國久 智紀
Tomoki Kunihisa
サントリー株式会社ビール商品開発研究部
現在、私はビールを通してお客様に新鮮や驚き、感動を与える商品を開発する部署に所属しています。サントリーではプレモルや金麦、サントリー生やビアボールなど数多くのビール製品を開発し世に送り出していますが、ビールに関する新しい商品の中味づくりは、すべて私が所属するビール商品開発研究部からスタートしています。私の具体的な実務ですが、まずビールの原料である麦芽・ホップの配合や醸造条件などを1から検討し、小スケールの設備でビール試醸を繰り返します。試醸条件については先輩方と毎日議論を交わしながら検討し、小スケールの設備で自らも手を動かしてビールづくりを行っていきます。狙い通りのビールができたときにはチーム全員でその喜びを分かち合うのですが、チーム一丸となって開発した商品が店頭に並び、お客様に笑顔を届けることができるところに大きなやりがいを感じますね。
好奇心旺盛な学生時代だったと思います。高校時代は水中の格闘技と呼ばれる「水球」というスポーツに挑戦し、大阪府選抜としてプレーしていました。水球で培ったメンタルの強さが、その後の私の人生の糧となり、社会人となった今もその粘り強さが日々の業務に活きています。大学時代は寿司屋でアルバイトをしていたのですが、寿司を握る技術を習得し、よく友人に手作りの寿司を振る舞っていたりもしました。思い返すと、何か人と違ったマイナーなものを極めることが好きな性格なのかもしれません(笑)。大学院では遺伝子工学を専攻していました。遺伝子を自由自在に改変することの面白さに没頭し、機能未知遺伝子の解明に取り組んでいました。
商品開発職として自身の手で世の中に商品を生み出し、お客様に笑顔を届けたいという想いを軸に就職活動を行っていました。中でも、大学時代の専攻が生物系だったということもあり、食品業界や製薬業界、日用品業界などについて調べ、就職活動を行っていました。最終的には、食品・飲料業界を中心に15社ほどエントリーしました。その中でサントリーにした決め手は、「やってみなはれ」という企業理念です。こんなにも挑戦心が前面に押し出されている理念を掲げている企業はそう多くはないと感じ、他のどの会社よりも「先進的で」「革新的で」「積極的な」商品開発業務に携われると思いました。自らの仕事に誇りを持って働くことができると感じ、サントリーで働くことを決めました。
まずはこのビール商品開発研究部で、世の中に衝撃を与えられるほど美味しいビールを開発したいですね。自身の想いを日々のビールづくりに注ぎ込み、自分にしかできない技術やこれまでにないうまいビールを開発し、自分のつくったビールで家族・友人・世界中の人々を笑顔にしたいです。その後は、ビール事業で培った商品開発力や美味に関する考え方、お客様を笑顔にという強い気持ちを持って、他事業での商品開発業務でも新たな価値を提案し、全社で活躍できるような人材になりたいと考えています。
就職活動は「自分の人生を豊かにするための手段」だと思います。 企業に就職することがゴールではなく、その企業で自分が何をしたいか、またどんな人生を歩みたいかを考えてみて欲しいです。落ち込むことも多いとは思いますが、自分の働く姿を想像しワクワクして、とにかく就活を楽しんでみてください! 最後に、学生時代の時間は限られています。今しかできないことに対して思いっきり取り組んでください!悔いが残らないよう、全力で学び、全力で遊び、視野を広げてください! 皆さんとお会いできることを楽しみにしています。