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2024.05.22

サントリーの未来を担う社内起業家を育成。FRONTIER DOJOってなんだ?

サントリーの未来を担う社内起業家を育成。FRONTIER DOJOってなんだ?

2030年までに新しい成長事業の確立を目指しているサントリーグループ。基幹事業である酒類、飲食料品、健康分野だけに留まらず、「第四の柱」となる新しい価値の創出に取り組んでいます。未来を見据え、次なる一手を模索する開拓者たちの奮闘に迫る本シリーズ。第2回目は、サントリーホールディングス株式会社 未来事業開発部でイントレプレナー育成に携わる大下 眞央(おおしも まお)さんにお話を聞きました。

社内起業家のための「道場」がイノベーションを巻き起こす!

新規事業開発をメインミッションとする、サントリーの「未来事業開発部」。前回登場した古川さんが担うオープンイノベーションとは少し異なる視点から、新規事業を生み出す人材育成に携わっているのが大下さんです。

大下さん:サントリーグループの内側からイノベーションを生み出す人材を育成することが、私の主な業務内容です。具体的には、社内ベンチャー制度である「FRONTIER DOJO(フロンティア道場)」を担当しており、同プログラムを通じてサントリー全体に「挑戦」する風土を醸成していくことも、大きなミッションのひとつとなります。

「FRONTIER DOJO」は、社員が新規事業のアイデアを携えてエントリーし、社外の起業家のメンタリングなどを通じて、事業アイデアをブラッシュアップしていくという「道場」のようなプログラム。2021年に始まった制度で、サントリーの未来を担う新規事業やイントレプレナー(=社内起業家)を育成するために生まれました。

大下さん:エントリーした社員はその時点で「白帯」認定を受けます。そこから書類審査や面接を経て、実際にプログラムに参加できる「道場生」が決定。プログラムのエントリー「白帯」を経て、「茶帯」「黒帯」と昇格していき、最終プレゼンを通過した社員は「免許皆伝」となります。その後は、FRONTIER DOJO事務局や社外パートナーのサポートを受けながら、同プログラムで磨き上げてきたアイデアの事業化を目指して推進していきます。

アイデアの内容によっては「飛び級」の可能性もあり。

大下さん:この制度は毎年9月頃に募集が始まりますが、昨年は100件を超える応募がありました。12月には第三期生として10人の「道場生」が生まれ、現在はそのうちの6人がプログラムの課程で研鑽を積んでいるところです。

この先、事業案のブラッシュアップや具体的なビジネスモデルの構築、収益モデルの確立や事業化の検証まで、幅広いプログラムの実践を通して、道場生はイントレプレナーとしての資質を身に付けていくことになります。

「FRONTIER DOJO」のメンバー。営業部や生産部、デザイナーなど職種をまたいでさまざまなアイデアが集まる。

磨き抜かれたアイデアの種はどんどん発芽中

現在は第三期生が修行中だという、「FRONTIER DOJO」。これまでの「道場出身者」からは、すでに進行中の事業化案件も生まれています。

大下さん:「免許皆伝」までの道のりは、狭く厳しいものではありますが、過去の卒業生は実際に新会社の設立や社外での商品開発など、それぞれの方法で事業化を進めています。

具体的には、アジアのシャンパーニュと呼ばれる新ワイン産地の創出を目指した事業「Ryra Vinyard & Wines」といったものや、粉末茶にまつわる事業など、着眼点もさまざま。社員が温めていたアイデアが、道場プログラムによって磨き上げられ、新規事業が芽吹いていくという光景からは、伴走している私も勇気づけられますね。

北海道伊達市から、最高品質の日本産スパークリングワインの開発を目指す「Ryra Vinyard & Wines」

大下さん:「白帯」段階で寄せられるアイデアは多岐にわたっていて、飲料事業で培われた技術や国内外で取り組んできた水源涵養の知見を活用したアイデアや、サステナビリティや高齢化といった社会課題に着目したアイデアなど、バラエティ豊かな新規事業の種が毎シーズン数多く集まるのも、サントリーならではの底力なのかもしれません。

この「私もチャレンジしてみよう」「僕もやってみたい」と思える風土がサントリーグループ内に醸成されること自体も、「FRONTIER DOJO」の意義だと思っています。

そのための仕掛けづくりも、私たちの重要なミッション。他企業の社員さんとの懇親会をはじめ、社内で気軽にアイデアの壁打ちができる場を設けたり、事業立ち上げ経験のあるゲストや道場生と一緒にお酒を飲みながら、新規事業のアイデアについて相談ができる「DOJO BAR」という社内イベントの機会をつくったりと、さまざまな試みを行っています。

大下さんが発起人となって社内で定期的に開催されている「DOJO BAR」

輝きを増す道場生の姿に勇気づけられる毎日

イントレプレナー育成や社内起業の機運醸成に奮闘する大下さん。その活躍の下地として、これまでに歩んできたキャリアがあったと振り返ります。

大下さん:私の最初のキャリアは、国際線の旅客サービス業務でした。その後、社内で新入社員教育業務などに従事することになり、そこからグループ会社新規事業への公募をして、現在のような新規事業開発に取り組んできました。

実はその前職のときに、未来事業開発部の取り組みのひとつである「TERAKOYA(寺子屋)」という社内プラットフォームで企画されたイベントに社外ゲストとして呼んでもらい、サントリー社員と話をする機会があったんです。そこで繋がった縁がひとつのきっかけとなり、2023年5月にサントリーへ入社することになりました。

前職で携わった、旅を通した地域探求型イノベーション教育プログラム「イノ旅」の様子

大下さん:もともと、人と人がフラットな関係で繋がれるコミュニティというのが大好きで、現在も副業としてそういった取り組みを自分で事業化してやっているほどです。社内外を問わず風通しがよいサントリーなら、自分が大切にしたいテーマと繋がりのある業務に携われるという点に大きな魅力を感じたことも、入社の決め手のひとつでした。

サントリーでの業務以外にもプライベートで、普段出会わない人同士がフラットにつながり、共に支え合うコミュニティづくりを企画する大下さん

大下さん:「FRONTIER DOJO」に携わっていて感じるのが、どんなに素晴らしいアイデアがあったとしても、それを実現できるか、やり遂げられるかどうかは、最終的には「人」だなということ。

プログラムを通してどんどん輝きを増していくサントリアンたちの姿には、彼らを支える側であるはずの私が逆にエンパワーされるような力強さを感じます。事業のアイデアだけでなく、「人」も一緒に磨かれていく......その変化を傍で感じることができるのも、やりがいですね。

新規事業開発が描き出すサントリーの未来図

「人と人とが繋がっていく様子が、モチベーションの源泉かもしれない」と楽しそうに語る大下さん。サントリアンとして、この先の未来図をどのように描いているのでしょうか。

大下さん:自分自身もそうなのですが、既存の枠から大きく一歩を踏み出してチャレンジしている人たちを全力で応援したいという気持ちは、この先も変わらずに持ち続けたいと思います。社内外を問わず、「やってみなはれ」の精神を持つすべての人々に対して、「大丈夫だよ!」と背中を押してあげられるような存在になりたいですね。

大下さん:新規事業開発もそうですが、新しいことや、まだ誰も成し遂げていないことに挑むときは、どうしても孤独を感じる瞬間もあると思います。そんなときに、フラットにお互いを応援し合えるよう、人と人を繋ぎ、仲間を増やしていく取り組みをサントリーのなかでも外でもやっていきたいと常々考えていて、今はその体制づくりの道半ばでもあります。

また、「FRONTIER DOJO」が最終的に目指すところは、この枠組みがなかったとしても、自発的に社員から新しい事業の種や革新的な挑戦があちこちでポンポンと生まれ育っていくという、「さらなる進化を遂げたサントリー」。これから生まれるサントリーの新規事業が社会に良い影響を与え、その好影響が循環していく社会......そんな未来図をぜひ実現したいですね。

※内容・社員の所属は取材当時のものです。

大下さんとともに「転職組」として切磋琢磨しながら、未来事業開発部でオープンイノベーションを推進する古川 真希さんの記事も、ぜひ併せてご覧ください。

大下 眞央

大下 眞央Mao Oshimo

サントリーホールディングス株式会社
未来事業開発部

1991年生まれ、広島県出身。県立広島大学国際文化学科を卒業後、羽田空港国際線のグランドスタッフとして、旅客サービス業務や新入社員教育業務などに従事したのち、新規事業に従事。2023年5月にサントリーホールディングス株式会社に入社後、未来事業開発部でイントレプレナー育成に携わり、「FRONTIER DOJO」などを担当。

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