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CMG2024公演より |
イスラエル・チェンバー・プロジェクト |
シューマン・クァルテット |
15回目となる初夏の恒例、ブルーローズ(小ホール)で行う国内最大規模の室内楽の祭典
国境や世代を超えた演奏家を迎え、室内楽の多彩な魅力溢れる11企画19公演
サントリーホールは、2025年6月7日(土)~22日(日)の期間、チェンバーミュージック・ガーデン(CMG)の11企画19公演をブルーローズ(小ホール)で開催します。
クラシック音楽の原点ともいわれ、色とりどりの花が咲き誇る庭のように多様な魅力が溢れる室内楽をもっと気軽に楽しんでいただきたいと2011年から始まった「チェンバーミュージック・ガーデン」。ブルーローズ(小ホール)の親密な空間で演奏者の息遣いや表情を間近に体感できる国内最大規模の初夏の室内楽の祭典として親しまれてきました。
オープニングの「堤 剛プロデュース」では名実ともに日本を代表するチェリスト堤 剛と、上野通明、北村 陽、笹沼 樹という燦々とした個性を放つ気鋭の奏者たちが集うチェロ・アンサンブルが幕開けを飾ります。CMGを象徴する企画である「ベートーヴェン・サイクル」(弦楽四重奏曲全曲演奏会)には情熱的でエネルギッシュ、パーソナルでありながら4人が創る音楽は深遠で、最高峰の弦楽四重奏団として世界各地で称賛されているシューマン・クァルテットが登場します。
また、管・弦・ハープ・ピアノという「世界でも類を見ない室内楽グループ」であるイスラエル・チェンバー・プロジェクトが初来日。全曲で編成が異なる室内楽の粋を極めた1日目、ハープ入りの室内楽とベート―ヴェンの「英雄」(編曲版)をカップリングした2日目と、「グループの良さは生で聴かないとわからない」と称賛されるグループの日本デビュー公演です。ゲストとして、赤坂智子(ヴィオラ)、小川響子(ヴァイオリン)、上野星矢(フルート)など日本を代表する精鋭たちも加わります。
さらに、ピアニストの北村朋幹が公演をプロデュース。室内楽のエッセンスが詰め込まれたシェーンベルクの異色作『月に憑かれたピエロ』など4作品をお届けします。ヘーデンボルク・トリオも待望の4年ぶりとなるリサイタルを開催。色彩豊かなウィーンならではの音楽を、三兄弟ならではの親密なアプローチでお届けする、魅惑の一夜です。
サントリーホール室内楽アカデミー修了後、活躍目覚ましい俊英たちも出演します。2018年のミュンヘン国際音楽コンクール優勝以来、ピアノ三重奏の魅力を内外に広め続けている葵トリオによる7年プロジェクト第5回ではベートーヴェンの中期を代表する「幽霊」ほか多彩な3作品をご堪能ください。今や若手筆頭格のグループとして一目置かれているクァルテット・インテグラは、アカデミーの講師を務め、特に弦楽器との室内楽には卓越した経験を持つ練木繁夫と共に、ピアノ五重奏曲の二大名曲をお届けします。
平日午後の「プレシャス 1 pm」では小山実稚恵(ピアノ)と堤 剛(チェロ)によるVol. 1「ショパンとブラームスのチェロ・ソナタ」や、吉野直子とマリー=ピエール・ラングラメによるVol. 2「華やぎ合う2台ハープ」など、第一人者たちが上質な音楽と和やかなトークで"特別な庭"にお誘いします。室内楽アカデミー第8期生による「ENJOY! 室内楽アカデミー・フェロー演奏会」は曲目紹介トーク付きで、日頃の研鑽の成果を発表するフレッシュな演奏会です。また、コンサートホールで生の演奏に触れる機会の少ない、特別支援学校に通う方をお招きして「CMGスペシャル チャレンジド・チルドレンのための室内楽演奏会」を開催し、ブルーローズの空間で音楽を存分にお楽しみいただきます。
[チケットのお申し込み・お問合せ] サントリーホールチケットセンター TEL 0570-55-0017(10:00~18:00、休館日を除く) サントリーホール・メンバーズ・クラブWEB:suntoryhall.pia.jp [写真・資料のご請求、ご取材・お問合せ] サントリーホール 広報部 TEL 03-3505-1002 FAX 03-3505-1007 〒107-8403 東京都港区赤坂1-13-1 suntory.jp/HALL/ |
CMG2025公演概要 【期間】2025年6月7日(土)~6月22日(日) 【チケット発売】 ■通常先行発売■ ■一般発売■ サントリーホール・メンバーズ・クラブWEB suntoryhall.pia.jp 【主催】サントリーホール ■ホームページでは、チェンバーミュージック・ガーデン(CMG)の特集ページを1月末に開設し、CMG公演関連情報など随時更新していきます。(URL=suntory.jp/HALL/) |
■CMGオープニング 堤 剛プロデュース 2025
名実ともに日本を代表するチェリスト堤 剛と、燦々とした個性を放つ気鋭の奏者たちが集うチェロ・アンサンブル。クレンゲルのようなオリジナル作品からチェロ4本によるアレンジものまで、また4人の中から2人の組み合わせによる様々なデュオにもご期待ください。自由闊達なチェロの包み込むような音色に心奪われるひと時です。
【日時】6月7日(土)13:00開演
【出演】チェロ:上野通明/北村 陽/笹沼 樹/堤 剛
【曲目】
J. S. バッハ(トーマス=ミフネ 編曲):「G線上のアリア」(チェロ四重奏用編曲)
フレスコバルディ(カサド 編曲):トッカータ(チェロ四重奏用編曲)
モーツァルト(ムーア 編曲):オペラ『フィガロの結婚』K. 492 序曲(チェロ四重奏用編曲)
クレンゲル:主題と変奏 作品28
ほか
【チケット料金】指定席6,000円 サイドビュー席4,500円 U25席1,000円
■クァルテット・インテグラ×練木繁夫 ピアノ五重奏曲名曲選
サントリーホール室内楽アカデミーを2022年に修了し、今や若手筆頭格のグループとして一目置かれているクァルテット・インテグラ。アカデミーの講師を務め、特に弦楽器との室内楽には卓越した経験を持つ練木繁夫と共に、ピアノ五重奏曲の二大名曲をお届けします。快活なシューマンと重厚なブラームス、信頼を寄せ合う室内楽にご期待ください。
【日時】6月7日(土)19:00開演
【出演】
弦楽四重奏:クァルテット・インテグラ
ヴァイオリン:三澤響果/菊野凜太郎
ヴィオラ:山本一輝
チェロ:パク・イェウン
ピアノ:練木繁夫
【曲目】
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44
ブラームス:ピアノ五重奏曲 ヘ短調 作品34
【チケット料金】指定席5,500円 サイドビュー席4,000円 U25席1,000円
■シューマン・クァルテット ベートーヴェン・サイクル
情熱的でエネルギッシュ、パーソナルでありながら4人が創る音楽は深遠であり、最高峰の弦楽四重奏団として世界各地で称賛されているシューマン・クァルテット。国際的なソリスト、エリックをはじめとするシューマン3兄弟に、今井信子の薫陶を受けた俊英のファイト・ヘルテンシュタインが加わり、8年ぶり(現メンバーでは初)の来日を果たします。各公演のタイトルには、テーマや中心となる作品が設定され、若き日のベートーヴェンから成熟した中期、晩年の全てを超越した境地まで、絶妙に配されたプログラムです。ライブパフォーマンスで聴衆との密なコミュニケーションを図るシューマン・クァルテットならではの特別な体験を通じて、作曲家の生涯と真髄に迫ります。
【出演】
弦楽四重奏:シューマン・クァルテット
ヴァイオリン:エリック・シューマン/ケン・シューマン
ヴィオラ:ファイト・ヘルテンシュタイン
チェロ:マーク・シューマン
【日時・曲目】ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全曲
I Alpha and Omega 6月11日(水)19:00開演
第1番 ヘ長調 作品18-1
第7番 ヘ長調 作品59-1「ラズモフスキー第1番」
第16番 ヘ長調 作品135
II Holy Song 6月12日(木)19:00開演
第2番 ト長調 作品18-2
第8番 ホ短調 作品59-2「ラズモフスキー第2番」
第15番 イ短調 作品132
III Light 6月14日(土)19:00開演
第3番 ニ長調 作品18-3
第10番 変ホ長調 作品74「ハープ」
第9番 ハ長調 作品59-3「ラズモフスキー第3番」
IV Shadows 6月15日(日)14:00開演
第4番 ハ短調 作品18-4
第11番 ヘ短調 作品95「セリオーソ」
第14番 嬰ハ短調 作品131
V Freedom 6月17日(火)19:00開演
第5番 イ長調 作品18-5
大フーガ 変ロ長調 作品133
第13番 変ロ長調 作品130
VI From the Heart 6月18日(水)19:00開演
第6番 変ロ長調 作品18-6
弦楽四重奏曲 ヘ長調 Hess 34(作曲者によるピアノ・ソナタ作品14-1の編曲)
第12番 変ホ長調 作品127
【チケット料金】
指定セット券(全6公演、最速先行発売期間のみ)27,000円
指定席5,500円 サイドビュー席4,000円 U25席1,000円 ※各日とも
■プレシャス 1 pm
上質な音楽と和やかなトークを気軽に楽しめる平日午後のコンサート。第一人者たちの「おもてなし」で“特別な庭”にご案内します。Vol. 1では、CMGで至極の演奏を披露してきた小山実稚恵と堤 剛が共演。チェロの深みのある低音が魅力的なブラームスの第1番に加え、この2人では初めてショパンのチェロ・ソナタをお届けします。Vol. 2は、世界的なハープ奏者・吉野直子と、ベルリン・フィルのマリー=ピエール・ラングラメによる華麗で贅沢な二重奏。長年の信頼と共鳴を育んだ音楽仲間が織りなす、特別なひと時をご堪能ください。
【日時・曲目・出演者】
Vol. 1 ショパンとブラームスのチェロ・ソナタ
6月13日(金)13:00開演 *休憩なし
ピアノ:小山実稚恵
チェロ:堤 剛
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 作品65
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 作品38
Vol. 2 華やぎ合う2台ハープ
6月20日(金)13:00開演 *休憩なし
ハープ:吉野直子/マリー=ピエール・ラングラメ
ラヴェル(チャループカ 編曲):組曲『クープランの墓』(ハープ二重奏用編曲)
ダマーズ:2台のハープのためのソナチネ
ナデルマン:2台のハープのための幻想的二重奏曲 作品78
ほか
【チケット料金】
指定席2,800円 サイドビュー席2,000円 ペア席5,000円(指定席×2枚) ※各日とも
■葵トリオ ピアノ三重奏の世界 ~7年プロジェクト第5回
2018年のミュンヘン国際音楽コンクール優勝以来、ピアノ三重奏の魅力を内外に広め続けている葵トリオ。2027年に迎えるベートーヴェン没後200年にむけてピアノ三重奏曲を1曲ずつ、また多彩な作品に磨きをかける7年プロジェクトに臨んでいます。ベートーヴェンの中期を代表する「幽霊」、研ぎ澄まされたマルティヌー、激烈な感情が交差するショスタコーヴィチ(没後50年)、性格の異なる3作品をご堪能ください。
【日時】6月13日(金)19:00開演
【出演】
ピアノ三重奏:葵トリオ
ピアノ:秋元孝介
ヴァイオリン:小川響子
チェロ:伊東 裕
【曲目】
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調 作品70-1「幽霊」
マルティヌー:ピアノ三重奏曲第2番 ニ短調 H. 327
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 作品67
【チケット料金】指定席5,500円 サイドビュー席4,000円 U25席1,000円
■北村朋幹プロデュース『月に憑かれたピエロ』
音楽に対する真摯かつ多彩なアプローチで、作品に新たな生命を吹き込むピアニスト北村朋幹。室内楽のエッセンスが詰め込まれたシェーンベルクの異色作『月に憑かれたピエロ』をお届けします。相互に触発し合う弦楽器の精鋭、経験豊かな管楽器の職人、そして時代とジャンルを超えた声のスペシャリストが集う濃密な融合は、聴き逃がせません。
【日時】6月16日(月)19:00開演
【出演】
ピアノ:北村朋幹
ヴァイオリン&ヴィオラ:郷古 廉
チェロ:横坂 源
フルート&ピッコロ:岩佐和弘
クラリネット&バス・クラリネット:山根孝司
ソプラノ&シュプレヒシュティンメ:中江早希
【曲目】
ドビュッシー:チェロ・ソナタ
ドビュッシー(北村朋幹 編曲):7つの歌曲 より「夕べの諧調」「パントマイム」「月の光」「セレナード」(ソプラノと五重奏用編曲)
シェーンベルク(ヴェーベルン 編曲):室内交響曲第1番 作品9(五重奏用編曲)
シェーンベルク:『月に憑かれたピエロ』作品21
【チケット料金】指定席6,000円 サイドビュー席4,500円 U25席1,000円
■CMGプレミアム イスラエル・チェンバー・プロジェクト
管楽器、弦楽器、ハープ、ピアノという多彩な楽器を備えた「世界でも類を見ない室内楽グループ」が初来日!ニューヨークとイスラエルを拠点に、一流のソリストたちが、卓越した個性を発揮しながら、作品の魅力を最大限に引き出す有数のアンサンブルです。19日は、全曲の編成が異なる室内楽の粋を極めたプログラムを披露。21日は、ハープを中心とする室内楽とベート―ヴェンの「英雄」(編曲版)を組み合わせた、魅力的な内容です。「グループの良さは生で聴かないとわからない」(『アメリカン・レコード・ガイド』誌)と称賛される、日本デビュー公演をお聴き逃がしなく。
【出演】
イスラエル・チェンバー・プロジェクト
ヴァイオリン:ダニエル・バード
ヴィオラ:赤坂智子(シーズンゲスト)
チェロ:ミハル・コールマン
クラリネット:ティビ・ツィゲル
ハープ:シヴァン・マゲン
ピアノ:アサフ・ヴァイスマン
[ゲスト]
ヴァイオリン:小川響子(21日)
フルート:上野星矢(21日)
【日時・曲目】
I 6月19日(木)19:00開演
ハイドン:ピアノ三重奏曲 ト長調 Hob. XV:15(ハープ、ヴァイオリン、チェロによる)
ブルッフ:8つの小品 作品83 より
マルティヌー:室内音楽第1番 H. 376
シューマン:『幻想小曲集』作品73(クラリネットとハープによる)
ブラームス:ピアノ四重奏曲第3番 ハ短調 作品60
II 6月21日(土)19:00開演
ドビュッシー:『神聖な舞曲と世俗的な舞曲』
コーエン:『蛍の哀歌』
カプレ:『幻想的な物語』
ベートーヴェン(シャピロ 編曲):交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」(室内アンサンブル用編曲)
【チケット料金】指定席7,500円 サイドビュー席6,000円 U25席1,000円 ※各日とも
■ヘーデンボルク・トリオ ベートーヴェン&シューベルト
CMG 2017で日本デビューを飾ったヘーデンボルク・トリオによる、待望の4年ぶり3回目となるリサイタル。今回は満を持して「大公」を取り上げ、ドラマティックなシューベルト第2番を組み合わせる王道のプログラム。三者三様の持ち味から生み出される色彩豊かなウィーンならではの音楽を、三兄弟ならではの親密なアプローチでお届けする、魅惑の一夜です。
【日時】6月20日(金)19:00開演
【出演】
ピアノ三重奏:ヘーデンボルク・トリオ
ヴァイオリン:ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルク
チェロ:ベルンハルト・直樹・ヘーデンボルク
ピアノ:ユリアン・洋・ヘーデンボルク
【曲目】
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 作品97「大公」
シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 D. 929
【チケット料金】指定席6,000円 サイドビュー席4,500円 U25席1,000円
■ENJOY! 室内楽アカデミー・フェロー演奏会
室内楽アカデミー・フェロー(受講生)が日頃の研鑽の成果を発表するフレッシュな演奏会。各作品の演奏前には、曲目紹介トーク付きで、室内楽がいっそう身近になります。国内外のコンクール受賞者やオーケストラ団員を多く輩出するアカデミーで、在籍中の2年間で大きな成長を遂げます。これからの更なる活躍にご期待ください。
【日時】
I 6月14日(土)11:00開演
II 6月21日(土)11:00開演
【出演予定】
弦楽四重奏:クァルテット・イーリス
ヴァイオリン:高麗愛子/稲田清香
ヴィオラ:鈴木双葉
チェロ:宮之原陽太
弦楽四重奏:カルテット・シュトゥルム
ヴァイオリン:城野聖良/松北優里
ヴィオラ:長谷山博史
チェロ:髙木優帆
弦楽四重奏:カルテット風雅
ヴァイオリン:落合真子/小西健太郎
ヴィオラ:川邉宗一郎
チェロ:松谷壮一郎
弦楽四重奏:カルテット・プリマヴェーラ
ヴァイオリン:石川未央/清水 咲
ヴィオラ:多湖桃子
チェロ:大江 慧
弦楽四重奏:カルテット・ルーチェ
ヴァイオリン:渡辺紗蘭/中嶋美月
ヴィオラ:森 智明
チェロ:原田佳也
ピアノ三重奏:トリオ・フィデーリス
ヴァイオリン:吉江美桜
チェロ:佐山裕樹
ピアノ:百瀬功汰
[特別ゲスト]
フルート:上野星矢(6月14日)
【曲目】未定
【チケット料金】指定席1,500円 サイドビュー席1,000円 ※各日とも
■CMGスペシャル チャレンジド・チルドレンのための室内楽演奏会
コンサートホールで生の演奏に触れる機会の少ない特別支援学校に通う方をお招きして音楽を存分にお楽しみいただく主旨で、2013年から始まりました。演奏者との距離が近く、客席を可動することが出来る会場の特性を生かし、室内楽の響きを間近に全身で感じていただけます。(※関係者招待)
【日時】6月11日(水)開演時間未定
【出演】ヴァイオリン:渡辺玲子 ほか
【曲目】未定
■CMGフィナーレ 2025
CMG 2025を煌びやかに彩ってきたアーティストたちが大集合。瑞々しいアンサンブルが表情豊かに花咲きます。各出演者が躍動するプログラムの全容は当日のお楽しみ。フェスティバルのハイライトとなる、国際色豊かで世代を超えた室内楽の饗宴にご期待ください。
【日時】6月22日(日)14:00開演
【出演】
ヴァイオリン:原田幸一郎/池田菊衛/渡辺玲子
ヴィオラ:磯村和英
チェロ:堤 剛/毛利伯郎
ハープ:吉野直子/マリー=ピエール・ラングラメ
弦楽四重奏:シューマン・クァルテット
ピアノ三重奏:ヘーデンボルク・トリオ/葵トリオ
サントリーホール室内楽アカデミー選抜フェロー
【曲目】未定
【チケット料金】指定席7,000円 サイドビュー席5,500円 U25席1,000円
※都合により、内容が変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。公演の最新情報はホームページにて発表いたします。(URL=suntory.jp/HALL/)
※就学前のお子様は同伴・入場いただけません。
【プロフィール】
◆弦楽四重奏:シューマン・クァルテット Schumann Quartett, String Quartet
「情熱とエネルギー。シューマン・クァルテットの演奏は驚愕としか言いようがない。きらめくような超絶技巧と、常に驚きを追求する姿勢を持ち、現在、無数に存在する弦楽四重奏団の中でも最高峰のひとつである」(南ドイツ新聞)
シューマン・クァルテットは、演奏から確定的な要素を排し、予想もつかない演奏を実現している。「作品が真に育つのは、生演奏のときのみであり、舞台では自然と自身に正直になれます。そうして初めて観客との絆が生まれ、音楽を通したコミュニケーションが可能になるのです」。世界でも際立った注目を集めているのは、輝かしい受賞歴やCDのリリースのみならず、グループとしてのサウンド、アプローチ、スタイルが、コンサートの生演奏でこそ音楽を表現することが出来ることに意義を見出しているからに他ならない。
マーク、エリック、ケンの3兄弟は幼少期から一緒に演奏しており、そこにヴィオラ奏者のファイト・ヘルテンシュタインが加わり、現在に至る。その開放性と好奇心は、師事したエバーハルト・フェルツやアルバン・ベルク四重奏団のメンバー、あるいはメナヘム・プレスラーのような共演者たちからも影響を受けている。
2007年にドイツのケルンで結成。「シューベルト&現代音楽」国際室内楽コンクールや、ボルドー国際弦楽四重奏コンクールで優勝。以降、ウィーン楽友協会、コンツェルトハウス・ドルトムント、ウィグモアホール、ベルリン・フィルハーモニー、コンセルトヘボウなどのヨーロッパ各地の名門ホールで演奏を重ね、クァルテットとしての国際的キャリアを築いている。18年にリリースされたCD『Intermezzo』は国内外で高い評価を得て、ドイツで最も権威のある「オーパス・クラシック賞」を受賞した。
◆弦楽四重奏:クァルテット・インテグラ Quartet Integra, String Quartet
2015年桐朋学園に在学中に結成。第71回ミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門第2位および聴衆賞受賞。バルトーク国際コンクール弦楽四重奏部門第1位。第8回秋吉台音楽コンクール弦楽四重奏部門第1位、ベートーヴェン賞、山口県知事賞(グランプリ)を受賞。国内ではサントリーホールを含む全国各地でリサイタルを行い、23年1月より第一生命ホールにてベートーヴェン、バルトーク、ブラームスを取り上げたリサイタルシリーズ、24年よりトッパンホールと王子ホールでも新たなシリーズを開始。
海外ではこれまでにラホヤ・ミュージック・ソサエティ・サマーフェスト、キジアーナ国際フェスティバルに出演するほか、ニューヨーク、ロサンゼルス、フランクフルト、バート・テルツ、フィレンツェ、ナポリなどでもリサイタルを行う。また、オーガスティン・ハーデリヒ、ノア・ベンディックス=バルグリー、イノン・バルナタン、ファビオ・ビディーニ、エルサレム弦楽四重奏団らとの共演でも好評を博す。
NHK「ベストオブクラシック」「クラシック倶楽部」「リサイタル・パッシオ」「ららら♪クラシック」などに出演。
磯村和英、山崎伸子、マーティン・ビーヴァー、ジョナサン・ブラウン、クライヴ・グリーンスミスに師事。桐朋学園大学を経て、18年から4年間サントリーホール室内楽アカデミーに在籍し、現在ロサンゼルスのコルバーン・スクールにレジデンス・アーティストとして在籍。
公式HP: https://quartetintegra.com/ja/
◆ピアノ三重奏:葵トリオ Aoi Trio, Piano Trio
第67回ミュンヘン国際音楽コンクールのピアノ三重奏部門で、日本人団体として初の優勝を受賞した、現在最も注目を集めるピアノ三重奏団。ピアノ三重奏の王道演目だけでなく、演奏機会の少ない作品や邦人作曲家の曲目にも光を当てる活動が高い評価を得ており、ピアノ三重奏の世界を開拓し続けている。
東京藝術大学、サントリーホール室内楽アカデミーで出会い、2016年に結成。「葵/AOI」は、3人の名字の頭文字をとり、花言葉の「大望、豊かな実り」に共感して名付けた。
国内の主要ホールのほか、ドイツ、イタリア、フランス、チェコ、シンガポールで出演。25年にはハワイでの5公演ツアーが予定されている。これまでに札幌交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢とベートーヴェンの三重協奏曲、名古屋フィルハーモニー交響楽団とカゼッラの三重協奏曲を演奏。24年10月には大阪フィルハーモニー交響楽団と共演した。紀尾井ホールでレジデント・シリーズ(21~23年)、サントリーホールとの7年間のプロジェクト(21~27年)に携わり、25年からは札幌のふきのとうホールで3年間のレジデントアーティストに就任予定。近年では室内楽のマスタークラスなどで後進の育成にも参加している。
録音した7枚のCDは音楽誌で特選盤に選ばれるなど高い評価を得ており、24年から3年にわたってベートーヴェンのピアノ三重奏曲全曲(全3枚)がリリースされる。第28回青山音楽賞バロックザール賞、第29回新日鉄住金音楽賞フレッシュアーティスト賞、第22回ホテルオークラ音楽賞、第34回ミュージック・ペンクラブ音楽賞を受賞。
https://aoitrio.com/
◆ピアノ三重奏:ヘーデンボルク・トリオ Hedenborg Trio, Piano Trio
長男・和樹(ヴァイオリン)、次男・直樹(チェロ)、三男・洋(ピアノ)のオーストリア・ザルツブルク出身の兄弟によるピアノ・トリオ。スウェーデン人の父(ヴァイオリニスト)と日本人の母(ピアニスト)のもとに生まれ、それぞれ両親から音楽の手ほどきを受ける。長男・和樹、次男・直樹はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の正団員として活動するほか、室内楽の演奏活動にも積極的である。幼少の頃より各々デュオでの共演を重ね、2012年にトリオとしての活動を開始。16年秋に三兄弟の日本滞在が重なったことが契機となって話がまとまり、17年に初来日ツアーの念願が叶った。以来、ベートーヴェンのトリオ作品全集を目標に収録にも注力している。現在までにカメラータ・トウキョウから3枚のCDをリリース。19年にはウィーン楽友協会へのデビューも果たし、同年、21年と日本ツアーも開催した。同じ家庭に育ち、価値観や感覚を共有していることから生まれる言葉を超えた絆は、兄弟にしか出来ない息の合った親密な演奏に繋がっている。また一方で三人三様の持ち味がバランス良く表現され、そこから生み出されるハーモニーは今後さらに豊かな色彩を紡いでいくことと期待される。これまでにウィーン国立歌劇場、ウィーン楽友協会、リンカーン・センター、サントリーホールなどで演奏。
◆アンサンブル:イスラエル・チェンバー・プロジェクト Israeli Chamber Project, Chamber Music Ensemble
2008年に結成されたイスラエル・チェンバー・プロジェクト(ICP)は、弦楽器、管楽器、ハープ、ピアノを含む世界的に類を見ない室内楽アンサンブルで、メンバーには、チャイコフスキー国際コンクールやボルレッティ・ブイトーニ・トラスト・アワード、エイヴリー・フィッシャー・キャリア・グラントなどを受賞した一流のソリストが名を連ねる。
調和を重んじた一体感のある演奏は各地で絶賛を博しており、長い歴史を誇る室内楽の名曲はもとより、既存作品の編曲や新曲の委託を通じて室内楽のレパートリーを拡大し、こうした新しい音楽を融合させたコンサートを通じて深い音楽体験を提供している。音楽への情熱的な取り組みや演奏技術、創造的なプログラムが評価され、11年にはイスラエル文化省から「Outstanding Ensemble Award」、17年には「Partos Prize」を受賞。
これまでにウィグモアホール(ロンドン)、カーネギー・ウェイル・リサイタルホール(ニューヨーク)、キンメル舞台芸術センター(フィラデルフィア)、ハープスト劇場(サンフランシスコ)、オタワ室内楽祭などで演奏し、中国および香港でも公演ツアーを行っている。アメリカで最も聴かれているクラシック音楽ラジオ番組NPR「パフォーマンス・トゥデイ」などでも特集された。またグァルネリ弦楽四重奏団のマイケル・トゥリーやピーター・ワイリー、クリーヴランド管弦楽団首席のジョシュア・スミス(フルート)、アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)、タベア・ツィンマーマン(ヴィオラ)など、優れたゲストアーティストを迎えて共演している。
◆フルート:上野星矢 Seiya Ueno, Flute
19歳でJ-P. ランパル国際フルートコンクールで優勝し、世界を舞台に活躍。その後、パリ国立高等音楽院を審査員満場一致の最優秀賞ならびに審査員特別賞を受賞し卒業し、1stアルバム『万華響』でCDデビュー。『デジタルバード組曲』、『テレマン:無伴奏フルートのための12の幻想曲』や『フルート三大ソナタ』など、これまで計7作のCDをリリース。名古屋フィル、神奈川フィル、札響など、国内外の多数のオーケストラと共演。第25回青山音楽賞新人賞、第17回ホテルオークラ音楽賞受賞。大阪音楽大学准教授。
◆フルート&ピッコロ:岩佐和弘 Kazuhiro Iwasa, Flute and Piccolo
東京音楽大学卒業後、渡仏。パリ・ベルリオーズ音楽院および、パリ・エコールノルマル音楽院を首席で卒業。パリUFAM国際コンクールで入賞。1991年のサイトウ・キネン・オーケストラのヨーロッパ、アメリカツアーに参加し、以来30年以上松本でのフェスティバル、ツアーに参加。水戸室内管弦楽団、パイヤール室内管弦楽団などの公演、ソロ、室内楽の演奏や、後進の指導にも力を注いでいる。現在、東京音楽大学特任准教授、カスタム・ウィンズ木管五重奏団メンバー。
◆クラリネット&バス・クラリネット:山根孝司 Takashi Yamane, Clarinet and Bass Clarinet
ベルギーのアントワープで現代音楽グループ、シャン・ダクションの立ち上げに参加し、現代音楽の演奏を中心に活動を始めた。その後、ブリュッセルのイクトゥス・アンサンブル、パリのアンサンブル・アルテルナンスのクラリネット奏者として、数多くの作曲家と活動を共にし、ヨーロッパ各地の現代音楽祭で演奏。帰国後はNHK交響楽団楽員、昭和音楽大学の非常勤講師。また、オーケストラ・リベラ・クラシカなどで古楽器の演奏にも携わる。
◆ソプラノ&シュプレヒシュティンメ:中江早希 Saki Nakae, Soprano and Sprechstimme
北海道出身。北海道教育大学岩見沢校芸術課程音楽コース声楽専攻卒業。東京藝術大学大学院修士課程音楽研究科声楽専攻独唱科、同大学院博士後期課程を修了。在学時、大学院アカンサス音楽賞、三菱地所賞受賞。旭川市新人音楽賞、第27回道銀芸術文化奨励賞受賞。レパートリーは宗教音楽からオペラ、歌曲や現代音楽など国内外でのソリストを務めるだけでなく、ドラマやゲーム音楽など多くの作品にヴォーカルとして携わる。北海道上川郡鷹栖町ふるさと応援大使としても活動し、地域と文化の発展に力を入れている。洗足学園音楽大学非常勤講師。
◆ピアノ:北村朋幹 Tomoki Kitamura, Piano
東京音楽コンクールにおいて第1位ならびに審査員大賞受賞、浜松国際ピアノコンクール第3位など数々の国際コンクールで入賞。日本国内をはじめヨーロッパ各地で、オーケストラとの共演、ソロリサイタル、室内楽、古楽器による演奏活動を定期的に行っている。「北村朋幹20世紀のピアノ作品」が、第22回(2022年度)佐治敬三賞受賞。録音は『リスト 巡礼の年 全3年』を含む6枚のソロアルバムをフォンテックよりリリース。東京藝術大学に入学後、ベルリン芸術大学ピアノ科で学び最優秀の成績で卒業。フランクフルト音楽舞台芸術大学では歴史的奏法の研究に取り組んだ。ベルリン在住。
◆ピアノ:小山実稚恵 Michie Koyama, Piano
圧倒的存在感をもつ日本を代表するピアニスト。チャイコフスキーコンクールとショパン国際ピアノコンクール入賞以来、常に第一線で活躍し続けており、国内外の主要オーケストラ、国際的指揮者と共演。「12年間・24回リサイタルシリーズ」や「ベートーヴェン、そして...」が高く評価された。2022年からはサントリーホール・シリーズ「Concerto<以心伝心>」を開催している。仙台で自ら企画立案した「こどもの夢ひろば“ボレロ”」を開催。最新アルバムは33枚目の『モノローグ』。著書に『点と魂と』。平野昭との共著に『ベートーヴェンとピアノ』。17年度紫綬褒章受章。
◆ピアノ:練木繁夫 Shigeo Neriki, Piano
1976年ツーソン、79年スリー・リヴァーズ・ピアノコンクールで第1位に輝き、これまでにボストン響、シカゴ響、ピッツバーグ響、ワシントン・ナショナル響、フランス放送フィル、そしてN響など日本の主要なオーケストラと共演。また76年より、チェロの巨匠ヤーノシュ・シュタルケルと世界各地で共演し、絶賛を浴びる。93年第24回サントリー音楽賞を受賞。81~2015年までインディアナ大学で教鞭を執った。これまでに、飯守美絵子、大島正泰、G. シェベークに師事。桐朋学園大学名誉教授、サントリーホール室内楽アカデミー・ファカルティ。
◆ハープ:吉野直子 Naoko Yoshino, Harp
ロンドン生まれ。第9回イスラエル国際ハープコンクールに参加者中最年少の17歳で優勝。ベルリン・フィル、イスラエル・フィル、フィラデルフィア管、小澤征爾、メータ、クレーメル、パユなど、国内外の主要オーケストラ、指揮者、ソリストと数多く共演を重ねている。また、ハープの新作にも意欲的に取り組み、武満徹『そして、それが風であることを知った』、細川俊夫『ハープ協奏曲』など初演した作品は数多い。CD録音も活発に行っており、2016年からは自主レーベルのグラツィオーソ(grazioso)による新たな録音プロジェクトを開始。最新盤は『ハープ・リサイタル~Intermezzo~』。21年度毎日芸術賞特別賞受賞。
◆ハープ:マリー=ピエール・ラングラメ Marie-Pierre Langlamet, Harp
グルノーブル生まれ。17歳でニース・オペラ座管弦楽団ハープ奏者、その後メトロポリタン歌劇場管弦楽団副首席奏者を務めた。1992年イスラエル国際ハープコンクール優勝。翌年からベルリン・フィルの首席奏者を務めている。ソリストとしても、これまでクラウディオ・アバド、サー・サイモン・ラトル、トレヴァー・ピノック、マレク・ヤノフスキを含む指揮者、ベルリン・フィル、イスラエル・フィル、スイス・ロマンド管をはじめとするオーケストラと共演。2009年にはフランス芸術文化勲章「シュヴァリエ」を受章。
◆ヴァイオリン:池田菊衛 Kikuei Ikeda, Violin
鷲見三郎、ジョセフ・ギンゴールド、ナタン・ミルスタイン、齋藤秀雄、ドロシー・ディレイ、ジュリアード弦楽四重奏団に師事。東京クヮルテット第2ヴァイオリン奏者(1974~2013)。元イェール大学教授。現在、桐朋学園やメドマウント・スクール・オブ・ミュージックで教鞭を執る。録音は40枚以上、グラミー賞に7回ノミネートされ、ドイツStern賞、外務大臣表彰をはじめ数多くの賞を受ける。サントリーホール室内楽アカデミー・ファカルティ。
◆ヴァイオリン:小川響子 Kyoko Ogawa, Violin
東京藝術大学を経て、同大学院修士課程修了。ベルリン・フィルハーモニー・カラヤン・アカデミーを修了。第10回東京音楽コンクール第1位および聴衆賞、リヨン国際室内楽コンクール二重奏部門第3位、葵トリオで2018年ミュンヘン国際音楽コンクール優勝。サントリーホール室内楽アカデミー第3・4期フェロー。これまでに、国内の主要ホールのほか、ヨーロッパやアジアでの公演や音楽祭に数多く出演。室内楽奏者、ゲストコンサートマスター、ソリストなど、国内外で活動している。葵トリオメンバー、名古屋フィルコンサートマスター。
◆ヴァイオリン:原田幸一郎 Koichiro Harada, Violin
桐朋学園とジュリアード音楽院で学ぶ。1969年に東京クヮルテットを結成し、12年間第1ヴァイオリンを務めた。DGG、CBS、RCAなどに録音を残し、モントルー・ディスク大賞グランプリを受賞。グラミー賞にも数回にわたりノミネートされた。近年は指揮者としても活躍するほか、教育方面にも力を注ぎ、門下生には数多くの国際コンクール入賞者がいる。現在、桐朋学園大学特命教授、東京音楽大学特任教授。マンハッタン音楽院やサントリーホール室内楽アカデミーのファカルティとして後進の指導にあたる。
◆ヴァイオリン:渡辺玲子 Reiko Watanabe, Violin
超絶的なテクニック、玲瓏で知的な音楽性で世界のヴァイオリン界をリードする逸材。ヴィオッティ、パガニーニ両国際コンクールで最高位を受賞。以来、ワシントン・ナショナル響、フィルハーモニア管、シュターツカペレ・ドレスデン、サンクトペテルブルク響など数多くの欧米アジア各国のオーケストラや世界的指揮者と共演。またバレエとの共演や青少年のためのレクチャーコンサートなど音楽の魅力を広く伝える活動にも取り組んでいる。国際教養大学特任教授。2018年には世界で活躍する女性に与えられる「パブリック・リコグニション・アウォード」を受賞。
◆ヴァイオリン&ヴィオラ:郷古 廉 Sunao Goko, Violin and Viola
2013年ティボール・ヴァルガ国際ヴァイオリンコンクール優勝ならびに聴衆賞、現代曲賞を受賞。1993年生まれ。宮城県多賀城市出身。2007年12月のデビュー以来、各地のオーケストラと共演。これまでに勅使河原真実、ゲルハルト・ボッセ、辰巳明子、パヴェル・ヴェルニコフに師事。使用楽器は1682年製アントニオ・ストラディヴァリ(Banat)。個人の所有者の厚意により貸与される。2024年4月、NHK交響楽団第1コンサートマスターに就任。
◆ヴィオラ:赤坂智子 Tomoko Akasaka, Viola
ジュネーヴ音楽院にて今井信子に師事ならびに同校助教授に就任。デュッセルドルフ・ロベルト・シューマン音楽大学にて後進の指導に当たり、現在ミュンスター音楽大学教授とライプツィヒ音楽大学客員教授を兼任する。在学中より、セイジ・オザワ 松本フェスティバルに出演。ルツェルン音楽祭、ヴェルビエ音楽祭、ザルツブルク音楽祭などに常時招かれ、コンサートではコンセルトヘボウ、ベルリン・フィルハーモニー、エルプフィルハーモニー、トーンハレ、ウィグモアホール、ウィーン楽友協会など各地の主要ホールにて室内楽、リサイタルに出演している。
◆ヴィオラ:磯村和英 Kazuhide Isomura, Viola
桐朋学園とジュリアード音楽院で学ぶ。1969年東京クヮルテットを結成し、ミュンヘン国際音楽コンクール第1位を受賞後、44年間にわたりニューヨークを拠点に世界各地で演奏活動を続けた。東京クヮルテットでの録音の受賞歴多数、個人としてもソロやソナタのCDをリリース。2014年アメリカ・ヴィオラ協会よりキャリア・アチーヴメント賞を授かる。現在、桐朋学園特命教授、サントリーホール室内楽アカデミー・ファカルティ。
◆チェロ:上野通明 Michiaki Ueno, Cello
2021年ジュネーヴ国際音楽コンクールチェロ部門日本人初の優勝、あわせて三つの特別賞受賞。13歳で第6回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクールで全部門を通じて日本人初の優勝、第6回ルーマニア国際音楽コンクール、第21回ヨハネス・ブラームス国際コンクール優勝など国際舞台で次々と活躍し話題となる。桐朋学園大学を経て、ピーター・ウィスペルウェイに招かれ19歳で渡独。エリザベート王妃音楽学校にてゲイリー・ホフマンに師事。使用楽器は1758年製P. A. Testore(宗次コレクション)、弓はF. Tourte(住野泰士コレクション)をそれぞれ貸与されている。
◆チェロ:北村 陽 Yo Kitamura, Cello
2024年9月ジョルジュ・エネスク国際コンクールチェロ部門で日本人初の優勝。23年ヨハネス・ブラームス国際コンクール優勝。日本音楽コンクールでも優勝し全部門を通じて最も印象的な奏者に贈られる増沢賞をはじめ数々の賞を受賞。17年第10回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクールで満場一致の優勝を果たす。現在ベルリン芸術大学でイェンス゠ペーター・マインツに師事。また桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コースにも在籍して堤 剛に師事している。使用楽器は上野製薬株式会社より貸与された1668年製カッシーニ。
◆チェロ:笹沼 樹 Tatsuki Sasanuma, Cello
2022年第20回齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。11年全日本学生音楽コンクール優勝。カルテット・アマービレとしてミュンヘン国際音楽コンクールで第3位入賞および特別賞。ニューヨークのヤング・コンサート・アーティスツ国際オーディションで優勝。東響、都響、新日本フィル、スロヴァキア・フィルなど国内外のオーケストラとソリストとして共演。マルタ・アルゲリッチ、ダン・タイ・ソン、イェルク・ヴィトマンといった世界的アーティストとの室内楽でも活躍の幅を広げる。学習院大学卒業後、桐朋学園大学大学院修了。現在は、パリ・エコールノルマル音楽院プログラム・エリート在籍。使用楽器は1771年製C. F. Landolfi(宗次コレクション)。
◆チェロ:堤 剛 Tsuyoshi Tsutsumi, Cello
名実ともに日本を代表するチェリスト。桐朋学園で齋藤秀雄に師事。1961年インディアナ大学(アメリカ)に留学、ヤーノシュ・シュタルケルに師事。63年ミュンヘン国際コンクール第2位、カザルス国際コンクール第1位入賞。2009年秋の紫綬褒章を受章。13年文化功労者に選出。24年11月には、クラシック音楽の器楽奏者として初めて文化勲章を受章した。20年秋、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団日本公演においてソリストを務め、反響を呼んだ。インディアナ大学教授などを経て、現在、桐朋学園大学特命教授(元学長2004~13年)、韓国国立芸術大学客員教授。霧島国際音楽祭音楽監督。サントリーホール館長。日本藝術院会員。
◆チェロ:毛利伯郎 Hakuro Mori, Cello
10歳よりチェロを始め、桐朋学園、ジュリアード音楽院で学ぶ。在学中より、ニューヨークを中心にアメリカ、ヨーロッパの各地で、室内楽やソロなど多彩な活動を展開。1985年に帰国。2015年まで読売日本交響楽団ソロ・チェロ奏者を務めたほか、東京ピアノ・トリオ、桐五重奏団、水戸カルテット、その他多くのシリーズのメンバーまたはゲストとして出演し、好評を博している。東京音楽大学客員教授、桐朋学園大学特任教授、サントリーホール室内楽アカデミー・ファカルティ。
◆チェロ:横坂 源 Gen Yokosaka, Cello
新潟市出身。桐朋学園女子高等学校(男女共学)、同ソリスト・ディプロマ・コースを経て、シュトゥットガルト国立音楽大学、ならびにフライブルク国立音楽大学で研鑚を積む。13歳で東京交響楽団と出身地である新潟で初協演したことをきっかけに、国内外主要オーケストラと多数協演を果たしている。2001年ビバホールチェロコンクール最年少優勝、10年ミュンヘン国際音楽コンクール第2位。出光音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、ホテルオークラ音楽賞受賞。現在最も幅広い演奏活動を展開するチェリストの一人である。
サントリーホール 室内楽アカデミー・フェロー(受講生)
◆弦楽四重奏:クァルテット・イーリス Quartet Iris, String Quartet
2023年4月に桐朋学園大学在学中の4名にて結成。“イーリス”はギリシャ神話の「虹の女神」の名前に由来し、色彩豊かな音楽をお届けしたいという想いで名付けられた。第13回秋吉台音楽コンクール室内楽(弦楽四重奏)部門にて第3位および審査員特別賞を受賞。桐朋学園大学の室内楽試験にて優秀な成績を収め、第110回室内楽演奏会に出演。現在、桐朋学園大学にて磯村和英、山崎伸子に師事。サントリーホール室内楽アカデミー第8期フェロー。
◆弦楽四重奏:カルテット・シュトゥルム Quartet Sturm, String Quartet
2019年に東京藝術大学の授業を機に結成。ヘンシェル・クァルテットのマスタークラスを受講。旧岩崎邸でのコンサートに出演。松原勝也、山﨑貴子、市坪俊彦、山本美樹子、植村太郎、大友肇に師事。シュトゥルムとはドイツ語で18世紀に起こった芸術における感情の開放と独創性を主張した運動「シュトゥルム・ウント・ドラング」を由来とし、4人でより良い表現とは何かを追求することを目標としている。サントリーホール室内楽アカデミー第8期フェロー。
◆弦楽四重奏:カルテット風雅 Quartet Fuga, String Quartet
2024年に01年生まれの4人によって結成。第13回秋吉台音楽コンクール弦楽四重奏部門にて第1位、あわせてベートーヴェン賞、山口県知事賞を受賞。24年キジアーナ音楽院夏期アカデミーにてクライヴ・グリーンスミスのクラスに全額奨学金を得て参加。プロジェクトQ・第22章に参加。24年度第34回松尾学術振興財団より助成を受ける。原田幸一郎、池田菊衛、山崎伸子、吉田有紀子に師事。サントリーホール室内楽アカデミー第8期フェロー。
◆弦楽四重奏:カルテット・プリマヴェーラ Quartet Primavera, String Quartet
2021年桐朋学園大学在学中に結成。“プリマヴェーラ”とはイタリア語で「春」という意味を持ち、元東京クヮルテットの磯村和英に名付けられる。第13回秋吉台音楽コンクール室内楽部門第2位、ザルツブルク゠モーツァルト国際室内楽コンクールin Tokyo 2023第2位、ベートーヴェン国際音楽コンクール室内楽部門第1位。これまで磯村和英、山崎伸子に師事。サントリーホール室内楽アカデミー第7・8期フェロー。
◆弦楽四重奏:カルテット・ルーチェ Quartet Luce, String Quartet
2021年に東京音楽大学付属高等学校に在学する4人により結成。現在は東京音楽大学、桐朋学園大学に在学するメンバーから成る。“ルーチェ”とはイタリア語で「光」。輝かしい音楽を奏でられるようにという意味を込めて名付けた。21年東京芸術劇場にて開催された、東京音楽大学付属高等学校チャリティーコンサートに出演。22~24年プロジェクトQ・第20~22章に参加。原田幸一郎、小栗まち絵に師事。サントリーホール室内楽アカデミー第8期フェロー。
◆ピアノ三重奏:トリオ・フィデーリス Trio Fidelis, Piano Trio
桐朋女子高等学校音楽科の同級生3人により桐朋学園大学在学中に結成し、選抜グループによる室内楽演奏会に出演。トリオとしてこれまでに3回のリサイタルを開催し、個々の技術力はさることながら、味わい深い音色と表現力の高さで一躍注目を浴びる。“フィデーリス”とはラテン語で誠実、忠実、信頼できるという意味であり、信頼するメンバーと誠実な演奏をするトリオという意味が込められている。山崎伸子、練木繁夫に師事。サントリーホール室内楽アカデミー第8期フェロー。
以上