一柳 慧 |
イザベル・ムンドリー |
ニルス・メンケマイヤー |
現代音楽のレジェンド、一柳慧が問う21世紀のアヴァンギャルド
ドイツ知性派、イザベル・ムンドリーが描く精緻で詩的な音楽世界
サントリーホールは、8月22日(土)~8月30日(日)の期間に、「サントリーホール サマーフェスティバル 2020」を開催します。1987年の開催以来、音楽の“現在(いま)”を紹介する、東京の現代音楽の祭典として、最前線で活躍する世界各国の音楽家たちがサントリーホールに集まり、自由かつ冒険的な精神にあふれる音楽をお届けしています。
1. ザ・プロデューサー・シリーズ 一柳 慧がひらく ~2020 東京アヴァンギャルド宣言~
その年毎のプロデューサーが独自の視点で現代音楽を切り取り、作品を紹介シリーズ。今年は現代音楽の大家である作曲家・ピアニストの一柳慧をプロデューサーに迎えます。1950年代に世界中の芸術家を刺激した《アヴァンギャルド》。より新しい芸術への渇望とチャレンジングスピリッツに満ちた「あの時代」を走り抜けた一柳慧が、2020年の今夏、若い創造者達と共に再び「《アヴァンギャルド》とは何か」を社会に問いかけます。
2. テーマ作曲家 イザベル・ムンドリー サントリーホール国際作曲委嘱シリーズNo. 43
世界の第一線で活躍する作曲家を多角的に紹介するシリーズ。監修の細川俊夫が選んだ今年の作曲家は、イザベル・ムンドリー(1963~ )。ドイツの中堅世代のもっとも重要な作曲家の一人で、交友の長い細川俊夫いわく「ドイツ現代音楽、日本文化などから受けた様々な影響を独自の精緻な世界に見事に昇華させている」ムンドリーの作品を、管弦楽、室内楽それぞれのプログラムで紹介します。委嘱新作には、ヴィオラ界のホープ、ニルス・メンケマイヤーがソリストとして登場します。
3. 第30回芥川也寸志サントリー作曲賞選考演奏会
前年(1月~12月)に国内外で初演された日本人新進作曲家の管弦楽作品から3曲を演奏会で再演。その中から、もっとも清新かつ将来性に富む作品1曲を公開で選考し贈賞します。選考委員の金子仁美、福井とも子、望月京による第一次選考を経て、有吉佑仁郎、小野田健太、冷水乃栄流の3作品がノミネートされています。第28回受賞者の坂田直樹の委嘱作品の初演もあわせて行います。
[チケットのお申し込み・お問合せ] サントリーホールチケットセンター TEL 0570-55-0017(10~18時、休館日を除く) サントリーホール・メンバーズ・クラブWEB http://suntoryhall.pia.jp/ ※「緊急事態宣言」を受け電話受付・窓口の営業を当面休止しています。 [写真・資料のご請求、ご取材・お問合せ] サントリーホール 広報部 suntoryhall-pr@suntory.co.jp TEL 03-3505-1002 FAX 03-3505-1007 〒107-8403 東京都港区赤坂1-13-1 http://suntory.jp/HALL/ ※「緊急事態宣言」を受け、電話のご対応は休止しています。 |
― 記 ―
サントリーホール サマーフェスティバル 2020
SUNTORY HALL SUMMER FESTIVAL 2020
◆ザ・プロデューサー・シリーズ 一柳 慧がひらく ~2020 東京アヴァンギャルド宣言~
The Producer Series TOSHI ICHIYANAGI -2020 Tokyo‘Avant-garde’
室内楽XXI‐1
Chamber Music XXI‐1
【日時】2020年8月22日(土)18:00開演(17:20開場)
【曲目・出演】
森 円花:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲「ヤーヌス」(2020)[世界初演 サントリーホール委嘱]
Madoka Mori: Double Concerto for Violin, Cello and String Orchestra, “JANUS”[World Premiere, commissioned by Suntory Hall]
指揮:杉山洋一 Yoichi Sugiyama, Conductor
ヴァイオリン:山根一仁 Kazuhito Yamane, Violin
チェロ:上野通明 Michiaki Ueno, Cello
サントリーホール室内楽アカデミー修了生によるアンサンブル Suntory Hall Chamber Music Academy Alumni Ensemble
カールハインツ・シュトックハウゼン:
『クラング―1日の24時間』より15時間目「オルヴォントン」バリトンと電子音楽のための(2007)[日本初演]
Karlheinz Stockhausen: 15. Stunde “ORVONTON” für Bariton und Elektronische Musik aus KLANG―Die 24 Stunden des Tages [Japanese Premiere]
バリトン:松平 敬 Takashi Matsudaira, Baritone
エレクトロニクス:有馬純寿 Sumihisa Arima, Electronics
権代敦彦:『コズミック・セックス』6人の奏者のための(2016)
Atsuhiko Gondai: COSMIC SEX for Six Players
指揮:杉山洋一 Yoichi Sugiyama, Conductor
フルート:高木綾子 Ayako Takagi, Flute
打楽器:神田佳子 Yoshiko Kanda, Percussion
ハープ:篠﨑和子 Kazuko Shinozaki, Harp
ピアノ:黒田亜樹 Aki Kuroda, Piano
ヴァイオリン:山根一仁 Kazuhito Yamane, Violin
チェロ:上野通明 Michiaki Ueno, Cello
杉山洋一:五重奏曲「アフリカからの最後のインタビュー」(2013)
Yoichi Sugiyama: Quintetto “The Last Interview from Africa”
東京現音計画 Tokyo Gen’On Project
エレクトロニクス:有馬純寿 Sumihisa Arima, Electronics
サクソフォーン:大石将紀 Masanori Oishi, Saxophone
打楽器:神田佳子 Yoshiko Kanda, Percussion
ピアノ:黒田亜樹 Aki Kuroda, Piano
チューバ:橋本晋哉 Shinya Hashimoto, Tuba
【会場】サントリーホール ブルーローズ(小ホール)
【チケット料金】
指定3,000円 学生1,000円
当初予定しておりましたペンライト席(杉山作品中、客席でペンライトを使って演奏に参加。限定10席、指定席3,000円)の販売は見合わせます。
「おかわり」シュトックハウゼン付き[指定席]4,000円
※一般発売日より東京コンサーツ(電話)のみ取り扱い。座席選択可。サントリーホールチケットセンター(電話・窓口)では、「緊急事態宣言」解除後に販売を予定しています。
「おかわり」シュトックハウゼン
STOCKHAUSEN PLUS 1
【日時】2020年8月22日(土)21:00開演(20:50本開場)
【曲目・出演】
カールハインツ・シュトックハウゼン:
『クラング―1日の24時間』より 13時間目「宇宙の脈動」電子音楽のための(2006~07)
Karlheinz Stockhausen: 13. Stunde “COSMIC PULSES” für Elektronische Musik aus KLANG―Die 24 Stunden des Tages
エレクトロニクス:有馬純寿 Sumihisa Arima, Electronics
【会場】サントリーホール ブルーローズ(小ホール)
【チケット料金】指定2,000円
室内楽XXI‐2
Chamber Music XXI‐2
【日時】2020年8月23日(日)15:00開演(14:20開場)
【曲目・出演】
山本和智:『ヴァーチャリティの平原』第2部 ii) Another Roaming Liquid アンサンブルのための(2017~18)
Kazutomo Yamamoto: Field of Virtuality Part 2 ii) Another Roaming Liquid for Ensemble
指揮:板倉康明 Yasuaki Itakura, Conductor
ヴィデオロン:佐藤洋嗣 Yoji Sato, Videolon
ギター:山田 岳 Gaku Yamada, Guitar
ヴィデオロニクス:磯部英彬 Hideaki Isobe, Videolonics
東京シンフォニエッタ Tokyo Sinfonietta
エリオット・カーター:『ダイアログ』ピアノと室内オーケストラのための(2003)
Elliott Carter: Dialogues for Piano and Chamber Orchestra
指揮:板倉康明 Yasuaki Itakura, Conductor
ピアノ:朝川万里 Mari Asakawa, Piano
東京シンフォニエッタ Tokyo Sinfonietta
山根明季子:『水玉コレクション No. 4』室内オーケストラのための(2009)
Akiko Yamane: Dots Collection No. 4 for Chamber Orchestra
指揮:板倉康明 Yasuaki Itakura, Conductor
東京シンフォニエッタ Tokyo Sinfonietta
一柳 慧:『コンチェルティーノ―Time Revival―』弦楽オーケストラと2人の打楽器奏者のための(2018~19)
Toshi Ichiyanagi: Concertino -Time Revival- for String Orchestra and Two Percussionists
指揮:板倉康明 Yasuaki Itakura, Conductor
打楽器:松倉利之/和田光世 Toshiyuki Matsukura / Mitsuyo Wada, Percussion
東京シンフォニエッタ Tokyo Sinfonietta
【会場】サントリーホール ブルーローズ(小ホール)
【チケット料金】指定3,000円 学生1,000円
オーケストラ スペースXXI‐1
Orchestra SPACE XXI‐1
【日時】2020年8月26日(水)19:00開演(18:20開場)
【曲目】
高橋悠治:『鳥も使いか』オーケストラのための(1993)*
Yuji Takahashi: Tori mo tsukai ka for Orchestra
山根明季子:『アーケード』オーケストラのための(2020)[世界初演 サントリーホール委嘱]
Akiko Yamane: Arcade for Orchestra [World Premiere, commissioned by Suntory Hall]
山本和智:『ヴァーチャリティの平原』第2部 iii) 浮かびの二重螺旋木柱列 2人のマリンビスト、ガムランアンサンブルとオーケストラのための(2018~19)**[世界初演 サントリーホール委嘱]
Kazutomo Yamamoto: Field of Virtuality Part 2 iii) Floating Double Helical Timber for Two Marimbists, Gamelan Ensemble and Orchestra [World Premiere, commissioned by Suntory Hall]
高橋悠治:『オルフィカ』オーストラのための(1969)
Yuji Takahashi: Orphika for Orchestra
【出演】
指揮:杉山洋一 Yoichi Sugiyama, Conductor
三弦:本條秀慈郎* Hidejiro Honjoh, Sangen (Shamisen)
マリンバ:西岡まり子/篠田浩美** Mariko Nishioka / Hiromi Shinoda, Marimba
ガムラングループ・ランバンサリ** Lambangsari, Gamelan Ensemble
読売日本交響楽団 Yomiuri Nippon Symphony Orchestra
【会場】サントリーホール 大ホール
【チケット料金】S 4,000円 A 3,000円 B 2,000円 学生1,000円
オーケストラ スペースXXI‐2
Orchestra SPACE XXI‐2
【日時】2020年8月30日(日)15:00開演(14:20開場)
【曲目】
川島素晴:管弦楽のためのスタディ「illuminance / juvenile」(2014/20)*[世界初演 サントリー芸術財団委嘱]
Motoharu Kawashima: Study for Orchestra “illuminance / juvenile” [World Premiere, commissioned by Suntory Foundation for the Arts]
杉山洋一:『自画像』オーケストラのための(2020)[世界初演 サントリーホール委嘱]
Yoichi Sugiyama: Autoritratto for Orchestra [World Premiere, commissioned by Suntory Hall]
一柳 慧:交響曲第11番(2020)[世界初演 サントリーホール委嘱]
Toshi Ichiyanagi: Symphony No. 11 [World Premiere, commissioned by Suntory Hall]
【出演】
指揮:鈴木優人/川島素晴* Masato Suzuki / Motoharu Kawashima, Conductor
東京フィルハーモニー交響楽団 Tokyo Philharmonic Orchestra
【会場】サントリーホール 大ホール
【チケット料金】S 4,000円 A 3,000円 B 2,000円 学生1,000円
【セット券】
◎一柳 慧 5公演セット券11,000 円(限定50セット)
室内楽(8/22、8/23)指定席+オーケストラ スペース(8/26、8/30)S席+「おかわり」シュトックハウゼン指定席
◎一柳 慧 大ホール2公演セット券6,000 円(限定100セット)
オーケストラ スペース(8/26、8/30)S席
プレイベント サントリーホール サマーフェスティバル presents 一柳 慧の「2020 東京アヴァンギャルド宣言」 2020 TOKYO ‘AVANT-GARDE’ by TOSHI ICHIYANAGI 2020年8月19日(水)開催 一柳 慧が出演者たちと2020年以降のアヴァンギャルド音楽を大胆予測します。 SUPER DOMMUNE(渋谷パルコ内)にて開催決定! 当日の模様は番組としてインターネットで配信されます。 詳細はサマーフェスティバル特集ページにて発表予定。 |
◆テーマ作曲家 イザベル・ムンドリー
サントリーホール国際作曲委嘱シリーズNo. 43(監修:細川俊夫)
Theme Composer Isabel Mundry
Suntory Hall International Program for Music Composition No. 43 (Artistic Director: Toshio Hosokawa)
室内楽作品集
Chamber Music Works
【日時】2020年8月24日(月)19:00開演(18:20開場)
【曲目・出演】
イザベル・ムンドリー:『時の名残り』クラリネット、アコーディオン、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための(2000)
Isabel Mundry: Traces des moments für Klarinette in B, Akkordeon, Violine, Viola und Violoncello
クラリネット:上田 希 Nozomi Ueda, Clarinet
アコーディオン:大田智美 Tomomi Ota, Accordion
ヴァイオリン:成田達輝 Tatsuki Narita, Violin
ヴィオラ:安達真理 Mari Adachi, Viola
チェロ:多井智紀 Tomoki Tai, Cello
イザベル・ムンドリー:『誰?』フランツ・カフカ断章 ソプラノとピアノのための(2004)
Isabel Mundry: „Wer? “ nach Fragmenten von Franz Kafka für Sopran und Klavier
ソプラノ:太田真紀 Maki Ota, Soprano
ピアノ:大宅さおり Saori Oya, Piano
イザベル・ムンドリー:『リエゾン』クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための(2007~09)
Isabel Mundry: Liaison für Klarinette in B, Violine, Violoncello und Klavier
クラリネット:上田 希 Nozomi Ueda, Clarinet
ヴァイオリン:成田達輝 Tatsuki Narita, Violin
チェロ:多井智紀 Tomoki Tai, Cello
ピアノ:大宅さおり Saori Oya, Piano
イザベル・ムンドリー:『バランス』ヴァイオリン独奏のための(2006)
Isabel Mundry: Balancen für Violine solo
ヴァイオリン:成田達輝 Tatsuki Narita, Violin
イザベル・ムンドリー:『サウンド、アルケオロジー』バセット・ホルン、チェロ、ピアノのための(2017/18)
Isabel Mundry: Sounds, Archeologies für Bassetthorn, Violoncello und Klavier
バセット・ホルン:上田 希 Nozomi Ueda, Basset-Horn
チェロ:多井智紀 Tomoki Tai, Cello
ピアノ:大宅さおり Saori Oya, Piano
【会場】サントリーホール ブルーローズ(小ホール)
【チケット料金】指定3,000円 学生1,000円
委嘱新作初演演奏会
Commissioned Work Program
【日時】2020年8月28日(金)19:00開演(17:45開場)
【プレトーク】イザベル・ムンドリー&細川俊夫 18:05~18:50 ブルーローズ(小ホール)
【曲目】
イザベル・ムンドリー:『終わりなき堆積』室内オーケストラのための(2018/19)
Isabel Mundry: Endless Sediments für Kammerorchester
クロード・ドビュッシー:『遊戯』(1912~13)
Claude Debussy: Jeux
フィリップ・クリストフ・マイヤー:『Dear Haunting』オーケストラのための(2020)[世界初演]
Philipp Christoph Mayer: Dear Haunting for Orchestra [World Premiere]
イザベル・ムンドリー:
『ジェスチャー(身振り)』ヴィオラとオーケストラのための(2020)*[世界初演 サントリーホール委嘱]
Isabel Mundry: Gesture for Viola and Orchestra [World Premiere, commissioned by Suntory Hall]
【出演者】
指揮:ミヒャエル・ヴェンデベルク Michael Wendeberg, Conductor
ヴィオラ:ニルス・メンケマイヤー* Nils Mönkemeyer, Viola
東京交響楽団 Tokyo Symphony Orchestra
【チケット料金】S 4,000円 A 3,000円 B 2,000円 学生1,000円
【後援】ドイツ連邦共和国大使館
作曲ワークショップ
Music Composition Workshop
【日時】2020年8月25日(火)19:00開始(18:20開場)
【出演】講師:イザベル・ムンドリー ほか Isabel Mundry and Others
【会場】サントリーホール ブルーローズ(小ホール)
【チケット料金】聴講料[自由席] 1,000円 学生500円
【セット券】
◎ムンドリーセット券5,000 円(全3公演・限定50セット)
室内楽作品集(8/24)指定席+作曲ワークショップ(8/25)自由席+委嘱新作初演演奏会(8/28)S席
◆第30回芥川也寸志サントリー作曲賞選考演奏会
The 30th Competition of Yasushi Akutagawa Suntory Award for Music Composition
【日時】2020年8月29日(土)15:00開演(14:20開場)
【曲目・出演】
第28回芥川作曲賞受賞記念サントリー芸術財団委嘱作品
坂田直樹(1981~ ):オーケストラのための新作(2020)[世界初演 サントリー芸術財団委嘱]
Naoki Sakata: New Work for Orchestra [World Premiere, commissioned by Suntory Foundation for the Arts]
第30回芥川也寸志サントリー作曲賞候補作品 (50音順/曲順未定)
有吉佑仁郎(1994~ ):『メリーゴーラウンド/オーケストラルサーキット』オーケストラのための(2019)
Yujiro Ariyoshi: Merry Go Round / Orchestral Circuit for Orchestra
初演:2019年9月5日 東京藝術大学奏楽堂
2019年度東京藝術大学奏楽堂モーニング・コンサート 第11回
梅田俊明指揮 藝大フィルハーモニア管弦楽団
小野田健太(1996~ ):『シンガブル・ラブ II - feat. マジシカーダ』オーケストラのための(2018~19)
Kenta Onoda: Singable Love II - feat. Magicicada for Orchestra
初演:2019年4月19日 東京藝術大学奏楽堂
藝大フィルハーモニア管弦楽団定期 新卒業生紹介演奏会
山下一史指揮 藝大フィルハーモニア管弦楽団
冷水乃栄流(1997~ ):『ノット ファウンド』オーケストラのための(2018~19)
Noeru Hiyamizu: Not Found for Orchestra
初演:2019年5月16日 東京藝術大学奏楽堂
2019年度東京藝術大学奏楽堂モーニング・コンサート 第3回
山下一史指揮 藝大フィルハーモニア管弦楽団
*候補作品演奏後、ステージ上で公開選考、贈賞式を行います。
【出演】
指揮:沼尻竜典 Ryusuke Numajiri, Conductor
新日本フィルハーモニー交響楽団 New Japan Philharmonic
司会:長木誠司 Seiji Choki, MC
選考委員:金子仁美/福井とも子/望月 京(50音順)
Hitomi Kaneko / Tomoko Fukui / Misato Mochizuki, Jury
【会場】サントリーホール 大ホール Suntory Hall, Main Hall
【チケット料金】前売指定2,000円 前売学生1,000円 当日窓口指定2,500円 当日窓口学生1,500円
【協力】
(一社)日本作曲家協議会/(一社)日本音楽著作権協会/(特非)日本現代音楽協会
Supported by The Japan Federation of Composers Inc. / Japanese Society for Rights of Authors, Composers and Publishers / Japan Society for Contemporary Music
【主催】サントリーホール
【制作協力】東京コンサーツ
【チケット発売】
◆「緊急事態宣言」により、サントリーホールチケットセンター(電話・窓口)の営業を当面の間休止しております。5月11日(月)からのサントリーホール・メンバーズ・クラブ先行発売、および5月15日(金)からの一般発売はWEBおよび会員専用Pコード予約(TEL. 0570-02-9595)での受付のみとさせていただきます。サントリーホールチケットセンターの発売再開については、ホームページ等でご案内いたします。(※会員専用Pコード予約は、サントリーホール・メンバーズ・クラブのTEL会員のお客様専用のサービスです。)
サントリーホール・メンバーズ・クラブ先行発売 2020年5月11日(月)10時~5月14日(木)
一般発売 2020年5月15日(金)10時~
サントリーホール・メンバーズ・クラブWEB http://suntoryhall.pia.jp/(24時間受付、座席選択可能)
サントリーホール・メンバーズ・クラブ会員専用Pコード予約 TEL. 0570-02-9595【Pコード: 561-987】
(音声自動応答、24時間受付、座席選択不可)
サントリーホールチケットセンター TEL. 0570-55-0017(10:00~18:00 休館日を除く)
サントリーホール窓口(10:00~18:00 休館日を除く)
チケットぴあ TEL. 0570-02-9999 http://t.pia.jp/【Pコード: 561-987】
東京コンサーツ TEL. 03-3200-9755(平日10:00~18:00)http://tokyo-concerts.co.jp/
(登録不要、座席選択可能)
*緊急事態宣言中は、(平日11:00-16:00)の営業とさせていただきます。
イープラス eplus.jp
※学生席はサントリーホールチケットセンター(Web・電話・窓口)のみ取り扱い。
25歳以下、来場時に学生証提示要、お一人様1枚限り。
※セット券は一般販売日より東京コンサーツ(電話・Web)で取り扱います。サントリーホールチケットセンター(電話・窓口)では、「緊急事態宣言」解除後に販売を予定しています。
◆本リリースの情報については、新型コロナウイルス感染拡大及び防止対応に伴う「緊急事態宣言」を受け、ちらし等で発表されている情報から一部変更しています。また今後も状況に応じて、内容が変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
公演の最新情報はホームページにて発表いたします。(URL=http://suntory.jp/HALL/)
【プロフィール】
◆ザ・プロデューサー・シリーズ 一柳 慧がひらく
■作曲:一柳 慧 Toshi Ichiyanagi, Composer
神戸市生まれ。高校時代(1949年)に毎日音楽コンクール(現・日本音楽コンクール)作曲部門第1位入賞。ピアノを原智恵子、B. ウェブスターに師事。19歳(52年)で渡米、ジュリアード音楽院卒業。この間にE. クーリッジ賞、A. グレチャニノフ賞を受賞。留学中にジョン・ケージと知己を得、偶然性や図形楽譜による音楽活動を展開。61年、20世紀音楽研究所の招聘で帰国、自作品ならびに欧米の新しい作品の演奏と紹介でさまざまな分野に強い刺激を与える。ウィーン・モデルン、ベルリン芸術週間、イギリス・BBC響、パリ管、チューリヒ・トーンハレ管、フィンランド・Avanti! 室内アンサンブルなどから作品の委嘱を受け、欧米各地で精力的に作品発表と演奏活動を展開。国内では尾高賞を5回、フランス芸術文化勲章、毎日芸術賞、京都音楽賞大賞、サントリー音楽賞ほか受賞多数。2008年より文化功労者、16年度日本芸術院賞および恩賜賞を受賞。18年文化勲章を受章。現在、神奈川芸術文化財団芸術総監督。作品は4曲のグランド・オペラ、10曲の交響曲、12曲の協奏曲、6曲の雅楽、電子、コンピュータ音楽など、上演回数もきわめて多い。
◆テーマ作曲家 イザベル・ムンドリー
サントリーホール国際作曲委嘱シリーズNo. 43(監修:細川俊夫)
■作曲:イザベル・ムンドリー Isabel Mundry, Composer
「作曲とは、区切り区切られる多層的な時間(長さに関わりなく)を、音というかたちでつかまえることである」。イザベル・ムンドリーは、20世紀後半以降、数々の作曲家が関心を寄せてきた音楽と時間・空間の関係を、視覚芸術、文学など多様な分野に好奇心のアンテナを張ることで、作品ごとに捉えなおし、聴くとは何か、音楽とは何かをめぐる思考を重ねてきた。ドイツ哲学の伝統を彷彿とさせる、ムンドリーの透徹した知性が生みだす音楽は、聴体験そのものの在り方を聴く人の前に映しだす鏡のごとく、澄明で清冽な響きに満ちている。
1963年4月20日、ヘッセン州のシュルヒテルンに生まれ、まもなくベルリンに移ったムンドリーは、ピアノに続いて17歳で作曲を始めた。83年から91年まで、ベルリン芸術大学でフランク・ミヒャエル・バイヤーとゲスタ・ノイヴィルトに師事。85年からはベルリン工科大学電子音楽スタジオ、フランクフルト音楽・舞台芸術大学、フライブルク音楽大学で電子音楽を学ぶ。ベルリン工科大学では音楽学をカール・ダールハウスに師事、芸術史、哲学の教養も蓄えた。SWR実験スタジオでの研修を経て、86~93年にベルリンのシュパンダウ教会音楽学校で音楽理論と分析を教え、91~93年にはベルリン芸術大学でも作曲と音楽分析を担当。91~94年にはフランクフルト音楽・舞台芸術大学でハンス・ツェンダーに師事した。91~92年に作曲された弦楽四重奏のための『11の線』はいわば「作品1」であり、『線、線描画』(99/2004)、『線描画』(06)へと派生した。92~94年にはパリ国際芸術都市、次いでIRCAMの奨学金を得てパリに滞在、IRCAMで1年間の研修を受ける。94~96年にウィーンで活動したあと、96年にフランクフルト音楽・舞台芸術大学の作曲科教授に就任。2004年にチューリヒ芸術大学作曲科教授に就任し、翌05年には、ベルリン・ドイツ・オペラで初演されたムジークテアーター『ひとつの息――オデュッセイア』が『オペルンヴェルト』で、年間最優秀初演作品に選ばれた。11年からミュンヘン音楽・演劇大学教授を務める。
近年では時間・空間にとどまらず、歴史、自己と他者、身体といったさまざまな概念に着目し、それらをめぐる思考を音楽化している。響きの再現にとどまることなく、デュファイの創作原理を辿ろうとした『デュファイ編曲集』(03~04)、西田幾多郎の同名の論考に触発されて作曲されたピアノ協奏曲「私と汝」(08)、「想像上の舞踊」として構想された管弦楽のための連作『モーションズ//二重の眼差しI-VII』(14/18)はその例である。
注目すべきは、こうした理知的なアプローチが、他分野における出会いや巡り合わせをつねに出発点としており、具体と抽象の間の往還がそのまま作品へと結実していることである。多和田葉子に詩を依頼した『顔』(1997)、南禅寺の庭園から受けた感銘に由来する『時の名残り』(2000)、パチンコ台を楽器として用い、旅行者用レビューサイトの引用を詞に織り込む『イム・ファル』(17)などに、彼女の柔軟な発想が表れている。
1997年に秋吉台国際20世紀音楽セミナー&フェスティバルに招かれて以降、ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習など世界各国のセミナーで教え、エルンスト・フォン・ジーメンス音楽財団奨励賞(2001)、ハイデルベルク女性芸術家賞(11)など数多の賞を得る。ルツェルン音楽祭(03)、マンハイム国立劇場(04)、シュターツカペレ・ドレスデン(07、同楽団では初)のコンポーザー・イン・レジデンスに選任された。20年5月、SWRシュヴェツィンゲン音楽祭でのムジークテアーター『ジャングル』の世界初演が予定されていた(新型コロナウイルスの影響により、音楽祭は中止)。作品はすべてブライトコプフ&ヘルテルから出版されている。[平野貴俊]
■ヴィオラ:ニルス・メンケマイヤー Nils Mönkemeyer, Viola
豊かな音楽的才能と革新的なプログラミングで脚光を浴びる、国際的にもっとも活躍するヴィオリストの一人。ソニー・クラシカルと専属契約を結び、リリースしたアルバムはいずれも高評を得て数多くの賞を獲得している。これまでに、チューリヒ・トーンハレ管、ヘルシンキ・フィル、ウィーン放送響、ドイツ・カンマーフィル、ベルリン・コンツェルトハウス管、ドレスデン・フィル、ハンブルク・フィル、MDR響などのオーケストラと、シルヴァン・カンブルラン、エリアス・グランディ、クリストファー・ホグウッド、コルネリウス・マイスター、マルク・ミンコフスキ、ケント・ナガノ、ミヒャエル・ザンデルリンク、マルクス・シュテンツ、シモーネ・ヤングなどの指揮者と共演している。各国の主要ホールに出演するほか、ラインガウ、シュレースヴィヒホルシュタイン、メクレンブルクフォアポンメルンをはじめとする著名音楽祭にも定期的に招聘される。また近年は、ベルリン・バロック・ゾリステンとのツアーでユリア・フィッシャーと共演したほか、ザビーネ・マイヤー&ウィリアム・ヨンとのトリオ、ユリア・フィッシャー弦楽四重奏団のツアーなどでも活躍する。2011年よりミュンヘン音楽大学の教授を務める。使用楽器は、現代の楽器製作者フィリップ・アウグスティンによるヴィオラ。
◆第30回芥川也寸志サントリー作曲賞選考演奏会
■作曲:坂田直樹 Naoki Sakata, Composer
パリ在住。愛知県立芸術大学、パリ・エコールノルマル音楽院をそれぞれ首席で卒業。パリ国立高等音楽院を修了ののち、IRCAMにて研修を受ける。入野賞、武満徹作曲賞第1位、尾高賞、芥川作曲賞など受賞多数。フランス文化省など、国内外からの委嘱を受けている。名古屋フィルハーモニー交響楽団第3代コンポーザー・イン・レジデンスに就任予定。
■作曲:有吉佑仁郎 Yujiro Ariyoshi, Composer
1994年9月8日京都府生まれ。東京藝術大学音楽学部作曲科を経て、現在、同大学院修士課程作曲専攻1年在学中。作曲を小鍛冶邦隆に師事。これまでに宮田亮平奨学金、長谷川良夫賞、アカンサス音楽賞、取手市長賞、第87回日本音楽コンクール作曲部門3位、第35回現音作曲新人賞(入選)を受賞。
■作曲:小野田健太 Kenta Onoda, Composer
1996年8月13日福井県生まれ。2017年第86回日本音楽コンクール作曲部門入選。18年度(公財)明治安田クオリティオブライフ文化財団奨学生。これまでに作曲を若林千春、鈴木純明に師事。東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。卒業時にアカンサス音楽賞を受賞。現在、同大学院音楽研究科修士課程在学中。
■作曲:冷水乃栄流 Noeru Hiyamizu, Composer
1997年7月14日和歌山県生まれ。現在、東京藝術大学音楽学部作曲科4年在学中。これまでに作曲を森川隆之、鈴木純明に師事。平成30年度青山音楽財団奨学生。作品は学内外で多数演奏されており、NHK-FM(J-CULTURE FEST’19)などでも放送されている。
以上