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INTERVIEW.10

HIRONORI
FUKUSHIMA

PROFILE

福島 弘識

サントリーシステムテクノロジー株式会社
グローバルシステム部 先端技術グループ
2016年4月入社

CAREER

大学院にて自然言語処理を学んだ後、2016年に入社。以来、サントリーシステムテクノロジー(以下SST)にて、AIを中心とした先端技術の活用、および新規事業開発に従事。業務と両立しながら大学院に通い、現在は博士課程に在籍。

CHAPTER.01

目指すはデジタル部門発の新規サービス

現在はサントリーシステムテクノロジー(以下SST)のグローバルシステム部先端技術グループに所属しています。この部署では、その名が示す通りAIやIoT、xRといったさまざまな先端技術を調査し、具体的な業務適用の検証・新規事業開発などを提案し、支援をおこなうというミッションを持っています。

私が入社した当時、サントリーのデジタルといえば基本的には業務システムや業務アプリの開発というイメージが強かったですね。しかし、現在では生成AIやIoTデバイスの開発など、ソフトウェア・ハードウェア問わず幅広い領域を対象として取り組んでいます。具体的な内容はまだお話しできないのですが、実際私自身もサントリーのパーパスである「人間の生命の輝き」を体現できるような、IoTデバイスの開発に取り組んでいます。新しい技術の適用可能性を探りながら、人々の健康と生活、そして心の豊かさを向上させる新しいソリューション提供を目指しています。

先端技術に「正解」はないからこそトライするしかない

IoTデバイスの開発を始めた2年前、当時の社内にはその知見が全くなく、ゼロからのスタート。まさしく0を1にするフェーズでした。

こういう時にはとにかくあれこれ試してみるより他にありません。まさしく「やってみなはれ」の体現です。デジタルイノベーションの世界では「正解」が存在しないため、「上手く行きそう」と思えるものを片っ端から試して、試行錯誤の末に筋道ができたら、それを深堀りしていきます。仮にそれがうまくいかなかったとしても、次に取り組む人は「こうやったら良いのかな」と参考にすることもできるので、自分の場合はそれを励みにしながら、前へ進むことができました。

デジタル発、新規事業の具現化を支援するプログラム

トライすることに対して、サントリーは非常に寛容な会社です。「こういうことがしてみたい」と言えば、上司も先輩も「いいんじゃない」と背中を押してくれる。自分がやりたいことに対して意見やアドバイスをもらうことはありますが、ダメだと否定されたことは自分が記憶する限り一度もありませんね。

この「トライする文化」は、SSTにおいて「アイデアを事業化するSTEP(※)」というプログラムでも具現化されています。このプログラムはデジタルにまつわる創造的な新規アイデアを誰もが応募・提案できる仕組みで、応募されたアイデアを審査・選出し、事業化をサポートするものです。サントリーはお酒やソフトドリンクなどリアルアセットを核としたサービスを提供しており、新規事業もそれらを軸としたものがほとんどです。ただデジタル技術が急速に進化し、活用可能性が広がる今、デジタル発の新規事業があっても良いのではと考え、自身の経験を元にプログラム化し、SST全体で取り組んでいます。今年で3年目になりますが、既にこのプログラムで新規事業開発に取り組んでいる人が複数いますよ。
※SST TECHNOLOGY DRIVEN ENTREPRENEURSHIP PROGRAMの略

CHAPTER.02

先端技術をキャッチアップし続ける日々

技術の移り変わりは本当に速いので、この仕事をしている以上、先端技術のキャッチアップは必須です。その一環として、私も含め先端技術グループのメンバーは海外の展示会やカンファレンスに参加することも多く、現地で積極的に来場者やスタッフと会話をして、収集した情報を社内に共有しています。

最近個人的に注目している領域は(要素技術ではないですが)、フェムテックとアグリテックの領域です。サントリーウエルネスの製品や機能性飲料をはじめとする様々な商品・サービスを通じて、健康支援を行っているサントリーですが、フェムテックの分野はこの健康支援をさらに拡張できる可能性があるのではと密かに思っています。女性特有の健康ニーズに対応する技術は、私たちの製品やサービスラインアップを新たな次元に連れていってくれるのではないかと考えています。

アグリテックは水というサントリーのビジネスにとって欠かせない資源、そしてサントリーグループで手がけている野菜にも密接に関わっています。日本の農業界は人材不足に直面していますが、アグリテックに焦点を当てることで、この課題を解決し、持続可能な産業にすることができると考えています。アグリテックのように我々の事業だけでなく日本の社会課題も解決できる可能性をもつ技術分野は素晴らしいと思いますし、サントリーとして何かできないかなと思いを廻らせています。

サントリーが手がけるアグリビジネス、「本気野菜」

現在は大学院との二足の草鞋

このように新規技術に関連する仕事をしていると、本当に毎日が学びの連続です。もともと勉強は嫌いではありませんが、それでも「社会人ってこんなに勉強しなきゃいけないんだっけ?」と思うこともあります(笑)。

そんな中、「それだから」というわけではありませんが、仕事をしながら大学院にも通っています。実際授業やゼミに出席したり、研究室に足を運ぶこともあるので、フレックス等の制度を活用して勤務時間を調整しながら仕事と研究を両立しています。大学院の進学を当時の上司に相談した際、業務が非常に忙しかったにも関わらず、快く応援してもらえたことを今でも覚えています。仕事の状況やタイミングなど配慮も必要ですが、基本的にサントリーでは「自己成長の学び」に対して積極的にサポートしてくれるので、学びたい意欲のある人にはとても良い環境だと思います。

このような環境で、技術の最前線に触れながら、自分自身も成長し続けることができるのは本当に刺激的です。毎日が新しい発見と挑戦の連続で、これこそがサントリーで働く魅力の一つですね。

生き方に共感し背中を押してくれるのがサントリー

こんな風に、何かにチャレンジする人の背中を押してくれるのがサントリー。どんな人であっても、自分らしい生き方を選ぶことができ、周りはそれに共感し尊重してくれる。そんな環境です。

「働いている人の雰囲気で会社を選ぶ」という人は一定数いると思うのですが、実は学生時代、その考え方が好きではありませんでした。当時「自分が向き合うのは人ではなく仕事(システム)だから」と考えていたので、私はサントリーの説明会などにも全く参加せず入社したのです。

実際に働いてみれば分かることですが、どんな仕事においても人との関わりがあるので、やっぱり人は大事。サントリーのメンバーと環境でなかったら、もしかしたら自分はとっくに辞めていたかもしれません。こんな風に思える環境で働けるのは、本当に幸せなことですね。

ONE DAY SCHEDULE

9:00

出社

10:00-12:00

社外のハードウェア製作協力会社様とのWebミーティング

12:00

ランチ。今日は中華!

13:00-14:00

社内の生成AIプロジェクトメンバーとのオフラインミーティング

15:00

実装および技術調査

18:00

研究(大学院のオンラインで授業・教授と簡単な打合せ等)

19:30

退社

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