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高関 健 ©K.Miura |
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 |
「指揮者とはどのような仕事なのか」という問いに対する、確固たる答えを成す存在
1987年世界初演、サントリーホール国際作曲委嘱作品の高関氏自身による再演にも注目
サントリーホールは、2022年8月12日(金)19:00より、大ホールにて「第50回サントリー音楽賞受賞記念コンサート 高関 健(指揮)」を開催します。
サントリー芸術財団は、1969年の創設以来、日本の洋楽発展に最も顕著な功績のあった個人または団体に「サントリー音楽賞」を贈呈してきました。第50回(2018年度)は、高関健氏が東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団との第318回定期(ラヴェル:「スペインの時」ほか)、第320回定期(ストラヴィンスキー「詩篇交響曲」ほか)、仙台フィルハーモニー交響楽団との「日本のオーケストラ音楽」展(藤倉大「シークレット・フォレスト」ほか)、そして京都市交響楽団との第626回定期(ブリテン「戦争レクイエム」)などにおいての顕著な功績が認められ、受賞しました。高関健氏の存在は「指揮者とはどのような仕事なのか」という、一見すると単純な問いに対する、ひとつの確固たる答えを成しているように思われ、楽譜テクストをその原典にまで遡って精査・吟味すること、泰西名曲に安住せず、しかし決して奇をてらうだけでもないプログラミングを構築すること、そしてどんな曲であっても細部まで手を抜かずに仕上げること、当たり前のようでいながら容易には成し得ない仕事を粘り強く継続してきた、というのが贈賞理由です。受賞コンサートでは、1987年に高関氏が世界初演したサントリーホール国際作曲委嘱作品で、サントリーホールのヴィンヤード型のホール形状を生かし、7つの小楽器グループを空間的に配置するルイジ・ノーノの話題作『2)進むべき道はない、だが進まねばならない…アンドレ・タルコフスキー』7つのグループのための、の再演に注目です。また、自身で楽譜の校訂を手掛けたマーラー:交響曲第7番 ホ短調「夜の歌」もプログラムされ、高関ワールドが炸裂します。
[チケットのお申し込み・お問合せ] サントリーホールチケットセンター TEL 0570-55-0017 (10:00~18:00 休館日除く) ※2022年4月4日(月)~5月2日(月)のサントリーホール改修工事期間中、チケットセンターの電話・WEBは通常通り営業し、窓口は休業します。5月2日は休館日のため、電話・窓口が休業となります。 サントリーホール・メンバーズ・クラブWEB http://suntoryhall.pia.jp/ [写真・資料のご請求、ご取材・お問合せ] サントリーホール 広報部 TEL 03-3505-1002 FAX 03-3505-1007 〒107-8403 東京都港区赤坂1-13-1 http://suntory.jp/HALL/ |
― 記 ―
第50回サントリー音楽賞受賞記念コンサート
高関 健(指揮)
Commemorative Concert of the 50th Suntory Music Award
Ken Takaseki (Conductor)
【日時】2022年8月12日(金)19:00開演(18:20開場)
【会場】サントリーホール 大ホール
【出演】
指揮:高関 健 Ken Takaseki, Conductor
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 Tokyo City Philharmonic Orchestra
【曲目】
ノーノ:『2)進むべき道はない、だが進まねばならない…アンドレ・タルコフスキー』7つのグループのための
[サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ No. 8委嘱作品(1987年11月28日世界初演 指揮:高関 健、東京都交響楽団)]
Luigi Nono: 2°) No hay caminos, hay que caminar...Andrej Tarkowskij for Seven Instrumental Groups
[Commissioned by Suntory Hall International Program for Music Composition No. 8 (World Premiere on November 28, 1987; Conductor: Ken Takaseki, Tokyo Metropolitan Orchestra)]
マーラー:交響曲第7番 ホ短調「夜の歌」
Gustav Mahler: Symphony No. 7 in E Minor, “Lied der Nacht”
【主催】サントリーホール |
【チケット発売】
サントリーホール・メンバーズ・クラブ先行発売 4月23日(土)10時~29日(金・祝)
一般発売 4月30日(土)10時~
【チケット取り扱い】
サントリーホール・メンバーズ・クラブWEB http://suntoryhall.pia.jp/
※メンバーズ・クラブは要事前登録(会費無料・WEB会員は即日入会可)
サントリーホールチケットセンター 0570-55-0017(10:00~18:00、休館日を除く)
サントリーホール窓口(10:00~18:00、休館日を除く)
※先行期間中は窓口での販売は致しません。
チケットぴあ t.pia.jp
イープラス eplus.jp
ローソンチケット l-tike.com
※学生券はサントリーホールチケットセンター(WEB・電話・窓口)のみ取り扱い。25歳以下、来場時に学生証提示要。お一人様1枚限り。
※2022年4月4日(月)~5月2日(月)のサントリーホール改修工事期間中、チケットセンターの電話・WEBは通常通り営業し、窓口は休業します。5月2日は休館日のため、電話・窓口が休業となります。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の対応上、出演者・曲目等に変更がある場合がございますので、あらかじめご了承ください。最新情報は、ホームページでお知らせします。
※就学前のお子様の同伴・入場はご遠慮ください。
※都合により、内容が変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
公演の最新情報はホームページにて発表いたします。(URL=http://suntory.jp/HALL/)
【プロフィール】
■高関 健 Ken Takaseki, Conductor
京都市交響楽団常任首席客演指揮者(2014年4月~)、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団常任指揮者(15年4月~)、仙台フィルハーモニー管弦楽団レジデント・コンダクター(18年4月~)、静岡交響楽団ミュージック・アドヴァイザー(18年4月~)、首席指揮者(21年4月~)。広島交響楽団音楽監督・常任指揮者、新日本フィルハーモニー交響楽団正指揮者、大阪センチュリー交響楽団常任指揮者、群馬交響楽団音楽監督(現在・名誉指揮者)、札幌交響楽団正指揮者などを歴任。桐朋学園在学中にカラヤン指揮者コンクールジャパンで優勝。ベルリンに留学しカラヤンのアシスタントを務めた。タングルウッド音楽祭でバーンスタイン、小澤征爾らに指導を受け、1981年にベルゲン交響楽団を指揮してヨーロッパにてデビュー。83年ニコライ・マルコ記念国際指揮者コンクール第2位。84年ハンス・スワロフスキー国際指揮者コンクール優勝を経て、85年1月に日本フィル定期演奏会で日本デビュー。以降国内オーケストラはもとより、ウィーン交響楽団、オスロ・フィル、デンマーク国立放送交響楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、クラングフォルム・ウィーン、プラハ放送交響楽団、ケルン放送交響楽団などに客演。2017年4月には13年に続きサンクトペテルブルク・フィル定期演奏会を指揮、ロシアの名門オーケストラから豊潤な響を引き出し、聴衆や楽員から再び大絶賛を受けた。オペラでは新国立劇場『夕鶴』、大阪カレッジオペラ『ピーター・グライムズ』などで好評を博し、09年のピエール・ブーレーズ京都賞受賞記念ワークショップではブーレーズから、ミッシャ・マイスキー、イツァーク・パールマンをはじめとする世界的な音楽家、特にマルタ・アルゲリッチからはシチェドリンの作品の日本初演など3回の共演を通じてその演奏を絶賛されるなど、絶大な信頼を得ている。渡邉曉雄音楽基金音楽賞(1996年)、齋藤秀雄メモリアル基金賞(2011年)を受賞。東京藝術大学音楽学部指揮科教授兼藝大フィルハーモニア管弦楽団首席指揮者。
■東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 Tokyo City Philharmonic Orchestra
1975年、自主運営のオーケストラとして設立。現在、常任指揮者に高関健、首席客演指揮者に藤岡幸夫、桂冠名誉指揮者に飯守泰次郎を擁する。設立直後にベオグラード音楽祭開幕演奏会を含むヨーロッパ公演、香港・マカオ公演を成功させ、プロ・オーケストラとしての軌道を築く。その活動は、定期演奏会、特別演奏会のほか、オペラ、バレエ公演やポップスコンサート、映画音楽、テレビ出演、CD録音、音楽鑑賞教室まで多岐にわたる。97年9月、ワーグナー指揮者として名高い飯守泰次郎が常任指揮者に就任。地域コミュニティでの活動も積極的に展開。94年から東京都江東区と芸術提携を結び、ティアラこうとうを主な拠点としてティアラこうとう定期演奏会やファミリーコンサート、公開リハーサル、楽器の公開レッスン、音楽鑑賞教室、区内小学校へのアウトリーチ活動など、地域に根ざした音楽文化の振興を目的に幅広い活動を行っている。2015年4月、楽団創立40周年を迎え、第4代常任指揮者に高関健が就任。第300回定期演奏会でのベルリオーズ『ファウストの劫罰』、第50回ティアラこうとう定期演奏会での『夕鶴』など、オペラ作品も積極的に取り上げ、いずれも好評を博した。これからの活躍が最も期待されているオーケストラのひとつである。
以上