「フレンドリートーク」をはじめとする「エデュケーション・プログラム」をおこなうために、展覧会を担当している学芸(がくげい)員と相談してプログラムの内容を考えたり、みなさんに見てもらうスライドを作ったり。わかりやすく伝(つた)えるために、お話する練習もします。講演会では講師(こうし)の先生と打ち合わせをしたり、ワークショップでは材料(ざいりょう)を用意したり、他にもたくさんのお仕事を担当して、プログラムに参加(さんか)してくれるみなさんに少しでも「おもしろかった!」「知らなかったことがわかった!」と思ってもらえるように、日々(ひび)準備(じゅんび)をしているのです。

エデュケーターの隈伊(くまい)さんにお話を聞いてみたよ。


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◆「フレンドリートーク」など、お客様の前でお話をするときに気をつけていることがあったら教えてください。

「展示作品のココを見るとおもしろいですよー!」ということが、みなさんにきちんと伝わるように、小さなお子様にはむずかしい言葉を使わないようにするなど、相手に応(おう)じてわかりやすく話すように気をつけています。

◆エデュケーターのお仕事は、どんなところが魅力(みりょく)ですか?

参加してくださったみなさんが楽しそうにしてくれているのを見ることができるのが魅力です。たくさんの人が「エデュケーション・プログラム」に参加して、ワクワク・ドキドキしながら楽しく新しいことを学んでくれたらうれしいです!

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作品の魅力や学ぶことのおもしろさを伝えるエデュケーターは、美術とお客様をつないで、美術館をもっと楽しんでもらうためのお手伝(てつだ)いをしている、とも言えるかもしれないね。

これからもいろいろな「エデュケーション・プログラム」を開催していくから、気になったプログラムにはぜひ参加してみてね。

エデュケーターのお仕事 撮影:御厨慎一郎お客様が楽しい学びの時間をすごせるように、お手伝いをするのがエデュケーターです。(撮影:御厨慎一郎)