2017年の公演より |
8年目を迎える初夏の室内楽の祭典
国内外の気鋭の若手、室内楽の達人らがブルーローズ(小ホール)の親密な空間で共演
ベートーヴェン、ブラームスの弦楽四重奏曲全曲演奏ほか、多彩なプログラム
サントリーホールは、6月2日(土)~17日(日)の16日間、チェンバーミュージック・ガーデンの10企画20公演をブルーローズ(小ホール)で開催します。
クラシック音楽の原点ともいわれる室内楽を、もっと気軽に楽しんでいただきたいと2011年から始まった「チェンバーミュージック・ガーデン」(CMG)。演奏者の息遣いや表情を間近にブルーローズ(小ホール)の親密な空間で体感できる国内最大規模の初夏の室内楽の祭典です。昨年のCMGはホール改修工事の影響で9月に行ったため、今年は2年ぶりに6月に開催します。好評の早割チケット(期間限定、特別価格)では、一般発売より先がけて2月10日(土)から23日(金)まで購入いただけます。(サントリーホール・メンバーズ・クラブ会員対象、WEBにて即日入会可・年会費無料)
【CMG2018概要】 ※公演詳細は以降(各公演概要)を参照ください。
■国内外で活躍する気鋭の若手と、室内楽のエキスパートまで豪華出演陣の共演!
CMGによる“室内楽の輪の広がり”、特に今年は世代を超えた一期一会のアンサンブルを数多く予定しています。「キュッヒル・クァルテットのブラームス・ツィクルス」では、福間洸太朗や吉田誠など気鋭の奏者たちとの濃密な共演に期待が高まります。またアジアのアーティストをフューチャーする「アジアンサンブル@TOKYO」では、台頭目覚しい韓国から若くて優秀な3人の奏者を迎えます。そして「デビュー30周年記念 竹澤恭子の室内楽」では、室内楽アカデミーから選抜したフェロー2名が共演するなど、いずれの公演も幅広い経験やアイディアを相互に交わしながら築き上げられ、ライブならではの格別な魅力を備えています。
■定番企画(ベートーヴェン・サイクル、プレシャス1pm)や、トリオ・ヴァンダラーらによる多彩なプログラム!
2年ぶりの「ベートーヴェン・サイクル」では、スペインを代表するカザルス弦楽四重奏団が登場します。結成20周年の記念シーズンにベートーヴェンの全曲演奏を12都市で行っており、CMGでは4日間で6公演まとめてお聴きいただけます。平日昼間60分「プレシャス1 pm」は、出演者のトークを交えた親密なコンサート。室内楽アカデミーの講師陣、児玉桃によるドビュッシー企画、小山実稚恵と堤剛による至極のデュオなど、上質な音楽を気軽にお楽しみいただけます。また土・日の午前中に行われる、室内楽アカデミー・フェローによる名曲を抜粋したハイライトも人気公演の一つ。そして、結成31年目を迎えるピアノ三重奏「トリオ・ヴァンダラー」は、常設のグループならではの高いアンサンブル力が魅力です。幅広いお客様を対象とする多彩なプログラムを用意しています。
[チケットのお申し込み・お問合せ] |
CMG各公演概要 ■会場:全てブルーローズ(小ホール) |
■オープニング 堤 剛プロデュース2018
リサイタルや室内楽、協奏曲などでお互いの共演は多数あるものの、この組合せは初顔合わせ。室内楽をこよなく愛して止まない3人が交歓を重ねながら築き上げるアンサンブルにご期待ください。堤剛自らが委嘱し、J. S. バッハへのオマージュとして書かれた酒井健治の新作にも注目です。
【日時】6月2日(土)18:00開演(17:30開場)
【出演】
ピアノ:萩原麻未
ヴァイオリン:成田達輝
チェロ:堤 剛
【曲目】
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第4番 ハ長調 作品102-1
マルティヌー:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲第1番 H. 157
酒井健治:レミニサンス/ポリモノフォニー[世界初演]
ドヴォルジャーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調 作品90「ドゥムキー」
【チケット料金】指定5,000円 指定早割4,500円 サイドビュー3,500円 学生1,000円
■アジアンサンブル@TOKYO
世界で目覚しい活躍をみせるアジアのアーティストたちをフューチャーする当企画。今回は、指導者としても名高い原田幸一郎や堤剛の推薦で、韓国出身の若い3人が来日し、密度の濃い音楽で魅了します。室内楽アカデミーの伸びやかで緻密なアンサンブルにもご期待ください。
【日時】6月3日(日)17:00開演(16:30開場)
【出演】
ヴァイオリン・指揮:原田幸一郎
ヴァイオリン:イ・スビン、小川響子
ヴィオラ:磯村和英
チェロ:チョン・ウチャン
ピアノ:イム・ジュヒ
CMGアンサンブル
【曲目】
モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲第1番 ト長調 K. 423
ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調
メンデルスゾーン:ヴァイオリン、ピアノと弦楽のための協奏曲 ニ短調
【チケット料金】指定4,000円 指定早割3,000円 サイドビュー2,500円 学生1,000円
■プレシャス1 pm Vol. 1~3
平日のお昼間13時から、ほっと一息くつろげる60分コンサートです。上質な音楽と和やかなトークの
「おもてなし」で、心潤う時間をお過ごしください。身近な人と体験を共有する、お得な「ペア券」も
お薦めです。
【日時・出演・曲目】
Vol. 1 室内楽の超達人(マスター)たち :6月6日(水)13:00~14:00
ヴァイオリン:原田幸一郎、池田菊衛
ヴィオラ:磯村和英
チェロ:毛利伯郎
ピアノ:練木繁夫
ドヴォルジャーク:弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調 作品96 「アメリカ」より 第1楽章
モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K. 421(417b)より 第3楽章
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番 ニ長調 作品11 より 第2楽章
バルトーク:弦楽四重奏曲第4番 Sz. 91 より 第4楽章
ドヴォルジャーク:ピアノ五重奏曲第2番 イ長調 作品81 より 第1・4楽章
Vol. 2 ドビュッシーと反好事家八分音符氏(ムッシュー・クロッシュ・アンティディレッタント) :
6月8日(金)13:00~14:00
ピアノ:児玉 桃
バリトン:町 英和
ヴァイオリン:鍵冨弦太郎
チェロ:新倉 瞳
朗読:未定
ドビュッシー:『フランスの3つの歌』 より、『愛し合う二人の遊歩場』 より
ドビュッシー:『フランソワ・ヴィヨンの3つのバラード』より、『忘れられた小唄』より
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調、チェロ・ソナタ ニ短調、『前奏曲集』より
Vol. 3 親密な至極のデュオ :6月13日(水)13:00~14:00
ピアノ:小山実稚恵
チェロ:堤 剛
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 作品40
プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 作品119
【チケット料金】指定2,500円 サイドビュー1,500円 ペア4,000円(同一公演の指定×2枚)※各日とも
■カザルス弦楽四重奏団 ベートーヴェン・サイクル
2年ぶりのベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会。スペインを代表するカザルス弦楽四重奏団の登場です。南ヨーロッパの先駆的な存在として新しい道を切り拓き、先入観なく自分たちの音楽を自由に奏でることができる、出色のカルテットです。結成20周年のシーズンにあたって、ロンドン、ベルリン、トリノなど12都市でベートーヴェン・プロジェクトを進行しており、欧州を飛び出す唯一の公演になります。
【出演】
弦楽四重奏:カザルス弦楽四重奏団
ヴァイオリン:アベル・トマス
ヴァイオリン:ヴェラ・マルティナス・メーナー
ヴィオラ:ジョナサン・ブラウン
チェロ:アルノー・トマス
【日時・曲目】
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全曲
I 濃密と拡がりの極致
6月7日(木)19:00開演(18:30開場)
第11番 ヘ短調 作品95「セリオーソ」
第13番 変ロ長調 作品 130「大フーガ付」
II ポピュラーな音楽素材の変容
6月8日(金)19:00開演(18:30開場)
第4番 ハ短調 作品18-4
第9番 ハ長調 作品59-3「ラズモフスキー第3番」
第14番 嬰ハ短調 作品131
III 夜の情景~2つの調性をめぐって
6月9日(土)13:00開演(12:30開場)
第1番 ヘ長調 作品18-1
ヘ長調 Hess 34(作曲者によるピアノ・ソナタ作品14-1の編曲)
第8番 ホ短調 作品59-2「ラズモフスキー第2番」
IV 変奏楽章に魅せられて
6月9日(土)19:00開演(18:30開場)
第5番 イ長調 作品18-5
第10番 変ホ長調 作品74「ハープ」
第12番 変ホ長調 作品127
V 4人の理想的な人々の対話
6月10日(日)13:00開演(12:30開場)
第3番 ニ長調 作品18-3
第2番 ト長調 作品18-2
第7番 ヘ長調 作品59-1「ラズモフスキー第1番」
VI 言葉がもたらすインスピレーション
6月10日(日)19:00開演(18:30開場)
第6番 変ロ長調 作品18-6
第16番 ヘ長調 作品135
第15番 イ短調 作品132
【チケット料金】
セット券(全6公演)21,000円(先行期間限定50席)
指定5,000円 指定早割3,500円 サイドビュー3,500円 学生1,000円 ※各公演とも
■キュッヒル・クァルテットのブラームス・ツィクルス
こちらも2年ぶり、キュッヒル・クァルテットの再登場です。今回まとめて取り上げる作曲家は、様々な編成で室内楽の名曲を残した大家ブラームス。3曲残されている弦楽四重奏曲を各回で演奏し、気鋭の日本人ゲスト奏者を交えて、ブラームスの真髄に近づく全3回です。
【出演】
弦楽四重奏:キュッヒル・クァルテット
第1ヴァイオリン:ライナー・キュッヒル
第2ヴァイオリン:ダニエル・フロシャウアー
ヴィオラ:ハインリヒ・コル
チェロ:ロベルト・ノーチ
クラリネット:吉田 誠(12日のみ)
ピアノ:福間洸太朗(14日のみ)
ヴィオラ:豊嶋泰嗣(16日のみ)
チェロ:堤 剛(16日のみ)
【日時・曲目】
I 6月12日(火)19:00開演(18:30開場)
ブラームス:弦楽四重奏曲第3番 変ロ長調 作品67
ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調 作品115
II 6月14日(木)19:00開演(18:30開場)
ブラームス:弦楽四重奏曲第1番 ハ短調 作品51-1
ブラームス:ピアノ五重奏曲 ヘ短調 作品34
III 6月16日(土)19:00開演(18:30開場)
ブラームス:弦楽四重奏曲第2番 イ短調 作品51-2
ブラームス:弦楽六重奏曲第1番 変ロ長調 作品18
【チケット料金】
指定6,000円 指定早割5,000円 サイドビュー4,500円 学生1,000円 ※各日とも
■デビュー30周年記念 竹澤恭子の室内楽
日本で本格的なリサイタルデビューを飾ったサントリーホールで、竹澤恭子が室内楽に特化してお届けする記念プログラム。前半は技巧的で充実した二重奏、後半は第1ヴァイオリンのメロディが華麗なメンデルスゾーンを、若い音楽家と共に披露します。
【日時】6月13日(水)19:00開演(18:30開場)
【出演】
ヴァイオリン:竹澤恭子
ヴィオラ:川本嘉子
チェロ:横坂 源
サントリーホール室内楽アカデミー選抜フェロー
【曲目】
コレッリ(鈴木鎮一、豊田耕児編):ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 作品5-12「ラ・フォリア」
ラヴェル:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
メンデルスゾーン:弦楽五重奏曲第2番 変ロ長調 作品87 ほか
【チケット料金】指定4,500円 指定早割3,500円 サイドビュー3,000円 学生1,000円
■トリオ・ヴァンダラー 円熟のピアノ三重奏
結成31年目、常設のピアノ三重奏団による2年ぶりの来日公演。技術と信頼に裏付けされた高いアンサンブル力でピアノ・トリオの真価に新たな光を当て、綿密な音楽作りとハイパフォーマンスが世界各地で賞賛されています。スリリングで色彩豊か、活き活きとしたライブに乞うご期待です。
【日時】6月15日(金)19:00開演(18:30開場)
【出演】
トリオ・ヴァンダラー(ピアノ三重奏)
ヴァイオリン:ジャン=マルク・フィリップ=ヴァルジャベディアン
チェロ:ラファエル・ピドゥ
ピアノ:ヴァンサン・コック
【曲目】
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調 作品11「街の歌」
アレンスキー:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 作品32
シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 D. 929
【チケット料金】指定4,500円 指定早割3,500円 サイドビュー3,000円 学生1,000円
■ENJOY! 室内楽アカデミー・フェロー演奏会
室内楽アカデミー・フェロー(受講生)が日ごろの研鑽の成果を発表するフレッシュな演奏会。各作品の演奏前には、出演者が曲紹介をするスタイルが好評です。名曲を抜粋したハイライトで、室内楽がいっそう身近になります。(曲目詳細は4月中に決定予定)
【日時】
I 6月3日(日)10:30~12:30
II 6月16日(土)10:30~12:30
【出演】
サントリーホール室内楽アカデミー・フェロー
ヴィオラ:ファイト・ヘルテンシュタイン(特別ゲスト、3日のみ)
【チケット料金】指定1,000円 指定早割500円 サイドビュー500円 ※各日とも
■CMGスペシャル~車いす利用者のための室内楽演奏会
コンサートホールで生の演奏に触れる機会の少ない車いす利用者の方々をお招きして存分にお楽しみいただく主旨で、2013年から始まりました。演奏者と客席の距離が近い会場の特性を生かし、室内楽の響きを間近に全身で感じていただけます。
【日時】6月5日(火)11:10開演(10:30開場)※予定(曲目等の詳細は後日発表、関係者招待)
【出演】ヴァイオリン:渡辺玲子、他
■フィナーレ2018
CMGを煌びやかに彩ってきたアーティストたちが大集合。世代を超えた室内楽の饗宴です。心沸き立つ「舞曲」を中心としたプログラムを、若い音楽家も加わったこの日限りの音楽家の組合せで。瑞々しいアンサンブルが表情豊かに花咲きます。
【日時】6月17日(日)14:00開演(13:30開場)
【出演】
ヴァイオリン:竹澤恭子、渡辺玲子、小川響子
ヴィオラ:川本嘉子、戸原 直
チェロ:堤 剛、新倉 瞳
ハープ:吉野直子
弦楽四重奏:キュッヒル・クァルテット
ピアノ三重奏:トリオ・ヴァンダラー
サントリーホール室内楽アカデミー選抜アンサンブル
【曲目】
バルトーク(セーケイ編曲):ルーマニア民俗舞曲
ブルギニヨン:チェロとハープのための前奏曲と舞曲
モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番 変ロ長調 K. 458「狩」より 第1楽章
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番 ヘ長調 作品18-1 より 第1楽章
チャイコフスキー:弦楽六重奏曲 ニ短調 作品70「フィレンツェの思い出」より 第3・4楽章
ハルヴォルセン:ヘンデルの主題によるパッサカリア
ドヴォルジャーク:ピアノ五重奏曲第2番 イ長調 作品81より 第2・3楽章
ドビュッシー:『神聖な舞曲と世俗的な舞曲』
チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ 作品34
チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ
【チケット料金】指定6,000円 指定早割5,000円 サイドビュー4,500円 学生1,000円
★サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン 2018 カザルス弦楽四重奏団 ベートーヴェン・サイクルI~VIの詳細は、Suntory Hall NEWS RELEASE (No. sh0260) をご覧ください。
※都合により、内容が変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
公演の最新情報はホームページにて発表いたします。(URL=http://suntory.jp/HALL/)
【プロフィール】
◆弦楽四重奏:カザルス弦楽四重奏団 Cuarteto Casals, String Quartet
1997年創立。ロンドン(現ウィグモアホール)国際弦楽四重奏コンクールおよびブラームス国際コンクールで第1位。ヨーロッパ、北米、アジア各地の世界に名だたる会場で公演を重ねている。独特の表現の幅を「全く独自の、類をみない特徴的な響き」(ニューヨーク・タイムズ紙)と称賛され、ボルレッティ=ブイトーニ財団の受賞を機に、バロックおよび古典派時代の弓をセットで所有し、多彩な音楽様式の弾き分けに磨きをかけている。これまでにスペイン国家音楽賞、カタルーニャ国家文化賞、バルセロナ市賞などを受賞。
ヴァイオリン:アベル・トマス Abel Tomàs, Violin
1980年バルセロナ生まれ。スペインやアルゼンチンなど国内外の数々のコンクールで受賞。ソリストとしてバルセロナ交響楽団などのオーケストラや、ジェームズ・ジャッド、広上淳一、ズービン・メータなどの一流指揮者と共演。兄のアルノー、イム・ヒョスン(ピアノ)とともにルートヴィヒ・トリオとして活動。カタルーニャ高等音楽院で指導を行う。
ヴァイオリン:ヴェラ・マルティナス・メーナー Vera Martínez Mehner, Violin
マドリード生まれ。数々のコンクールで受賞しており、1997年ヴィエニャフスキ・コンクールで第2位を獲得。ドイツ・カンマーフィルハーモニー管との共演などソリストとして活躍するほか、ピアニストの兄クラウディオとデュオ・リサイタルも行う。アンサンブル・ファンクションのメンバーとして定期的に現代音楽も演奏。カタルーニャ高等音楽院教授。
ヴィオラ:ジョナサン・ブラウン Jonathan Brown, Viola
1974年シカゴ生まれ。これまでに東京クヮルテットをはじめ、クス、ミロ、キロガ、ツェムリンスキーなどの弦楽四重奏団や、トリオ・カンディンスキーなどと共演。現代音楽にも積極的に取り組み、アンサンブル・ファンクションの創立メンバーとして活動。バルセロナのカタルーニャ高等音楽院教授、マドリードのソフィア王妃高等音楽院准教授。
チェロ:アルノー・トマス Arnau Tomàs, Cello
バルセロナ生まれ。同世代を代表する最も多才なチェリストの一人。ソリストとしてスペイン放送交響楽団などと共演。各地の音楽祭や演奏会シリーズに定期的に招かれており、2018年にはアムステルダムのチェロ・ビエンナーレに出演予定。これまでに幅広いレパートリーを録音した15枚以上のCDをリリース。客員教授としてケルン音楽大学で教鞭をとる。
◆弦楽四重奏:キュッヒル・クァルテット Küchl Quartett, String Quartet
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の弦楽セクションの精鋭により結成。楽友協会で唯一、150年以上の歴史をもつ弦楽四重奏の定期演奏会を担当するため「ムジークフェライン・クァルテット」という伝統を継承する称号もあるが、現在はウィーンでも「キュッヒル・クァルテット」の名前で活動している。ウィーン芸術週間、ザルツブルク音楽祭、モーツァルト週間、オシアッハ、パッサウ、ボローニャ、モントルー、フランドル国際音楽祭に参加するなど幅広く活動。録音も多数。2012年に第2ヴァイオリンとチェロ奏者が交代し、さらなる円熟の境地に至っている。
第1ヴァイオリン:ライナー・キュッヒル Rainer Küchl, 1st Violin
オーストリア出身。20歳でウィーン国立歌劇場管弦楽団とウィーン・フィルのコンサートマスターに就任し、2016年8月まで同団を45年にわたり率いた。ソロ、室内楽、オーケストラなど世界中で演奏活動を行うほか、ウィーン国立音楽大学などで後進の指導も積極的に行う。オーストリア共和国大名誉勲章、日本政府から旭日中綬章などを受章している。17年4月NHK交響楽団ゲスト・コンサートマスターに就任。
第2ヴァイオリン:ダニエル・フロシャウアー Daniel Froschauer, 2nd Violin
ウィーン出身。ジュリアード音楽院に留学後、ウィーン国立音楽大学でアルフレッド・シュタール、アルフレッド・アルテンブルガーに師事。1997年ピエール・ランティエ国際コンクールで入賞。ソリストとしてもザルツブルグ・モーツァルト管をはじめ世界各国で演奏している。98年からウィーン・フィルの第1ヴァイオリン奏者を務め、2004年からはセクションのリーダーとなる。17年9月よりウィーン・フィルの楽団長を務める。
ヴィオラ:ハインリヒ・コル Heinrich Koll, Viola
ウィーン出身。5歳でヴァイオリンを始め、ウィーン国立音楽大学でフランツ・サモヒルなどに師事。ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団、ウィーン交響楽団を経て、1980年にウィーン・フィルに入団。現在ソロ・ヴィオラ奏者を務める。オーケストラやソロで世界中で演奏しているほか、キュッヒル・クァルテットなど室内楽でも多方面に活動している。後進の育成にも力を注ぎ、ヨーロッパだけでなく日本やアメリカでも指導を行う。
チェロ:ロベルト・ノーチ Robert Nagy, Cello
ハンガリー出身。7歳でチェロを始め、リスト音楽院でペレーニなどに学んだ後、ウィーン国立音楽大学でヘルツェルに師事。ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団首席奏者を経て、1996年にウィーン・フィル入団。現在ソロ・チェロ奏者を務めている。また2009年からは、ウィーン国立音楽大学の教授として後進の指導にもあたる。ソリストや室内楽奏者として、ヨーロッパ各地や日本で公演を重ね、録音やマスタークラスも行っている。
◆ピアノ三重奏:トリオ・ヴァンダラー Trio Wanderer, Piano Trio
1987年結成。卓越した演奏技術、音創りにおける非常に繊細な感性、そしてアンサンブル力によって高い評価を得ており、世界有数の室内アンサンブルのひとつに数えられている。88年ミュンヘン国際コンクール優勝、90年フィッシュオフ室内楽コンクール優勝。音楽誌『ストラッド』から「ヴァンダラー星」と呼ばれ、世界の最も権威のある様々なホールで演奏している。2002年ザルツブルク音楽祭にデビューし「凱旋成功」として賞賛を受け、04・06年に再演を果たす。幅広いレパートリーで多数のCDをリリースし、トリオに共演者を交えた室内楽や、ベートーヴェンの三重協奏曲も録音する。16年来日時の記念盤『ベートーヴェンピアノ三重奏曲全集』は特選盤に選出された。17年に結成30周年を迎え、更に充実した活動を行っている。
ヴァイオリン:ジャン゠マルク・フィリップ゠ヴァルジャベディアン
Jean-Marc Phillips-Varjabédian, Violin
パリで生まれ5歳でヴァイオリンを学び始める。パリ国立高等音楽院に入学し1984年に室内楽、85年にはヴァイオリンでプリミエ・プリ(一等賞)を受賞。カール・フレッシュ、ジノ・フランチェスカッティ、ロドルフォ・リピツァー、パームビーチなど多くの国際ヴァイオリン・コンクールに入賞。現在、パリ国立高等音楽院教授も務める。使用楽器は1748年製グァルネリ。
チェロ:ラファエル・ピドゥ Raphaël Pidoux, Cello
父親からチェロを学び、17歳でパリ国立高等音楽院に入学。1987年にプリミエ・プリを獲得。フィリップ・ミュラーやジャン=クロード・ペヌティエなどに師事し、89年にはアメリカ・インディアナ大学でシュタルケルに学ぶ。ライプツィヒのバッハ・チェロ・コンクールで入賞。現在、パリ国立高等音楽院の教授も務める。使用楽器は1680年製ゴフレド・カッパ。
ピアノ:ヴァンサン・コック Vincent Coq, Piano
7歳でピアノを学び始め、18歳でパリ国立高等音楽院に入学、1985年プリミエ・プリを受賞。また84年には室内楽のプリミエ・プリを獲得。ドミニク・メルレやジャン=クロード・ペヌティエから学び、マガロフ、シャンドール、フライシャーのマスタークラスに参加。また89年にはアメリカ・インディアナ大学でシェベークに師事。現在ローザンヌ高等音楽院で教鞭を取る。
◆クラリネット:吉田 誠 Makoto Yoshida, Clarinet
5歳からピアノを、15歳からクラリネットを、22歳から小澤征爾、湯浅勇治のもとで指揮を学ぶ。東京藝術大学入学後、渡仏。文化庁海外新進芸術家派遣員として、パリ国立高等音楽院、ジュネーヴ国立高等音楽院で学んだ。第5回東京音楽コンクール木管部門第1位および聴衆賞。国内外のオーケストラ、音楽祭にソリストとして招かれ、日本、フランス、ドイツ、オーストリアでリサイタル、室内楽公演を重ねている。アムステルダム在住。
オフィシャル・ウェブサイト http://makoto-yoshida.com/
◆ピアノ:イム・ジュヒ Ju-Hee Lim, Piano
ソウル生まれ、3歳よりピアノを始める。サミック・ピアノ・コンクール、Eumyounコンクール、中央大学校ピアノ・コンクールなど数々のコンクールで優勝。2009年クムホ・プロディジー・コンサート・シリーズとヤマハ・リトル・ピアニスト・シリーズにてデビュー。17年9月チョン・ミョンフン指揮、東京フィルハーモニー交響楽団の定期公演でベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番で日本デビューを飾り、大きな反響を呼んだ。現在ソウル大学名誉教授シン・スジョンに師事。
◆ピアノ:児玉 桃 Momo Kodama, Piano
バッハからメシアンに至る幅広いレパートリーと表現で、パリを拠点に活躍中。1991年ミュンヘン国際コンクールにて最高位に輝き、以来、国内はもとよりベルリン・フィル、ボストン響、モントリオール響など、欧米の名だたるオーケストラや国際音楽祭などに招かれている。名門ECMレーベルよりリリースされた『鐘の谷~ラヴェル、武満、メシアン:ピアノ作品集』は、NYタイムズ、サンフランシスコ・クロニクル、ル・モンド、テレラマなどで絶賛を博し、2017年にはECM第2弾『点と線・ドビュッシー&細川俊夫:練習曲集』をリリース、注目を集めている。パリ在住。
◆ピアノ:小山実稚恵 Michie Koyama, Piano
チャイコフスキー、ショパンの二大国際コンクールに入賞以来、常に第一線で活躍し続けている。全国6都市にて行ってきた“12年間・24回リサイタル・シリーズ”が、2017年秋に終了。18年春には、シリーズのアンコール公演が行われる。これまで国内外の主要オーケストラや国際的指揮者との共演も数多い。15年より被災地活動の一環として自ら企画立案したプロジェクトが、仙台で行われている。最新CDはソニーとの30枚目『バッハ:ゴルトベルク変奏曲』。また著書『点と魂と ―スイートスポットを探して』をKADOKAWAより出版。2017年度紫綬褒章を受章した。
◆ピアノ:練木繁夫 Shigeo Neriki, Piano
1976年バイエニアル、79年スリー・リヴァーズ・ピアノコンクールで第1位に輝き、これまでにボストン響、シカゴ響、ピッツバーグ響、ワシントン・ナショナル響、フランス放送管、そしてN響など日本の主要なオーケストラと共演。また76年より、チェロの巨匠ヤーノシュ・シュタルケルと世界各地で共演し、絶賛を浴びる。93年第24回サントリー音楽賞を受賞。81年~2015年までインディアナ大学で教鞭をとった。桐朋学園大学教授、サントリーホール室内楽アカデミー・ファカルティ。
◆ピアノ:萩原麻未 Mami Hagiwara, Piano
2010年第65回ジュネーヴ国際コンクールにおいて、日本人として初めて優勝。広島音楽高等学校を卒業後、文化庁海外新進芸術家派遣員としてフランスに留学。パリ国立高等音楽院および同音楽院修士課程、パリ地方音楽院室内楽科、モーツァルテウム音楽院を卒業。現在、日本、フランスを中心に各国で演奏活動を行っている。これまでに、スイス・ロマンド管、南西ドイツ放送響など国内外の多数のオーケストラと共演を重ねているほか、ヨーロッパ各地の様々な音楽祭に招かれている。
◆ピアノ:福間洸太朗 Kotaro Fukuma, Piano
パリ国立高等音楽院、ベルリン芸術大学で学ぶ。20歳でクリーヴランド国際コンクール優勝(日本人初)およびショパン賞受賞。これまでにカーネギーホール、リンカーンセンター、ウィグモアホールなどでリサイタルほか、クリーヴランド管、イスラエル・フィル、トゥールーズ・キャピトル管などの海外の著名オーケストラと数多く共演。これまでに12枚のCDをリリース。ベルリン在住。
http://www.kotarofukuma.com/
◆ハープ:吉野直子 Naoko Yoshino, Harp
日本が誇るハープの国際スター。第9回イスラエル・コンクールに17歳で優勝。ベルリン・フィル、イスラエル・フィル、フィラデルフィア管などトップ・オーケストラ、小澤、アーノンクール、ブーレーズ、アバドほか世界的指揮者との共演、ザルツブルク、ルツェルン、ロッケンハウス、グシュタード、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン、サイトウ・キネン、マールボロ、モーストリー・モーツァルトをはじめ主要音楽祭から招かれている。
http://www.naokoyoshino.com/
◆ヴァイオリン:イ・スビン Soo-Been Lee, Violin
17歳のイ・スビンは、「韓国で最も優れた天才ヴァイオリニスト」と呼ばれている。2013年モスクワ国際オイストラフ・ヴァイオリン・コンクール、14年ヤング・コンサート・アーティスト(YCA)・インターナショナル・オーディションで優勝。ソリストとして釜山市立交響楽団、KBS交響楽団など数々のオーケストラと共演。また潘基文国連事務総長、マレーシア国王夫妻など、多くの国賓の前で演奏。現在、ニューイングランド音楽院でM. フリードに師事。
◆ヴァイオリン:池田菊衛 Kikuei Ikeda, Violin
鷲見三郎、ジョセフ・ギンゴールド、ナタン・ミルスタイン、齋藤秀雄、ドロシー・ディレイ、ジュリアード弦楽四重奏団に師事。東京クヮルテット第2ヴァイオリン奏者(1974~2013)。元イェール大学教授。現在、ニューヨーク大学、洗足学園で教鞭を執る。録音は40枚以上を数え、グラミー賞に7回ノミネートされ、ドイツStern賞、外務大臣表彰をはじめ数多くの賞を受けている。サントリーホール室内楽アカデミー・ファカルティ。
◆ヴァイオリン:小川響子 Kyoko Ogawa, Violin
奈良県橿原市出身。東京藝術大学を経て、同大学院修士課程を修了。第10回東京音楽コンクール弦楽部門第1位、および聴衆賞を受賞。これまでに東響、東京フィルなどの数多くのオーケストラと共演。また、アンネ=ゾフィ・ムター、小澤征爾、大友直人、梅田俊明、西本智実らとソリストとして共演。サイトウ・キネン・オーケストラに最年少メンバーとして参加するほか、ソロ、室内楽、オーケストラをはじめとする様々な分野で積極的に活動している。サントリーホール室内楽アカデミー第3・4期フェロー。2017年度ヤマハ音楽支援制度奨学生。
◆ヴァイオリン:鍵冨弦太郎 Gentaro Kagitomi, Violin
12歳で新潟市民芸術文化会館開館記念ガラコンサートのソリストとして、東京交響楽団と共演。幼少より様々なコンクールを制覇し、第72回日本音楽コンクール第1位、レウカディア賞、鷲見賞、黒柳賞受賞。高校在学中にCDを2枚リリース。ドミトリー・キタエンコ、岩城宏之、小澤征爾からソリストとして指名され、国内著名オーケストラと共演。サンクトペテルブルグ音楽祭や、国際交流基金よりカナダ5都市に派遣されるなど、国際的にも活躍中。サントリーホール室内楽アカデミー第3期フェロー。
◆ヴァイオリン:竹澤恭子 Kyoko Takezawa, Violin
1986年インディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクールで圧倒的な優勝を飾り、以来、国際的スターダムを昇り続けている。これまで、ニューヨーク・フィル、シカゴ響、ロンドン響、ロイヤル・コンセルトヘボウ管など世界の主要オーケストラと共演。アスペン、ルツェルンといった世界的な音楽祭にも出演を重ね、メニューイン、ロン=ティボーなど国際コンクールの審査員も数多く務めるなど、幅広い活躍を続けている。パリ在住。
◆ヴァイオリン:成田達輝 Tatsuki Narita, Violin
2010年ロン=ティボー国際コンクール第2位、12年エリザベート国際コンクール第2位。国内外の指揮者、オーケストラと共演し高い評価を得るとともに、室内楽奏者としても活動を広げる注目の若手ヴァイオリニストである。CDは『フランク:ヴァイオリン・ソナタ他』をリリース。ホテルオークラ音楽賞、出光音楽賞、上毛芸術文化賞、道銀芸術文化奨励賞を受賞。使用楽器は、ストラディヴァリウス1711年製“Tartini”(宗次コレクションより貸与)。
◆ヴァイオリン・指揮:原田幸一郎 Koichiro Harada, Violin and Conductor
桐朋学園とジュリアード音楽院で学ぶ。1969年に東京クヮルテットを結成し、12年間第1ヴァイオリンを務めた。DGG、CBS、RCAなどに録音を残し、モントルー・ディスク大賞グランプリを受賞。グラミー賞にも数回にわたりノミネートされた。近年は指揮者としても活躍するほか、教育方面にも力を注ぎ、門下生には数多くの国際コンクール入賞者がいる。現在、桐朋学園大学教授、東京音楽大学特任教授。マンハッタン音楽院やサントリーホール室内楽アカデミーのファカルティとして後進の指導にあたる。
◆ヴァイオリン:渡辺玲子 Reiko Watanabe, Violin
1984年ヴィオッティ、86年パガニーニ両国際コンクールで最高位を受賞。以来欧米アジア各国のオーケストラと共演。リサイタリストとしても意欲的に活動、NYタイムズ紙は「圧倒的なテクニック、華麗な音色、劇的な音楽表現」「ヴィルトゥオーゾの圧倒的迫力に脱帽」と絶賛した。秋田の国際教養大学特任教授。ニューヨーク在住。使用楽器は日本音楽財団より貸与の1736年製グァルネリ・デル・ジェス「ムンツ」。
http://www.reikowatanabe.com/
◆ヴィオラ:磯村和英 Kazuhide Isomura, Viola
桐朋学園とジュリアード音楽院で学ぶ。1969年東京クヮルテットを結成し、ミュンヘン国際音楽コンクール第1位を受賞後、44年間にわたりニューヨークを拠点に世界各地で演奏活動を続けた。東京クヮルテットでの録音の受賞歴多数、個人としてもソロやソナタのCDをリリース。2014年アメリカ・ヴィオラ協会よりキャリア・アチーヴメント賞を授かる。現在は桐朋学園とマンハッタン音楽院で指導を行う。サントリーホール室内楽アカデミー・ファカルティ。
◆ヴィオラ:川本嘉子 Yoshiko Kawamoto, Viola
ジュネーヴ国際音楽コンクール・ヴィオラ部門最高位。アルティ弦楽四重奏団、AOIレジデンス・クヮルテットのメンバー。1991年に東京都交響楽団に入団し、99~2002年まで首席奏者を務める。タングルウッド、サイトウ・キネン・オーケストラ、アルゲリッチ音楽祭などに参加。アルゲリッチやバシュメットなど世界一流のソリスト達と共演し絶賛を博している。ソリストとして、これまでにベルティーニ、フルネ、ペーター・マークなどと共演。現在、NHK交響楽団首席客演奏者。
◆ヴィオラ:戸原 直 Nao Tohara, Viola
東京藝術大学音楽学部を卒業、同大学大学院を修了。同大学音楽学部在学中に安宅賞、卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。大学院修了時に大学院アカンサス音楽賞を受賞。第17回コンセール・マロニエ21弦楽器部門第1位。デザインK国際音楽コンクール2012全部門グランプリ第1位。紀尾井シンフォニエッタ東京2015-2016シーズン・メンバー。サントリーホール室内楽アカデミー第3期フェロー。現在、藝大フィルハーモニア管弦楽団コンサートマスター。
◆ヴィオラ:豊嶋泰嗣 Yasushi Toyoshima, Viola
大学卒業と同時に新日本フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターに就任。ソリストとしてもベルリン放送響、バシュメット&モスクワ・ソロイスツ、アルゲリッチ、ストルツマンなど世界的演奏家と共演。アルティ弦楽四重奏団メンバー。兵庫芸術文化センター管コンサートマスター、新日本フィルソロ・コンサートマスター、九州交響楽団桂冠コンサートマスター。1991年村松賞、第1回出光音楽賞。桐朋学園大学および大学院講師、京都市立芸術大学准教授。
◆ヴィオラ:ファイト・ヘルテンシュタイン Veit Hertenstein, Viola
ジュネーヴ高等音楽院にて今井信子に師事。2009年第1回東京国際ヴィオラコンクールにて第3位ならびに聴衆賞を受賞。同年、欧州放送連合主催のコンクールで優勝。コンクール創立60年以来初のヴィオリストの受賞として話題を呼ぶ。11年NYのヤング・コンサート・アーティストで優勝し、さらに7つの特別賞を受賞。ラ・フォル・ジュルネ(日、仏)、マールボロ、ヴェルビエなどの国際音楽祭に招待されている。現在、デトモルト音楽院教授。ヴィオラマスタークラスin 小樽に毎年のように来日している。18年5~6月にはヴィオラスペース2018に出演予定。
◆チェロ:チョン・ウチャン Woochan Jeong, Cello
韓国国立芸術大学に在学し、イ・カンホ、堤剛に師事。「京畿道文化の殿堂の若い音楽家賞」を受賞。2014年モスクワで開催された第8回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際音楽コンクール第2位。15年ソンジョン全国音楽コンクール第1位、第7回新韓音楽賞受賞。16年第56回東亜音楽コンクール第2位。クムホ・アートホール主催のプロディジー・コンサート・シリーズに出演。17年第43回中央音楽コンクール第1位。
◆チェロ:堤 剛 Tsuyoshi Tsutsumi, Cello
名実ともに日本を代表するチェリスト。桐朋学園で齋藤秀雄に師事。1961年インディアナ大学(アメリカ)に留学、ヤーノシュ・シュタルケルに師事。63年ミュンヘン国際コンクール第2位、カザルス国際コンクール第1位入賞。2009年秋の紫綬褒章を受章。13年文化功労者に選出、17年毎日音楽賞受賞。1988年より2006年までインディアナ大学の教授を、04年より13年まで桐朋学園大学学長を務めた。07年9月サントリーホール館長に就任。日本芸術員会員。
◆チェロ:新倉 瞳 Hitomi Niikura, Cello
8歳よりチェロを始める。11歳で帰国後、毛利伯郎に師事。桐朋学園大学音楽学部を首席卒業。在学中EMI Music Japanより『鳥の歌』をリリース。テレビ、ラジオ出演多数、近年では森下仁丹ビフィーナのCMキャラクターにも抜擢。2010年よりバーゼル音楽院ソリストコースにて修士課程を最高点で修了。15年よりカメラータ・チューリッヒのソロ首席チェリストに就任。第18回ホテルオークラ音楽賞受賞。現在、スイスを拠点にソリスト、室内楽奏者、クレズマー奏者として活動。
◆チェロ:毛利伯郎 Hakuro Mori, Cello
ジュリアード音楽院在学中よりニューヨークを中心に演奏活動を開始。1977年国際チェロコンクール(チリ)で銀賞を受賞。その後各地のオーケストラと共演し、欧米各地の音楽祭にも数多く出演。ニューヨーク、フィラデルフィア、インディアナで後進の指導に当たる。85年に帰国し、2015年まで読売日本交響楽団ソロ・チェリストを務めた。東京ピアノ・トリオ、桐五重奏団、ATMアンサンブル、水戸カルテット、ナーダなど多くのシリーズに出演する。桐朋学園大学教授、東京音楽大学客員教授、サントリーホール室内楽アカデミー・ファカルティ。
◆チェロ:横坂 源 Gen Yokosaka, Cello
桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コースを経て、シュトゥットガルト国立音楽大学、フライブルク国立音楽大学で研鑚を積む。全日本ビバホール・チェロコンクール最年少優勝、全ドイツ学生音楽コンクール優勝(室内楽部門)、ミュンヘン国際音楽コンクール第2位。出光音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、ホテルオークラ音楽賞受賞。鷲尾勝郎、毛利伯郎、ジャン=ギアン・ケラスに師事。2016年秋、ワーナーミュージック・ジャパンより『J. S. バッハ:ガンバ・ソナタ集』をリリース。
◆バリトン:町 英和 Hidekazu Machi, Baritone
国立音楽大学、同大学大学院を首席で修了。新国立劇場オペラ研修所第6期修了。文化庁在外派遣研修員としてボローニャに留学。公益財団法人ローム ミュージック ファンデーションの助成を受けミュンヘンに留学。これまでにサイトウ・キネン・フェスティバル松本、セイジ・オザワ 松本フェスティバル、小澤征爾音楽塾、佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ、新国立劇場などに出演、その他国内主要オーケストラの公演にも意欲的に取り組み、知性豊かな楽曲解釈で評価を得ている。
以上