久米 さやかSayaka Kume
ヨーロッパの飲料部門で、サントリーならではのブランド開発を推進することが私の所属部署の役割です。その中で私はフランスの低果汁飲料「Oasis」と、イギリスのエナジー飲料「Lucozade」のブランド開発をサポートしています。課題を見つけて戦略を立て、商品開発やコミュニケーションの立案をするという一連のブランド開発業務を、現地のメンバーに併走しながら行うのが主な役割です。
Oasis、Lucozade共にそれぞれの国で国民的なブランドで、お店に並んでいたり、街なかで飲んでいる方を見かけたときはとてもワクワクします。またイギリス・フランスそれぞれ文化の違いはあるものの、根底では日本と通じるものがたくさんあることを肌で実感できるのが非常に面白いですね。
中でも一番やりがいを感じるのは、チームのアイデアに手応えを感じたとき。皆で生み出した商品やコミュニケーションが、お客様に喜ばれた瞬間にやりがいを感じるのは、日本で働いていたときと変わりません。今はサポートという立場もあるので、特にメンバーの晴れ晴れとした表情を見た瞬間は「やってよかった!」と感じます。
Lucozadeは100年近く、Oasisは50年以上の歴史があるブランドです。新ブランドや新商品の立ち上げは過去に何度か経験しましたが、今回のヨーロッパでの学びを活かし、時を超えて愛されているロングセラーブランドをさらに将来へ繋げていくというテーマにも、今後チャレンジしていきたいと考えています。
働き方も文化も違うメンバーと一緒に、お客様に提供したい価値に向かってアイデアを作り上げるのは、日本にいたときとは違う大変さがあります。ただ、分からないことが多いからこそ学びがあると思いますし、想いが通じ合ったときの喜びや結束力はとても大きく感じます。
日本人はどちらかというとまず全体を緩やかに把握してから細部を詰めていくやり方に慣れていますが、ヨーロッパの人は一つひとつ積み上げていく思考方法が主流です。そのため議論をしていても、いつの間にか論点がずれてしまうことがしばしばあります。そんなときは言葉で話すだけでなく、ホワイトボードに議論の中身を可視化することですれ違いを解消し、会話を重ねることで互いの胸の内を理解しあうよう努めています。もちろん意見がぶつかるときも多々ありますが、ユーモアを交えながら皆で乗り越えようという自由闊達で和気藹々とした雰囲気があるので、その点はヨーロッパも日本も関係なく「サントリーらしいなぁ」と感じますね。
* 内容・社員の所属は取材当時のものです。
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