2025.02.17
「RTDを欧州で広めるのがミッション」。イギリスで働くサントリアン

海外で働くサントリアンが、現地で実感する文化や生活、仕事でのトピックスを紹介するシリーズ企画「Hello! From」。第3回目は、2021年にロンドンに設立されたSuntory Europeに勤務する石川 純平さんに話を聞きました。
※この記事は、サントリーグループの社内報『まど』2024年9月号から転載しています。
Q. どんな会社?
2021年にロンドンに設立されたSuntory Europe(以下Sヨーロッパ)では現在7人の従業員が勤務しており、欧州および、欧州を起点としたサントリーグループ全体の事業発展に貢献すべく日々奮闘しています。サントリー食品インターナショナル(以下SBF)やサントリーグローバルスピリッツ(以下SGS)との協働はもちろん、スコッチウイスキー業界との関係構築やコーポレートブランド活動など、サントリーグループ全体にとって重要なテーマについて、世界中の多くの部署と連携しながら、多岐にわたり活動しています。
ロンドン中心部Oxford Circusに構えるSヨーロッパ/SGS UK オフィス
ロンドンにはSヨーロッパの他にもSGS、SBF、サントリーMONOZUKURIエキスパートヨーロッパの駐在員がおり、時折集合して意見交換会を実施しています。
Q. 経歴は?
2011年に入社し、当時のサンリーブ関東・甲信越支社に配属された後、支社内で異動しながら店頭活動、家庭用本部担当、営業推進、ブランド企画など、幅広く経験しました。その後ビール企画部に異動し、現場から事業・ブランド全体の統括まで、さまざまな業務に携わり、視野を広げることができました。キャリアチャレンジプログラム(現・グローバルチャレンジ)を経てサントリーホールディングス株式会社 グローバル事業推進部に異動し、SGSの経営管理やONE SUNTORY Projectの推進業務を担い、2023年に現在のSヨーロッパに赴任しました。お客様に最も近い現場からスタートした私のキャリアでの学びを生かしながら、今も常に“GEMBA(現場)”と“Seikatsusha(生活者)”を意識して業務に取り組んでいます。
Q. 仕事の内容は?
RTD※ 事業を欧州で発展させることが私のミッションです。日本と比べると、まだ売上規模と酒類カテゴリーに占める売上構成比は小さいものの、将来的に大きな成長が見込まれています。今の頑張りが将来の大きなビジネスにつながると考えると、非常にやりがいのある仕事だと感じています。
イギリスとスペインではSBF、ドイツではSGSなど、欧州では国ごとにRTD事業を担う事業会社が異なります。この点に難しさを感じることもありますが、合同での意見交換の場を設け、刺激し合ってRTD事業を成長させていこうという素晴らしい関係が築けています。これは、まさにRTD事業を通じたONE SUNTORY Projectだと強く感じています。
※RTD:「Ready to Drink」の略語で、そのまますぐ飲める缶チューハイや缶カクテル、ハイボール缶などのアルコール飲料のこと。
RTDの中長期戦略を議論するワークショップの様子。SBFEとSGSの担当者も加わり活発な意見交換が行われています。
「-196」のローンチイベントの外観
7月に行われたHyper Japan in LondonにSヨーロッパとして出展し、「-196」の試飲会を実施しました。
Q. 多文化・多様性
多様性という言葉は昨今よく耳にするかもしれませんが、ロンドンは世界中から人々が集まる都市で、皆が異なるバックグラウンドを持っていることが当たり前の環境です。そのため、仕事だけでなく日常生活においても、相手の国の文化を尊重する姿勢が根付いています。
私自身初めての海外生活ですが、非常に住み心地がよく、全く苦労を感じません。その国特有の常識にとらわれずに自分らしく過ごせるので、海外生活に初挑戦という方にもお勧めの国です。
趣味のバスケットボールを通じて、現地の人と交流。右から中国・フィリピン・アメリカ出身と、まさに多文化を象徴する1枚です
Q. ご飯は美味しい?
異動前は多くの人から「ロンドンは食べ物が美味しくないでしょう?」と言われましたが、実際に来てみるとそんなことはありません。美味しい食べ物がたくさんあり、多文化都市ロンドンならではのさまざまな食文化を楽しむことができます。例えば日本×ペルー料理など、日本ではなかなか味わえないタイプの日本料理を体験することもできます。どの料理も本当に美味しいので、ぜひロンドンを訪れてみてください。ただ値段は高いのでご注意を。
ロンドンと言えば、やはりカクテルの街。「The World’s 50 Best Bars」に入るバー「SWIFT」のアイリッシュコーヒーは絶品です。
ロンドンにある、日本×ペルー料理店「Chotto Matte」の寿司料理。辛くて斬新ですが美味しいです。
一緒に働く仲間から
Greg Whiteさん│SBFヨーロッパ
私たちは、欧州の“Seikatsusha”にしっかりと向き合い理解を深めながら、グローバルブランドを「グローカライズ」していくことに注力しています。サントリーのRTDブランドを通じて、お客様に最高の体験をお届けしていきたいです。
Tomislava Geloさん│SGS Germany
Sヨーロッパ、サントリーRTDカンパニー、そしてSBFの方々とも協力しながら、ドイツで革新的かつ高品質なRTD商品をお客様に提供し続けられるよう、邁進していきます。
最後列の右から2番目がGregさん。最前列の1番左がTomislavaさん
※内容・社員の所属は取材当時のものです。