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ニュースリリース
  • No.sh0283(2019/2/1)

サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン 2019
2019年6月1日(土)~16日(日)開催

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2018年の公演より

9年目を迎える初夏の恒例、ブルーローズ(小ホール)で行う室内楽の祭典
世代や国境を超えた様々な楽器の気鋭アーティストが集結
定番のベートーヴェン・サイクルの他、エラールピアノや現代作品など多角的なアプローチ

 サントリーホールは、6月1日(土)~16日(日)の16日間チェンバーミュージック・ガーデン10企画19公演をブルーローズ(小ホール)で開催します。
 クラシック音楽の原点ともいわれる室内楽を、もっと気軽に楽しんでいただきたいと2011年から始まった「チェンバーミュージック・ガーデン」(CMG)。ブルーローズ(小ホール)の親密な空間で演奏者の息遣いや表情を間近に体感できる国内最大規模の初夏の室内楽の祭典です。好評の早割チケット(期間限定、特別価格)は、一般発売より先がけて2月9日(土)から22日(金)まで購入いただけます。(サントリーホール・メンバーズ・クラブ会員対象、WEBにて即日入会可・年会費無料)

【CMG 2019概要】 ※公演詳細は以降(各公演概要)を参照ください。
オープニングの「堤 剛プロデュース」では、サントリーホール館長の堤剛(チェロ)が、自らディレクターを務めるサントリーホール室内楽アカデミー(CMA)第5期フェローと共演するほか、CMAアンサンブルによる弦楽合奏を披露します。土曜日の午前中に室内楽アカデミー・フェローが名曲を抜粋して演奏する公演も人気です。フェスティバルの中核を担う「ベートーヴェン・サイクル」(弦楽四重奏曲全曲演奏)では、ベルリンを拠点とするクス・クァルテットが登場。全5公演の締めくくりにベートーヴェンをモチーフとする委嘱作品を世界初演します。平日昼間60分の「プレシャス1 pm」は、出演者のトークを交えた親密なコンサート。渡辺玲子(ヴァイオリン)や吉野直子(ハープ)などの第一人者や、ニュースターの服部百音(ヴァイオリン)、また小山実稚恵(ピアノ)と堤剛による至極のデュオなど、上質な音楽を気軽にお楽しみいただけます。一方、「ディスカバリーナイト」(平日19:30開演)では、ジョン・健・ヌッツォ(テノール)、菊本和昭(トランペット)、竹島悟史(パーカッション)らが、秘蔵の企画をお披露目します。「エラールの午后」では、ホールが所蔵するピアノの名器エラール(1867年製)に焦点を当て、「第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール」優勝者のトマシュ・リッテルが、ショパンのソロと協奏曲を演奏します。また「アジアンサンブル@TOKYO」では、日韓の若い世代を代表するハン・スジン(ヴァイオリン)と宮田大(チェロ)、シベリア生まれのパヴェル・コレスニコフ(ピアノ)の初共演が実現します。そしてウィーン・フィル団員のへーデンボルク・直樹(チェロ)をはじめとする結成15年目の「アンサンブル・ラロ」は、ピアノ四重奏の王道と現代作品を配した挑戦的なプログラムに取り組むなど、豪華出演陣がブルーローズの親密な空間を彩ります。様々な時間帯で開催する多彩な楽器の組み合わせで、室内楽初心者から愛好家まで「室内楽がもっと好きになる」公演を数多くご用意しています。

[チケットのお申し込み・お問合せ]
 サントリーホールチケットセンターTEL 0570-55-0017 (10~18時、休館日を除く)
 サントリーホール・メンバーズ・クラブWEB  http://suntoryhall.pia.jp/
[写真・資料のご請求、ご取材・お問合せ]
 サントリーホール 広報部 TEL 03-3505-1002 FAX 03-3505-1007
 〒107-8403 東京都港区赤坂1-13-1  http://suntory.jp/HALL/

CMG各公演概要

■会場:全てブルーローズ(小ホール)
■チケット発売:
 サントリーホール・メンバーズ・クラブ先行発売 2019年2月9日(土)10時~22日(金)
 * 期間限定の特別価格でご購入いただける早割対象公演があります。
 一般発売 2019年3月2日(土)10時~
■詳細はサントリーホールHP(http://suntory.jp/HALL/)を参照ください。
 HPでは、曲目解説や出演者インタビューなど随時更新していきます。

 

■オープニング 堤 剛プロデュース2019
 ~サントリー芸術財団50周年記念~
堤剛がディレクターを務める室内楽アカデミーは昨年9月から第5期生を迎え、そのフェローたちを中心として弦楽合奏にも取り組んでいきます。2本のチェロが爽快に掛け合うヴィヴァルディの2つのチェロのための協奏曲、ドラマティックで情感たっぷりなチャイコフスキーの弦楽セレナード、そしてチェロ協奏曲の代表曲ハイドンなど、室内楽の延長線上にあるアクティブで緊密なアンサンブルにご期待ください。

【日時】6月1日(土)18:00開演(17:30開場)
【出演】チェロ:堤 剛
チェロ:築地杏里 *室内楽アカデミー第5期フェロー
CMAアンサンブル

プロフィールはこちら

【曲目】
ヴィヴァルディ:2つのチェロのための協奏曲 ト短調 RV 531
チャイコフスキー:弦楽のためのセレナード ハ長調 作品48
ハイドン:チェロ協奏曲第1番 ハ長調 Hob. VIIb:1
【チケット料金】指定5,000円 指定早割4,500円 サイドビュー3,500円 学生1,000円

■クス・クァルテット ベートーヴェン・サイクルI~V
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲を短期間に集中して演奏するフェスティバルの中核を担う基幹企画。今回は、端正かつ精緻に磨き上げられたクリアなサウンドで、世界の名だたるコンサートホールや音楽祭に招かれているクス・クァルテットが登場します。全5公演を通じて作曲年順に演奏し、このサイクルの締めくくりには、ベートーヴェンをモチーフとする委嘱作品を世界初演する意欲的なプログラムです。進取の気風が音楽やプログラム構成に表れるクス・クァルテットならではのアプローチにご注目ください。

【出演】
弦楽四重奏:クス・クァルテット
ヴァイオリン:ヤーナ・クス、オリヴァー・ヴィレ
ヴィオラ:ウィリアム・コールマン
チェロ:ミカエル・ハクナザリアン

プロフィールはこちら

【日時・曲目】ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全曲
I 6月2日(日)14:00開演(13:30開場)
第3番 ニ長調 作品18-3
第2番 ト長調 作品18-2
第1番 ヘ長調 作品18-1
第5番 イ長調 作品18-5
第4番 ハ短調 作品18-4
第6番 変ロ長調 作品18-6

II 6月5日(水)19:00開演(18:30開場)
第7番 ヘ長調 作品59-1「ラズモフスキー第1番」
第8番 ホ短調 作品59-2「ラズモフスキー第2番」
第9番 ハ長調 作品59-3「ラズモフスキー第3番」

III 6月8日(土)19:00開演(18:30開場)
第10番 変ホ長調 作品74「ハープ」
第11番 ヘ短調 作品95「セリオーソ」
第12番 変ホ長調 作品127

IV 6月11日(火)19:00開演(18:30開場)
第15番 イ短調 作品132
第13番 変ロ長調 作品 130「大フーガ付」

V 6月13日(木)19:00開演(18:30開場)
第14番 嬰ハ短調 作品131
第16番 ヘ長調 作品135
マントヴァーニ:弦楽四重奏曲第6番「ベートヴェニアーナ」[世界初演、共同委嘱]

【チケット料金】
セット券(全5公演)17,500円 (先行発売期間限定50席)
指定5,000円 指定早割3,500円 サイドビュー3,500円 学生1,000円 ※各公演とも

■プレシャス1 pm Vol. 1~4
気軽に楽しめる平日のお昼間60分コンサート。多彩な顔ぶれの室内楽の第一人者や、今聴きたいフレッシュな音楽家が気さくなトークを交えて、心沸き立つレパートリーを披露します。ほっと一息くつろげる至福のひとときをお過ごしください。身近な人と体験を共有する、お得な「ペア券」もお薦めです。

【日時・出演・曲目】
Vol. 1  クラリネット五重奏の深遠 :6月5日(水)13:00~14:00(12:30開場)
ヴァイオリン:渡辺玲子、池田菊衛
ヴィオラ:磯村和英
チェロ:毛利伯郎
クラリネット:コハーン・イシュトヴァーン

ドヴォルジャーク:テルツェット ハ長調 作品74 より 第1楽章、第3楽章
モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K. 581より 第2楽章
ラヴェル:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ より 第1楽章、第2楽章
フランセ:クラリネット五重奏曲 変ロ長調 より 第3楽章
ドホナーニ:弦楽三重奏のためのセレナード ハ長調 作品10 より 第1楽章、第2楽章、第3楽章
ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調 作品115 より 第2楽章

Vol. 2  服部百音の室内楽 :6月7日(金)13:00~14:00(12:30開場)
ヴァイオリン:服部百音
[ソナタ]ピアノ:青柳 晋
[三重奏]
 チェロ:菅井瑛斗
 ピアノ:坂口由侑

ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 作品67
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 作品80

Vol. 3  親密な至極のデュオ :6月12日(水)13:00~14:00(12:30開場)
ピアノ:小山実稚恵
チェロ:堤 剛

メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ第1番 変ロ長調 作品45
メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 作品58

Vol. 4  第一人者の華麗な交歓 :6月14日(金)13:00~14:00(12:30開場)
ハープ:吉野直子
コントラバス:池松 宏

クープラン:『コンセールのための5つの小品』
フランセ:『バロック風二重奏曲』
ドビュッシー:『夢想』
サン=サーンス:ファゴット・ソナタ ト長調 作品168(コントラバス版)

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【チケット料金】指定2,500円 サイドビュー1,500円 ペア4,000円(同一公演の指定×2枚) ※各日とも

■ディスカバリーナイト
親密な空間で上質な音楽をじっくりと楽しむ――音楽家が温めてきた「秘蔵の企画」をお披露目するシリーズです。本格的なプログラムでありながら、ライブならではのトークで新しい発見も。企画者の心意気が感じられる特別なひと時です。

【日時・出演・曲目】
I 6月6日(木)19:30開演(19:00開場)
テノール:ジョン・健・ヌッツォ
ピアノ:岡原慎也
ピアノ三重奏:トリオ デルアルテ *室内楽アカデミー第5期フェロー
 ヴァイオリン:内野佑佳子
 チェロ:河野明敏
 ピアノ:久保山菜摘

シューベルト:歌曲集『美しき水車屋の娘』D. 795
ハイドン:ピアノ三重奏曲第31番 変ホ短調 Hob. XV:31
ハイドン:『スコットランドとウェールズの民謡歌曲集』より

II 6月12日(水)19:30開演(19:00開場)
トランペット:菊本和昭
パーカッション:竹島悟史
ピアノ:新居由佳梨

イウェイゼン:トランペット・ソナタ
クレストン:マリンバ小協奏曲 作品21
ジョリヴェ:トランペットと打楽器のための『エプタード』
プロコフィエフ(竹島悟史 編曲):バレエ音楽『ロメオとジュリエット』

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【チケット料金】
I  指定4,000円 サイドビュー2,500円 ペア7,000円
II 指定3,500円 サイドビュー2,000円 ペア6,000円

■エラールの午后~第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール優勝者を迎えて~
ホールが所蔵するピアノの名器エラール(1867年製)は、幅広い豊かな表現力を備えています。今回は、世界的に名高い「ショパン国際ピアノコンクール」を母体として注目を集めた「ピリオド楽器のためのコンクール」の優勝者が来日し、ソロや室内楽で繊細な響きに出会えます。

【日時】6月9日(日)14:00開演(13:30開場)
【出演】
ピアノ:トマシュ・リッテル
ヴァイオリン:原田 陽、堀内由紀
ヴィオラ:廣海史帆
チェロ:新倉 瞳
コントラバス:今野 京

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【曲目】
ショパン:ポロネーズ第14番 嬰ト短調
ショパン:2つのポロネーズ 作品26
ショパン:4つのマズルカ 作品33
ショパン:バラード第4番 ヘ短調 作品52
ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 作品21(室内楽版)
【チケット料金】指定4,500円 指定早割4,000円 サイドビュー3,000円 学生1,000円

■アジアンサンブル@TOKYO
世界で目覚ましい活躍をみせるアジアのアーティストたち。今回は、日韓の若い世代を代表する1986年生まれのソリスト、ハン・スジンと宮田大を中心にシベリア生まれのピアニスト、コレスニコフが加わる一夜限りの共演が実現します。三者の感性が注ぎ込まれたピアノ三重奏は、ライブならではの魅力が満載です。

【日時】6月10日(月)19:00開演(18:30開場)
【出演】
ヴァイオリン:ハン・スジン
チェロ:宮田 大
ピアノ:パヴェル・コレスニコフ

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【曲目】
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K. 454
ショパン:ワルツ第9番 変イ長調 作品69-1「告別」
ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66
ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番 ロ長調 作品8(改訂版)
【チケット料金】指定6,000円 指定早割5,000円 サイドビュー4,500円 学生1,000円

■アンサンブル・ラロ 結成15周年のピアノ四重奏
ウィーン・フィルのヘーデンボルク・直樹をはじめ、ヨーロッパで活躍する若い世代の音楽家たちが、伝統的な室内楽を現代的なアプローチも交えながら追究する革新的なグループ。各々個性的な背景を持つ4人がアイディアを持ち寄り生まれる刺激的な音楽は、アンサンブルの醍醐味に溢れています。ブラームスとヴァスクスの珍しい組合せとその対比を聴かせる、結成15周年記念プログラムです。

【日時】6月15日(土)19:00開演(18:30開場)
【出演】
アンサンブル・ラロ(ピアノ四重奏)
 ピアノ:ダイアナ・ケトラー
 ヴァイオリン:アレクサンダー・シトコヴェツキー
 ヴィオラ:ラズヴァン・ポポヴィッチ
 チェロ:ベルンハルト・直樹・ヘーデンボルク

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【曲目】
ブラームス:ピアノ四重奏曲第3番 ハ短調 作品60
ヴァスクス:ピアノ四重奏曲
【チケット料金】指定4,500円 指定早割4,000円 サイドビュー3,000円 学生1,000円

■ENJOY! 室内楽アカデミー・フェロー演奏会
室内楽アカデミー・フェロー(受講生)が日頃の研鑽の成果を発表するフレッシュな演奏会。各作品の演奏前には、出演者が曲紹介をするスタイルが好評です。名曲を抜粋したハイライトで、室内楽がいっそう身近になります。(曲目詳細は4月中に決定予定)

【日時・出演】
I 6月8日(土)11:00開演(10:30開場)
弦楽四重奏:タレイア・クァルテット、チェルカトーレ弦楽四重奏団、アミクス弦楽四重奏団
ピアノ三重奏:トリオ デルアルテ
[特別ゲスト]ピアノ:練木繁夫

II 6月15日(土)11:00開演(10:30開場)
弦楽四重奏:クァルテット・インテグラ(旧称:クァルテット・トイトイ)、クァルテット・ポワリエ
ピアノ三重奏:トリオ・ムジカ
[特別ゲスト]アンサンブル・ラロのメンバー

プロフィールはこちら

【チケット料金】指定1,000円 ※各日とも

■CMGスペシャル~車いす利用者のための室内楽演奏会
コンサートホールで生の演奏に触れる機会の少ない車いす利用者の方々をお招きして存分にお楽しみいただく主旨で、2013年から始まりました。演奏者と客席の距離が近い会場の特性を生かし、室内楽の響きを間近に全身で感じていただけます。

【日時】6月4日(火)11:10開演(10:30開場)※関係者招待
【出演】
ヴァイオリン:渡辺玲子、池田菊衛
ヴィオラ:磯村和英
チェロ:毛利伯郎
クラリネット:コハーン・イシュトヴァーン

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【曲目(予定)】
ドヴォルジャーク:テルツェット ハ長調 作品74 より 第1楽章、第3楽章
モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K. 581より 第2楽章
ラヴェル:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ より 第1楽章、第2楽章
フランセ:クラリネット五重奏曲 変ロ長調 より 第3楽章
ドホナーニ:弦楽三重奏のためのセレナード ハ長調 作品10 より 第1楽章、第2楽章、第3楽章
ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調 作品115 より 第2楽章

■フィナーレ2019
CMGを煌びやかに彩ってきたアーティストたちが大集合。世代を超えた室内楽の饗宴です。珍しい編成の作品をこの日限りの音楽家の組合せで。瑞々しいアンサンブルが表情豊かに花咲きます。

【日時】6月16日(日)14:00開演(13:30開場)
【出演】
ヴァイオリン:原田幸一郎、池田菊衛
ヴィオラ:磯村和英
チェロ:堤 剛、毛利伯郎
コントラバス:池松 宏
クラリネット:コハーン・イシュトヴァーン
ホルン:福川伸陽
パーカッション:竹島悟史
弦楽四重奏:クス・クァルテット
ピアノ四重奏:アンサンブル・ラロ
CMAアンサンブル
サントリーホール室内楽アカデミー選抜アンサンブル

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【曲目】
グリンカ :ベッリーニの『夢遊病の女』の主題による『ディヴェルティメント・ブリッランテ』 変イ長調
ロッシーニ:チェロとコントラバスのための二重奏曲 ニ長調
コミタス(アスラマジャン 編曲):『アルメニア民族音楽14の小品』より 「私の赤いハンカチーフ」「雲」「祭りの歌」
チャイコフスキー(ドゥビンスキー 編曲):『子供のアルバム』作品39 より 「フランスの古い歌」「優しい夢」「民謡」
ツィンツァーゼ:『ジョージア民謡による小品』より「口うるさい女房」「蛍」「田舎の踊り」
ドホナーニ:六重奏曲 ハ長調 作品37 より 第1楽章、第4楽章
バーバー:弦楽のためのアダージョ
エルガー:『序奏とアレグロ』作品47
マルティヌー:四重奏曲H. 139
アレンスキー:弦楽四重奏曲第2番 イ短調 作品35 より 第2楽章、第3楽章、ほか

【チケット料金】指定7,000円 指定早割6,000円 サイドビュー5,500円 学生1,000円

★サントリーホールのホームページでは、チェンバーミュージック・ガーデン(CMG)の特設ページを開設致しました。CMG公演関連情報など随時更新しています。
https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/feature/chamber2019/

※都合により、内容が変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
公演の最新情報はホームページにて発表いたします。(URL=http://suntory.jp/HALL/


【プロフィール】
◆弦楽四重奏:クス・クァルテット Kuss Quartett, String Quartet
パオロ・ボルチアーニ国際コンクール優勝など輝かしい賞暦と、25年以上のキャリアで世界の名だたるコンサートホールや音楽祭に招かれた経験を持つクス・クァルテットは、コンセプトに基づくプログラム作りを特色とし、常にプログラムを貫くテーマを設けて演目を構成することで、誰もが楽しむことのできるユニークな演奏を聴かせる。
近年はE. ポッペ、A. ライマン、M. トロヤーン、B. マントヴァーニに新作の弦楽四重奏曲を委嘱し、アムステルダムのムジークヘボウ、パリ・ビエンナーレ、ロンドンのウィグモアホールなどで演奏を行うほか、CDも多数リリースし、M. ペレーニ(チェロ)やM. エルトマン(ソプラノ)との共演でも好評を博す。
また、ジャンルの境界を越えた活動を展開し、2018年7月にはベートーヴェンの弦楽四重奏曲 作品135の舞台付き演奏を行うほか、俳優との共演による文学作品や、クラブ・シーンとのコラボレーションなど、4人は並外れて開放的で柔軟であり、自分たちならではの興味と方向性をもって、弦楽四重奏をめぐる永遠の「muss es sein(かくあらねばならないのか)」を模索し続けている。

ヴァイオリン:ヤーナ・クス Jana Kuss, Violin
旧東ベルリン出身。6歳よりヴァイオリンの指導を受ける。ハンス・アイスラー音楽大学でE. フェルツに師事し、1991年にクス・クァルテットを結成。その後クァルテットとして、クリーヴランド弦楽四重奏団のP. カッツや、W. レヴィン、G. クルタークなどに学ぶ。2013/14シーズンから、デュオのパートナーとしてピアニストのエリック・シュナイダーと活動している。使用楽器は1756年製のC. F. ランドルフィ。

ヴァイオリン:オリヴァー・ヴィレ Oliver Wille, Violin
ベルリン生まれ。インディアナ大学やニューイングランド音楽院などで学び、クス・クァルテットを創設。ティーレマン、アバド、ハーディング、ネルソンスが指揮する数々のオーケストラと共演する。後進の指導も積極的で、2011年よりハノーファー音楽大学で室内楽の教授を、14年よりバーミンガム音楽院の客員教授を務めている。またレクチャーコンサートの司会や新しいコンサートの創出、プログラム・ノートやブックレットへの執筆など、活動は幅広い。

ヴィオラ:ウィリアム・コールマン William Coleman, Viola
ザルツブルグ・モーツァルテウム大学、ニューイングランド音楽院で学び、ソリストや室内楽奏者として幅広く活躍し、2002年よりクス・クァルテットに参加。これまでにザルツブルク音楽祭、エディンバラ国際フェスティバル、ベルリン・フィルハーモニー、ウィグモアホール、カーネギーホールなどに出演し、ピエール=ローラン・エマール、テツラフ、バシュメット、ペレーニなどの一流演奏家と共演。15年よりザルツブルグ・モーツァルテウム大学でヴィオラの教授を務める。

チェロ:ミカエル・ハクナザリアン Mikayel Hakhnazaryan, Cello
アルメニアで音楽教育を受け、バーゼル音楽院などで学ぶ。チューリッヒ弦楽三重奏団、バーゼル弦楽四重奏団を経て、2008年よりクス・クァルテットに参加。ソリストや室内楽奏者として活躍するほか、ルツェルン交響楽団やチューリッヒ歌劇場などに参加し、アーノンクールやウェルザー=メストの指揮で演奏。14年よりミュンヘン室内管弦楽団の首席奏者を務め、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団や12人のチェリストたちなどのゲスト奏者として定期的に出演している。

◆ピアノ四重奏:アンサンブル・ラロ Ensemble Raro, Piano Quartet
2004年に結成。ヨーロッパで活躍する若手演奏家たちによるピアノ四重奏団として、ヨーロッパにおける室内楽の豊かな伝統と、革新的なアプローチを統合することを目指している。結成以来、ヨーロッパ各地の音楽祭を中心に活躍し、大成功を収めている。中でもバイエルン・ラジオで収録された演奏は、NHKのほか世界各地で放送された。09年にウィーン・コンツェルトハウス、10年にカーネギーホールなどにも招聘され、高い評価を得ている。また日本では06年より神戸国際芸術祭などに毎年出演。これまでに8枚のCDをリリース。

ピアノ:ダイアナ・ケトラー Diana Ketler, Violin
ラトヴィア・リガ出身。ザルツブルグ・モーツァルテウム大学、英国王立音楽院を最優秀で卒業し、2003年には同音楽院高名誉賞を受賞。04年よりキームガウ音楽祭(ドイツ)、06年よりSoNoRo音楽祭(ルーマニア)の芸術監督を務めている。08年にはラトヴィア政府から功績を称えられて表彰を受ける。現在、英国王立音楽院教授およびジュネーヴ州立高等音楽院教授。

ヴァイオリン:アレクサンダー・シトコヴェツキー Alexander Sitkovetsky, Violin
ロシア・モスクワ出身。メニューインに見出され8歳でソロ・デビュー。メニューイン音楽院、英国王立音楽院で学ぶ。ソリストとして世界のオーケストラで活躍するほか、室内楽では2011年よりシトコヴェツキー・トリオとしても活動している。現在、英国王立音楽院教授。マンチェスターの王立ノーザン音楽大学、チューリッヒ芸術大学でも教鞭を執っている。

ヴィオラ:ラズヴァン・ポポヴィッチ Răzvan Popovici, Viola
ルーマニア・ブカレスト出身。ザルツブルク・モーツァルテウム大学でペーター・ランガートナーに師事。2004年よりキームガウ音楽祭(ドイツ)の総合監督、2006年よりSoNoRo音楽祭(ルーマニア)の芸術監督を務め、樫本大進やエリック・シューマンら世界で活躍する演奏家を招聘している。マスタークラスでの指導力にも優れ、多くの演奏家から厚い信頼を得ている。ドイツ在住。

チェロ:ベルンハルト・直樹・ヘーデンボルク Berhnhard Naoki Hedenborg, Cello
オーストリア・ザルツブルク出身。12歳でモーツァルテウム管弦楽団との共演でソロ・デビュー。ハインリッヒ・シフのもとで研鑽を積む。1993年若い音楽家のための国際チェロコンクール(イタリア)優勝。2007年にはアイゼナハ歌劇場(ドイツ)のソリスト・イン・レジデンスを務める。11年よりウィーン国立歌劇場管弦楽団、14年よりウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の正団員として活躍。06年より神戸国際芸術祭の音楽顧問を務めている。

◆クラリネット:コハーン・イシュトヴァーン István Kohán, Clarinet
ハンガリー出身のクラリネット・ソリスト。12歳でバルトーク音楽高校英才教育コースに入学し、数々の国際コンクールで優勝する快挙を成し遂げる。リスト音楽院卒業後の2013年に活動拠点を日本に移した。東京音楽コンクール、秋吉台音楽コンクール、日本木管コンクール、日本音楽コンクールで第1位および副賞多数受賞。ハンガリー芸術賞受賞。青山音楽賞受賞。国内外の主要オーケストラと協演し、ソロリサイタルや室内楽の活動を展開するほか、2014年からは作曲家としても活動の幅を広げる。東京音楽大学講師。

◆ホルン:福川伸陽 Nobuaki Fukukawa, Horn
NHK交響楽団首席奏者。第77回日本音楽コンクールのホルン部門第1位受賞。ソリストとして、パドヴァ・ヴェネト管弦楽団、京都市交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団のほか多くのオーケストラと共演している。日本各地やアメリカ、ヨーロッパなどに数多く招かれており、「la Biennale di Venezia」「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」「東京・春・音楽祭」などをはじめとする音楽祭にもソリストとして多数出演。

◆トランペット:菊本和昭 Kazuaki Kikumoto, Trumpet
京都市立芸術大学および同大学院首席修了。フライブルク音楽大学、カールスルーエ音楽大学で学ぶ。京都市交響楽団在籍後、2012年よりNHK交響楽団首席奏者。第19回日本管打楽器コンクール第1位。第72回日本音楽コンクール第1位および増沢賞、E. ナカミチ賞、聴衆賞。済州ブラス・コンペティション第2位、リエクサ国際トランペット・コンクール第3位、エルスワース・スミス国際トランペット・ソロ・コンペティション第2位およびChosen Vale賞を受賞。

◆ピアノ:青柳 晋 Susumu Aoyagi, Piano
19歳でベルリン芸術大学に留学。ロン=ティボー国際コンクール入賞、ハエン、カゼッラ、ポリーノの各国際コンクールで第1位受賞。現在、東京藝術大学准教授を務める傍ら、ソロ、室内楽、オーケストラとの協演など、幅広く演奏活動を展開している。自主企画によるリサイタル「リストのいる部屋」シリーズが毎年好評。青山音楽賞、日本ショパン協会賞を受賞。これまでに7枚のCDをリリース、いずれも高い評価を受けている。

◆ピアノ:新居由佳梨 Yukari Arai, Piano
東京藝術大学卒業。同大学院、スイス国立ジュネーヴ音楽院修了。第7回イタリア・モノポリ国際ピアノコンクール第3位ほか上位入賞多数。CD『メランコリー』『透明な風~ラヴェル名曲集』をリリース。伝説のヴァイオリニスト、イダ・ヘンデルとの共演をはじめ、著名な演奏家との共演や録音も多い。日本音楽コンクールのヴァイオリン部門にて共演賞を2度受賞。東京藝術大学伴奏助手を6年間務める。洗足学園音楽大学非常勤講師。スタインウェイ・アーティスト。

◆ピアノ:岡原慎也 Shinya Okahara, Piano
東京藝術大学卒業後、ベルリン芸術大学、ミュンヘン音楽大学マスタークラスにて研鑽を積む。リサイタルや協奏曲で高評を博す一方、ドイツ歌曲や室内楽でも精力的な活動を展開し、H. プライ、T. アダム、D. ヘンシェル、S. ゲンツ、シュトイデ弦楽四重奏団、マルティヌー・カルテットなどと国内外で共演を重ねる。京都音楽賞、大阪文化祭賞本賞、音楽クリティック・クラブ賞、第66回文化庁芸術祭優秀賞を受賞。20枚以上のCDをリリース。現在、大阪音楽大学大学院ピアノ研究室主任教授。日本ドイツリート協会会長。

◆ピアノ:小山実稚恵 Michie Koyama, Piano
チャイコフスキー、ショパンの二大コンクールに入賞した唯一の日本人ピアニスト。2006年~17年までの「12年間・24回リサイタルシリーズ」は、演奏内容と企画性において高い評価を受けた。国内外の主要オーケストラ、国際的指揮者との共演も数多い。協奏曲のレパートリーは60曲を超える。東日本大震災以降、被災地でも演奏を行い、仙台では被災地活動の一環として自ら企画立案したプロジェクトを毎年行う。ソニーから30枚目となる『バッハ:ゴルトベルク変奏曲』をリリース。著書に『点と魂と』。05年度文化庁芸術祭大賞、16年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。17年紫綬褒章受章。

◆ピアノ:坂口由侑 Yu Sakaguchi, Piano
2001年生まれ、千葉県出身。桐朋学園音楽大学付属子供のための音楽教室を経て、桐朋学園女子高等学校音楽科(男女共学)に入学。音楽教室在籍時より成績優秀者による卒業演奏会、スチューデント・コンサートなどに出演。第67回・68回・70回全日本学生音楽コンクール東京大会入選、第18回全日本アールンピアノコンペティション全国大会第1位および大賞受賞。これまでに橋本奈菜子、清水美左子に師事。現在、朴久玲に師事。

◆ピアノ:トマシュ・リッテル Tomasz Ritter, Piano
1995年ポーランドのルブリン生まれ。ワルシャワのシマノフスキ国立音楽学校を優秀な成績で卒業し、2014年9月よりモスクワ音楽院でリュビモフにピアノとフォルテピアノを学ぶ。18年ワルシャワの第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール第1位。ポーランド国内や海外の音楽祭に参加し、ポーランド放送交響楽団、シンフォニア・ヴァルソヴィア、18世紀オーケストラ、プラハのマルティヌー・カルテットやチューリッヒのストラディヴァリウス・カルテットと共演している。

◆ピアノ:練木繁夫 Shigeo Neriki, Piano
1976年バイエニアル、79年スリー・リヴァーズ・ピアノコンクールで第1位に輝き、これまでにボストン響、シカゴ響、ピッツバーグ響、ワシントン・ナショナル響、フランス放送フィル、そしてNHK響など日本の主要なオーケストラと共演。また76年より、チェロの巨匠ヤーノシュ・シュタルケルと世界各地で共演し、絶賛を浴びる。93年第24回サントリー音楽賞を受賞。81年~2015年までインディアナ大学で教鞭を執った。桐朋学園大学教授、サントリーホール室内楽アカデミー・ファカルティ。

◆ピアノ:パヴェル・コレスニコフ Pavel Kolesnikov, Piano
シベリア生まれで科学者の家系に育つ。エリザベート王妃音楽学校ではマリア・ジョアン・ピリスに師事した。ロンドンを拠点として活躍し、2012年にはカナダのホーネンス国際ピアノコンクールで優勝。以来、ベルリンやパリでリサイタルを開き、14年のロンドン・ウィグモアホールでの公演は「長いことロンドンで聴くことがなかった、忘れがたいコンサートのひとつ」(ザ・テレグラフ紙)と評価された。トロント響やロンドン・フィルハーモニー管弦楽団などと共演。

◆ハープ:吉野直子 Naoko Yoshino, Harp
日本が誇るハープの国際スター。第9回イスラエル国際ハープ・コンクールに17歳で優勝。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、フィラデルフィア管弦楽団などトップ・オーケストラ、小澤、アーノンクール、ブーレーズ、アバドほか世界的指揮者との共演、ザルツブルク、ルツェルン、ロッケンハウス、グシュタード、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン、サイトウ・キネン、マールボロ、モーストリー・モーツァルトをはじめ主要音楽祭から招かれている。
www.naokoyoshino.com/

◆パーカッション:竹島悟史 Satoshi Takeshima, Percussion
東京藝術大学卒業。第13回日本管打楽器コンクール打楽器部門第2位。東京オペラシティリサイタルシリーズ「B→C」第136回公演ソリスト。クラシック界の打楽器奏者として常に第一線で活躍し続けながら、作・編曲家、ピアニストとしての顔も持ち合わせ、体温の宿る音楽観で絶大なる信頼を受ける気鋭の“音楽家”である。現在、NHK交響楽団打楽器奏者。サイトウ・キネン・オーケストラ、なぎさブラスゾリステンなどにも参加。

◆ヴァイオリン:池田菊衛 Kikuei Ikeda, Violin
鷲見三郎、ジョセフ・ギンゴールド、ナタン・ミルスタイン、齋藤秀雄、ドロシー・ディレイ、ジュリアード弦楽四重奏団に師事。東京クヮルテット第2ヴァイオリン奏者(1974~2013)。元イェール大学教授。現在、ニューヨーク大学、洗足学園で教鞭を執る。録音は40枚以上を数え、グラミー賞に7回ノミネートされ、ドイツStern賞、外務大臣表彰をはじめ数多くの賞を受けている。サントリーホール室内楽アカデミー・ファカルティ。

◆ヴァイオリン:服部百音 Moné Hattori, Violin
5歳でヴァイオリンを始め、8歳でオーケストラと共演。10歳でリピニスキ・ヴィニャフスキ国際コンクールのジュニア部門で史上最年少第1位、13歳で飛び級によりノヴォシビルスク国際コンクールのシニア部門最年少グランプリ、15歳でボリス・ゴールドシュタイン国際コンクールのグランプリを受賞。2016年にCDデビュー。18年アリオン桐朋音楽賞、服部真二音楽賞を受賞。現在、ザハール・ブロン・アカデミーに在籍、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コースに在学中。使用楽器は上野製薬株式会社より貸与されているピエトロ・グァルネリ。

◆ヴァイオリン:原田 陽 Akira Harada, Violin
1994年ジュリアード音楽院プレ・カレッジに入学。ドロシー・ディレイに学び、同音楽院より奨学金を受ける。2001年パリ国立高等音楽院第三課程を修了。03年ミラベル宮殿および王子ホールにてイェルク・デームスと共演したことで、04年S&R Foundationよりワシントン・アワード受賞。15年レ・ボレアードとモーツァルト協奏交響曲を共演。オーケストラ・リベラ・クラシカ、バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバー。

◆ヴァイオリン:原田幸一郎 Koichiro Harada, Violin
桐朋学園とジュリアード音楽院で学ぶ。1969年に東京クヮルテットを結成し、12年間第1ヴァイオリンを務めた。DGG、CBS、RCAなどに録音を残し、モントルー・ディスク大賞グランプリを受賞。グラミー賞にも数回にわたりノミネートされた。近年は指揮者としても活躍するほか、教育方面にも力を注ぎ、門下生には数多くの国際コンクール入賞者がいる。現在、桐朋学園大学教授、東京音楽大学特任教授。マンハッタン音楽院やサントリーホール室内楽アカデミーのファカルティとして後進の指導にあたる。

◆ヴァイオリン:ハン・スジン Soojin Han, Violin
韓国生まれ。ザハール・ブロンやチョン・キョンファ、アナ・チュマチェンコらに学ぶ。2001年ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで第2位入賞(史上最年少)、02年タンブリッジ・ウェルズ国際若手音楽家コンクールや06年パーチェム・イン・テリス国際音楽コンクールで優勝。ロンドン交響楽団やソウル・フィル、東京フィルなどと共演し、コンセルトヘボウやソウル・アーツセンターなどで演奏している。室内楽ではアンドラーシュ・シフ、ギドン・クレーメル、ユーリ・バシュメットらと共演。

◆ヴァイオリン:堀内由紀 Yuki Horiuchi, Violin
東京藝術大学音楽学部古楽科を経て、同大学大学院バロック・ヴァイオリン専攻修了。卒業時にアカンサス音楽賞、大学院アカンサス音楽賞を受賞。2012年度文化庁海外派遣研修員、および野村財団奨学生としてオランダに渡り、デン・ハーグ王立音楽院修士課程修了。15年イタリアのボンポルティ国際音楽コンクール第3位、あわせて審査員特別賞受賞。帰国後、18年に博士号を取得。オーケストラ・リベラ・クラシカ、バッハ・コレギウム・ジャパンの公演や録音に参加。

◆ヴァイオリン:渡辺玲子 Reiko Watanabe, Violin
1984年ヴィオッティ、86年パガニーニ両国際コンクールで最高位を受賞。以来欧米アジア各国のオーケストラと共演。リサイタリストとしても意欲的に活動、NYタイムズ紙は「圧倒的なテクニック、華麗な音色、劇的な音楽表現」「ヴィルトゥオーゾの圧倒的迫力に脱帽」と絶賛した。秋田の国際教養大学特任教授。ニューヨーク在住。使用楽器は日本音楽財団より貸与の1736年製グァルネリ・デル・ジェス「ムンツ」。
www.reikowatanabe.com/

◆ヴィオラ:磯村和英 Kazuhide Isomura, Viola
桐朋学園とジュリアード音楽院で学ぶ。1969年東京クヮルテットを結成し、ミュンヘン国際音楽コンクール第1位を受賞後、44年間にわたりニューヨークを拠点に世界各地で演奏活動を続けた。東京クヮルテットでの録音の受賞歴多数、個人としてもソロやソナタのCDをリリース。2014年アメリカ・ヴィオラ協会よりキャリア・アチーヴメント賞を授かる。現在は桐朋学園とマンハッタン音楽院で指導を行う。サントリーホール室内楽アカデミー・ファカルティ。

◆ヴィオラ:廣海史帆 Shiho Hiromi, Viola
東京藝術大学音楽学部器楽科を経て、同大学大学院修士課程古楽科を修了。第22回国際古楽コンクール〈山梨〉最高位、あわせて栃木・蔵の街音楽祭賞を受賞。07~08年、パリ・シャンゼリゼ管弦楽団より奨学金を受け、サント・ヨーロッパ音楽アカデミーに参加。NHK-FM「名曲リサイタル」、旧奏楽堂デビューコンサートなどに出演。また、バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ、レ・ボレアード、横浜シンフォニエッタなどの公演や録音に多数参加している。

◆チェロ:菅井瑛斗 Eito Sugai, Cello
第71回全日本学生音楽コンクール全国大会第1位および横浜市民賞(聴衆賞)、日本放送協会賞、かんぽ生命賞を受賞。第10回横浜国際音楽コンクール弦楽器部門第1位。第16回泉の森チェロコンクール金賞。第24回日本クラシック音楽コンクール全国大会最高位。チェロを倉田澄子に、室内楽を堤剛、小森谷泉、山崎伸子に師事。アラン・ムニエ、ウォルフガング・ベッチャーのマスタークラス受講。桐朋学園大学音楽学部在学中。

◆チェロ:堤 剛 Tsuyoshi Tsutsumi, Cello
名実ともに日本を代表するチェリスト。桐朋学園で齋藤秀雄に師事。1961年インディアナ大学(アメリカ)に留学、ヤーノシュ・シュタルケルに師事。63年ミュンヘン国際コンクール第2位、カザルス国際コンクール第1位入賞。2009年秋の紫綬褒章を受章。13年文化功労者に選出、17年毎日音楽賞受賞。1988年より2006年までインディアナ大学の教授を、04年より13年まで桐朋学園大学学長を務めた。07年9月サントリーホール館長に就任。日本芸術院会員。

◆チェロ:新倉 瞳 Hitomi Niikura, Cello
8歳よりチェロを始める。11歳で帰国後、毛利伯郎に師事。桐朋学園大学音楽学部を首席卒業。在学中、EMI Music Japanより『鳥の歌』をリリース。桐朋学園大学研究科では堤剛に師事。テレビ、ラジオ出演多数、近年では森下仁丹ビフィーナのCMキャラクターにも抜擢。2010年よりバーゼル音楽院ソリストコースで学び、修士課程を最高点で修了。15年よりカメラータ・チューリヒのソロ首席チェリストに就任。第18回ホテルオークラ音楽賞受賞。現在、スイスを拠点に活動。

◆チェロ:宮田 大 Dai Miyata, Cello
2009年第9回ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールで日本人として初優勝。桐朋学園音楽部門特待生、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コースを首席で卒業。09年にジュネーヴ音楽院卒業、13年6月にクロンベルク・アカデミー修了。チェロを倉田澄子、フランス・ヘルメルソンに師事する。国内外のオーケストラや演奏家・指揮者と多数共演。使用楽器は、上野製薬株式会社より貸与された1698年製ストラディヴァリウス“シャモニー(Cholmondeley)”、1710年製M. ゴフリラー(宗次コレクションより貸与)。
http://daimiyata.com/

◆チェロ:毛利伯郎 Hakuro Mori, Cello
10歳よりチェロを始め、桐朋学園、ジュリアード音楽院で学ぶ。在学中より、ニューヨークを中心にアメリカ、ヨーロッパの各地で、室内楽やソロなど多彩な活動を展開。1985年に帰国。2015年まで読売日本交響楽団ソロ・チェリストを務めたほか、東京ピアノ・トリオ、桐五重奏団、水戸カルテット、その他多くのシリーズのメンバーまたはゲストとして出演し、好評を博している。東京音楽大学客員教授、桐朋学園大学教授、サントリーホール室内楽アカデミー・ファカルティ。

◆コントラバス:池松 宏 Hiroshi Ikematsu, Double Bass
1964年ブラジル生まれ。19歳からコントラバスを始める。桐朋学園大学卒業。NHK交響楽団首席を経て、2006年家族と共にニュージーランドに移住し、ニュージーランド交響楽団首席奏者を務める。14年帰国し、現在、東京都交響楽団首席奏者。これまでに6枚のアルバムをリリース。東京藝術大学准教授、国立音楽大学客員教授。渓流釣りが趣味で、13年ニュージーランド・ナショナル・フライフィッシング・ペア大会優勝。

◆コントラバス:今野 京 Takashi Konno, Double Bass
東京音楽大学卒業。卒業と同時にNHK交響楽団と契約。翌年入団し現在に至る。文化庁芸術家在外研修員として、ベルギー王立アントワープ音楽院に留学、フランス弓奏法の研究をする。最高位で同音楽院修了後イタリアに渡り、キジアーナ音楽院(シエナ)にてディプロマ・ディ・メリト賞受賞。ベルギー留学中から古楽奏法にも興味を持ち研修、帰国後は古楽奏者としても精力的に活動し、バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカなどに参加。洗足学園音楽大学講師。

◆テノール:ジョン・健・ヌッツォ John Ken Nuzzo, Tenor
ウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、ザルツブルグ音楽祭に出演。NHK大河ドラマ「新選組!」テーマ曲を歌唱し、クラシック・ファン以外にも抜群の知名度を誇る。類まれな声とテクニック、幅広いレパートリーで聴衆を魅了している。これまで世界の名歌手や国内外のオケと共演。近年はドミンゴとオペラ『真珠とり』の二重唱や、世界的ホルン奏者のバボラークとブリテンの珠玉の名作を共演し称賛を得ている。第13回出光音楽賞受賞。東京音楽大学客員教授。
www.jkn-tenorissimo.com/

[室内楽アカデミー・フェロー]
◆チェロ:築地杏里 Anri Tsukiji, Cello
第71回全日本学生音楽コンクール全国大会第1位。あわせて日本放送協会賞、かんぽ生命奨励賞を受賞。第13回ビバホールチェロコンクールにて井上賞を受賞。学内の成績優秀者による第96、98、100回桐朋室内楽演奏会、プロジェクトQ第14章などに出演。イタリアのキジアーナ音楽院夏季マスタークラスでクァルテットのメンバーとして、全額スカラシップを得てギュンター・ピヒラーに師事し、ディプロマを取得。これまでに山崎伸子、中田有、倉田澄子に師事。現在、松波恵子に師事。桐朋学園大学音楽学部チェロ科4年在籍。

◆ピアノ三重奏:トリオ デルアルテ Trio Del Arte, Piano Trio
サントリーホール室内楽アカデミー第4期参加にあたり、2016年に結成。「デルアルテ」とはイタリア語で“芸術”を意味する。サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン、調布国際音楽祭、とやま室内楽フェスティバルに出演するほか、18年3月ヨン・シュー・トー音楽院(シンガポール)のコンサートシリーズに招かれ好評を博す。同年9月より河野明敏(チェロ)を迎える。サントリーホール室内楽アカデミー第4・5期アンサンブル参加グループ。
ヴァイオリン:内野佑佳子、チェロ:河野明敏、ピアノ:久保山菜摘


以上