過去の公演より |
10周年を迎える初夏の恒例、ブルーローズ(小ホール)で行う国内最大規模の室内楽の祭典
国境や世代を超えた演奏家を迎えた多彩な11企画28公演、有料オンライン配信は7公演で実施
サントリーホールは、2021年6月6日(日)~27日(日)の22日間、チェンバーミュージック・ガーデンの11企画28公演をブルーローズ(小ホール)で開催します。
クラシック音楽の原点ともいわれる室内楽を、もっと気軽に楽しんでいただきたいと2011年から始まった「チェンバーミュージック・ガーデン」(CMG)は10周年を迎えました。ブルーローズ(小ホール)の親密な空間で演奏者の息遣いや表情を間近に体感できる国内最大規模の初夏の室内楽の祭典です。好評の早割チケット(期間限定、特別価格)は、3月27日(土)の一般発売より先がけて、3月13日(土)から21日(日)まで購入いただけます。(サントリーホール・メンバーズ・クラブ会員対象、WEBにて即日入会可・年会費無料。尚、緊急事態宣言の再発出に伴い、チケットの販売体制を整えるため、当初発表の発売日から約1か月延期しました。)
また、お好きな場所と時間で気軽に楽しめる「有料オンライン配信(ライブ&見逃し配信)」も期間中の週末に開催する7公演で実施します。
【CMG 2021概要】 ※公演詳細は次頁以降(各公演概要)を参照ください。
オープニングの「堤 剛プロデュース」では、2011年のCMG開園以来サントリーホール館長の堤剛(チェロ)と親密なアンサンブルを披露してきた小山実稚恵が登場します。ヴァイオリン・ソナタ「雨の歌」の編曲版を含む、ブラームスのチェロ・ソナタ3曲の壮大なプログラムで幕開けします。CMG恒例企画でもある「ベートーヴェン・サイクル」(弦楽四重奏曲全曲演奏)には活動25周年を迎える、イスラエル出身のエルサレム弦楽四重奏団が登場します。ウィーンからは、サントリーホールと縁の深いキュッヒル・クァルテット、ヘーデンボルク・トリオが来日します。若き才能溢れるグループを紹介する「キラめく俊英たち」シリーズでは、ノブース・クァルテット、シューマン・クァルテット、そしてサントリーホール室内楽アカデミー出身で、2018年のミュンヘン国際音楽コンクール優勝以来、日本の室内楽界に明るい話題を振りまいている葵トリオが登場します。サントリーホール所蔵のエラールをはじめ、様々な時代や国で制作された4台のフォルテピアノが登場する「フォルテピアノ・カレイドスコープ」は、まさに万華鏡のような煌びやかな音色を、弦楽器や歌とのアンサンブルを通じて、サロン風の空間で味わうことができる特別な体験です。また、「小菅 優プロデュース」では、没後25年を迎える武満徹の室内楽と、世界大戦に深く関係する作品を組み合わせ、究極の室内楽を追求していきます。CMG定番企画としては、室内楽アカデミー・フェローが名曲を抜粋して演奏する公演や、平日昼間60分の出演者のトークを交えた親しみやすいコンサート、「プレシャス1 pm」が人気です。渡辺玲子(ヴァイオリン)や工藤重典(フルート)、吉野直子(ハープ)などの日本を代表する第一人者が登場するほか、シューマン・クァルテットが、サントリーホール室内楽アカデミーのフェローと共演します。様々な時間帯で開催し、世界を舞台に飛躍する若き才能たちが数多く出演する10周年を迎えるCMGは、室内楽初心者から愛好家まで「色とりどりの楽しみ方」が選べる充実したラインナップをご用意しています。
[チケットのお申し込み・お問合せ] サントリーホールチケットセンターTEL 0570-55-0017 (10~16時、休館日を除く) サントリーホール・メンバーズ・クラブWEB http://suntoryhall.pia.jp/ [写真・資料のご請求、ご取材・お問合せ] サントリーホール 広報部 TEL 03-3505-1002 FAX 03-3505-1007 〒107-8403 東京都港区赤坂1-13-1 http://suntory.jp/HALL/ |
CMG各公演概要 ■会場:全てブルーローズ(小ホール) |
■オープニング 堤 剛プロデュース2021
2011年のCMG開園以来、フェスティバルを彩る大輪の華として堤剛と印象深いアンサンブルを披露してきた小山実稚恵。今年はアニバーサリーを迎えるCMG10周年のオープニング公演に登場です。ヴァイオリン・ソナタ「雨の歌」の編曲版を含む、ブラームスのチェロ・ソナタ3曲の壮大なプログラム。お互いに尊敬し合う至極のデュオで幕開けします。
【日時】6月6日(日)13:00開演(12:30開場)
【出演】
チェロ:堤 剛
ピアノ:小山実稚恵
【曲目】
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 作品38
ブラームス(クレンゲル 編曲):チェロ・ソナタ ニ長調「雨の歌」
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 作品99
【チケット料金】指定6,500円 指定早割5,500円 サイドビュー5,000円 学生1,000円
■エルサレム弦楽四重奏団 ベートーヴェン・サイクル
1993年創設、96年にデビューして2021年に活動25周年を迎える、イスラエル出身の弦楽四重奏団。アメリカ主要都市を中心に欧米の著名なコンサートホールでも定期公演を行い、世界的なフェスティバルの特別公演で熱烈な歓迎を受けるなど、実績は申し分ありません。豊かで温かく人間味あふれる音で、円熟への歩みを続ける音楽性と、敬意をもって作曲家の意図を素直に表現する絶妙なバランス感覚が存分に発揮されます。
【出演】
弦楽四重奏:エルサレム弦楽四重奏団
ヴァイオリン:アレクサンダー・パヴロフスキー
ヴァイオリン:セルゲイ・ブレスラー
ヴィオラ:オリ・カム
チェロ:キリル・ズロトニコフ
【日時・曲目】ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全曲
I 6月6日(日)19:00開演(18:30開場) *CMG online
第1番 ヘ長調 作品18-1
第7番 ヘ長調 作品59-1「ラズモフスキー第1番」
第12番 変ホ長調 作品127
II 6月7日(月)19:00開演(18:30開場)
第2番 ト長調 作品18-2
第8番 ホ短調 作品59-2「ラズモフスキー第2番」
第13番 変ロ長調 作品130「大フーガ付」
III 6月8日(火)19:00開演(18:30開場)
第4番 ハ短調 作品18-4
第10番 変ホ長調 作品74「ハープ」
第15番 イ短調 作品132
IV 6月10日(木)19:00開演(18:30開場)
第3番 ニ長調 作品18-3
第9番 ハ長調 作品59-3「ラズモフスキー第3番」
第14番 嬰ハ短調 作品131
V 6月11日(金)19:00開演(18:30開場)
第5番 イ長調 作品18-5
第6番 変ロ長調 作品18-6
第11番 ヘ短調 作品95「セリオーソ」
第16番 ヘ長調 作品135
【チケット料金】
セット券(全5公演、先行発売期間限定50席)20,000円
指定5,000円 指定早割4,000円 サイドビュー3,500円 学生1,000円 ※各日とも
■キラめく俊英たち
世界を舞台に鮮烈なインパクトをもたらしている若き俊英たちの「今」を紹介するシリーズ。情熱的な音楽づくりと一体感には特に定評が高い韓国の「ノブース・クァルテット」、数多ある現代のカルテットの中でも最高峰の一角と評判の「シューマン・クァルテット」、ミュンヘン国際音楽コンクール優勝以来、日本の室内楽界に明るい話題を振りまいている「葵トリオ」。末永く応援していきたい3団体が、活き活きとしたアンサンブルで魅了します。
【日時・出演・曲目】
I 6月12日(土)19:00開演(18:30開場)
弦楽四重奏:ノブース・クァルテット
ヴァイオリン:キム・ジェヨン
ヴァイオリン:キム・ヨンウク
ヴィオラ:キム・キュヒョン
チェロ:イ・ウォネ
特別ゲスト:エルサレム弦楽四重奏団
レスピーギ:『ドリア旋法の弦楽四重奏曲』
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」
メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲 変ホ長調 作品20
II 6月14日(月)19:00開演(18:30開場)
弦楽四重奏:シューマン・クァルテット
ヴァイオリン:エリック・シューマン
ヴァイオリン:ケン・シューマン
ヴィオラ:リザ・ランダル
チェロ:マーク・シューマン
モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番 変ロ長調 K. 458「狩」
ヴィトマン:弦楽四重奏曲第3番「狩の四重奏曲」
ブラームス:弦楽四重奏曲第3番 変ロ長調 作品67
III 6月19日(土)19:00開演(18:30開場)*CMG online
ピアノ三重奏:葵トリオ
ピアノ:秋元孝介
ヴァイオリン:小川響子
チェロ:伊東 裕
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第1番 変ホ長調 作品1-1
サン=サーンス:ピアノ三重奏曲第1番 ヘ長調 作品18
ドヴォルジャーク:ピアノ三重奏曲第3番 ヘ短調 作品65
【チケット料金】
指定4,500円 指定早割3,500円 サイドビュー 3,000円 学生1,000円 ※各日とも
■フォルテピアノ・カレイドスコープ
現代のモダンピアノとは趣向の異なるオンリーワンの響きが魅力のフォルテピアノ。近年CMGで積極的に紹介してきたサントリーホール所蔵のエラールをはじめ、様々な時代や国で制作された楽器が4台登場するシリーズです。ユニークで貴重なピアノの万華鏡のような煌びやかな音色を、弦楽器や歌とのアンサンブルを通じて、サロンのようなブルーローズで存分にお楽しみください。
【日時・出演・曲目】
I 6月13日(日)14:00開演(13:30開場)*CMG online
ヴァイオリン:佐藤俊介
チェロ:鈴木秀美
フォルテピアノ:スーアン・チャイ
使用楽器:エラール(1867年製)
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 作品100
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 作品99
ブラームス:ピアノ三重奏曲第2番 ハ長調 作品87
II 6月16日(水)19:00開演(18:30開場)
バス・バリトン:クレシミル・ストラジャナッツ
フォルテピアノ:小川加恵
使用楽器:A. シュヴァルトリンク(1835年製)
ヴァイオリン:水谷 晃
ベートーヴェン:「アデライーデ」作品46
シューベルト:「月に寄す」D. 259/「音楽に寄す」D. 547/「ガニュメート」D. 544
シューベルト:4つの即興曲 D. 899 より 第3曲 変ト長調
シューベルト:「ミューズの子」D. 764/「憧れ」D. 636
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ(ソナティーナ)第2番 イ短調 D. 385 より 第2楽章
シューベルト:「小人」D. 771/「夜と夢」D. 827
シュポーア:6つのドイツ語の歌曲 作品154
クララ・シューマン:『音楽の夜会』作品6 より 第2曲「ノットゥルノ」
シューマン: 『リーダークライス』作品24 より 第5曲「僕の苦悩の美しい揺りかご」
シューマン:『ミルテの花』作品25 より 第1曲「献呈」
シューマン:ヴァイオリンとピアノのための3つのロマンス 作品94 より 第2曲「素朴に、心から」
シューマン:『12の詩』作品35 より 第10曲「ひそやかな涙」
シューマン:『6つの詩とレクイエム』作品90 より 第7曲「レクイエム」
III 6月23日(水)19:00開演(18:30開場)
フォルテピアノ:渡邊順生
使用楽器:F. ホフマン(1795年製)
使用楽器:N. シュトライヒャー(1818年製)
チェロ:酒井 淳
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第1番 ヘ長調 作品5-1
ベートーヴェン:『魔笛』より「恋人か女房か」による変奏曲 ヘ長調 作品66
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第4番 ハ長調 作品102-1
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第5番 ニ長調 作品102-2
IV 6月25日(金)14:00開演(13:30開場)
フォルテピアノ:川口成彦
使用楽器:エラール(1867年製)
ヴァイオリン:原田 陽
チェロ:新倉 瞳
グリーグ:アンダンテ・コン・モート ハ短調
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ(遺作)
フォーレ:ピアノ三重奏曲 ニ短調 作品120
J. S. バッハ(サン=サーンス 編曲):無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 BWV 1002 より
「テンポ・ディ・ブーレー」(ソロ・ピアノ用編曲)
J. S. バッハ(サン=サーンス 編曲):無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番 BWV 1005 より
「ラルゴ」(ソロ・ピアノ用編曲)
サン=サーンス:組曲『動物の謝肉祭』より 第13曲「白鳥」
サン=サーンス:ピアノ三重奏曲第1番 ヘ長調 作品18
【チケット料金】
I 指定5,000円 指定早割4,000円 サイドビュー3,500円 学生1,000円
II・III 指定4,000円 指定早割3,500円 サイドビュー2,500円 学生1,000円
IV 指定3,000円 指定早割2,500円 サイドビュー1,500円 学生1,000円
■小菅 優プロデュース
武満 徹「愛・希望・祈り」~戦争の歴史を振り返って~
没後25年を迎える武満徹の室内楽と、世界大戦に深く関係する作品を組み合わせ、「究極の室内楽」を追求します。公演を企画したピアニスト・小菅優をはじめとする今回の出演者たちは戦争を経験しておらず、不安が募る現代だからこそ歴史を振り返り、過去の人々の言葉から見習うことを重要だと感じています。武満徹に思いを馳せながら、争いを超越した音楽の素晴らしさを伝えます。
【出演】
ピアノ:小菅 優
ヴァイオリン:アレクサンダー・シトコヴェツキー
チェロ:ベネディクト・クレックナー
クラリネット:吉田 誠
【日時・曲目】
I 6月15日(火)19:00開演(18:30開場)
武満 徹:『2つのメロディ』より 第1曲「アンダンテ」
武満 徹:『カトレーンII』
メシアン:『世の終わりのための四重奏曲』
II 6月17日(木)19:00開演(18:30開場)
ストラヴィンスキー:ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための組曲『兵士の物語』
武満 徹:『ビトゥイーン・タイズ』
武満 徹:『オリオン』
アイヴズ:ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのためのラルゴ
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 作品67
【チケット料金】指定6,000円 指定早割5,000円 サイドビュー4,500円 学生1,000円 ※各日とも
■プレシャス1 pm
気軽に楽しめる平日のお昼間60分コンサート。第一人者たちによる上質な音楽と和やかなトークの「おもてなし」で、心潤う時間をお過ごしいただけます。ほっと一息くつろげる至福のひとときです。
【日時・出演・曲目】
Vol. 1 煌びやかな名人芸と躍動のアンサンブル:6月16日(水)13:00~14:00(12:30開場)
弦楽四重奏:シューマン・クァルテット
サントリーホール室内楽アカデミー選抜フェロー
ヴォルフ:弦楽四重奏のためのイタリア・セレナード ト長調
シューベルト:弦楽四重奏曲第12番 ハ短調 D. 703「四重奏断章」
トゥリーナ:『闘牛士の祈り』作品34(弦楽四重奏用編曲)
武満 徹:『ランドスケープ I』
ブラームス:弦楽六重奏曲第2番 ト長調 作品36 より 第2楽章
ショスタコーヴィチ:弦楽八重奏のための2つの小品 作品11
Vol. 2 ピアノ四重奏の魅力:6月18日(金)13:00~14:00(12:30開場)
ヴァイオリン:渡辺玲子
ヴィオラ:柳瀬省太
チェロ:佐藤晴真
ピアノ:江口 玲
ベートーヴェン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品16 より 第3楽章
シューベルト:弦楽三重奏曲 変ロ長調 D. 471
シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品47 より 第2楽章、第3楽章
ブラームス:ピアノ四重奏曲第2番 イ長調 作品26 より 第2楽章
ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 作品25 より 第4楽章
Vol. 3 フルート入り室内楽の最高傑作:6月22日(火)13:00~14:00(12:30開場)
フルート:工藤重典
ヴァイオリン:辻 彩奈
ヴィオラ:田原綾子
チェロ:横坂 源
モーツァルト:フルート四重奏曲全4曲
第1番 ニ長調 K. 285/第2番 ト長調 K. 285a/第3番 ハ長調 K. Anh. 171 (285b)/第4番 イ長調 K. 298
Vol. 4 管・弦・ハープの豊かな調べ:6月24日(木)13:00~14:00(12:30開場)
フルート:セバスチャン・ジャコー
ヴァイオリン:白井 圭
ヴィオラ:田原綾子
チェロ:佐藤晴真
ハープ:吉野直子
クラ:ハープ、フルート、弦楽三重奏のための五重奏曲 より 第1楽章
ピエルネ:『自由な変奏と終曲』作品51
ピアソラ(ヴェフマネン 編曲):『タンゴの歴史』(フルートとハープ用編曲)より 第1楽章、第2楽章
フォーレ:フルートとピアノのための幻想曲 作品79
フランセ:フルート、弦楽三重奏、ハープのための五重奏曲第2番
【チケット料金】指定2,500円 サイドビュー1,500円 ペア4,000円(同一公演の指定×2枚) ※各日とも
■ヘーデンボルク・トリオ ベートーヴェン&ブラームス
2012年結成、17年のCMGで日本デビューを果たしたヘーデンボルク・トリオ。ザルツブルクに生まれた三兄弟のグルーヴ感と音楽観を持ち、ウィーン・フィル奏者を務める弦楽器と才覚あふれるピアノで、ウィーンならではの音楽を聴かせます。CMGのためにプログラムを熟考した濃密な2回公演は、ベートーヴェンとブラームスの名曲の組合せで、特にブラームスの弦楽六重奏曲(ピアノ三重奏版)は必聴です。
【出演】
ピアノ三重奏:ヘーデンボルク・トリオ
ヴァイオリン:ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルク
チェロ:ベルンハルト・直樹・ヘーデンボルク
ピアノ:ユリアン・洋・ヘーデンボルク
【日時・曲目】
I 6月20日(日)14:00開演(13:30開場)*CMG online
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調 作品11「街の歌」
ブラームス:ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 作品101
ブラームス:ピアノ三重奏曲第2番 ハ長調 作品87
II 6月21日(月)19:00開演(18:30開場)
ベートーヴェン:ヴェンツェル・ミュラーの「私は仕立屋カカドゥ」による変奏曲 ト長調 作品121a
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調 作品70-1「幽霊」
ブラームス(キルヒナー 編曲):弦楽六重奏曲第1番 変ロ長調 作品18(ピアノ三重奏用編曲)
【チケット料金】指定5,000円 指定早割4,500円 サイドビュー3,500円 学生1,000円 ※各日とも
■キュッヒル・クァルテットのハイドン・ツィクルス
3年ぶりに登場するキュッヒル・クァルテット。CMGではこれまでに、ベートーヴェン・サイクル(2014)や、シューベルト(2016)、ブラームス(2018)の室内楽をまとめて取り上げてきましたが、今回は「弦楽四重奏の父」ハイドンに着目します。約70曲の中から厳選した9曲は、誰もがよく知るメロディーを持つ名作から逸品まで盛りだくさんのラインナップ。チェロに新メンバーを正式に迎え、初めての日本公演となります。
【出演】
弦楽四重奏:キュッヒル・クァルテット
ヴァイオリン:ライナー・キュッヒル
ヴァイオリン:ダニエル・フロシャウアー
ヴィオラ:ハインリヒ・コル
チェロ:シュテファン・ガルトマイヤー
【日時・曲目】ハイドン:弦楽四重奏曲選
I 6月22日(火)19:00開演(18:30開場)
第30番 ニ長調 Hob. III:30
第57番 ト長調 Hob. III:58
第74番 ト短調 Hob. III:74「騎手」
II 6月24日(木)19:00開演(18:30開場)
第32番 ハ長調 Hob. III:32
第60番 イ長調 Hob. III:60
第79番 ニ長調 Hob. III:79「ラルゴ」
III 6月26日(土)19:00開演(18:30開場)*CMG online
第38番 変ホ長調 Hob. III:38「冗談」
第67番 ニ長調 Hob. III:63「ひばり」
第82番 ヘ長調 Hob. III:82「雲がゆくまで待とう」
【チケット料金】
セット券(全3公演、先行期間限定50席)16,500円
指定6,500円 指定早割5,500円 サイドビュー5,000円 学生1,000円 ※各日とも
■ENJOY! 室内楽アカデミー・フェロー演奏会
室内楽アカデミー・フェロー(受講生)が日ごろの研鑽の成果を発表するフレッシュな演奏会。各作品の演奏前には、出演者が曲紹介をするスタイルが好評です。名曲を抜粋したハイライトで、室内楽がいっそう身近になります。(曲目詳細は5月に発表予定)
【日時】
I 6月12日(土)11:00開演(10:30開場)*CMG online
II 6月26日(土)11:00開演(10:30開場)
【出演】
弦楽四重奏:クァルテット・インテグラ/ドヌムーザ弦楽四重奏団/ポローニア・クァルテット/カルテット・リ・ナーダ/ルポレム・クァルテット/レグルス・クァルテット
ピアノ三重奏:京トリオ
[特別ゲスト]
I 弦楽四重奏:ノブース・クァルテット
II ピアノ三重奏:ヘーデンボルク・トリオ
【チケット料金】指定1,000円 ※各日とも
■CMGスペシャル チャレンジド・チルドレンのための室内楽演奏会
コンサートホールで生の演奏に触れる機会の少ない特別支援学校に通う車いす利用者の方々をお招きして存分にお楽しみいただく主旨で、2013年から始まりました。演奏者と客席の距離が近い会場の特性を生かし、室内楽の響きを間近に全身で感じていただけます。
【日時】6月17日(木)11:00開演(10:30開場) ※関係者招待のみ
【出演】
ヴァイオリン:渡辺玲子
ヴィオラ:柳瀬省太
チェロ:佐藤晴真
ピアノ:江口 玲
【曲目】
ベートーヴェン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品16 より 第3楽章
シューベルト:弦楽三重奏曲 変ロ長調 D. 471
シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品47 より 第2楽章、第3楽章
ブラームス:ピアノ四重奏曲第2番 イ長調 作品26 より 第2楽章
ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 作品25 より 第4楽章
■フィナーレ2021
CMG 2021を煌びやかに彩ってきたアーティストたちが大集合。瑞々しいアンサンブルが表情豊かに花咲きます。各出演者が躍動するプログラムの全容は当日のお楽しみ。国際色豊かで世代を超えた室内楽の饗宴にご期待ください。
【日時】6月27日(日)14:00開演(13:30開場)*CMG online
【出演】
ヴァイオリン:原田幸一郎
ヴィオラ:磯村和英
チェロ:堤 剛
チェロ:毛利伯郎
ピアノ:小菅 優
ピアノ:練木繁夫
フルート:セバスチャン・ジャコー
クラリネット:吉田 誠
弦楽四重奏:キュッヒル・クァルテット
ピアノ三重奏:ヘーデンボルク・トリオ
サントリーホール室内楽アカデミー選抜フェロー
他
【チケット料金】指定7,500円 指定早割6,500円 サイドビュー5,500円 学生1,000円
■CMGオンライン 2021 (有料ライブ&見逃し配信) ※対象公演に“*CMG online” 記載
2020年6月に予定していた、チェンバーミュージック・ガーデン2020は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため全公演中止となりましたが、出演者やプログラムを再編成して無観客・有料配信による「CMGオンライン」を7公演で開催し、4,000名を超える多くのお客様にご視聴いただきました。2021年もお好きな時間と場所で何度でも楽しめるオンライン公演を、遠隔地でも音楽を気軽に楽しめるツールの一つとして期間中の週末の7公演で実施します。
【対象公演・視聴券料金】7公演セット券3,500円
6月6日(日)19:00開演 エルサレム弦楽四重奏団 ベートーヴェン・サイクル I:1,000円
6月12日(土)11:00開演 ENJOY! 室内楽アカデミー・フェロー演奏会 I:500円
6月13日(日)14:00開演 フォルテピアノ・カレイドスコープ I ~佐藤俊介、鈴木秀美、スーアン・チャイ:1,000円
6月19日(土)19:00開演 キラめく俊英たち III ~葵トリオ:1,000円
6月20日(日)14:00開演 ヘーデンボルク・トリオ ベートーヴェン&ブラームス I:1,000円
6月26日(土)19:00開演 キュッヒル・クァルテットのハイドン・ツィクルス III:1,000円
6月27日(日)14:00開演 フィナーレ 2021:1,500円
※視聴期間は、各公演日の開演時間から5日間
【チケット発売】
一般発売 2021年5月20日(木)10時~
メンバーズTVUチャンネル https://members.tvuch.com/
サントリーホール・メンバーズ・クラブWEB http://suntoryhall.pia.jp/
チケットぴあ t.pia.jp
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の対応上、海外からの渡航制限や公的な入場制限の要請などの状況により、今後公演の中止や公演内容の一部変更、および販売席に制限を設ける可能性がありますので、あらかじめご了承ください。最新情報は、ホームページでお知らせします。
※就学前のお子様の同伴・入場はご遠慮ください。
※都合により、内容が変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
公演の最新情報はホームページにて発表いたします。(URL=http://suntory.jp/HALL/)
【プロフィール】
◆弦楽四重奏 エルサレム弦楽四重奏団 Jerusalem Quartet, String Quartet
1993年に結成、96年にデビューしたイスラエル出身の弦楽四重奏団。2021年で活動25周年を迎える。世界中のコンサートホールで公演を行い、アメリカでは、ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルス、フィラデルフィア、ワシントン、クリーヴランドなど、ヨーロッパでは、ロンドン、チューリヒ、ミュンヘン、パリで定期公演を開催。また、ザルツブルク、ヴェルビエをはじめ、多くの音楽祭においても特別公演を行う。イッサーリス、レオンスカヤ、メルニコフ、シフ、バレンボイム、内田光子といった名だたるアーティストと数多く共演。
ヴァイオリン:アレクサンダー・パヴロフスキー Alexander Pavlovsky, Violin
エルサレム弦楽四重奏団創設メンバー。室内楽奏者、ソリスト、指導者としての名声を確立している。プレスラー、A. オッテンザマー、V. ハーゲン、今井信子など多岐にわたる著名なアーティストと共演。またソリストとして、エルサレム響、キエフ室内管などの公演に出演。欧州、米国、オーストラリアで定期的にマスタークラスを開講、メルボルン国際室内楽コンクールでは審査員も務めた。2008年よりザイスト音楽祭(オランダ)の芸術監督に就任。
ヴァイオリン:セルゲイ・ブレスラー Sergei Bresler, Violin
1978年ウクライナ生まれ。12歳で最初のリサイタルを開催。91年イスラエルに移住し、エルサレム音楽舞踏アカデミーで学ぶ。スターン、T. ツィンマーマンらのマスタークラスを受講。クレアモント・コンクールで部門別第2位を受賞するほか、いくつかの入賞歴がある。ソリストとしてエルサレム響などと共演。英国王立音楽院、シドニー音楽院、クリーヴランド音楽院、ザイスト音楽祭、エルサレム音楽センターなどで室内楽の指導にあたる。
ヴィオラ:オリ・カム Ori Kam, Viola
1975年カリフォルニア生まれ、イスラエル育ち。16歳でメータ指揮イスラエル・フィルとの共演でデビュー。マンハッタン音楽院、ベルリン芸術大学で学ぶ。ワシントン・ナショナル響をはじめとする各地のオーケストラとソリストとして共演するほか、米国、欧州、イスラエルの各地で精力的にリサイタルも開催。2004年から06年までベルリン・フィルに所属。イスラエル室内楽協会の設立や、ジュネーヴ大学で教授を務めるなど、多岐にわたる活動を行う。
チェロ:キリル・ズロトニコフ Kyril Zlotnikov, Cello
エルサレム弦楽四重奏団創設メンバー。ベラルーシ国立音楽院、エルサレム音楽舞踏アカデミーで学ぶ。シュレースヴィヒホルシュタイン、シュヴェツィンゲンなどの音楽祭にゲストとして定期的に参加。バレンボイム、ブーレーズ らの指揮でソリストを務めるほか、内田光子、ラン・ランらとも共演。2003年から12年まで、ウェスト゠イースタン・ディヴァン管首席チェロ奏者。また、シュターツカペレ・ベルリンの首席チェロ奏者としても活動している。
◆弦楽四重奏 キュッヒル・クァルテット Küchl Quartett, String Quartet
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の弦楽セクションの精鋭により結成。楽友協会で唯一、150年以上の歴史をもつ弦楽四重奏の定期演奏会を担当するため「ムジークフェライン・クァルテット」という伝統を継承する称号もあるが、現在はウィーンでも「キュッヒル・クァルテット」の名前で活動している。ウィーン芸術週間、ザルツブルク音楽祭、モーツァルト週間、オシアッハ、パッサウ、ボローニャ、モントルー、フランドル国際音楽祭に参加するなど幅広く活動。録音も多数。2012年に第2ヴァイオリンが交代、20年にチェロ奏者が交代し、さらなる円熟の境地に至っている。
ヴァイオリン:ライナー・キュッヒル Rainer Küchl, Violin
オーストリア出身。20歳でウィーン国立歌劇場管弦楽団とウィーン・フィルのコンサートマスターに就任し、2016年8月まで同団を45年にわたり率いた。ソロ、室内楽、オーケストラなど世界中で演奏活動を行うほか、ウィーン国立音楽大学などで後進の指導も積極的に行う。オーストリア共和国大名誉勲章、日本政府から旭日中綬章などを受章している。17年4月NHK交響楽団ゲスト・コンサートマスターに就任。
ヴァイオリン:ダニエル・フロシャウアー Daniel Froschauer, Violin
ウィーン出身。ジュリアード音楽院に留学後、ウィーン国立音楽大学でアルフレッド・シュタール、アルフレッド・アルテンブルガーに師事。1997年ピエール・ランティエ国際コンクールで入賞。ソリストとしてもザルツブルク・モーツァルト管をはじめ世界各国で演奏している。98年からウィーン・フィルの第1ヴァイオリン奏者を務め、2004年からはセクションのリーダーとなる。17年9月よりウィーン・フィルの楽団長を務める。
ヴィオラ:ハインリヒ・コル Heinrich Koll, Viola
ウィーン出身。5歳でヴァイオリンを始め、ウィーン国立音楽大学でフランツ・サモヒルなどに師事。ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団、ウィーン交響楽団を経て、1980年にウィーン・フィルに入団、ソロ・ヴィオラ奏者も務めた。オーケストラやソロで世界中で演奏しているほか、キュッヒル・クァルテットなど室内楽でも多方面に活動している。後進の育成にも力を注ぎ、ヨーロッパだけでなく日本やアメリカでも指導を行う。
チェロ:シュテファン・ガルトマイヤー Stefan Gartmayer, Cello
1974年ウィーン生まれ。ウィーン、ケルン、フライブルク、ブレシア(イタリア)でチェロと作曲を学ぶ。チェロをトビアス・キューネやマリオ・ブルネロなど、作曲をディートマール・シェルマン、ディーター・カウフマンに学ぶ。ウィーン放送響やフランクフルト放送響の首席奏者を歴任し、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の奏者を経て、2007年よりウィーン国立歌劇場管に入団、10年よりウィーン・フィル奏者。
◆弦楽四重奏 シューマン・クァルテット Schumann Quartett, String Quartet
2007年ドイツのケルンで結成。ケルン音楽大学にてアルバン・ベルク四重奏団に師事。13年ボルドー国際弦楽四重奏コンクールで優勝以来、世界中の名門ホールで公演を重ねている。16年より3年間、ニューヨークのリンカーン・センター室内楽協会のレジデント、15/16年エステルハージ宮殿(オーストリア)のレジデントを務めた。また09年よりデュッセルドルフのロベルト・シューマンホールでレジデントを務めている。メナヘム・プレスラー、ザビーネ・マイヤーなど巨匠たちとも室内楽の機会を重ねている。
ヴァイオリン:エリック・シューマン Erik Schumann, Violin
1982年ケルン生まれ。リューベク音楽大学、ケルン音楽大学で学ぶ。14歳で巨匠エッシェンバッハに認められ共演を重ねる。2004年シュレースヴィヒホルシュタイン音楽祭でレナード・バーンスタイン賞受賞。ソリストとしてシカゴ響、パリ管、BBCフィル、N響など各地の一流オーケストラと共演。クレーメル、バシュメットなどと室内楽で共演。1830年製G. F. プレッセンダを使用。フランクフルト音楽舞台芸術大学で教授を務めている。
ヴァイオリン:ケン・シューマン Ken Schumann, Violin
1986年ケルン生まれ。12歳でソリスト・デビュー。10歳よりザハール・ブロンに師事し、ケルン音楽大学にて同教授のクラスで学ぶ。さらにリューベク音楽大学のトーマス・ブランディスの元で研鑽を積んだ。2013年レオポルト・モーツァルト国際ヴァイオリンコンクールにて前衛作品演奏賞受賞をはじめ、数々のコンクールに入賞。室内楽でも02年にドイツのコンクールで妹のリザと弟のマークと組んだ弦楽三重奏で優勝。
ヴィオラ:リザ・ランダル Liisa Randalu, Viola
1986年エストニアのタリン生まれ。ドイツのカールスルーエに育つ。フランクフルトでノートス・クァルテット(2007~12年)のメンバーを経て、12年よりシューマン・クァルテットのメンバー。ソリストとしてタリン室内管弦楽団、フランクフルトシンフォニエッタなどと共演。国際コンクールで優勝歴もあり、多くの奨学金を授与されている。ローランド・グラッスルに師事。ベルリン・ハンス・アイスラー音楽大学修士課程修了。
チェロ:マーク・シューマン Mark Schumann, Cello
1988年ケルン生まれ。7歳で全ドイツ学生音楽コンクール第1位、11歳でオーストリアのチェロ・ジュニア国際コンクールで優勝。日本では2007年スロヴァキア・フィルのソリストとしてサントリーホールで鮮烈なデビューを飾り、09年読響と共演。ゲリンガス、シフ、ヘルメルソンらに師事。ケルン音楽大学でアルトシュテットに師事し、ベルリン・ハンス・アイスラー音楽大学修士課程にて研鑚を積む。1710年製カルロ・ジュゼッペ・テストーレを使用。
◆弦楽四重奏 ノブース・クァルテット Novus String Quartet, String Quartet
韓国芸術総合学校で2007年に結成。若くして韓国の室内楽を牽引する団体の1つである。08年大阪国際室内楽コンクール第3位、12年ミュンヘン国際音楽コンクール第2位を獲得し、ヨーロッパでセンセーションを巻き起こした。その後、14年モーツァルト国際コンクールで優勝し、審査員長のルーカス・ハーゲンから賞賛を受ける。ドイツを拠点に、国際的なコンサートホールに次々と登場し、聴衆だけでなく批評家も魅了している。これまでにクリストフ・ポッペン、ハリオルフ・シュリヒティヒ、ハイメ・ミュラー、ベルチャ弦楽四重奏団に学ぶ。
ヴァイオリン:キム・ジェヨン Jaeyoung Kim, Violin
13歳のときにソウル・フィルとの共演でデビュー。韓国芸術総合学校、ミュンヘン音楽演劇大学で学ぶ。パブロ・サラサーテ国際ヴァイオリンコンクール、尹伊桑コンクール、モントリオール国際音楽コンクール、ルイス・シガール国際音楽コンクールなどで入賞。ソリストとして、ソウル市立響、KBS響、ウィーン・モーツァルト・オーケストラなどと共演。さらに、ソヌ・イェゴンの伴奏でリサイタルを開催するなど、その活動は多岐にわたる。
ヴァイオリン:キム・ヨンウク Young-Uk Kim, Violin
韓国芸術総合学校、ミュンヘン音楽演劇大学で学ぶ。東亜音楽コンクール(ソウル)、ベオグラード国際青年音楽コンクールなどで優勝、尹伊桑コンクール、レオポルト・モーツァルト国際ヴァイオリンコンクール、カネッティ国際コンクールをはじめとする様々な国際コンクールで受賞歴がある。ミュンヘン放送管、ドイツ・カンマーフィル、ハンガリー室内管、KBS響、韓国響、ソンナム響などオーケストラとも多数共演。
ヴィオラ:キム・キュヒョン Kyuhyun Kim, Viola
2007年、飛び級して韓国芸術総合学校に入学、キム・ナムユンに師事。ベルリン芸術大学でヴィルフリート・シュトレーレの指導のもと、ソロマスターコースを修了。パリ国立高等音楽院で学んだ後、ベルリン・コンツェルトハウスのオーケストラ・アカデミーに合格、拠点をドイツへ移す。マグデブルグ・フィルでは客演首席ヴィオラ奏者を務めた。現在はフランスおよびドイツでも活動している。18年からノブース・クァルテットのメンバー。
チェロ:イ・ウォネ Wonhae Lee, Cello
1991年生まれ。フランスのブローニュビヤンクール地方音楽院、パリ国立高等音楽院で学ぶ。在学中の交換留学制度でベルリン芸術大学に留学、ヴォルフガング・ベッチャーに師事。大阪国際コンクール優勝など、受賞歴多数。14年にはクムホ財団の若手アーティストおよびヴェルビエ祝祭管弦楽団(スイス)のメンバーに選出された。フランス国立ロワール管弦楽団で第2ソロ・チェロ奏者を5年間務めたのち、ノブース・クァルテットのメンバーに加わる。
◆ピアノ三重奏:葵トリオ Aoi Trio, Piano Trio
第67回ミュンヘン国際音楽コンクールのピアノ三重奏部門で、日本人団体として初の優勝を成し遂げる。「葵/AOI」は、3人の名字の頭文字をとり、花言葉の「大望、豊かな実り」を意味。現在はドイツを拠点に、ミュンヘン音楽演劇大学でD. モメルツに師事しながら、日本とヨーロッパで活動している。マイスターミュージックからリリースした2枚の録音は、レコード芸術誌で特選盤に選出された。第28回青山音楽賞バロックザール賞、第29回日本製鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞受賞。
http://aoitrio.com/
ピアノ:秋元孝介 Kosuke Akimoto, Piano
東京藝術大学を経て、同大学院音楽研究科修士課程修了。第2回ロザリオ・マルシアーノ国際ピアノコンクール第2位、第10回パデレフスキ国際ピアノコンクール特別賞などを受賞。各地でソロリサイタルを開くほか、オーケストラとの共演や室内楽公演、アウトリーチ活動も積極的に行っている。サントリーホール室内楽アカデミー第3期フェロー。現在は東京藝術大学大学院博士課程に在籍しながら日本とドイツで演奏活動を行っている。
ヴァイオリン:小川響子 Kyoko Ogawa, Violin
東京藝術大学を経て、同大学院修士課程修了。第10回東京音楽コンクール第1位、聴衆賞を受賞。国内の多くのオーケストラと協演するほか、小澤征爾、アンネ゠ゾフィー・ムター、原田幸一郎、磯村和英、池田菊衛、小山実稚恵、山崎伸子、川本嘉子と共演。サイトウ・キネン・オーケストラに参加。サントリーホール室内楽アカデミー第3期、第4期フェロー。2021年3月までベルリン・フィルハーモニー・カラヤン・アカデミーに在籍。
チェロ:伊東 裕 Yu Ito, Cello
東京藝術大学を経て、同大学院修士課程修了。第77回日本音楽コンクールチェロ部門第1位、徳永賞を受賞。関西フィル、日本センチュリー響、神戸市室内合奏団、藝大フィルと協演。小澤国際室内楽アカデミー奥志賀、小澤征爾音楽塾オーケストラ、武生国際音楽祭、北九州国際音楽祭、宮崎国際音楽祭、東京・春・音楽祭などに参加。サントリーホール室内楽アカデミー第3期フェロー。
◆ピアノ三重奏:ヘーデンボルク・トリオ Hedenborg Trio, Piano Trio
長男・和樹(ヴァイオリン)、次男・直樹(チェロ)、三男・洋(ピアノ)のザルツブルク出身の兄弟によるピアノ三重奏団。幼少の頃より家族で室内楽を愉しむ。和樹、直樹はウィーン・フィルおよびウィーン国立歌劇場の正団員としても活躍。2016年からトリオとしての活動を開始し、17年に日本デビュー。これまでにウィーン国立歌劇場、ウィーン楽友協会、リンカーン・センター、サントリーホールなどで演奏。兄弟ならではの息の合った親密な演奏と三者三様の持ち味がバランス良く表現され、そこから生み出されるハーモニーが豊かな色彩を紡いでいる。カメラータ・トウキョウから3枚のCDをリリース。
ヴァイオリン:ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルク Wilfried Kazuki Hedenborg, Violin
ザルツブルク生まれ。モーツァルテウム国立音楽大学でヴァイオリンをルッジェーロ・リッチに師事、ウィーン市立音楽大学でウェルナー・ヒンクに師事し、いずれも最高位の成績で卒業。1998年からは弦の製造会社「トマスチック・インフェルド」と契約を結び、ヴァイオリンの弦の開発も手がける。2001年よりウィーン国立歌劇場管弦楽団メンバー、04年より正式にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーとなる。
チェロ:ベルンハルト・直樹・ヘーデンボルク Bernhard Naoki Hedenborg, Cello
ザルツブルク生まれ。ハインリッヒ・シフに師事。12歳でモーツァルテウム管と共演。1995年若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール銀メダル。2003年ウィーン楽友協会大ホールにてソロ・デビュー。スロヴァキア・フィル、プラハ響、読響、都響などと共演し、絶賛される。ウィーン・トーンキュンストラー管の首席チェロ奏者を経て、11年よりウィーン国立歌劇場管およびウィーン・フィルで活躍中。また06年より神戸国際芸術祭の芸術監督を務める。
ピアノ:ユリアン・洋・ヘーデンボルク Julian Yo Hedenborg, Piano
ザルツブルク生まれ。6歳でモーツァルテウム国立音楽大学に最年少で合格。12歳でウィーン国立音楽大学に入学し、本格的にピアノの勉強に励むが、16歳で一旦クラシック音楽を離れる。2011年よりハイドン音楽大学でS. チチョノフに師事。以後、ドイツ、イタリア、ハンガリー、オーストリアで数々の国際音楽コンクールに出場し、ソロおよび室内楽部門で第1位および優秀賞を受賞。
◆フルート:工藤重典 Shigenori Kudo, Flute
国際的フルーティストとして活躍する工藤重典は、1979年にパリ国立高等音楽院を一等賞で卒業し、恩師ジャン゠ピエール・ランパルに認められ、リサイタルやマスタークラスを40ヶ国、180以上の都市で開催。78年第2回パリ国際フルートコンクール、80年第1回J-P. ランパル国際フルートコンクールでそれぞれ優勝。現在、東京音楽大学教授、エリザベト音楽大学客員教授、昭和音楽大学客員教授、パリ・エコールノルマル音楽院教授を務めている。2018年「モーツァルト:フルート四重奏曲」全曲演奏会を全国で展開し、成功をおさめた。
◆フルート:セバスチャン・ジャコー Sébastian Jacot, Flute
1987年スイス生まれ。2013年神戸国際フルートコンクール、14年カール・ニールセン国際フルートコンクール、15年ミュンヘン国際音楽コンクールなど名高い国際コンクールで優勝を重ね、同世代の中でも抜きん出たフルート奏者の一人として評価を確立している。サイトウ・キネン・オーケストラや、アンサンブル・コントルシャンなどに参加。現在、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の首席奏者を務め、世界の主要舞台に立ち続けている。またソリスト、リサイタリスト、室内楽奏者、教育者としても幅広く活躍している。
◆クラリネット:吉田 誠 Makoto Yoshida, Clarinet
5歳からピアノを、15歳からクラリネットを、22歳から小澤征爾、湯浅勇治のもとで指揮を学ぶ。東京藝術大学入学後、渡仏。文化庁海外新進芸術家派遣員として、パリ国立高等音楽院、ジュネーヴ国立高等音楽院で学んだ。2020年11月、ソニーミュージックから小菅優とのデュオによる『ブラームス:クラリネット・ソナタ、シューマン:幻想小曲集ほか』を世界リリース。国内外のオーケストラ、音楽祭にソリストとして招かれ、日欧でリサイタル、室内楽公演を重ねている。パリと東京に在住。
http://makoto-yoshida.com/
◆ピアノ:江口 玲 Akira Eguchi, Piano
東京藝術大学作曲科、ジュリアード音楽院ピアノ科大学院修士課程、およびプロフェッショナルスタディーを卒業。その後、欧米および日本をはじめとする各国でのリサイタルや室内楽、協奏曲のほか、ギル・シャハム、渡辺玲子、竹澤恭子、アン・アキコ・マイヤースなど、数多くのヴァイオリニストたちと定期的に共演。数多くのレコーディングでも高い評価を得ている。現在は東京、ニューヨークと2つの拠点を行き来し、国際的な活躍を続ける。洗足学園音楽大学大学院客員教授、東京藝術大学ピアノ科教授。
www.akiraeguchi.com/
◆ピアノ:小菅 優 Yu Kosuge, Piano
2005年カーネギーホールで、翌06年にはザルツブルク音楽祭でそれぞれリサイタル・デビュー。デュトワ、小澤らの指揮でベルリン響などと共演。10年ザルツブルク音楽祭にポゴレリッチの代役として出演。現在はベートーヴェンの様々なピアノ付き作品を取り上げる新企画「ベートーヴェン詣」に取り組む。17年第48回サントリー音楽賞受賞。16年ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集完結記念ボックスセットをリリース。17年秋より、4つの元素「水・火・風・大地」をテーマにした新リサイタル・シリーズ「Four Elements」を始動。
◆ピアノ:小山実稚恵 Michie Koyama, Piano
チャイコフスキー、ショパンの二大コンクールに入賞した唯一の日本人ピアニスト。2006~17年までの『12年間・24回リサイタルシリーズ』は、演奏内容と企画性において高い評価を受けた。19年から『ベートーヴェン、そして…』がスタート。国内外の主要オーケストラ、国際的指揮者との共演も数多い。仙台で被災地活動の一環として自ら企画立案したプロジェクトを毎年行う。20年ソニーからリリースした31枚目となる自身初のベートーヴェンのソナタ録音『ハンマークラヴィーア・ソナタ 他』はレコード芸術特選盤に選ばれた。著書に『点と魂と』。20年平野昭との二冊目の共著『ベートーヴェンとピアノ 限りなき創造の高みへ』を出版。17年度紫綬褒章受章。
◆ピアノ:練木繁夫 Shigeo Neriki, Piano
1976年ツーソン、79年スリー・リヴァーズ・ピアノコンクールで第1位に輝き、これまでにボストン響、シカゴ響、ピッツバーグ響、ワシントン・ナショナル響、フランス放送フィル、そしてN響など日本の主要なオーケストラと共演。また76年より、チェロの巨匠ヤーノシュ・シュタルケルと世界各地で共演し、絶賛を浴びる。93年第24回サントリー音楽賞を受賞。81~2015年までインディアナ大学で教鞭を執った。これまでに、飯守美絵子、大島正泰、G. シェベークに師事。桐朋学園大学名誉教授、サントリーホール室内楽アカデミー・ファカルティ。
◆フォルテピアノ:小川加恵 Kae Ogawa, Fortepiano
東京藝術大学、オランダのデンハーグ王立音楽院修了。第16回ファン・ワセナール国際コンクール(オランダ)第1位。2009年よりデンハーグピアノ五重奏団を主宰し、ユトレヒト、バルセロナ、サント、アントワープなど、ヨーロッパの主要な古楽音楽祭に出演。日本においても全国各地のコンサートホールの主催公演で演奏するほか、テレビ朝日「題名のない音楽会」や、NHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」ではデンハーグピアノ五重奏団~古楽器で聴く19世紀の響き〜が放送されるなど、メディアへの出演も多い。
http://denhaagpianoquinte.wix.com/denhaagpianoquintet
◆フォルテピアノ:川口成彦 Naruhiko Kawaguchi, Fortepiano
1989年生まれ。第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位、ブルージュ国際古楽コンクール・フォルテピアノ部門最高位。フィレンツェ五月音楽祭をはじめ欧州の音楽祭にも出演を重ねる。協奏曲では18世紀オーケストラ、{oh!} Orkiestra Historycznaなどと共演。東京藝術大学大学院およびアムステルダム音楽院の古楽科修士課程を首席修了。第46回日本ショパン協会賞受賞。
◆フォルテピアノ:スーアン・チャイ Shuann Chai, Fortepiano
モダンピアノとヒストリカルピアノの双方で高い評価を受けている。ベートーヴェン・フェスティバル(オランダ)、ラ・フォル・ジュルネ TOKYOや、その他アメリカやヨーロッパの音楽祭やコンサート・シリーズに出演。ベートーヴェンのソナタのCDは、ファンファーレ誌、BBCミュージック・マガジン誌などで熱狂的な批評を獲得。オーバリン大学(アメリカ)でピアノ演奏と生物学の両方の学位を取得し、ニューイングランド音楽院(ボストン)とデンハーグ王立音楽院(オランダ)を修了した。これまでに、ジャック・ラダンスキー、ノーマ・フィッシャーほかに師事。
◆フォルテピアノ:渡邊順生 Yoshio Watanabe, Fortepiano
チェンバロ、クラヴィコード、フォルテピアノ奏者、指揮者として活躍。論文執筆や楽譜校訂も手がける。アムステルダム音楽院にてソリスト・ディプロマおよびプリ・デクセランスを取得。フランス・ブリュッヘン、アンナー・ビルスマ、ジョン・エルウィス、マックス・ファン・エグモントなど、欧米の名手・名歌手たちと多数共演。2010年度サントリー音楽賞受賞。19年指揮したモンテヴェルディのオペラ『ポッペアの戴冠』で、三菱UFJ信託音楽賞奨励賞受賞。現在、上野学園大学客員教授、東京音楽大学、桐朋学園大学講師。
◆ハープ:吉野直子 Naoko Yoshino, Harp
日本が誇るハープの国際スター。第9回イスラエル国際ハープコンクールに17歳で優勝。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、フィラデルフィア管弦楽団などトップ・オーケストラ、小澤、アーノンクール、ブーレーズ、アバドほか世界的指揮者との共演、ザルツブルク、ルツェルン、ロッケンハウス、グシュタード、シュレースヴィヒホルシュタイン、サイトウ・キネン、マールボロ、モーストリー・モーツァルトをはじめ主要音楽祭から招かれている。
www.naokoyoshino.com/
◆バス・バリトン:クレシミル・ストラジャナッツ Krešimir Stražanac, Bass-Baritone
クロアチア出身。シュトゥットガルト音楽演劇大学で学び、数多くの国際コンクールで優勝。2007~13年チューリヒ歌劇場に所属し、現在はコレギウム・ヴォカーレ・ゲントのソリストとして活躍。これまでにサンティ、フェドセーエフ、ハイティンク、ヘレヴェッヘなど世界的な指揮者と共演。日本では16年、ノット指揮、東京交響楽団とブラームス:『ドイツ・レクイエム』で高評を得た。21年にはペトレンコ指揮、ベルリン・フィルとモーツァルト:『戴冠式ミサ』を予定しており、現在、世界で最も注目される若手歌手の1人である。
◆ヴァイオリン:アレクサンダー・シトコヴェツキー Alexander Sitkovetsky, Violin
ロシア・モスクワの音楽一家に生まれる。メニューインに見出され8歳でソロ・デビュー。メニューイン音楽院で学ぶためにイギリスに渡り、その後、英国王立音楽院で学ぶ。ソリストとして世界のオーケストラで活躍するほか、室内楽では2011年よりシトコヴェツキー・トリオとしても活動している。現在、英国王立音楽院教授。マンチェスターの王立ノーザン音楽大学、チューリヒ芸術大学でも教鞭を執っている。録音は、名門BISレーベルなどからCDが多数リリースされている。
◆ヴァイオリン:佐藤俊介 Shunske Sato, Violin
モダン、バロック双方の楽器で世界的に活躍。モダンでは、ベルリン・ドイツオペラ管、バイエルン放送響、フィラデルフィア管などと共演。バロックでは、2018年よりオランダ・バッハ協会第6代音楽監督を務め、19年の日本ツアーを成功させた。コンチェルト・ケルンのコンサートマスターも務める。10年、第17回ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールで第2位および聴衆賞受賞。出光音楽賞、S&Rワシントン賞受賞。19年度第61回毎日芸術賞、第70回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。13年よりアムステルダム音楽院古楽科教授。CDも多数リリース。
◆ヴァイオリン:白井 圭 Kei Shirai, Violin
トリニダード・トバゴ共和国生まれ。東京藝術大学卒業。ミュンヘン国際音楽コンクール第2位および聴衆賞(2009)など、多くのコンクールで受賞歴を持つ。拠点をウィーンに置きながら、セイジ・オザワ 松本フェスティバル、サンタンデール音楽祭、木曽音楽祭など数多く参加している。Stefan Zweig Trio、ルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズ・シュトゥットガルト各メンバー。レボリューション・アンサンブル音楽監督。20年4月にNHK交響楽団のゲスト・コンサートマスターに就任。
◆ヴァイオリン:辻 彩奈 Ayana Tsuji, Violin
1997年岐阜県生まれ。2016年モントリオール国際音楽コンクール第1位。モントリオール響、スイス・ロマンド管、N響、東京フィル、群響、名フィル、大阪フィルなどと共演。第28回出光音楽賞受賞。19年4月、スイス・ロマンド管とツアーを実施し、その艶やかな音色と表現により各方面より高い評価を得た。使用楽器は、NPO法人イエロー・エンジェルより貸与されているJoannes Baptista Guadagnini 1748。現在、特別特待奨学生として東京音楽大学、およびパリ・エコールノルマル音楽院に在籍している。
◆ヴァイオリン:原田 陽 Akira Harada, Violin
1994年ジュリアード音楽院プレ・カレッジに入学。ドロシー・ディレイに学び、同音楽院より奨学金を受ける。2001年パリ国立高等音楽院第三課程を修了。03年ミラベル宮殿および王子ホールにてイェルク・デームスと共演したことで、04年S&R Foundationよりワシントン賞受賞。15年レ・ボレアードとモーツァルトの協奏交響曲を共演。オーケストラ・リベラ・クラシカ、バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバー。
◆ヴァイオリン:原田幸一郎 Koichiro Harada, Violin
桐朋学園とジュリアード音楽院で学ぶ。1969年に東京クヮルテットを結成し、12年間第1ヴァイオリンを務めた。DGG、CBS、RCAなどに録音を残し、モントルー・ディスク大賞グランプリを受賞。グラミー賞にも数回にわたりノミネートされた。近年は指揮者としても活躍するほか、教育方面にも力を注ぎ、門下生には数多くの国際コンクール入賞者がいる。現在、桐朋学園大学特命教授、東京音楽大学特任教授。マンハッタン音楽院やサントリーホール室内楽アカデミーのファカルティとして後進の指導にあたる。
◆ヴァイオリン:水谷 晃 Akira Mizutani, Violin
大分市生まれ。桐朋学園大学を首席で卒業。ヴァイオリンを小林健次、室内楽を原田幸一郎、毛利伯郎、東京クヮルテットに師事。在学中にウェールズ弦楽四重奏団を結成し、第57回ミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門で第3位入賞。2010年4月より国内最年少のコンサートマスターとして群馬交響楽団コンサートマスターに就任。13年4月より東京交響楽団コンサートマスター。18年6月よりオーケストラ・アンサンブル金沢客員コンサートマスターを兼任。桐朋学園大学非常勤講師。
◆ヴァイオリン:渡辺玲子 Reiko Watanabe, Violin
超絶的なテクニック、玲瓏で知的な音楽性で世界のヴァイオリン界をリードする逸材。ヴィオッティ、パガニーニ両国際コンクールで最高位を受賞。以来、ワシントン・ナショナル響、フィルハーモニア管、シュターツカペレ・ドレスデン、サンクトペテルブルク響など数多くの欧米アジア各国のオーケストラや世界的指揮者と共演。またバレエとの共演や青少年のためのレクチャーコンサートなど音楽の魅力を広く伝える活動にも取り組んでいる。国際教養大学特任教授。
www.reikowatanabe.com/
◆ヴィオラ:磯村和英 Kazuhide Isomura, Viola
桐朋学園とジュリアード音楽院で学ぶ。1969年東京クヮルテットを結成し、ミュンヘン国際音楽コンクール第1位を受賞後、44年間にわたりニューヨークを拠点に世界各地で演奏活動を続けた。東京クヮルテットでの録音の受賞歴多数、個人としてもソロやソナタのCDをリリース。2014年アメリカ・ヴィオラ協会よりキャリア・アチーヴメント賞を授かる。現在は桐朋学園とマンハッタン音楽院で指導を行う。サントリーホール室内楽アカデミー・ファカルティ。
◆ヴィオラ:田原綾子 Ayako Tahara, Viola
東京音楽コンクール、ルーマニア国際音楽コンクール優勝。読響、東響、東京フィルなどと共演、室内楽奏者としても国内外の著名アーティストと多数共演するほか、オーケストラの客演首席も務めるなど、活躍の幅を広げている。パリ・エコールノルマル音楽院にてブルーノ・パスキエ、デトモルト音楽大学にてファイト・ヘルテンシュタインに師事。桐朋学園大学院大学特待生、2019年度明治安田クオリティオブライフ文化財団海外音楽研修生。サントリー芸術財団よりPaolo Antonio Testoreを貸与。
◆ヴィオラ:柳瀬省太 Shota Yanase, Viola
第52回ジュネーヴ国際音楽コンクールディプロマ賞。2002年よりイタリアのパドヴァで、マリオ・ブルネオ主宰のオーケストラ・ダルキ・イタリアーナで活動。04年シュトゥットガルト州立劇場管弦楽団に入団。09年に帰国し、神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席ヴィオラ奏者を経て、14年より読売日本交響楽団ソロ・ヴィオラ奏者。サイトウ・キネン・オーケストラのメンバー。ストリング・クヮルテットARCO、アルカス・クァルテットのメンバーを務めるなど、室内楽奏者としても活躍している。
◆チェロ:酒井 淳 Atsushi Sakai, Cello
名古屋生まれのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、チェロ奏者、指揮者。古楽アンサンブルの通奏低音奏者として、数々の演奏会とCD録音を手掛ける。室内楽に力を注ぎ、シット・ファスト(ガンバ・コンソート)やカンビニ弦楽四重奏団の創立者として活躍。またソロでは、フランス・ヴィオール音楽のスペシャリストとして高く評価される。近年はフランスのディジョンやリールのオペラ座、オペラ・コミック座での指揮で成功を収めている。2017年齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。18年レコード・アカデミー賞の音楽史部門に選出された。
◆チェロ:佐藤晴真 Haruma Sato, Cello
2019年、ミュンヘン国際音楽コンクールチェロ部門において日本人として初めて優勝し、国際的に注目を集めた。18年、第11回ルトスワフスキ国際チェロコンクール第1位および特別賞を受賞。第83回日本音楽コンクールチェロ部門第1位など多数の受賞歴を誇る。すでに国内外の著名なオーケストラと共演しており、リサイタル、室内楽でも好評を博す。20年秋には、名門ドイツ・グラモフォンよりデビューアルバムをリリース。現在、ベルリン芸術大学在学中。使用楽器は宗次コレクションより貸与されたE. ロッカ1903年製。
◆チェロ:鈴木秀美 Hidemi Suzuki, Cello
チェロ、指揮、執筆、録音ディレクター、教育と活動は多岐にわたり、サントリー音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞ほか多数を受賞。2001年オーケストラ・リベラ・クラシカを創立、アルテ・デラルコからその録音や室内楽などをリリース。国内外のオーケストラに指揮者および独奏者として客演。山形交響楽団首席客演指揮者。21年より神戸市室内管弦楽団の音楽監督に就任。著書に『『古楽器』よ、さらば!』『ガット・カフェ』『無伴奏チェロ組曲』『通奏低音弾きの言葉では、』。録音多数。東京音楽大学チェロ科客員教授、東京藝術大学古楽科講師。
◆チェロ:堤 剛 Tsuyoshi Tsutsumi, Cello
名実ともに日本を代表するチェリスト。桐朋学園で齋藤秀雄に師事。1961年インディアナ大学(アメリカ)に留学、ヤーノシュ・シュタルケルに師事。63年ミュンヘン国際音楽コンクール第2位、カザルス国際コンクール第1位入賞。2009年秋の紫綬褒章を受章。13年文化功労者に選出、17年毎日芸術賞受賞。1988年より2006年までインディアナ大学の教授を、04年より13年まで桐朋学園大学学長を務めた。07年9月サントリーホール館長に就任。日本芸術院会員。
◆チェロ:新倉 瞳 Hitomi Niikura, Cello
桐朋学園大学音楽学部を首席で卒業、皇居桃華楽堂新人演奏会に出演し御前演奏を行う。その後スイスへ渡りバーゼル音楽院ソリストコース・教職課程の両修士課程を最高点で修了。これまでに毛利伯郎、堤剛、トーマス・デメンガ、マルティン・ツェラー(バロック・チェロ)に師事。国内外でリサイタル、オーケストラとの共演を重ね、現在はカメラータ・チューリヒのソロ首席チェリストとしてスイスを拠点に幅広く活躍中。使用楽器は、宗次コレクションより貸与されたGiovanni Grancino 1694年製。
◆チェロ:ベネディクト・クレックナー Benedict Kloeckner, Cello
「技術、イントネーション、色彩を完全支配した完璧かつ本当に驚異的な演奏!」(ダニエル・バレンボイム)、「本当に大好きな演奏」(サイモン・ラトル)と巨匠たちが口を揃えて絶賛する。1989年生まれ、新世代を代表するドイツのチェリスト。ソリストとして世界中の名門オーケストラや音楽祭に招かれるほか、室内楽奏者としてもシフ、ムター、クレーメル、エッシェンバッハ、バシュメットらと活動を展開している。使用楽器は、かつてモーリス・ジャンドロンが演奏していたイタリア製のフランチェスコ・ルジェッリ(1690)。
◆チェロ:毛利伯郎 Hakuro Mori, Cello
10歳よりチェロを始め、桐朋学園、ジュリアード音楽院で学ぶ。在学中より、ニューヨークを中心にアメリカ、ヨーロッパの各地で、室内楽やソロなど多彩な活動を展開。1985年に帰国。2015年まで読売日本交響楽団ソロ・チェロ奏者を務めたほか、東京ピアノ・トリオ、桐五重奏団、水戸カルテット、その他多くのシリーズのメンバーまたはゲストとして出演し、好評を博している。東京音楽大学客員教授、桐朋学園大学特任教授、サントリーホール室内楽アカデミー・ファカルティ。
◆チェロ:横坂 源 Gen Yokosaka, Cello
桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コースを経て、シュトゥットガルト国立音楽大学、フライブルク国立音楽大学で研鑽を積む。ビバホールチェロコンクール最年少優勝、全ドイツ学生音楽コンクール優勝(室内楽部門)、ミュンヘン国際音楽コンクール第2位。出光音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、ホテルオークラ音楽賞受賞。鷲尾勝郎、毛利伯郎、ジャン=ギアン・ケラスに師事。2016年秋、ワーナーミュージック・ジャパンより『J. S. バッハ:ガンバ・ソナタ集』をリリース。
〔室内楽アカデミー〕
◆弦楽四重奏:クァルテット・インテグラ Quartet Integra, String Quartet 第5・6期生
ヴァイオリン:三澤響果/菊野凛太郎 Kyoka Misawa / Rintaro Kikuno, Violin
ヴィオラ:山本一輝 Itsuki Yamamoto, Viola チェロ:築地杏里 Anri Tsukiji, Cello
2015年結成。第8回秋吉台音楽コンクール弦楽四重奏部門第1位、ベートーヴェン賞、山口県知事賞(グランプリ)を受賞。キジアーナ音楽院夏期マスタークラスにて、クライヴ・グリーンスミスに師事し、最も優秀な弦楽四重奏団に贈られる“Banca Monte dei Paschi di Siena” Prizeを受賞。第41回霧島国際音楽祭に出演し、堤剛音楽監督賞、霧島国際音楽祭賞を受賞。松尾学術振興財団より助成を受ける。
◆弦楽四重奏:ドヌムーザ弦楽四重奏団 Donumusa String Quartet, String Quartet 第6期生
ヴァイオリン:入江真歩/木ノ村茉衣 Maho Irie / Mai Kinomura, Violin
ヴィオラ:森野 開 Kai Morino, Viola チェロ:山梨浩子 Hiroko Yamanashi, Cello
サントリーホール室内楽アカデミー第6期アンサンブル参加にあたり、2020年5月に結成。桐朋学園大学、東京藝術大学の在学生や卒業生で構成されている。アンサンブル名のDonumusaはラテン語で“贈り物”を意味するDonumと、ギリシャ神話で芸術を司る神の名であるMusaとを組み合わせた造語であり、自分たちの音楽を広く届けたいという思いを込めて名付けた。
◆弦楽四重奏:ポローニア・クァルテット Quartet Paulownia, String Quartet 第6期生
ヴァイオリン:東 亮汰/岸 菜月 Ryota Higashi / Natsuki Kishi, Violin
ヴィオラ:堀内優里 Yuri Horiuchi, Viola チェロ:小林未歩 Miho Kobayashi, Cello
2016年桐朋学園に在学中の学生で結成。学内の成績優秀者による第100回、第101回室内楽演奏会など出演多数。20年ヤマハ銀座コンサートサロンにてリサイタルを行う。これまでにヴィルフリート・シュトレーレ、佐々木亮、塩貝みつる、山崎伸子に指導を受ける。池田菊衛、磯村和英に師事。桐朋学園大学の梅津時比古学長より「ポローニア・クァルテット」と命名され、活動している。
◆弦楽四重奏:カルテット・リ・ナーダ Quartet Re NADA, String Quartet 第6期生
ヴァイオリン:前田妃奈/福田麻子 Hina Maeda / Asako Fukuda, Violin
ヴィオラ:太田滉平 Kohei Ota, Viola チェロ:菅井瑛斗 Eito Sugai, Cello
2020年春に結成。原田幸一郎に師事。1980年代より、師である原田幸一郎と故 数住岸子が企画した室内楽グループ「NADA(ナーダ)」の再生の意味を込めて命名。NADAとは、サンスクリット語で“宇宙にあるすべての音”の意味で、音で人と人を結びたい、室内楽を音楽家だけでなく聴衆と分かち合うことを目指す。20年とやま室内楽フェスティバルで毛利伯郎と共演。プロジェクトQ・第18章に出演。
◆弦楽四重奏:ルポレム・クァルテット Leporem Quartet, String Quartet 第6期生
ヴァイオリン:吉田みのり/深津悠乃 Minori Yoshida / Haruno Fukatsu, Violin
ヴィオラ:古市沙羅 Sara Furuichi, Viola チェロ:中山遥歌 Haruka Nakayama, Cello
2019年結成。「ルポレム」は、ラテン語で“魅力的”という意味をもつ。第14回セシリア国際音楽コンクール室内楽部門第1位および審査委員長賞受賞、副賞としてカーネギーホールで行われるコンサートに出演予定。デザインK主催Kニューイヤーコンサート2020に出演。学内の成績優秀者による「2020年桐朋室内楽演奏会」に選出。20年とやま室内楽フェスティバルにて、練木繁夫、池田菊衛と共演。
◆弦楽四重奏:レグルス・クァルテット Regulus Quartet, String Quartet 第6期生
ヴァイオリン:吉江美桜/東條太河 Mio Yoshie / Taiga Tojo, Violin
ヴィオラ:山本 周 Shu Yamamoto, Viola チェロ:矢部優典 Yusuke Yabe, Cello
2019年プロジェクトQ・第17章の参加を機に結成。桐朋学園音楽大学、東京藝術大学の学生により構成されたメンバーで、それぞれが小澤国際室内楽アカデミー奥志賀、サントリーホール室内楽アカデミー、プロジェクトQなどに参加。プロジェクトQ・第17章、第18章のマスタークラスを受講したほか、原田幸一郎、磯村和英、山崎伸子に指導を受ける。
◆ピアノ三重奏:京トリオ Miyako Trio, Piano Trio 第6期生
ピアノ:有島 京 Miyako Arishima, Piano ヴァイオリン:山縣郁音 Ikune Yamagata, Violin
チェロ:秋津瑞貴 Mizuki Akitsu, Cello
サントリーホール室内楽アカデミー第6期アンサンブル参加にあたり2020年春に結成。メンバーはいずれも桐朋学園出身で、ポーランドを中心に国内外で演奏活動を行うピアノの有島京と、同アカデミー第4期を修了した弦楽器の2人、山縣郁音と秋津瑞貴。20年とやま室内楽フェスティバルに参加。21年には初のリサイタルを実施。
以上