野村 直史Naofumi Nomura
サントリーウエルネスのDX推進部は「良質な情報を、欲しいときに、よりシンプルに」という方針の下、主に既存事業の進化・新サービス開発・全社基盤の構築・DX人材強化の4つを行っています。その中で私は、新規事業開発に比重を置きながら横断的に全ての業務に関わっています。
サントリーウエルネスには大きなポテンシャルがあります。例えば我々には、長年のダイレクトビジネスモデルで築いた数百万人規模の会員情報があります。会員情報のデータは資産であり、これを十分に活用すれば、数年のうちに他の企業が驚くレベルにまで引き上げられるはずです。
またコンタクトセンターを通じてお客様の生の声を聞けることも大きな強みです。ダイレクトに吸い上げた生の声を、行動履歴・購買履歴をはじめとする豊富なデータをデジタルの技術で組み合わせる。そうすることで開発部門への有益な情報提供も可能となり、もう一段強い商品力・サービス力が持てるはずです。
サントリーと聞くと大企業のイメージを持たれがちですが、サントリーウエルネスは従業員が数百人程、売上も1,000億円を超えたばかりの、実質的には中小企業感覚の事業会社。中でもDX推進部は2021年4月にできたばかりなので、何のしがらみもなく自由闊達な雰囲気で働ける環境が整っています。
それでいて優れた商品開発力や大規模な会員情報、ブランドの信用力といったアセットも使え、またヒト・モノ・カネを一気に投入できるだけのグループ力がバックにあることも大きな強みです。
そして機能化された組織ができ上がっている大半のDX先進企業と違って、DX組織を立ち上げたばかりのサントリーウエルネスでは、自分のWILLに即したテーマを選んで力を発揮することができます。例えば企画から開発まで一連の流れの中で推進していくことや、自らデータを分析しながら開発エンジニアを束ねて各種案件を動かす、そんなダイナミックな動き方ができるのが魅力です。
これからのサントリーウエルネスのビジネスは、常にお客様と接点を持ち続けられるビジネスモデルが必要だと考えており、我々は次の2ステップでそれを目指していきます。
ステップ1は、お客様にもっと健康になっていただくための支援サービスの提供です。例えば膝に痛みを抱えた『ロコモア』の愛用者に対し、その人にストレッチや運動をオンラインでアドバイスするなど考えられます。
そしてステップ2は「心の健康」を実現するサービスの提供で、シニアに合わせたコンテンツの提供はもちろん、健康になった体でやりたいことを実現できるよう多くの機会を提供できる、そんな新しいプラットフォームサービスを考えています。
「気がついたら毎日サントリーウエルネスのサービスを使っていた」と言われるような、お客様の暮らしに根づくプラットフォームを作ることが当面の目標です。
* 内容・社員の所属は取材当時のものです。
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