過去の公演より |
10年目を迎える初夏の恒例、ブルーローズ(小ホール)で行う室内楽の祭典
ベートーヴェン生誕250周年を記念した、3つの全曲演奏会
世界を舞台に飛躍する若き才能たちを迎え、多彩なプログラムでアンサンブルに挑む
サントリーホールは、6月6日(土)~21日(日)の16日間、チェンバーミュージック・ガーデンの10企画23公演をブルーローズ(小ホール)で開催します。
クラシック音楽の原点ともいわれる室内楽を、もっと気軽に楽しんでいただきたいと2011年から始まった「チェンバーミュージック・ガーデン」(CMG)。ブルーローズ(小ホール)の親密な空間で演奏者の息遣いや表情を間近に体感できる国内最大規模の初夏の室内楽の祭典です。好評の早割チケット(期間限定、特別価格)は、一般発売より先がけて2月8日(土)から21日(金)まで購入いただけます。(サントリーホール・メンバーズ・クラブ会員対象、WEBにて即日入会可・年会費無料)
【CMG 2020概要】 ※公演詳細は次頁以降(各公演概要)を参照ください。
オープニングの「堤 剛プロデュース」では、サントリーホール館長の堤剛(チェロ)が、「ベートーヴェン:チェロ・ソナタ」の全5曲をピアノの萩原麻未とともに一晩で演奏し、ベートーヴェン生誕250周年を記念した3つの全曲演奏会も幕開けします。CMG恒例企画でもある「ベートーヴェン・サイクル」(弦楽四重奏曲全曲演奏)ではカリスマ的な存在感を発揮しているロシアのアトリウム弦楽四重奏団が登場します。そしてサントリーホール室内楽アカデミー出身で、2018年のミュンヘン国際音楽コンクールで第1位を獲得した葵トリオが、ピアノ三重奏曲の作品番号(Op.)付きの全9曲に挑みます。もう一つのハイライトは、世界的なソリスト養成機関であるドイツのクロンベルク・アカデミーから、第一線で活躍する講師と受講生たちによる初来日公演で、室内楽アカデミーのフェロー(受講生)や講師たちとの国際的な交流も実現します。CMG定番企画としては、室内楽アカデミー・フェローが名曲を抜粋して演奏する公演や、平日昼間60分の出演者のトークを交えた親密なコンサート、「プレシャス1 pm」が人気です。小山実稚恵(ピアノ)、渡辺玲子(ヴァイオリン)や吉野直子(ハープ)などの日本を代表する第一人者が登場するほか、「第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール」第2位の川口成彦(ピアノ)が、ホールが所蔵するピアノの名器エラール(1867年製)で室内楽を披露します。一方、「ディスカバリーナイト」(平日19:30開演)では、工藤重典(フルート)、大萩康司(ギター)、吉田誠(クラリネット)、横坂源(チェロ)、福間洸太朗(ピアノ)といった魅力あふれる出演者たちが、権代敦彦や藤倉大の初演作など刺激に満ちた企画をお披露目します。また「アジアンサンブル@TOKYO」では、ヴァン・クライバーンと仙台の国際コンクールで優勝したソヌ・イェゴン(ピアノ)と、依田真宣(ヴァイオリン)ら日本人奏者とのアンサンブル共演が実現します。様々な時間帯で開催し、世界を舞台に飛躍する若き才能たちが数多く出演する10回目のCMGは、室内楽初心者から愛好家まで「色とりどりの楽しみ方」が選べる公演の充実したラインナップをご用意しています。
[チケットのお申し込み・お問合せ] サントリーホールチケットセンター TEL 0570-55-0017 (10~18時、休館日を除く) サントリーホール・メンバーズ・クラブWEB http://suntoryhall.pia.jp/ [写真・資料のご請求、ご取材・お問合せ] サントリーホール 広報部 TEL 03-3505-1002 FAX 03-3505-1007 〒107-8403 東京都港区赤坂1-13-1 http://suntory.jp/HALL/ |
CMG各公演概要 ■会場:全てブルーローズ(小ホール) |
■オープニング 堤 剛プロデュース2020
―ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全曲演奏会
ベートーヴェン生誕250周年とCMG10回目を迎える2020年のオープニングは、堤剛が「ベートーヴェン:チェロ・ソナタ」全5曲を一晩で演奏する特別企画で幕開けします。共演経験も豊富で信頼を寄せ合うピアノの萩原麻未と共に、「J. S. バッハ:無伴奏チェロ組曲」と比肩するチェロ作品の“バイブル”に取り組みます。
【日時】6月6日(土)17:00開演(16:30開場)
【出演】
チェロ:堤 剛
ピアノ:萩原麻未
【曲目】
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全曲
第1番 ヘ長調 作品5-1
第2番 ト短調 作品5-2
第3番 イ長調 作品69
第4番 ハ長調 作品102-1
第5番 ニ長調 作品102-2
【チケット料金】指定5,500円 指定早割4,500円 サイドビュー4,000円 学生1,000円
■アトリウム弦楽四重奏団 ベートーヴェン・サイクル
ロンドンとボルドーのコンクールで輝かしい2冠を飾り、国際的な音楽祭や世界の主要都市での圧倒的な演奏でカリスマ的な存在感を発揮してきたアトリウム弦楽四重奏団。ロシアの情緒を演奏に注ぎ続けて今年で結成20周年、これまでに取り組んできたショスタコーヴィチやチャイコフスキーの全曲演奏では息をのむほどの凄みを発揮してきました。満を持して、カルテットの金字塔たるベートーヴェン・サイクルに臨みます。
【出演】
弦楽四重奏:アトリウム弦楽四重奏団
ヴァイオリン:ニキータ・ボリソグレブスキー
ヴァイオリン:アントン・イリューニン
ヴィオラ:ドミトリー・ピツルコ
チェロ:アンナ・ゴレロヴァ
【日時・曲目】ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全曲
I 6月7日(日)13:00開演(12:30開場)
第3番 ニ長調 作品18-3
第16番 ヘ長調 作品135
第7番 ヘ長調 作品59-1「ラズモフスキー第1番」
II 6月7日(日)19:00開演(18:30開場)
第1番 ヘ長調 作品18-1
ボドロフ:弦楽四重奏曲第2番[日本初演]*
*ボドロフの新曲は、ベートーヴェンの生誕250周年とアトリウム弦楽四重奏団の結成20周年にささげられており、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第14番の影響を受けて書かれています。
第14番 嬰ハ短調 作品131
III 6月9日(火)19:00開演(18:30開場)
第9番 ハ長調 作品59-3「ラズモフスキー第3番」
第13番 変ロ長調 作品 130
大フーガ 変ロ長調 作品133
*チラシで発表した曲目から一部変更しています。
IV 6月11日(木)19:00開演(18:30開場)
第2番 ト長調 作品18-2
第6番 変ロ長調 作品18-6
第10番 変ホ長調 作品74「ハープ」
V 6月13日(土)19:00開演(18:30開場)
第4番 ハ短調 作品18-4
第8番 ホ短調 作品59-2「ラズモフスキー第2番」
第12番 変ホ長調 作品127
VI 6月15日(月)19:00開演(18:30開場)
第5番 イ長調 作品18-5
第11番 ヘ短調 作品95「セリオーソ」
第15番 イ短調 作品132
【チケット料金】
セット券(全6公演、先行発売期間限定50席)21,000円
指定5,000円 指定早割3,500円 サイドビュー3,500円 学生1,000円 ※各日とも
■葵トリオのベートーヴェン―ピアノ三重奏曲全曲演奏会
ミュンヘン国際音楽コンクールのピアノ三重奏部門で日本人初の圧倒的な第1位を獲得、現在はドイツで更なる研鑽を積み、常設団体ならではのサウンドに磨きをかけている葵トリオ。個性豊かなベートーヴェンの、作品番号(Op.)付き9曲の本質に迫ります。全曲演奏シリーズに臨むのは今回が初めて。ピアノ三重奏の魅力を開拓・発信している若き精鋭たちの現在に、ぜひご注目ください。
【出演】
ピアノ三重奏:葵トリオ(室内楽アカデミー修了)
ピアノ:秋元孝介
ヴァイオリン:小川響子
チェロ:伊東 裕
【日時・曲目】ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲全曲
I 6月10日(水)19:00開演(18:30開場)
第1番 変ホ長調 作品1-1
ヴェンツェル・ミュラーの「私は仕立屋カカドゥ」による変奏曲 ト長調 作品121a
第5番 ニ長調 作品70-1「幽霊」
II 6月14日(日)14:00開演(13:30開場)
第4番 変ロ長調 作品11「街の歌」
第2番 ト長調 作品1-2
第6番 変ホ長調 作品70-2
III 6月18日(木)19:00開演(18:30開場)
第3番 ハ短調 作品1-3
ディッタースドルフの主題による14の変奏曲 変ホ長調 作品44
第7番 変ロ長調 作品97「大公」
*チラシでの曲目表記から一部変更しています。
【チケット料金】
セット券(全3公演、先行発売期間限定50席)10,500円
指定4,000円 指定早割3,500円 サイドビュー2,500円 学生1,000円 ※各日とも
■プレシャス1 pm
平日のお昼間13時から、ほっと一息くつろげる60分コンサートです。上質な音楽と和やかなトークの「おもてなし」で、心潤う時間をお過ごしください。身近な人と体験を共有する、お得な「ペア券」がお薦めです。
【日時・出演・曲目】
Vol. 1 親密な至極のデュオ:6月11日(木)13:00~14:00(12:30開場)
ピアノ:小山実稚恵
チェロ:堤 剛
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 作品38
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 作品99
Vol. 2 ピアノ四重奏の魅力:6月12日(金)13:00~14:00(12:30開場)
ヴァイオリン:渡辺玲子
ヴィオラ:戸原 直(室内楽アカデミー修了)
チェロ:佐藤晴真
ピアノ:江口 玲
ベートーヴェン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品16 より 第3楽章
シューベルト:弦楽三重奏曲 変ロ長調 D. 471
シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品47 より 第2楽章、第3楽章
ブラームス:ピアノ四重奏曲第2番 イ長調 作品26 より 第2楽章
ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 作品25 より 第4楽章
Vol. 3 エラールの午后:6月16日(火)13:00~14:00(12:30開場)
ピアノ:川口成彦
ヴァイオリン:原田 陽
チェロ:新倉 瞳
ショパン:ピアノ三重奏曲 ト短調 作品8 より 第1楽章
フォーレ:ヴァイオリンとピアノのための『ロマンス』変ロ長調 作品28
グラナドス:『スペイン舞曲集』より「アンダルーサ」
シューマン(リスト 編曲):「献呈」
サン゠サーンス:『動物の謝肉祭』より「白鳥」
ドビュッシー:ピアノ三重奏曲 ト長調
Vol. 4 吉野直子と異郷の仲間たち:6月19日(金)13:00~14:00(12:30開場)
ハープ:吉野直子
フルート:セバスチャン・ジャコー
ヴァイオリン:アントン・イリューニン*
ヴィオラ:ドミトリー・ピツルコ*
チェロ:アンナ・ゴレロヴァ*
*アトリウム弦楽四重奏団メンバー
クラ:ハープ、フルートと弦楽三重奏のための五重奏曲 より 第1楽章
ピエルネ:『自由な変奏と終曲』作品51
ピアソラ(ヴェフマネン 編曲):『タンゴの歴史』より 第1楽章、第2楽章
フォーレ:フルートとピアノのための『幻想曲』作品79
フランセ:フルート、弦楽三重奏とハープのための五重奏曲第2番
【チケット料金】指定2,500円 サイドビュー1,500円 ペア4,000円(同一公演の指定×2枚)※各日とも
■ディスカバリーナイト
親密な空間で上質な音楽をじっくりと楽しむ――クラシックの名曲と秘蔵の作品を織り交ぜたプログラムを、ライブならではのトークを交えてお届けします。ワン・ドリンクが含まれる手頃なチケット料金で、一般的なコンサートよりも開演時間が遅く、ナイトカルチャーを落ち着いて楽しみたい方にお薦めです。魅力あふれる出演者たちが室内楽の新たな発見に誘う、刺激的なひと時をお楽しみください。
【日時・出演・曲目】
I 6月12日(金)19:30開演(19:00開場)
フルート:工藤重典
ギター:大萩康司
ヴァイオリン:辻 彩奈
ヴィオラ:田原綾子
チェロ:横坂 源
ベートーヴェン:弦楽三重奏のためのセレナード ニ長調 作品8 より
シューマン:「献呈」
ヴィラ゠ロボス:『ブラジル風バッハ』第5番
トゥリーナ(ネスター 編曲):ピアノ四重奏曲 イ短調 作品67(ギター四重奏のための)
権代敦彦:『Post Festum』作品172 ソロ・ヴァイオリンのための[全曲世界初演]
ラヴェル:『ハバネラ形式の小品』
パガニーニ:協奏的ソナタ
モーツァルト:フルート四重奏曲第1番 ニ長調 K. 285
II 6月17日(水)19:30開演(19:00開場)
クラリネット:吉田 誠
チェロ:横坂 源
ピアノ:福間洸太朗
ヴィトマン:『夜の小品』クラリネット、チェロとピアノのための
フォーレ:歌曲(クラリネットとピアノのための)より
「月の光」作品46-2
「揺りかご」作品23-1
「捨てられた花」作品39-2
「イスパハンの薔薇」作品39-4
「夜想曲」作品43-2
フォーレ:ピアノ三重奏曲 ニ短調 作品120
ブラームス:歌曲(チェロとピアノのための)
『6つの歌曲』作品86 より 第2曲「野に独りいて」
『5つの歌曲』作品105 より 第1曲「歌の調べのように何かがよぎり」
『5つの歌』作品71 より 第5曲「愛の歌」
『6つの歌』作品3 より 第1曲「愛の誠」
ブラームス:クラリネット三重奏曲 イ短調 作品114
藤倉 大:『Hop』クラリネット、チェロとピアノのための[日本初演 サントリーホール、ラジオ・フランス、アレイミュージックによる共同委嘱]
【チケット料金】指定4,000円 サイドビュー2,500円 ペア7,000円(同一公演の指定×2枚)※各日とも
*ワン・ドリンク付き
■アジアンサンブル@TOKYO
近年、世界で目覚しい活躍をみせるアジアのアーティストたち。今回は、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールや仙台国際音楽コンクールで優勝し、「楽器を意のままに操る技術と表現力」で音楽の核心を掴むソヌ・イェゴン(ピアノ)が、日本の卓越した奏者と共にアンサンブルで深い対話を繰り広げます。ソロから室内楽まで充実のラインアップです。
【日時】6月16日(火)19:00開演(18:30開場)
【出演】
ピアノ:ソヌ・イェゴン
ヴァイオリン:依田真宣(室内楽アカデミー修了)
ヴァイオリン:郷古 廉
ヴィオラ:田原綾子
チェロ:佐藤晴真
コントラバス:幣 隆太朗
【曲目】
モーツァルト(ラハナー 編曲):ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K. 467(室内楽のための)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 作品27-2「月光」
ドヴォルジャーク:ピアノ五重奏曲第2番 イ長調 作品81
【チケット料金】指定4,500円 指定早割3,500円 サイドビュー3,000円 学生1,000円
■クロンベルク・アカデミー日本ツアー
~第一線の若きソリストと指導者たち
世界的に活躍する弦楽器奏者を多数輩出してきたドイツのクロンベルク・アカデミー。プレイヤーとしても国際的な名声を博す指導者陣と、秀逸な受講生たちによる初来日公演が実現します。現役アカデミー生の毛利文香(ヴァイオリン)を中心に、修了生の宮田大(チェロ)もゲストに加わって、多彩で闊達な世界水準の室内楽を身近に感じられる貴重な2日間です。
【日時】
I 6月19日(金)19:00開演(18:30開場)
II 6月20日(土)19:00開演(18:30開場)
【出演】
[シニアアーティスト]
ヴァイオリン:ミハエラ・マルティン
チェロ:フランス・ヘルメルソン
[ジュニアアーティスト]
ヴァイオリン:毛利文香
ヴィオラ:ティモシー・リダウト、シンディ・モハメド
チェロ:アレクセイ・シャドリン
[ゲスト奏者(20日のみ)]
チェロ:宮田 大*
ピアノ:岩下真麻*(室内楽アカデミー第5期フェロー)
【曲目】
I ドヴォルジャーク:テルツェット ハ長調 作品74
コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 作品7
チャイコフスキー:弦楽六重奏曲 ニ短調 作品70「フィレンツェの思い出」
II ハルヴォルセン:ヘンデルの主題によるパッサカリア ト短調
メンデルスゾーン:弦楽五重奏曲第2番 変ロ長調 作品87
ポッパー:レクイエム 作品66*
ブラームス:弦楽五重奏曲第2番 ト長調 作品111
【チケット料金】指定5,000円 指定早割4,000円 サイドビュー3,500円 学生1,000円 ※各日とも
■ENJOY! 室内楽アカデミー・フェロー演奏会
室内楽アカデミー・フェロー(受講生)が日ごろの研鑽の成果を発表するフレッシュな演奏会。各作品の演奏前には、出演者が曲紹介をするスタイルが好評です。名曲を抜粋したハイライトで、室内楽がいっそう身近になります。(曲目詳細は4月下旬に決定予定)
【日時】
I 6月13日(土)11:00開演(10:30開場)
II 6月20日(土)11:00開演(10:30開場)*室内楽アカデミー第5期修了コンサート
【出演】
弦楽四重奏:クァルテット・インテグラ、タレイア・クァルテット、チェルカトーレ弦楽四重奏団(6/20のみ)、クァルテット・ポワリエ、アミクス弦楽四重奏団
ピアノ三重奏:トリオ・ムジカ、トリオ デルアルテ
[特別ゲスト]ピアノ:ソヌ・イェゴン(6/13のみ)
【チケット料金】指定1,000円 ※各日とも
■CMGスペシャル チャレンジド・チルドレンのための室内楽演奏会
コンサートホールで生の演奏に触れる機会の少ない車いす利用者の方々をお招きして存分にお楽しみいただく主旨で、2013年から始まりました。演奏者と客席の距離が近い会場の特性を生かし、室内楽の響きを間近に全身で感じていただけます。
【日時】6月9日(火)11:10開演(10:30開場) ※関係者招待のみ
【出演】
ヴァイオリン:渡辺玲子
ヴィオラ:戸原 直(室内楽アカデミー修了)
チェロ:佐藤晴真
ピアノ:江口 玲
【曲目(予定)】
ベートーヴェン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品16 より 第3楽章
シューベルト:弦楽三重奏曲 変ロ長調 D. 471
シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品47 より 第2楽章、第3楽章
ブラームス:ピアノ四重奏曲第2番 イ長調 作品26 より 第2楽章
ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 作品25 より 第4楽章
■フィナーレ2020
CMG 2020を煌びやかに彩ってきたアーティストたちが大集合。瑞々しいアンサンブルが表情豊かに花咲きます。各出演者が演奏するプログラムの全容は当日のお楽しみ。国際色豊かで世代を超えた室内楽の饗宴にご期待ください。
【日時】6月21日(日)14:00開演(13:30開場)
【出演】
サントリーホール室内楽アカデミー
原田幸一郎、池田菊衛、磯村和英、堤 剛、毛利伯郎、練木繁夫、室内楽アカデミー・フェロー
クロンベルク・アカデミー
ミハエラ・マルティン、フランス・ヘルメルソン、毛利文香、ティモシー・リダウト、シンディ・モハメド、アレクセイ・シャドリン
弦楽四重奏:アトリウム弦楽四重奏団
ピアノ三重奏:葵トリオ
ヴァイオリン:外村理紗
コントラバス:幣 隆太朗
フルート:セバスチャン・ジャコー
チェンバロ:川口成彦
【曲目】
モーツァルト:ピアノ四重奏曲 ト短調 K. 478 より 第1楽章
シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品47 より 第3楽章、第4楽章
J. S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV 1050 より 第1楽章、第3楽章
モーツァルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 K. 515 より 第1楽章
ドヴォルジャーク:弦楽六重奏曲 イ長調 作品48 より 第3楽章、第4楽章 ほか
【チケット料金】指定6,500円 指定早割5,500円 サイドビュー5,000円 学生1,000円
※都合により、内容が変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
公演の最新情報はホームページにて発表いたします。(URL=http://suntory.jp/HALL/)
【プロフィール】
◆弦楽四重奏 アトリウム弦楽四重奏団 Atrium String Quartet, String Quartet
2003年ロンドン(現ウィグモアホール)国際弦楽四重奏コンクール第1位、聴衆賞を獲得。07年ボルドー国際弦楽四重奏コンクールで優勝。00年、サンクトペテルブルク音楽院に学ぶ4人で結成。シュテファン・メッツに師事。アルバン・ベルク四重奏団、フェルメール・クァルテット、東京クヮルテットのメンバーにも指導を受ける。ショスタコーヴィチ全15曲を1日で演奏する「ショスタコーヴィチ・マラソン」や、「ブラームスVSチャイコフスキー」、また、エリソ・ヴィルサラーゼとの共演など、斬新な企画力と安定の演奏技術が魅力。現在はベルリンに拠点を置く。
ヴァイオリン:ニキータ・ボリソグレブスキー Nikita Boriso-Glebsky, Violin
1985年生まれ。チャイコフスキー国際コンクールヴァイオリン部門で2位入賞(2007)をはじめ、フリッツ・クライスラー国際コンクール(10)、シベリウス国際ヴァイオリンコンクール(10)、モンテカルロ・ヴァイオリン・マスターズ(13)など、世界の主要国際音楽コンクールで合計11タイトルの最優秀賞を受賞。サンクトペテルブルク・フィル、ミュンヘン響、N響など各国のオーケストラと多数共演、新時代の若い演奏家の一人として確固たる地位を築く。18年よりアトリウム弦楽四重奏団に参加。
ヴァイオリン:アントン・イリューニン Anton Ilyunin, Violin
1979年トルクメニスタンの音楽一家に生まれる。母にヴァイオリンの手ほどきを受け、9歳ですでにオーケストラと共演。96年よりトルクメニスタン国立音楽大学で学ぶ。トルコ国立交響楽団と共演し、トルコの作曲家による現代作品を初演。2000年にサンクトペテルブルク音楽院に入学、奨学生として学ぶ。02年最優秀で卒業。01年から06年まで、テミルカーノフが音楽監督を務めるサンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団で演奏。アトリウム弦楽四重奏団の創立メンバー。
ヴィオラ:ドミトリー・ピツルコ Dmitry Pitulko, Viola
1978年レニングラードの音楽一家に生まれる。5歳でヴァイオリンを始める。94年、サンクトペテルブルク音楽院に入学。96年、ブルガリアのアルベナで行われた若い奏者のための国際コンクールで優勝。ソリストとして、サンクトペテルブルクを拠点に各オーケストラと共演。99年から2004年まで、ゲルギエフ率いるマリインスキー劇場のオーケストラのメンバーとしてアメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界各地をツアーした。04年よりアトリウム弦楽四重奏団のメンバー。
チェロ:アンナ・ゴレロヴァ Anna Gorelova, Cello
1978年レニングラード生まれ。10歳よりチェロを学ぶ。音楽学校で学びながら、ロシア、ヨーロッパのオーケストラと共演。ロシア国内で開催されるいくつものコンクールに優勝する。2003年サンクトペテルブルク音楽院を最優秀の成績で卒業する。セルゲイ・チェニャディエフ、アレクセイ・マサルスキーに師事。ナターリャ・グートマンからも指導を受ける。オランダ弦楽四重奏アカデミーにて、シュテファン・メッツに師事。アトリウム弦楽四重奏団の創立メンバー。
◆ピアノ三重奏:葵トリオ Aoi Trio, Piano Trio
第67回ミュンヘン国際音楽コンクールのピアノ三重奏部門で、日本人団体として初の優勝を成し遂げる。「葵/AOI」は、3人の名字の頭文字をとり、花言葉の「大望、豊かな実り」を意味。現在はドイツを拠点に、ヴァンサン・コックとディルク・モメルツに師事しながら、日本とヨーロッパの多くの都市で演奏している。ハイドンとシューベルトを収めたデビューCDはレコード芸術誌で特選盤に選出された。第28回青山音楽賞バロックザール賞、第29回日本製鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞受賞。
http://aoitrio.com/
ピアノ:秋元孝介 Kosuke Akimoto, Piano
東京藝術大学を経て、同大学院音楽研究科修士課程修了。第2回ロザリオ・マルシアーノ国際ピアノコンクール第2位、第10回パデレフスキ国際ピアノコンクール特別賞などを受賞。各地でソロリサイタルを開くほか、オーケストラとの共演や室内楽公演、アウトリーチ活動も積極的に行っている。サントリーホール室内楽アカデミー第3期フェロー。現在は東京藝術大学大学院博士課程に在籍しながら日本とドイツで演奏活動を行っている。
ヴァイオリン:小川響子 Kyoko Ogawa, Violin
東京藝術大学を経て、同大学院修士課程修了。第10回東京音楽コンクール第1位、聴衆賞を受賞。国内の多くのオーケストラと協演するほか、小澤征爾、アンネ=ゾフィ・ムター、原田幸一郎、磯村和英、池田菊衛、小山実稚恵、山崎伸子、川本嘉子と共演。サイトウ・キネン・オーケストラに参加。サントリーホール室内楽アカデミー第3期、第4期フェロー。現在はベルリン・フィルハーモニー・カラヤン・アカデミーに在籍。
チェロ:伊東 裕 Yu Ito, Cello
東京藝術大学を経て、同大学院修士課程修了。第77回日本音楽コンクールチェロ部門第1位、徳永賞を受賞。関西フィル、日本センチュリー響などと協演。小澤国際室内楽アカデミー奥志賀、小澤征爾音楽塾オーケストラ、武生国際音楽祭、北九州国際音楽祭、宮崎国際音楽祭、東京・春・音楽祭などに参加。サントリーホール室内楽アカデミー第3期フェロー。現在はザルツブルグ・モーツァルテウム大学でエンリコ・ブロンツィに師事。
◆フルート:工藤重典 Shigenori Kudo, Flute
国際的フルーティストとして活躍する工藤重典は、1979年にパリ国立高等音楽院を一等賞で卒業し、恩師ジャン゠ピエール・ランパルに認められ、リサイタルやマスタークラスを40ヶ国、180以上の都市で開催。78年第2回パリ国際フルートコンクール、80年第1回J-P. ランパル国際フルートコンクールでそれぞれ優勝。現在、東京音楽大学教授、エリザベト音楽大学客員教授、昭和音楽大学客員教授、パリ・エコールノルマル音楽院教授を務めている。2018年「モーツァルト:フルート四重奏曲」全曲演奏会を全国で展開し、成功をおさめた。
◆フルート:セバスチャン・ジャコー Sébastian Jacot, Flute
1987年スイス生まれ。2013年神戸国際フルートコンクール、14年カール・ニールセン国際フルートコンクール、15年ミュンヘン国際音楽コンクールなど名高い国際コンクールで優勝を重ね、同世代の中でも抜きん出たフルート奏者の一人として評価を確立している。サイトウ・キネン・オーケストラや、アンサンブル・コントルシャンなどに参加。現在、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の首席奏者を務め、世界の主要舞台に立ち続けている。またソリスト、リサイタリスト、室内楽奏者、教育者としても幅広く活躍している。
◆クラリネット:吉田 誠 Makoto Yoshida, Clarinet
5歳からピアノを、15歳からクラリネットを、22歳から小澤征爾、湯浅勇治のもとで指揮を学ぶ。東京藝術大学入学後、渡仏。文化庁海外新進芸術家派遣員として、パリ国立高等音楽院、ジュネーブ国立高等音楽院で学んだ。第5回東京音楽コンクール木管部門第1位および聴衆賞。国内外のオーケストラ、音楽祭にソリストとして招かれ、日本、フランス、ドイツ、スイス、オーストリアでリサイタル、室内楽公演を重ねている。パリ在住。
http://makoto-yoshida.com/
◆ピアノ:江口 玲 Akira Eguchi, Piano
東京藝術大学作曲科、ジュリアード音楽院ピアノ科大学院修士課程、およびプロフェッショナルスタディーを卒業。その後、欧米および日本をはじめとする各国でのリサイタルや室内楽、協奏曲のほか、ギル・シャハム、渡辺玲子、竹澤恭子、アン・アキコ・マイヤースなど、数多くのヴァイオリニストたちと定期的に共演。数多くのレコーディングでも高い評価を得ている。現在は東京、ニューヨークと2つの拠点を行き来し、国際的な活躍を続ける。洗足学園音楽大学大学院客員教授、東京藝術大学ピアノ科教授。
www.akiraeguchi.com/
◆ピアノ・チェンバロ:川口成彦 Naruhiko Kawaguchi, Piano & Harpsichord
1989年生まれ。第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位(2018)、ブルージュ国際古楽コンクール・フォルテピアノ部門最高位(16)。フィレンツェ五月音楽祭をはじめ欧州の音楽祭にも出演を重ねる。協奏曲では18世紀オーケストラ、{oh!} Orkiestra Historycznaなどと共演。東京藝術大学大学院およびアムステルダム音楽院の古楽科修士課程を首席修了。最新CDは『ゴヤの生きたスペインより』(MUSIS、レコード芸術特選盤、朝日新聞特選盤)。
◆ピアノ:小山実稚恵 Michie Koyama, Piano
チャイコフスキー、ショパンの二大コンクールに入賞した唯一の日本人ピアニスト。2006年~17年までの『12年間・24回リサイタルシリーズ』は、演奏内容と企画性において高い評価を受けた。19年から『ベートーヴェン、そして…』がスタート。国内外の主要オーケストラ、国際的指揮者との共演も数多い。仙台で被災地活動の一環として自ら企画立案したプロジェクトを毎年行う。20年6月にはソニーから初のベートーヴェンのソナタ録音『ハンマークラヴィーア・ソナタ 他』をリリース予定。著書に『点と魂と』。平野昭との二冊目の共著『ベートーヴェンとピアノ 限りなき創造の高みへ(仮題)』を5月頃出版予定。17年度紫綬褒章受章。
◆ピアノ:ソヌ・イェゴン Yekwon Sunwoo, Piano
2017年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール韓国人初の覇者。他にも13年仙台国際音楽コンクール優勝など、受賞歴多数。18~19シーズンはゲルギエフ指揮ミュンヘン・フィルとの韓国公演、ヴァイグレ指揮フランクフルト歌劇場管、KBS響と欧州公演に出演。室内楽にも積極的で、ニューヨーク・フィル弦楽四重奏団、ブレンターノ弦楽四重奏団などとツアーを行う。カーティス音楽院、ジュリアード音楽院で研鑽を積み、現在ベルリン在住。
◆ピアノ:練木繁夫 Shigeo Neriki, Piano
1976年ツーソン、79年スリー・リヴァーズ・ピアノコンクールで第1位に輝き、これまでにボストン響、シカゴ響、ピッツバーグ響、ワシントン・ナショナル響、フランス放送フィル、そしてN響など日本の主要なオーケストラと共演。また76年より、チェロの巨匠ヤーノシュ・シュタルケルと世界各地で共演し、絶賛を浴びる。93年第24回サントリー音楽賞を受賞。81年~2015年までインディアナ大学で教鞭を執った。桐朋学園大学教授、サントリーホール室内楽アカデミー・ファカルティ。
◆ピアノ:萩原麻未 Mami Hagiwara, Piano
2010年第65回ジュネーブ国際音楽コンクールにおいて、日本人として初めて優勝。広島音楽高等学校を卒業後、文化庁海外新進芸術家派遣員としてフランスに留学。パリ国立高等音楽院および同音楽院修士課程、パリ地方音楽院室内楽科、ザルツブルグ・モーツァルテウム大学を卒業。現在、日本、フランスを中心に各国で演奏活動を行っている。これまでに、スイス・ロマンド管、南西ドイツ放送響など国内外の多数のオーケストラと共演を重ねているほか、ヨーロッパ各地の様々な音楽祭に招かれている。
◆ピアノ:福間洸太朗 Kotaro Fukuma, Piano
パリ国立高等音楽院、ベルリン芸術大学で学ぶ。20歳でクリーブランド国際コンクール優勝(日本人初)およびショパン賞受賞。これまでにカーネギーホール、ウィグモアホール、サントリーホールでリサイタルほか、クリーブランド管、イスラエル・フィル、N響など国内外の著名オーケストラとの共演も多数。CDは『France Romance』(ナクソス・ジャパン)などこれまでに15枚をリリース。現在ベルリン在住。
www.kotarofukuma.com/
◆ギター:大萩康司 Yasuji Ohagi, Guitar
パリのエコールノルマル音楽院、パリ国立高等音楽院で学ぶ。ハバナ国際ギターコンクールにて第2位および審査員特別賞を受賞。日本国内での精力的な活動に加え、フランス、イタリア、スイス、ベルギー、アメリカ、キューバ、コロンビア、韓国など世界各国に活躍の幅を広げ、各地で熱狂的な支持を得ている。これまでに18枚のCDおよび2枚のDVDをリリース。第6回ホテルオークラ音楽賞、第18回出光音楽賞受賞。
◆ハープ:吉野直子 Naoko Yoshino, Harp
日本が誇るハープの国際スター。第9回イスラエル国際ハープコンクールに17歳で優勝。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、フィラデルフィア管弦楽団などトップ・オーケストラ、小澤、アーノンクール、ブーレーズ、アバドほか世界的指揮者との共演、ザルツブルグ、ルツェルン、ロッケンハウス、グシュタード、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン、サイトウ・キネン、マールボロ、モーストリー・モーツァルトをはじめ主要音楽祭から招かれている。
www.naokoyoshino.com/
◆ヴァイオリン:池田菊衛 Kikuei Ikeda, Violin
鷲見三郎、ジョセフ・ギンゴールド、ナタン・ミルスタイン、齋藤秀雄、ドロシー・ディレイ、ジュリアード弦楽四重奏団に師事。東京クヮルテット第2ヴァイオリン奏者(1974~2013)。元イェール大学教授。現在、桐朋学園やメドマウント・スクール・オブ・ミュージックで教鞭を執る。録音は40枚以上を数え、グラミー賞に7回ノミネートされ、ドイツStern賞、外務大臣表彰をはじめ数多くの賞を受ける。サントリーホール室内楽アカデミー・ファカルティ。
◆ヴァイオリン:郷古 廉 Sunao Goko, Violin
1993年生まれ。多賀城市出身。2013年ティボール・ヴァルガ国際ヴァイオリンコンクール優勝。現在、国内外で最も注目されている若手ヴァイオリニストのひとり。デビュー以来各地のオーケストラと共演。17年より3年かけてベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲を演奏するシリーズにも取り組んだ。勅使河原真実、G. ボッセ、辰巳明子、P. ヴェルニコフに師事。使用楽器は1682年製アントニオ・ストラディヴァリ(Banat)。個人の所有者の厚意により貸与される。2019年第29回出光音楽賞受賞。
◆ヴァイオリン:辻 彩奈 Ayana Tsuji, Violin
1997年岐阜県生まれ。2016年モントリオール国際音楽コンクール第1位。モントリオール響、スイス・ロマンド管、N響、東京フィル、群響、名フィル、大阪フィルなどと共演。第28回出光音楽賞受賞。19年4月、スイス・ロマンド管とツアーを実施し、その艶やかな音色と表現により各方面より高い評価を得た。使用楽器は、NPO法人イエロー・エンジェルより貸与されているJoannes Baptista Guadagnini 1748。現在、特別特待奨学生として東京音楽大学、およびエコールノルマル音楽院に在籍している。
◆ヴァイオリン:原田 陽 Akira Harada, Violin
1994年ジュリアード音楽院プレ・カレッジに入学。ドロシー・ディレイに学び、同音楽院より奨学金を受ける。2001年パリ国立高等音楽院第三課程を修了。03年ミラベル宮殿および王子ホールにてイェルク・デームスと共演したことで、04年S&R Foundationよりワシントン・アワード受賞。15年レ・ボレアードとモーツァルトの協奏交響曲を共演。オーケストラ・リベラ・クラシカ、バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバー。
◆ヴァイオリン:原田幸一郎 Koichiro Harada, Violin
桐朋学園とジュリアード音楽院で学ぶ。1969年に東京クヮルテットを結成し、12年間第1ヴァイオリンを務めた。DGG、CBS、RCAなどに録音を残し、モントルー・ディスク大賞グランプリを受賞。グラミー賞にも数回にわたりノミネートされた。近年は指揮者としても活躍するほか、教育方面にも力を注ぎ、門下生には数多くの国際コンクール入賞者がいる。現在、桐朋学園大学特命教授、東京音楽大学特任教授。マンハッタン音楽院やサントリーホール室内楽アカデミーのファカルティとして後進の指導にあたる。
◆ヴァイオリン:外村理紗 Risa Hokamura, Violin
3歳よりヴァイオリンを始める。2016年IMA音楽賞、第70回全日本学生音楽コンクール中学校の部東京大会と全国大会で第1位を受賞。17年、第86回日本音楽コンクール第2位受賞。18年、第10回インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクール第2位受賞、日本人6大会24年ぶりの入賞。同年11月ニューヨークで開催されたYoung Concert Artists International Auditionsにて優勝、日本人としては神尾真由子以来の快挙となる。原田幸一郎、神尾真由子、小栗まち絵、小林健次に師事。東京音楽大学付属高等学校に特別特待奨学生として在学中。
◆ヴァイオリン:ミハエラ・マルティン Mihaela Martin, Violin
ルーマニア生まれ。S. ゲオルギュへの師事を通じて、オイストラフ、エネスクの系譜を引き継ぐヴァイオリニストである。19歳でチャイコフスキー国際コンクール第2位受賞、のちにインディアナポリス国際ヴァイオリンコンクールで優勝。マズア、アーノンクール、デュトワ、N. ヤルヴィらの指揮でBBC響、ロイヤル・フィル、モントリオール響、ゲヴァントハウス管などと共演。世界各地の室内楽音楽祭にも参加。ミケランジェロ弦楽四重奏団のメンバー。ケルン音楽大学教授、バレンボイム=サイード・アカデミーでも教鞭を執る。
◆ヴァイオリン:毛利文香 Fumika Mohri, Violin
1994年生まれ。2015年パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール第2位、エリザベート王妃国際音楽コンクール第6位入賞。19年モントリオール国際音楽コンクール第3位。これまでにミュンヘン室内管、ベルギー国立管など、国内外のオーケストラと共演するほか、武生やイタリアのチェルボなどの国際音楽祭にも参加。田尻かをり、水野佐知香、原田幸一郎に師事。桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマ・コース、および洗足学園音楽大学アンサンブルアカデミー修了。現在、クロンベルク・アカデミーにてM. マルティンに師事する。
◆ヴァイオリン:依田真宣 Masanobu Yoda, Violin
東京藝術大学音楽学部器楽科卒業、同大学院修士課程を修了。在学中に福島賞、安宅賞を受賞。サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団に度々参加。紀尾井シンフォニエッタ東京2008~09年シーズンメンバー。10年度、16年度青山音楽賞バロックザール賞受賞。17年東京オペラシティリサイタルシリーズ「B→C」に出演。これまでに堤剛、マリオ・ブルネロ、クレール・デゼール、竹澤恭子、若林顕などと共演。サントリーホール室内楽アカデミー第1~3期フェロー。15年より東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター。
◆ヴァイオリン:渡辺玲子 Reiko Watanabe, Violin
1984年ヴィオッティ、86年パガニーニ両国際コンクールで最高位を受賞。以来欧米アジア各国のオーケストラと共演。リサイタリストとしても意欲的に活動、NYタイムズ紙は「圧倒的なテクニック、華麗な音色、劇的な音楽表現」「ヴィルトゥオーゾの圧倒的迫力に脱帽」と絶賛した。秋田の国際教養大学特任教授。ニューヨーク在住。使用楽器は日本音楽財団より貸与の1736年製グァルネリ・デル・ジェス「ムンツ」。
www.reikowatanabe.com/
◆ヴィオラ:磯村和英 Kazuhide Isomura, Viola
桐朋学園とジュリアード音楽院で学ぶ。1969年東京クヮルテットを結成し、ミュンヘン国際音楽コンクール第1位を受賞後、44年間にわたりニューヨークを拠点に世界各地で演奏活動を続けた。東京クヮルテットでの録音の受賞歴多数、個人としてもソロやソナタのCDをリリース。2014年アメリカ・ヴィオラ協会よりキャリア・アチーヴメント賞を授かる。現在は桐朋学園とマンハッタン音楽院で指導を行う。サントリーホール室内楽アカデミー・ファカルティ。
◆ヴィオラ:シンディ・モハメド Sindy Mohamed, Viola
1992年マルセイユ生まれ。パリ国立高等音楽院で最優秀の学位を取得、ハンス・アイスラー音楽大学の修士課程を最優秀の成績で修了。エクス=アン=プロヴァンス音楽祭、ザルツブルグ音楽祭などに招聘。ベルリン放送響などで首席ヴィオラ奏者を務め、ラトル、小澤らと共演。2017年、アントン・ルビンシテイン国際コンクールでスポンサーシップ賞を受賞。17年10月よりクロンベルク・アカデミーでタベア・ツィンマーマンに師事。同アカデミーのプロジェクトで、クレーメル、テツラフ、イッサーリス、シフと共演。
◆ヴィオラ:田原綾子 Ayako Tahara, Viola
東京音楽コンクール、ルーマニア国際音楽コンクール優勝。読響、東響、東京フィルなどと共演、室内楽奏者としても国内外の著名アーティストと多数共演するほか、オーケストラの客演首席も務めるなど、活躍の幅を広げている。パリ・エコールノルマル音楽院にてブルーノ・パスキエ、デトモルト音楽大学にてファイト・ヘルテンシュタインに師事。桐朋学園大学院大学特待生、2019年度明治安田クオリティオブライフ文化財団海外音楽研修生。サントリー芸術財団よりPaolo Antonio Testoreを貸与。
◆ヴィオラ:ティモシー・リダウト Timothy Ridout, Viola
1995年ロンドン生まれ。2016年英国王立音楽院を修了し、特別功績賞を獲得。同年ライオネル・ターティス国際ヴィオラコンクールで優勝するなど、受賞歴多数。バーデン=バーデン・フィルなどと共演するほか、ヨーロッパの主要コンサートホールや音楽祭から度々招かれている。また内田光子に招待されマールボロ音楽祭に参加。16~19年クロンベルク・アカデミーで今井信子に師事。19年BBCニュー・ジェネレーション・アーティストに選ばれ、同世代で最もすぐれたヴィオラ奏者の一人として注目を集めている。
◆ヴィオラ:戸原 直 Nao Tohara, Viola
東京藝術大学音楽学部を卒業、同大学大学院を修了。同大学音楽学部在学中に安宅賞、卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。大学院修了時に大学院アカンサス音楽賞を受賞。第17回コンセール・マロニエ21弦楽器部門第1位。デザインK国際音楽コンクール2012全部門グランプリ第1位。サントリーホール室内楽アカデミー第3期フェロー。藝大フィルハーモニア管弦楽団コンサートマスター、紀尾井ホール室内管弦楽団メンバー。現在、ドイツ・リューベック音楽大学に留学し、ダニエル・ゼペックに師事。
◆チェロ:アレクセイ・シャドリン Aleksey Shadrin, Cello
1993年ウクライナ生まれ。ハリコフ国立芸術大学でO. M. シェルカノフゼナに、ハノーファー音楽演劇大学に早期入学したのち、L. ゴロコフに師事。2012年ミコラ・リセンコ国際音楽コンクール優勝、18年プラハの春国際音楽コンクール第3位。16年よりクロンベルク・アカデミーでF. ヘルメルソンに師事し、同アカデミーのマスタークラス&コンサートやフェスティバルに参加するほか、M. ロストロポーヴィチの功績を讃える追悼慈善コンサートに出演。現在、ニコラス・グルーバー奨学金の支援を受けて学ぶ。
◆チェロ:佐藤晴真 Haruma Sato, Cello
2019年、ミュンヘン国際音楽コンクールチェロ部門において日本人として初めて優勝し、国際的に注目を集めた。18年、第11回ルトスワフスキ国際チェロコンクール第1位および特別賞を受賞。第83回日本音楽コンクールチェロ部門第1位、第1回アリオン桐朋音楽賞など多数の受賞歴を誇る。国内外の著名なオーケストラと共演し、18年8月には、ワルシャワにて「ショパンと彼のヨーロッパ国際音楽祭」に出演し好評を博す。現在、ベルリン芸術大学在学中。使用楽器は宗次コレクションより貸与されたE. ロッカ1903年製。
◆チェロ:堤 剛 Tsuyoshi Tsutsumi, Cello
名実ともに日本を代表するチェリスト。桐朋学園で齋藤秀雄に師事。1961年インディアナ大学(アメリカ)に留学、ヤーノシュ・シュタルケルに師事。63年ミュンヘン国際コンクール第2位、カザルス国際コンクール第1位入賞。2009年秋の紫綬褒章を受章。13年文化功労者に選出、17年毎日音楽賞受賞。1988年より2006年までインディアナ大学の教授を、04年より13年まで桐朋学園大学学長を務めた。07年9月サントリーホール館長に就任。日本芸術院会員。
◆チェロ:新倉 瞳 Hitomi Niikura, Cello
桐朋学園大学音楽学部を首席で卒業、皇居桃華楽堂新人演奏会に出演し御前演奏を行う。その後スイスへ渡りバーゼル音楽院ソリストコース・教職課程の両修士課程を最高点で修了。これまでに毛利伯郎、堤剛、トーマス・デメンガ、マルティン・ツェラー(バロック・チェロ)に師事。国内外でリサイタル、オーケストラとの共演を重ね、現在はカメラータ・チューリッヒのソロ首席チェリストとしてスイスを拠点に幅広く活躍中。使用楽器は、宗次コレクションより貸与されたGiovanni Grancino 1694年製。
◆チェロ:フランス・ヘルメルソン Frans Helmerson, Cello
スウェーデン出身。チェリビダッケより多大な音楽的影響を受け、ロストロポーヴィチらに師事。1971年、カサド国際チェロコンクール優勝。ソリスト、指揮者として世界各地でのコンサートや録音が非常に高く評価されている。また室内楽にも情熱を注ぎ、ヴェルビエ音楽祭などヨーロッパの主要音楽祭の常連である。2002年ミケランジェロ弦楽四重奏団を結成。06年よりクロンベルク・アカデミー・スタディ・プログラムで教授を務め、バレンボイム=サイード・アカデミーでも教鞭を執る。
◆チェロ:宮田 大 Dai Miyata, Cello
2009年第9回ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールで日本人として初優勝。桐朋学園音楽部門特待生、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コースを首席で卒業。09年にジュネーブ音楽院卒業、13年6月にクロンベルク・アカデミー修了。チェロを倉田澄子、フランス・ヘルメルソンに師事する。国内外のオーケストラや演奏家・指揮者と多数共演。使用楽器は、上野製薬株式会社より貸与された1698年製ストラディヴァリウス“シャモニー(Cholmondeley)”。
http://daimiyata.com/
◆チェロ:毛利伯郎 Hakuro Mori, Cello
10歳よりチェロを始め、桐朋学園、ジュリアード音楽院で学ぶ。在学中より、ニューヨークを中心にアメリカ、ヨーロッパの各地で、室内楽やソロなど多彩な活動を展開。1985年に帰国。2015年まで読売日本交響楽団ソロ・チェリストを務めたほか、東京ピアノ・トリオ、桐五重奏団、水戸カルテット、その他多くのシリーズのメンバーまたはゲストとして出演し、好評を博している。東京音楽大学客員教授、桐朋学園大学教授、サントリーホール室内楽アカデミー・ファカルティ。
◆チェロ:横坂 源 Gen Yokosaka, Cello
桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コースを経て、シュトゥットガルト国立音楽大学、フライブルク国立音楽大学で研鑽を積む。ビバホールチェロコンクール最年少優勝、全ドイツ学生音楽コンクール優勝(室内楽部門)、ミュンヘン国際音楽コンクール第2位。出光音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、ホテルオークラ音楽賞受賞。鷲尾勝郎、毛利伯郎、ジャン=ギアン・ケラスに師事。2016年秋、ワーナーミュージック・ジャパンより『J. S. バッハ:ガンバ・ソナタ集』をリリース。
◆コントラバス:幣 隆太朗 Ryutaro Hei, Double Bass
東京藝術大学入学後に渡独し、ヴュルツブルク音楽大学を卒業。バレンボイム指揮のもとシュターツカペレ・ベルリンで研鑽を積み、現在はSWR交響楽団団員。ドイツ国内外でのリサイタル開催、音楽祭への参加、小菅優や樫本大進ら世界を代表するソリストとの共演など、精力的に活動している。サイトウ・キネン・オーケストラメンバー。2014年白井圭、横坂源とともにルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズ結成。15年兵庫県芸術奨励賞、神戸市文化奨励賞を同時受賞。上野製薬株式会社より1670年製「ブゼット」を貸与されている。
〔室内楽アカデミー〕
◆弦楽四重奏:タレイア・クァルテット Thaleia Quartet, String Quartet 第5期生
2014年東京藝術大学在学時に結成。ザルツブルグ=モーツァルト国際室内楽コンクール2015第3位。16年Lake District Summer Music(イギリス)で、湖水地方各地にてリサイタルを開催し、好評を博す。18年第4回宗次ホール弦楽四重奏コンクール第1位。松尾学術振興財団より第28・29回助成を受ける。プロジェクトQ・第15~17章に出演。これまでに堤剛、澤和樹、百武由紀と共演。
◆弦楽四重奏:クァルテット・インテグラ Quartet Integra, String Quartet 第5期生
2015年4月桐朋学園に在学中の学生で結成。「インテグラ」とは、イタリア語で“統合”や“誠実さ”を意味する。これまでに山崎伸子、亀井良信、堤剛、練木繁夫と共演する。ギュンター・ピヒラーに招待され、キジアーナ音楽院夏期マスタークラスに全額スカラシップを得て参加。松尾学術振興財団より第29回助成を受ける。19年第8回秋吉台音楽コンクール第1位、山口県知事賞(グランプリ)などを受賞。
◆弦楽四重奏:チェルカトーレ弦楽四重奏団 Quartetto Cercatore, String Quartet 第5期生
2017年4月に結成。「チェルカトーレ」とは、イタリア語で“探求者”を意味し、弦楽四重奏を深く探求し続けていきたいという思いを込めて名付けた。プロジェクトQ・第15・17章に出演。第8回秋吉台音楽コンクール第3位受賞。第50回フィンランド・クフモ室内楽音楽祭にて、オレグ・カガン・メモリアルファンドスカラシップを受賞。第15回ルーマニア国際音楽コンクールアンサンブル部門第2位(最高位)。
◆弦楽四重奏:クァルテット・ポワリエ Quartetto Poirier, String Quartet 第5期生
桐朋学園大学の在学生、卒業生で2018年に結成。「ポワリエ」とはフランス語で“梨の木”という意味で、その花言葉は“愛情、優しい思い、癒し、なぐさめ”。梨の花がたくさんの実をつけ、枝がしなる様子がお辞儀に見えることに由来しており、謙虚にしなやかに、4人で愛情を持って音楽を作り上げたいという願いを込めて結成した。プロジェクトQ・第16章、とやま室内楽フェスティバル2018・2019に出演。
◆弦楽四重奏:アミクス弦楽四重奏団 Amicus String Quartet, String Quartet 第4・5期生
桐朋学園大学、東京藝術大学出身のメンバーで結成。「アミクス/amicus」とは、“友”を意味するラテン語だが、「音楽/musica」(ラテン語)のアナグラムでもあり、「友/ami」(仏語)や「弓/arcus」(ラテン語)の意も含むグループである。とやま室内楽フェスティバルに2016年より毎年参加し、富山県内のコンサートホールでの演奏や、美術館、小学校などでアウトリーチを行う。タミヤコンサート2019春に出演。
◆ピアノ三重奏:トリオ・ムジカ Trio Musica, Piano Trio 第5期生
サントリーホール室内楽アカデミー第5期参加にあたり、東京藝術大学の同期生で2018年に結成。これまでに、とやま室内楽フェスティバル2018・2019に参加し、富山県内でのコンサートや、学校でのアウトリーチ公演を行う。19年4月、サントリーホール主催「オープンハウス」のピアノ・トリオ・コンサートに出演、また5月に自主リサイタルを行い、好評を博す。CD『TRIO MUSICA plays Schubert』を制作。
◆ピアノ三重奏:トリオ デルアルテ Trio Del Arte, Piano Trio 第4・5期生
2016年に結成。「デルアルテ」とはイタリア語で“芸術”を意味する。調布国際音楽祭、とやま室内楽フェスティバルや東京文化会館主催公演に出演するほか、18年3月ヨン・シュー・トー音楽院(シンガポール)のコンサートシリーズに招かれ、好評を博す。これまでに原田幸一郎、磯村和英と共演。同年9月より河野明敏(チェロ)を迎える。第1回杉並公会堂ベヒシュタイン室内楽コンクール第1位。
以上