2024.09.01
【研究開発者からのメッセージ】「BOSSコーヒー」商品開発担当

「BOSSコーヒー」商品開発担当
もっと多くのお客様に、「これが自分の求めているコーヒー!」と思ってもらえる商品を作り上げたい。
現在の担当している仕事は何ですか?
私はSBFジャパン商品開発部に所属し、「クラフトボス ブラック」、「クラフトボス ラテ」といった「BOSS」のペットボトル製品の商品開発を担当しております。お客様にとって「最も美味しく、手に取りたくなるコーヒーとは何か」、「もっとクラフトボスを好きになってもらうには何が足りないか」を追求し、中長期的にクラフトボスをどう進化させるかを考えています。

今までのキャリアを教えてください。
入社当時は2年間、木曽川工場(愛知県)でコーヒーなどの中味の調合に携わり、新商品の立ち上げ検討等の経験を積みました。2017年より現部署に異動し、缶コーヒー・ペットボトルコーヒー・チルドコーヒー・ココア・コーンスープなどの商品開発を担当しています。
仕事をする上で大切にしていることはありますか?
お客様を理解して、その期待に応えることです。
消費者調査や、時にはお客様からいただくご指摘も含め、お客様の生の声を聞き、働く人の相棒である「BOSS」に対し、「どのようなお客様が、どのような価値を感じ、商品を飲んでおられるのか」を考えることを大切にしています。その声の裏にある気持ちはなにか、お客様ご自身も気づかれていない要素はないか、と常にお客様視点での商品開発を意識しています。そして、お客様の期待に応え、さらには期待を超えた商品をお届けするために、妥協なく果敢にチャレンジし続けることが大切だと考えています。

仕事で印象に残っていることを教えてください。
2023年に缶コーヒーの担当として手掛けた新商品開発です。
当時、縮小する缶コーヒー市場を盛り上げるために、新しい打ち手を考える必要がありました。特にペットボトルコーヒーが主流になっている若い世代の人に、缶コーヒーを手に取ってもらうためにはどのような商品価値が必要なのか、若い世代のお客様の生の声を聞き、通常の開発の倍以上の時間をかけて議論を重ねました。調査、議論を通じ、若い世代のお客様の多くが缶コーヒーを嗜好(しこう)品ではなく機能的に捉え、カフェインを摂取するために缶コーヒーを飲用していることが分かりました。
そこから、美味しくカフェインを摂れる缶コーヒーを開発することになりました。カフェインを200mg配合しながらも、飲みやすいコーヒーを実現するのは難しかったですが、数ヵ月で100回以上におよぶ試作を繰り返す中で、コーヒー豆のブレンド、焙煎度、焙煎方法、乳・糖の配合を考え、細かく丁寧に香味を作りこむことで、お客様のインサイトに合う、今までにない商品「ボス カフェイン」を形にすることができました。
今後、サントリーで実現したい夢は何ですか?
コーヒーは豆の選定・ブレンド、焙煎、抽出など、さまざまなプロセスで成り立っており、プロセスの条件を変えると全く違う味わいを作りだせる、とても奥深い商品だと思っています。コーヒーは多様なお客様に、さまざまな味わいや価値をお届けできるため、もっと多くのお客様に、「これが自分の求めているコーヒー!」と思ってもらえる商品を作り上げていきたいです。

※内容・社員の所属は取材当時のものです。