INTERVIEW.03
YUKO
UKAWA
PROFILE
烏川 優子
サントリーホールディングス株式会社
DX戦略部
2019年入社 法学部卒
DXプロデューサー
CAREER
UXコンサルティング会社にて、デジタルマーケティング・サービス企画の支援に携わる。その後、フリーランスに転身し、主に新規サービス開発・デジタル人材開発を支援。
2019年サントリー入社。サントリーコミュニケーションズ株式会社デジタルマーケティング本部にて、サントリープラス開発・カスタマーサクセスチーム立ち上げ等を実施。2021年4月より現職。
KEYWORDS
- 世界中にお客様がいる大きな事業スケール
- 「やってみなはれ」が根付いた柔軟で自由な社風
- 大企業でありながらベンチャーフェーズのDX戦略部
CHAPTER.01
サントリーのアセットをデジタルの力で
エンパワーメントし、新しい価値を生み出す
私が所属するDX戦略部は、「サントリー全社のDX戦略を立案・推進」の名のもとにかなり幅広い仕事をしています。私自身は、全社のデジタル人材育成・採用を企画推進する仕事に携わりながら、他方で様々な新規デジタルビジネスの開発支援を行っています。
新規デジタルビジネス開発支援の一例として検討しているテーマは多岐にわたります。その一つが、外食DXの取り組みです。サントリーにとって外食の場はとても重要なお客様とのタッチポイントのひとつですが、昨今の外食業界は非常に厳しい事業環境にあります。昨今のコロナ禍の影響はもちろんのこと、大きな「うねり」として価値観やライフスタイルの変化もあるので「コロナが落ち着けば」という待ちの姿勢ではいられません。
こうした中、どのような新しい価値を提供すれば外食産業の役に立ち、消費者にも喜ばれ、かつサントリーのビジネスモデルとして成立するのか。今やこうした企画にデジタルテクノロジーは欠かせません。外食部門の担当者とも日々、議論を重ねながら、新たな提供価値のアイデア出しと、サービスイメージの具体化を進めているところです。
大きな事業スケールならではの達成感
サントリーは、多様な商品やCMなどを介して、世界中のとても多くのお客様とつながっています。それも飲食店や流通、自販機、家庭の食卓などリアルなタッチポイントが多く、事業スケールの大きさ・幅の広さは世界でも類のない規模です。
こうしたアセットを、デジタルの力でどうエンパワーメントしていくのか。どんな新しい価値を生み出していくのか。一筋縄ではいきませんが、そこに感じられるやりがいや達成感はとても大きいですね。
CHAPTER.02
まさに「やってみなはれ」そのものの社風。強い想いがあれば大きな岩も動かせる
前職ではコンサルタントとして、企業のUX向上やWEBマーケティングを外部から支援していました。実はサントリーは当時の主要なクライアントで、私はデジタル人材開発に関わるプロジェクトを中心に担当していました。
世の中のDXの機運が高まるとともに、事業の根幹に関わるチャレンジングな提案が増えるにつれて、「外部から提案するだけでなく、自らの力でやり切ってみたい!」という想いが募ってきたのです。ちょうどそんな時、CDOの室元や、先にサントリーに入社していた前職時代の元上司に声をかけられ入社を決意しました。「サントリーのような会社が、本気で変革を志すならやってみたい。」そう思ったからです。
入社して感じたのは、まさに「やってみなはれ」の社風が今も生きているということ。自らが強い想いを持って行動力を発揮しさえすれば、周囲は必ず助けてくれます。そうして取り組み続ける中で、大きな岩も徐々に動いていることを実感しています。
また、これだけ大きな組織であるにも関わらず、大企業的な堅苦しさがなく柔軟だと感じることが多いですね。自由な社風の中でこれだけ幅広いチャレンジのフィールドやアセットがある会社は、他にないように思います。
CHAPTER.03
DX戦略部は大企業の中のベンチャー。
自分の手で未来を創る楽しさがある
サントリーに限ったことではないかもしれませんが、まだ社内には「デジタル化で何が変わっていくのか」「なぜ・どのように変わらなければならないのか」「これからの時代に何が必要なのか」がイメージできず、自分ゴトとして捉えきれない方が大勢いるのではないかと思います。
実際、「全社や各事業の戦略の中にどうDXを活かし、どう未来につなげていけばいいのか」はまだ手探りの状態だと思います。私個人としても、デジタルがもたらす個々のネットワークや、そこから生まれるデータの可能性を信じていますが、「それをどのように取り入れたら新しい価値が生まれ、次の競争優位につながるか」は分かりませんね。
成功事例を積み上げ未来を創る
大きな問に対する答えは見つかっていない一方で、日々変化の種が生まれている各事業の中では、「やれること」「やりたいこと」は山程あります。学者のように云々と考えて手を止めるのではなく、先ほどお話しした外食DXのように「お客様の課題があるところ」「新しい価値ができそうなところ」から手を付け、成功事例を作っていきたいです。
私が所属するDX戦略部は立ち上がったばかり。戦略や組織を含めまだ決まっていないことの方が多く、大企業の中にありながらもまさにベンチャーフェーズです。荒波に揉まれる日々ですが、だからこそ自分の手で未来を創っていけるし、そんな状況を楽しめる人と一緒に働きたいと思っています。