「逆境(ぎゃっきょう)の絵師(えし) 久隅守景(くすみもりかげ) 親しきものへのまなざし」
2015年10月10日(土)-11月29日(日)
久隅守景は、江戸(えど)時代を代表する絵師の一人です。「狩野派(かのうは)」というグループの中でも有名な狩野探幽(かのうたんゆう)のもとで絵を学び、先生にも信頼(しんらい)されて順調(じゅんちょう)に活躍(かつやく)していたのですが、子どもたちが事件(じけん)をおこしてしまいます。娘(むすめ)が恋人(こいびと)とかけおちしてしまったり、息子が悪いことをして島流しになってしまったり。守景は、自分の子どもたちがお騒(さわ)がせした責任(せきにん)をとって、先生のもとを離(はな)れたといわれています。でも、大変(たいへん)なことがあっても、独自(どくじ)の絵を追求(ついきゅう)し続(つづ)けて、たくさんの作品を生み出しました。
守景の作品には、人や動物の細かなしぐさまでいきいきと描(えが)かれています。温かなまなざしで、身近なものを優(やさ)しく観察(かんさつ)していたのかもしれません。ぜひ、展示(てんじ)室でじっくり見て確かめ(たしかめ)てみてね。
■お休み 毎週火曜日(11月3日は開館)、11月4日(水)
■開館時間 10:00~18:00
※金・土および10月11日(日)、11月2日(日)、11月22日(日)は20時まで。
※いずれも最終入館は閉館30分前まで。
※作品保護のため、会期中展示替えをおこないます。