2021年7月オペラ・アカデミー修了コンサートより |
オペラ・アカデミー研修会の様子 |
ジュゼッペ・サッバティーニ率いるオペラ・アカデミー
プリマヴェーラ・コース第6期生、アドバンスト・コース第5期生が1年目の研鑽成果を披露
サントリーホールは、「サントリーホール オペラ・アカデミー」にて日ごろ研鑽を積んでいる受講生の成果を披露する「オペラ・アカデミー コンサート」を7月12日(火)にブルーローズ(小ホール)で開催します。
サントリーホール オペラ・アカデミーは、世界的テノール歌手の活動を経て、現在は指揮者・声楽指導者として活躍するジュゼッペ・サッバティーニをエグゼクティブ・ファカルティに迎え、若き声楽家およびピアニストを対象に基礎的なテクニックの習得を目指す「プリマヴェーラ・コース」と、同コース修了生がさらに深い音楽表現を磨くための「アドバンスト・コース」を開講しています。今回のコンサートでは、2021年7月から在籍するプリマヴェーラ・コース第6期生14名がイタリア古典歌曲を、アドバンスト・コース第5期生3名がオペラ・アリアを披露します。サッバティーニの薫陶を受けた若き音楽家たちの瑞々しい音楽に、どうぞご期待ください。
「サントリーホール オペラ・アカデミー」は、学業期を終えて世界にはばたくプロフェッショナルを本気で目指し、真摯に音楽に向き合う若き声楽家およびピアニストを対象に、その成長と成熟を図り、無償で学べる“研鑽の場”とさまざまな“演奏の場”を提供します。1993年に発足した本アカデミーは、世界的な指揮者やコレペティトゥア、歌手によるレッスンを受けるのみならず、アカデミーのメンバー同士が互いのよき「耳」となり、歌を聴いて意見を述べることで啓発しあう研修会のスタイルが大きな特徴となっています。
[チケットのお申し込み・お問合せ] サントリーホールチケットセンター TEL 0570-55-0017 (10:00~18:00 休館日除く) ※2022年4月4日(月)~5月2日(月)のサントリーホール改修工事期間中、チケットセンターの電話・WEBは通常通り営業し、窓口は休業します。5月2日は休館日のため、電話・窓口が休業となります。 サントリーホール・メンバーズ・クラブWEB http://suntoryhall.pia.jp/ [写真・資料のご請求、ご取材・お問合せ] サントリーホール 広報部 TEL 03-3505-1002 FAX 03-3505-1007 〒107-8403 東京都港区赤坂1-13-1 http://suntory.jp/HALL/ |
― 記 ―
サントリーホール オペラ・アカデミー コンサート
Suntory Hall Opera Academy Concert
【日時】2022年7月12日(火)19:00開演(18:20開場)
【会場】サントリーホール ブルーローズ(小ホール)
【曲目・出演】※曲目詳細は公演直前に発表予定
イタリア古典歌曲
出演:
プリマヴェーラ・コース第6期生 The Members of the 6th Primavera Course
ソプラノ:小宅慶子/潟 美瞳/近藤はるか/髙橋茉椰/東山桃子
Keiko Oyake / Mimi Gata / Haruka Kondo / Maya Takahashi / Momoko Toyama, Soprano
メゾ・ソプラノ:岩石智華子/伴野公三子/牧羽裕子
Chikako Iwaishi / Kumiko Banno / Yuko Makiba, Mezzo-Soprano
テノール:頓所里樹/谷島 晟
Riki Tonsho / Joe Yajima, Tenor
バリトン:石本高雅
Kouga Ishimoto, Baritone
ピアノ:岡山真奈/齊藤真優/横山 希
Mana Okayama / Mayu Saito / Nozomi Yokoyama, Piano
オペラ・アリア
出演:
アドバンスト・コース第5期生 The Members of the 5th Advanced Course
ソプラノ:岡 莉々香/萩野久美子
Lirica Oka / Kumiko Hagino, Soprano
テノール:石井基幾
Motoki Ishii, Tenor
ピアノ:古藤田みゆき(コーチング・ファカルティ)
Miyuki Kotouda, Piano (Coaching Faculty)
【チケット料金】自由2,000円
【主催】サントリーホール
【協賛】リベラ株式会社
【チケット発売】
サントリーホール・メンバーズ・クラブ先行発売:2022年4月20日(水)10時~26日(火)
※先行期間中は窓口での販売はございません。
一般発売:4月27日(水)10時~
【チケット取り扱い】
サントリーホール・メンバーズ・クラブWEB http://suntoryhall.pia.jp/
※メンバーズ・クラブは要事前登録(会費無料・WEB会員は即日入会可)
サントリーホールチケットセンター 0570-55-0017(10:00~18:00、休館日を除く)
サントリーホール窓口(10:00~18:00、休館日を除く)
※先行期間中は窓口での販売は致しません。
チケットぴあ t.pia.jp
イープラス eplus.jp
ローソンチケット l-tike.com
※2022年4月4日(月)~5月2日(月)のサントリーホール改修工事期間中、チケットセンターの電話・WEBは通常通り営業し、窓口は休業します。5月2日は休館日のため、電話・窓口が休業となります。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の対応上、出演者・曲目等に変更がある場合がございますので、あらかじめご了承ください。最新情報は、ホームページでお知らせします。
※就学前のお子様の同伴・入場はご遠慮ください。
※都合により、内容が変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
公演の最新情報はホームページにて発表いたします。(URL=http://suntory.jp/HALL/)
≪ご参考≫ サントリーホール オペラ・アカデミーの理念
1993年の設立当初からオペラ・アカデミーに携わっているサッバティーニは、“技術は歌の表現に奉仕するもの”、“歌は言葉と音楽の両方の意味を表現すること”を歌唱法の極意に、エグゼクティブ・ファカルティとして指導にあたっています。天羽明惠、野田ヒロ子(ソプラノ)、櫻田 亮、今尾 滋(テノール)、増原英也(バリトン)、古藤田みゆき(ピアノ)、森田 学(イタリア語指導)をコーチング・ファカルティに迎え、「お互いの耳になる」を理念に、「全員先生、全員生徒」の立場で、受講生とともに声楽全般の勉強に取り組んでいます。
また、本アカデミーの特長として、受講生には「発表の場」も広く提供しています。昨年10月にはサントリーホール開館35周年を記念したホール・オペラ®『ラ・トラヴィアータ』や、ホール・オペラ®と同じ演出・舞台で上演したフレッシュ・オペラ『ラ・トラヴィアータ』に修了生が出演する機会が与えられました。またこの3月にはアドバンスト・コース第5期生を中心とした現役生4名が、日頃指導を受けているコーチング・ファカルティやアカデミー修了生の助演のもとに、アンサンブルを中心としたオペラの名場面を抜粋で演奏する『オペラティック・コンサート』に出演し、ブルーローズ(小ホール)の親密な空間での、若手キャストによる活き活きとした歌唱と演技は大変高い評価を得ました。これらの舞台を経てアカデミーを修了した若き歌手たちは、更に各々のキャリアを歩んでいます。
2021年10月 フレッシュ・オペラ『ラ・トラヴィアータ』より |
2022年3月 『オペラティック・コンサート』より |
ファカルティ プロフィール
エグゼクティブ・ファカルティ
■ジュゼッペ・サッバティーニ Giuseppe Sabbatini, Executive Faculty
世界的テノール歌手の活動を経て指揮者・声楽指導者に転向。指揮ではヨーロッパ、日本を中心に世界各地で活動し、マリエッラ・デヴィーアら一流歌手と共演。声楽指導者としては、母校のサンタ・チェチーリア音楽院(ローマ)やヴェルディ音楽院(ミラノ)、イタリア国立ラティーナ音楽院などで教鞭を執るほか、主要な国際コンクールの審査委員を歴任。サントリーホール オペラ・アカデミー エグゼクティブ・ファカルティ。
コーチング・ファカルティ
■天羽明惠(ソプラノ) Akie Amou, Soprano
東京藝術大学卒業。文化庁派遣芸術家在外研修員としてシュトゥットガルトに留学。1995年ソニア・ノルウェー女王記念第3回国際音楽コンクール優勝。その後ドイツを拠点とし、ヨーロッパ各地の歌劇場や音楽祭に出演。ヘンデルから現代オペラまで幅広いレパートリーを持ち、数多くの公演で主要な役を演じている。ソリストとしても、サヴァリッシュ、デュトワ、小澤征爾らの指揮で国内外のオーケストラと共演。超絶的なコロラトゥーラとリリックな声をあわせ持ち、内外で高い評価を得ている。ドイツ歌曲や近・現代歌曲を得意とし、2020年にはCD 『R. シュトラウス:4つの最後の歌』をリリース。1995年第6回五島記念文化賞オペラ新人賞、99年度アリオン賞、2003年第14回新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞受賞。
■野田ヒロ子(ソプラノ) Hiroko Noda, Soprano
東京音楽大学卒業、同大学研究生修了。東京国際声楽コンペティション優勝。1998年ブダペスト国際声楽コンクール第2位。ハンガリー国立劇場『ラ・ボエーム』ミミ役でオペラ・デビュー。第38回日伊声楽コンコルソ優勝。2003年藤原歌劇団公演『ラ・トラヴィアータ(椿姫)』でヴィオレッタ役に抜擢され絶賛を博した。以後、『カルメン』ミカエラ役、『こうもり』ロザリンデ役、『道化師』ネッダ役、『アイーダ』『トスカ』題名役などで好評を博している。また、宗教曲などのソリストとしても活躍。その豊かな音楽性とコントロールされた歌唱は高く評価されている。藤原歌劇団団員。東京音楽大学非常勤講師。
■櫻田 亮(テノール) Makoto Sakurada, Tenor
東京藝術大学大学院修士課程修了。イタリアのボローニャ音楽院に学ぶ。2002年ブルージュ国際古楽コンクール第2位(声楽最高位)。ソリストとしての多彩な活動に加え、イタリア初期バロック・オペラのスペシャリストとしてヨーロッパ各地で活躍。国内では01年新国立劇場『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオ役、06年サントリーホール ホール・オペラ®『トゥーランドット』ポン役、08年北とぴあ国際音楽祭『騎士オルランド』メドーロ役など多数の公演に出演。バロックから古典派の作品をレパートリーとし、その端正かつ正確な歌唱で好評を博している。日本イタリア古楽協会運営委員長。二期会会員。東京藝術大学教授。
■今尾 滋(テノール) Shigeru Imao, Tenor
東京藝術大学大学院博士課程修了。ブダペスト国際声楽コンクール・ファルスタッフ部門第2位(最高位)。文化庁派遣芸術家在外研修員としてイタリアに留学。長くバリトンとして活動していたがニコラ・ルイゾッティの勧めでテノールに転向。2010年に『ヴァルキューレ』のジークムントを歌って再デビューした。以後ジークフリート(あらかわバイロイト)、イズマエーレ(二期会)、アイゼンシュタイン(サントリーホール)などを歌い、第二のキャリアを着実に築いている。二期会会員。日本声楽アカデミー会員。東京藝術大学および国立音楽大学非常勤講師、福島大学教授。著書(共著)に『アリアで聴くイタリア・オペラ』(立風書房)。
■増原英也(バリトン) Hideya Masuhara, Baritone
東京藝術大学大学院修士課程修了。2008年『ファルスタッフ』フォード役でオペラ・デビュー。以後、『チェネレントラ』『アルジェのイタリア女』『ラ・トラヴィアータ(椿姫)』『リゴレット』『仮面舞踏会』『シモン・ボッカネグラ』『ラ・ボエーム』『蝶々夫人』など多数のオペラで主要な役を演じる。10年よりイタリア留学。パルマのテアトロ・レージョでは『結婚手形』ズルック役、韓国大邱オペラフェスティバルでは『ドン・ジョヴァンニ』レポレッロ役で出演。14年イタリア国立パルマ音楽院 アッリーゴ・ボーイトを最高位で修了後、帰国。日生劇場『セビリアの理髪師』バルトロ役、二期会『トスカ』スカルピア役を務める。ヴォイストレーナー、合唱指導者としても活躍中。二期会会員。
■古藤田みゆき(ピアノ) Miyuki Kotouda, Piano
日本大学芸術学部音楽学科ピアノ科卒業。東京二期会、藤原歌劇団などのオペラ団体で音楽スタッフとして経験を積む。1993年から2010年までサントリーホール「ホール・オペラ®」のチーフ音楽スタッフを務め、世界的な指揮者や歌手から厚い信頼を得た。国内外のコンクール、音楽祭、マスタークラスにも招かれている。また、オーケストラ・パートをピアノ一台で演奏するオペラ全曲公演に数多く出演するほか、声楽の共演者として、リーダーアーベントをはじめリサイタルやコンサートでも活躍している。
■森田 学(イタリア語指導) Manabu Morita, Italian Language Instructor
東京藝術大学卒業。バス歌手として、カルロ・フェリーチェ劇場アウディトーリウム『コジ・ファン・トゥッテ』ドン・アルフォンソ役でデビュー。これまでセルバンテス芸術祭『夕鶴』惣ど役、セヴラック音楽祭『風車の心』粉挽きの老人役などに出演した。また2019年にはトラエッタ音楽祭に招聘教授として招かれヴェストラウト歌曲を演奏し、Degressione MusicよりCDが発売されている。1997年よりボローニャ大学大学院やパガニーニ研究所で研究活動を行い、現在は後進の指導(舞台発音発声)にあたっている。『イタリアのオペラと歌曲を知る12章』(東京堂出版)、『イタリアの詩歌』(三修社)、『イタリア語のルール』(白水社)など、著書・翻訳書が多数ある。昭和音楽大学特任准教授。
以上