福島 弘識Hironori Fukushima
現在はサントリーシステムテクノロジー(以下SST)のグローバルシステム部先端技術グループに所属しています。この部署では、その名が示す通りAIやIoT、xRといったさまざまな先端技術を調査し、具体的な業務適用の検証・新規事業開発などを提案し、支援をおこなうというミッションを持っています。私自身は具体的な内容はまだお話しできないのですが、サントリーのパーパスである「人間の生命の輝き」を体現できるような、IoTデバイスの開発に取り組んでいます。新しい技術の適用可能性を探りながら、人々の健康と生活、そして心の豊かさを向上させる新しいソリューション提供を目指しています。
IoTデバイスの開発を始めた2年前、当時の社内にはその知見が全くなく、ゼロからのスタート。まさしく0を1にするフェーズでした。こういう時にはとにかくあれこれ試してみるより他にありません。まさしく「やってみなはれ」の体現です。デジタルイノベーションの世界では「正解」が存在しないため、「上手く行きそう」と思えるものを片っ端から試して、試行錯誤の末に筋道ができたら、それを深堀りしていきます。仮にそれがうまくいかなかったとしても、次に取り組む人は「こうやったら良いのかな」と参考にすることもできるので、自分の場合はそれを励みにしながら、前へ進むことができました。
トライすることに対してサントリーは非常に寛容で、「トライする文化」はSSTにおいて「アイデアを事業化する STEP(※)」というプログラムでも具現化されています。このプログラムはデジタルにまつわる創造的な新規アイデアを誰もが応募・提案できる仕組みで、応募されたアイデアを審査・選出し、事業化をサポートするものです。サントリーは伝統的に飲料や食品などリアルアセットを核としたサービスを提供しており、新規事業もそれらを軸としたものがほとんど。ただデジタル技術が急速に進化し、活用可能性が広がる今、デジタル発の新規事業があっても良いのではと考え、自身の経験を元にプログラム化し、SST全体で取り組んでいます。今年で3年目になりますが、既にこのプログラムで新規事業開発に取り組んでいる人が複数いますよ。
※SST TECHNOLOGY DRIVEN ENTREPRENEURSHIP PROGRAMの略
最近個人的に注目している領域は(要素技術ではないですが)、フェムテックとアグリテックの領域です。サントリーウエルネスの製品や機能性飲料をはじめとする様々な商品・サービスを通じて、健康支援を行っているサントリーですが、フェムテックの分野はこの健康支援をさらに拡張できる可能性があるのではと密かに思っています。女性特有の健康ニーズに対応する技術は、私たちの製品やサービスラインアップに新たな次元をもたらせるのではないかと考えています。
アグリテックは水というサントリーのビジネスにとって欠かせない資源、そして私たちが扱う野菜にも密接に関わっています。日本の農業界は人材不足に直面していますが、アグリテックに焦点を当てることで、この課題を解決し、持続可能な産業にすることができると考えています。アグリテックのように我々の事業だけでなく日本の社会課題も解決できる可能性をもつ技術分野は素晴らしいと思いますし、サントリーとして何かできないかなと思いを廻らせています。
このように新規技術に関連するを仕事をしていると、本当に毎日が学びの連続です。もともと勉強は嫌いではありませんが、それでも「社会人ってこんなに勉強しなきゃいけないんだっけ?」と思うこともあります(笑)。そんな中、「それだから」というわけではありませんが、仕事をしながら大学院にも通っています。 サントリーでは「自己成長の学び」に対して 積極的にサポートしてくれるので、学びたい意欲のある人にはとても良い環境だと思います。
このような環境で、技術の最前線に触れながら、自分自身も成長し続けることができるのは本当に刺激的です。毎日が新しい発見と挑戦の連続で、これこそがサントリーで働く魅力の一つですね。
* 内容・社員の所属は取材当時のものです。
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