INTERVIEW.02
YOSHIFUMI
NAKAMURA
PROFILE
中村 佳史
サントリーホールディングス株式会社
デジタル本部DX戦略部部長
2018年入社 理工学部
環境資源及材料理工学専攻
CAREER
UX・デジタルマーケティングのコンサルティング企業を経て、2018年4月にサントリーコミュニケーションズに入社。デジタルを活用したブランドマーケティングやデータ基盤構築、B to Cサービスの開発などを通じて、グループ横断的に各事業部門のDX推進をサポート。2021年4月より現職。
CHAPTER.01
「ゲームチェンジ」の時代の変革を実現するために、
強力な手段の一つとなるのがデジタル
小売流通の状況やお客様の消費行動が変化し、社会全体が大きく変わっています。
これまで通用した「常識」が当たり前ではなくなってきていて、まさに「ゲームチェンジ」の時代。そんな新しい時代へ向けての企業変革を推進するため、2021年4月に新しく設立されたのがDX戦略部です。主に全社のDX戦略企画、既存事業の経営支援、新サービス&ビジネスモデル開発、データ&CRM戦略企画の4つの領域において、サントリーグループ全社のDX推進を担っています。
DXによって新たな価値を提供していく
DXという言葉は色々なところで使われていますが、私は「大きな環境変化が起こりつつあるのを前提に、デジタル技術を活用して企業のあり方を変革すること」だと捉えています。
大きな環境変化の中で企業はビジネスのあり方を変えていく必要があり、それが今求められている変革、つまりトランスフォーメーションの本質です。その変革を実現するために、強力な手段の一つであるデジタル活用を強く推し進めていくのがDXです。DXによって会社や商品・サービスを新しい姿に生まれ変わらせ、それによって新しい価値を提供していく。これが、私自身およびサントリーがDXを推進する大きな理由です。
CHAPTER.02
デジタルの力で提供できる新たな価値とは何か?その答えを導き出していくことが私たちの挑戦
サントリーが扱う飲料や食品などの領域は、世の中から消えていくようなものではありません。単に生き残るというだけなら、仮に変革を進めなかったとしても十分にやっていけるでしょう。
ではなぜ、サントリーにとってDXの推進が重要なのか。それは「世界で最も信頼され、愛される、オンリーワンの食品・酒類総合企業になる」というビジョンがあるからです。
これを達成するために、DX戦略は必要不可欠なのです。
お客様が考えもしないような新しいことを発想し、形にし、文化として広めていく。これが脈々と受け継がれてきたサントリーの歴史であり、DNAであると私は捉えています。このレガシーを活かしつつ更にデジタル活用を推し進めることで、人々の暮らしに貢献し「潤いのある豊かな生活」を彩るパートナーとして、新たな価値や生活文化を生み出し続けられると考えています。
「長年培ってきたモノづくりの力、コトづくりの力に加えて、デジタル技術を駆使することでどのような新しい価値をお客様に提供できるのか?」その答えを導き出していくことが、私を含めたDX戦略部が挑戦していくべき課題です。
「人」「文化」「生活に根ざした商材」がサントリーで働く魅力
サントリーは今、まさに「変革前夜」。数十年に1度あるかないかの大きな転換点にあると感じています。大きな変化のダイナミズムを感じられるのはまさにこの1〜2年で、一番面白い時期になりそうだなと個人的には感じています。
実は私は、前職時代からコンサルティング業務を通じてサントリーのDX推進に関わっていました。しかし「外部からではなく、中に入って『変革の瞬間』に立ち合いたい」「その瞬間を自らの働きかけによって作り出したい」という気持ちが募り、思い切って飛び込みました。
中から感じるサントリーで働く魅力とは、主に次の3つだと感じています。
1つ目は「人」。社外の人にもよく言われますが、前向きで、協力的で、好奇心旺盛な人が多く、仲間を大切にする文化があるので、気持ち良く一緒に仕事ができます。
2つ目は「文化」。「やってみなはれ」「利益三分主義」「Growing for
Good」は、「まさに『今』のためにあるのでは?」と感じる程に社内の現場に浸透しており、私自身も非常に共感しています。
3つ目は「生活に根ざした商材」。GAFAなどのビッグテックとは異なり、食品・飲料のように物理的に存在し、お客様が口にする生活密着型の商品を扱う企業だからこそ、生活文化へ貢献できる可能性が限りなく広がっています。
CHAPTER.03
ビジョンや仮説を持って行動でき、変化を楽しめるセルフスターターを求む
DXを本気で推進していく上で課題となるのは人材です。特にデジタルがビジネスの本流ではないサントリーでは、社内の人材だけでDXを推進していくには限界があります。
そのため変革の起爆剤となりうる経験者を積極的に採用しています。採用に当たってポイントとしていることは二つあります。
一つはスピードです。変革はタイミングが命。スピード感を強く意識して仲間を募っていきたいと考えています。
もうひとつはブレない人物像です。我々が取り組んでいくDX推進の仕事に「唯一の絶対解」は存在しません。「正解のない中で大きなビジョンを描き、前向きに取り組んでいける」という点にこだわって人材を採用していきます。
挑戦のプロセス自体を楽しみながら、主体的に新しい価値創造に取り組んでいける。自分なりのビジョンや仮説を持って行動できる「変化を楽しめるセルフスターター」。そんな人材が活躍できる、刺激的な環境を提供します。