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前回の様子(2018年度) |
サントリーホールでの公演 |
サントリーホールと港区が連携、指揮者・大野和士が参画して
港区立小学校4年生を対象に行う芸術体験プログラム
昨年度につづき「声の響きを楽しもう」をテーマに事前授業・演奏会を開催
サントリーホールは、港区と連携して港区立小学校の4年生を対象に、音楽を中心とした継続的な芸術体験プログラムを平成26年度から毎年行っています。国際的に活躍する指揮者・大野和士が企画にかかわり、小学校での事前授業とサントリーホールでのコンサート鑑賞を一連のプログラムとして実施。今年度は昨年度につづき「声の響きを楽しもう」をテーマに開催します。
2018年12月から19年2月にかけて行う各小学校における事前授業では、サントリーホール オペラ・アカデミーより派遣するソプラノ・アルト・テノール・バス各1名の歌手が出演。声域の違いや声の響き(ビブラート)についてのデモンストレーションと、「もみじ」の歌唱、また2月のコンサートでベートーヴェン「第九」の旋律を原語で歌うための事前指導を1コマ(45分)で行います。これにより、いろいろな声部の響きの違いに気づき、鑑賞曲の面白さを身近に感じてもらうことで、コンサート鑑賞につなげます。2月22日にサントリーホール大ホールに集まる子どもたちは、大野和士による指揮とお話で、モーツァルトのオペラ『魔笛』のアリアや二重唱、そして合唱曲とさまざまな「声の響き」を聴き、最後に「第九」を歌い演奏家と共演します。
本プロジェクトは、大野和士がヨーロッパで子どもたちを対象に行ってきたプログラムの経験をもとに、サントリーホールが本格的に自治体・学校と連携してスタート。初年度はフランス国立リヨン歌劇場管弦楽団を迎えて「音楽と身体表現」をテーマに開催、2年目・3年目は「音楽と絵画」をテーマに大野和士指揮東京都交響楽団の演奏と、グレゴワール・ポン(フランスのアニメーター)のライヴ・アニメーションを鑑賞。昨年度からは「声の響きを楽しもう」をテーマに行っており、今年度はオーケストラ編成を拡大、合唱人数も増員して、より迫力のある演奏をお届けします。これまでの4年間で、港区立小学校の4年生約4,900人が参加しました。
サントリーホールは、次世代を担う子どもたちを対象に、東京交響楽団と共に「こども定期演奏会」を開催、また、大ホール公演に招待する「佐治敬三ジュニアプログラムシート」などの取り組みを行っており、このプロジェクトもその一環として実施しています。
[写真・資料のご請求、ご取材・お問合せ] サントリーホール 広報部 TEL 03-3505-1002 FAX 03-3505-1007 〒107-8403 東京都港区赤坂1-13-1 http://suntory.jp/HALL/ |
― 記 ―
平成30年度 港区&サントリーホール Enjoy! Music プロジェクト
MINATO CITY & SUNTORY HALL ENJOY! MUSIC PROJECT
<事前授業>
【教科】音楽(小学4年生)1コマ(45分)
【テーマ】声の響きを楽しもう
【目的】色々な声部の響きの違いに気づき、その響きを楽しむ。2月のコンサート鑑賞にむけて鑑賞曲の面白さを実際の演奏家の演奏等を通して身近に感じる。
【時期】平成30年12月中旬~31年2月上旬
【会場】港区立小学校(16校参加)
【出演】ソプラノ・アルト・テノール・バス 各1名(サントリーホール オペラ・アカデミーより派遣)
【監修】味府美香(東京成徳大学子ども学部 准教授)
<コンサート>
【対象】港区立小学校4年生 17校参加(12/1現在の児童数:1,354名) ※一般発売はございません
【日時】2019年2月22日(金)11:00開演(10:40開場)
【会場】サントリーホール 大ホール
【出演】
指揮・お話:大野和士 Kazushi Ono, Conductor & Talk
ソプラノ:安井陽子 Yoko Yasui, Soprano
ソプラノ:九嶋香奈枝 Kanae Kushima, Soprano
バリトン:吉川健一 Kenichi Yoshikawa, Baritone
合唱:新国立劇場合唱団&サントリーホール オペラ・アカデミー
New National Theatre Chorus & Suntory Hall Opera Academy, Chorus
管弦楽:東京都交響楽団 Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra
【プログラム】
◆「一人の声」から「二人の声」へ
モーツァルト:歌劇『魔笛』より Wolfgang Amadeus Mozart: From Die Zauberflöte
パパゲーノのアリア「おいらは鳥刺しさ」 “Der Vogelfänger bin ich ja”
夜の女王のアリア「復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え」 “Der Hölle Rache kocht in meinem Herzen”
パパゲーノとパパゲーナの二重唱「パ・パ・パ」 “Pa-Pa-Pa”
◆合唱のひびきをきこう
ヘンデル:オラトリオ『メサイア』より「ハレルヤ・コーラス」
George Frideric Handel: “Hallelujah Chorus” from Messiah
ヴェルディ:歌劇『アイーダ』より 凱旋行進曲(抜粋)
Giuseppe Verdi: Triumphal March from Aida, Excerpts
◆みんなで歌おう
ベートーヴェン:よろこびの歌(交響曲第9番 第4楽章より)
Ludwig van Beethoven: The Fourth Movement from Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral,” Excerpts
【主催】港区/港区教育委員会/(公財)港区スポーツふれあい文化健康財団/サントリーホール
【助成】文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)/独立行政法人日本芸術文化振興会
【プロフィール】
■指揮:大野和士 Kazushi Ono, Conductor
1987年トスカニーニ国際指揮者コンクール優勝後、国際的指揮者としてオペラ、シンフォニーの両分野において世界各地で活躍。音楽教育プログラムにも熱心に取り組んでいる。ドイツ、バーデン州立歌劇場音楽総監督、ベルギー王立歌劇場(モネ劇場)音楽監督、イタリアのアルトゥーロ・トスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者、フランス国立リヨン歌劇場首席指揮者を歴任。2015年より東京都交響楽団音楽監督およびバルセロナ交響楽団音楽監督。18年9月、新国立劇場オペラ芸術監督に就任。12年~17年公益財団法人サントリー芸術財団サントリーホール企画委員。芸術選奨文部大臣新人賞、サントリー音楽賞、朝日賞、日本芸術院賞ならびに恩賜賞など受賞多数。紫綬褒章受章。文化功労者。17年6月にフランス政府より芸術文化勲章「オフィシエ」を受勲。同時にリヨン市からもリヨン市特別メダルが授与された。
■監修:味府美香 Mika Ajifu
専門は音楽教育学。特に創造的音楽学習、音楽づくりワークショップに関する研究を行っている。ISCM世界音楽の日々2001横浜大会<こどもみらい2001>、2006年日本現代音楽協会主催「童楽IV」、06-07年サントリー キッズ・ドリームプロジェクト「森と水の学校ミュージックキャンプ」などでワークショップリーダーまたはサポーターとして活動。幼児から大人までを対象とした音楽づくりワークショップを行うほか、幼稚園教諭や小学校教諭を対象とした講習も行っている。著書に『鑑賞の授業づくりアイディア集』『音楽づくりの授業アイディア集』(共著、音楽之友社)、『子どもファーストでつくる!音楽授業プラン成功のアイデア』(共著、明治図書出版)等。東京成徳大学子ども学部准教授、洗足学園音楽大学非常勤講師。
以上