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ニュースリリース
  • No.sfa0061(2024/3/27)

第34回 芥川也寸志サントリー作曲賞 ノミネート作品決定

石川 健人

河島 昌史

山邊 光二

 公益財団法人サントリー芸術財団(代表理事・堤 剛、鳥井信吾)は、「芥川也寸志サントリー作曲賞」(旧名「芥川作曲賞」)の第34回(2023年度)ノミネート3作品を決定しました。

 「芥川也寸志サントリー作曲賞」は、戦後のわが国を代表する作曲家・芥川也寸志氏(1925~1989年)の功績を記念して、サントリー音楽財団(現・公益財団法人 サントリー芸術財団)が日本作曲家協議会の支援を得て1990年4月に創設したものです。故人の深い音楽愛、明晰な音楽観と音楽の振興によせられた熱情を追慕して、わが国の新進作曲家のもっとも清新にして将来性に富む作品を対象に、演奏会形式により公開選考を行うという、作曲賞としてはわが国で初めてのユニークな試みとなっています。また、受賞作曲家には新しいオーケストラ作品が委嘱され、2年後にその初演を行うという複合的な賞です。 

 サントリー芸術財団の母体となる鳥井音楽財団が1969年に設立されてから50年を迎えた2019年より、賞の志をより明確にするため、「芥川也寸志サントリー作曲賞」へ賞名変更するとともに、賞金を150万円に増額し、新進日本人作曲家のさらなる飛躍を応援していきます。

●選考経過について
2024年2月26日(月)当財団会議室での選考会において、2023年1月1日より2023年12月31日の間に国内外で初演された日本人作曲家の管弦楽作品を対象に、譜面と初演録音により、選考委員3名の合議の末、ノミネート3作品を選定した。
選考委員は、新実徳英、望月京、山本裕之の3名。(50音順)

 

▽第34回芥川也寸志サントリー作曲賞ノミネート作品
◆石川健人:『ブリコラ-じゅげむ』[2023]
初演=2023年6月16日
東京藝術大学第6ホール
ジョルト・ナジ特別招聘教授「作曲科ワークショップ 2023」

◆河島昌史:『e→e IV』[2022]
初演=2023年2月10日
ドン ボスコ バーゼル、パウル ザッハー ザール
バーゼル作曲コンクール
ツヴァイテス ヴェットベヴェルブスコンツェルト

◆山邊光二:『Underscore』[2022]
初演=2023年5月28日
東京オペラシティ コンサートホール
2023年度武満徹作曲賞本選会

(50音順)

▽プロフィール
◆石川健人(いしかわ けんと)
 1997年生まれ。社会問題や音楽外のあらゆる関心事からアイディアを参照し、多層的なテクスチャをつくりあげてゆく創作スタイルで第91回日本音楽コンクール作曲部門第1位(オーケストラ作品)、明治安田賞、三善賞、三菱地所賞ほか多数受賞。東京藝術大学作曲科を卒業後、同大学院音楽研究科作曲専攻首席修了。

◆河島昌史(かわしま まさし)
 1980年生まれ。2005年大阪音楽大学卒業。2008年に渡墺。2022年グラーツ芸術大学修士課程修了。ドイツ,ゲルハルト・ハウプトマン劇場作曲コンクール(管弦楽)1位など入選・入賞多数。ドイツ,シュツットガルト放送交響楽団・スイス,バーゼル交響楽団などに作品が演奏される。

◆山邊光二(やまべ こうじ)
 1990年生まれ。国立音楽大学卒業、同大学院音楽研究科作曲専攻修士課程を首席で修了。作曲を森垣桂一、渡辺俊哉の両氏に師事。2023年度武満徹作曲賞第2位(審査員:近藤譲)。第11回JFC作曲賞入選。第26回奏楽堂日本歌曲コンクール入選。群馬音楽協会会員。日本作曲家協議会会員。

▽第34回芥川也寸志サントリー作曲賞選考演奏会
日時:2024年8月24日(土)15:00開演
会場:サントリーホール 大ホール
出演:
指揮=杉山洋一、打楽器=安藤巴
管弦楽=新日本フィルハーモニー交響楽団
公開選考会:司会=白石美雪、選考委員=新実徳英、望月京、山本裕之
曲目:
波立裕矢:『打楽器協奏曲(仮題)』[2024]〈世界初演〉
(第32芥川也寸志サントリー作曲賞受賞記念 サントリー芸術財団委嘱作品)
第34回芥川也寸志サントリー作曲賞候補作品(3作品) 

 

以上

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公益財団法人サントリー芸術財団 音楽事業部
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