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2025.03.07

織田 祥治│安全と品質のため、「サントリー天然水」の製造現場で徹底していること

織田 祥治│安全と品質のため、「サントリー天然水」の製造現場で徹底していること

サントリーのものづくりの現場へ訪れて、つくり手たちのこだわりを紹介するシリーズ企画「ものづくりの現場から」。第4回目は、主に西日本向けにサントリー天然水を製造するサントリープロダクツ株式会社 天然水奥大山ブナの森工場(以下 大山WP)。製造ラインの設備保全や改造業務を担う織田 祥治さんに話を聞きました。

※この記事は、サントリーグループの社内報『まど』2024年9月号から転載しています。

Q. 織田さんの業務への「こだわり」について教えてください。

設備の保全業務で何よりも大事にしているのが「安全」と「品質」です。ここ大山WPの絶対的安全と高品質を守り抜く──その思いで日頃から徹底していることが2つあります。それは、現場を実際に見て設備を扱っている担当者との会話を大事にすることと、各設備の稼働状況をあらゆるデータを用いて把握しておくことです。

設備改造のための設計図を作成する際に、現場担当者の意見を聞くと「このレイアウトでは動線が悪く、つまずくリスクが高まる」など自分には見えていなかった視点に気付かされます。また、設備の稼働データを日々丹念にウォッチすることで、不具合の兆しに早期に気付くことができ、トラブルの未然防止につながります。現場目線の徹底こそが、安全で高品質なものづくりの第一歩だと考えています。

Q. 今後の目標は?

新たな技術、中でもDXによる生産業務の効率化を進めていきたいです。現在、ソフトウエアについて学び始めたところですが、まずは何ができるか可能性を探り、安定稼働に向けた選択肢を見いだすことを目指します。今後自動化の進展により、技術の高度化や設備の複雑化が進み設備保全の重要性がますます高まると考えています。新たな知識や技術を身に付けながら、これまでの経験も存分に発揮したいと思っています。

織田さんが設備保全を担当するサントリー天然水の製造工程

1:容器成形(ブロー成形機)
プリフォームと呼ばれるペットボトルの原型を金型にセットし、高圧の空気を吹き込みボトルの形に成形します。フレーバーウォーターやスパークリングウォーターなど、つくる製品に応じて金型を変更します。金型が異なる場合はもちろん、プリフォームのロットごとのわずかな違いによっても、吹き込む空気の量や圧力、温度などの条件を細かく調節する必要があります。

ブロー成形機の保全では、高砂工場、神奈川綾瀬工場で入社以来13年以上にわたり携わってきた容器成形工程での現場経験が生きているという。

2:容器殺菌(EB殺菌機)
大山WPでは、電子線(EB:Electron Beam)を使用して容器を殺菌するEB殺菌機を導入しています。電子線が微生物や菌のDNAに直接作用し、細胞の増殖能力を失わせることで殺菌効果を発揮します。薬剤やすすぎの水が不要なため環境負荷低減が期待できます。さらに、高熱を加える必要がないことから包材の薄肉化が可能となり、包材コストの削減にも貢献しています。

EB殺菌機の外観。円形の高電圧ユニットで電子線を発生させる。

容器は口部をグリッパーでつかまれた状態でEB殺菌機内を進み、回転しながら電子線の照射を受け殺菌される。均等に照射するため、グリッパーの定期的なメンテナンスが欠かせない。

3:中味充填(フィラー)
容器に中味を充填する機械で、私の保全設備業務の中でも最も多くの時間を費やしています。日々の状態をチェックするだけでなく、過去の稼働実績のデータと合わせて解析することで、わずかな変化も見逃さない体制を整えています。年1度のオーバーホールでは細部までチェックを行い、交換すべき部品の確認はもちろんですが、適切なメンテナンスによりまだ使用できる部品も見極めることで、保全費の削減に努めています。

フィラーの内部。上部の管から中味が充填される。

オーバーホールでは設備を分解し、一つひとつ部品を細部に至るまで点検する。

天然水1L 新形状製造プロジェクト

これまで天然水の550mlと2Lの2品目を製造していたAラインで、新形状の1Lをつくるプロジェクトの全体統括を任されました。新たな容器形状の製造には設備の大幅な改造が必要で、普段新製品の導入が少ないAラインにとって、前例のない大きな挑戦でした。200にも及ぶ確認項目を洗い出し何度もテストを重ね、2024年4月から生産を開始することができました。今回洗い出した確認項目リストは、今後の新製品立ち上げ時にも活用できる貴重な基盤となりました。

角型の容器は製造難易度が高く苦労しましたが、チームで試行錯誤を重ねた結果、不具合なく立ち上げることができました。(後ろに見えるのがAライン)

※内容・社員の所属は取材当時のものです。

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