それでもなお、グローバルトップへの道は険しいが、単一カテゴリー・少品種に特化して売上を伸ばしてきた「世界の巨人たち」に対して、サントリーはその特徴的な事業ポートフォリオを活かして戦っている。
これからの世界の食品・飲料市場では、同じカテゴリーの中だけでなく、カテゴリーのすき間・境界線での戦いがし烈になっていくと見られている。そうしたカテゴリーのボーダレス化が進む環境下では「多様なカテゴリーにまたがる事業の知見を持つ」というサントリーの個性が活きてくるんだナ。RTD(※)カテゴリーの世界での躍進は、その代表例だ。
また、2022年にはサントリー株式会社を設立し、国内酒類事業を一体化した。
これは、製品ではなく「お客様のニーズを起点としたお酒の価値」を戦略の領域と捉え、多様なリソースの全てでお客様に向き合い、ユニークできめ細かい生活文化の提案を目指す試みでもある。
サントリーならではのボーダレスな挑戦から今後も目が離せないゾ。
(※)「Ready to Drink」の略語で、そのまますぐ飲める缶チューハイや缶カクテル、ハイボール缶などのアルコール飲料のこと