おんがく

「こども定期演奏(えんそう)会」4月公演のききどころ ※終了しました

2015.03.11

東京交響楽団(こうきょうがくだん)&サントリーホール「こども定期演奏会」2015シーズン《オーケストラ・タイムマシーン》の1回券(けん)の一般(いっぱん)発売が3月18日(水)から始まるよ。年4回のオーケストラのコンサートをシリーズで聴(き)くのがおすすめだけど、「どういうコンサートなのか一度聴きに行ってみたい」とか、「4回のうち都合の悪い日がある」という場合におすすめだよ。

4月11日(土)(第53回)の指揮(しき)者、藤岡幸夫(ふじおかさちお)さんにこのコンサートのききどころを教えてもらったよ。それからハイドンのチェロ協奏曲(きょうそうきょく)で独奏する北村陽(よう)君からとどいたメッセージも紹介するね。

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4月のプログラムは、自然(しぜん)をテーマに選(えら)びました。『運命』はロックみたいだけど、『田園』はハッピーで楽しい。民衆(みんしゅう)の踊(おど)りがあり、嵐(あらし)があり、祈(いの)りや喜(よろこ)びもある。目の前に情景(じょうけい)を浮(う)かべやすいしね。ベートーヴェンは自然が大好(だいす)きで、彼(かれ)は自然から受けた個人的(こじんてき)な感情(かんじょう)を表現(ひょうげん)した。ベートーヴェンは一人の素晴(すば)らしい女性(じょせい)に出会い、この曲を書いた。誰(だれ)でも恋(こい)をすると普段(ふだん)見ている景色(けしき)が色鮮(あざ)やかに見えるでしょう。僕(ぼく)はそういう曲だと思っていますよ。

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第53回(4月11日)の指揮者の藤岡幸夫さん


ヴィヴァルディという作曲家は本当に凄(すご)い。『四季(しき)』は、当時の過激(かげき)な音楽でした。歌心があり、鳥の声も立体的に響(ひび)いて、見事な曲です。小さい編成(へんせい)でこれだけの自然を表現しているのもすごい。

また、今回は、チェロの北村陽君をぜひ聴いていただきたいと思っています。まだ小学校4年生で、フルサイズの楽器(がっき)ではないですが、演奏がすごい。びっくりですよ。彼はとても楽しそうに演奏しますが、目をつむって聴いていると、子どもが弾(ひ)いているようには聴こえない。はじめ『魔法使(まほうつか)いの弟子』を聴いて、ファゴットをやりたくなったが、まだ小さくてできず、コントラバスをやりたいと思ったが、結局(けっきょく)、チェロを始めた。ハイドンのチェロ協奏曲は、楽しい歌が詰(つ)まった作品です。

「ホールに行って音を楽しんでほしい」山田治生(はるお)(音楽評論(ひょうろん)家)インタビューより

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20150311_こども定期_3藤岡幸夫指揮関西フィルハーモニー管弦楽団と北村陽の初共演(きょうえん)(2013年8月)

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【北村陽くん(チェロ)のメッセージ】 4月の演奏会に向けて

ハイドンのチェロ協奏曲第1番は、弾(ひ)けば弾くほど面白くなってくる大好(だいす)きな曲です。今回演奏するカデンツァ*は、ベルリン・フィルの首席(しゅせき)奏者(そうしゃ)だったヴォルフガング・ベッチャー先生が作曲されたもので、とってもかっこいいです! 2013年には、ベッチャー先生にカデンツァもレッスンしていただきました。

「こども定期演奏会」では、ぼくの思いをホールいっぱいに響(ひび)かせて、聴きに来てくださった人たちと心がつながりたいです。 

*カデンツァは、独奏(どくそう)楽器がオーケストラ伴奏(ばんそう)なしで自由に即興的(そっきょうてき)な演奏をする部分。実際(じっさい)には、楽譜(がくふ)に残(のこ)されたいくつかの名演(めいえん)から選(えら)んで演奏することが多い。 

保護者のみなさまへ

この公演は小学1年生よりご入場いただけます。
年齢にかかわらず、チケットはお一人様1枚ご用意ください。
 
年間会員券:10,000円(全席指定・4公演分)発売中
1回券:3,000円(全席指定)は2015年3月18日(水)一般発売予定
 
お電話でのお申込み・お問合せ
サントリーホールチケットセンター 0570-55-0017
TOKYO SYMPHONYチケットセンター 044-520-1511

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