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ニュースリリース
  • No.sfa0057(2023/3/29)

第33回 芥川也寸志サントリー作曲賞 ノミネート作品決定

©hiro.pberg_berlin
田中 弘基

©砂原文
松本 淳一


向井 航

 公益財団法人サントリー芸術財団(代表理事・堤 剛、鳥井信吾)は、「芥川也寸志サントリー作曲賞」(旧名「芥川作曲賞」)の第33回(2022年度)ノミネート3作品を決定しました。

 「芥川也寸志サントリー作曲賞」は、戦後のわが国を代表する作曲家・芥川也寸志氏(1925~1989年)の功績を記念して、サントリー音楽財団(現・公益財団法人 サントリー芸術財団)が日本作曲家協議会の支援を得て1990年4月に創設したものです。故人の深い音楽愛、明晰な音楽観と音楽の振興によせられた熱情を追慕して、わが国の新進作曲家のもっとも清新にして将来性に富む作品を対象に、演奏会形式により公開選考を行うという、作曲賞としてはわが国で初めてのユニークな試みとなっています。また、受賞作曲家には新しいオーケストラ作品が委嘱され、2年後にその初演を行うという複合的な賞です。

 サントリー芸術財団の母体となる鳥井音楽財団が1969年に設立されてから50年を迎えた2019年より、賞の志をより明確にするため、「芥川也寸志サントリー作曲賞」へ賞名変更するとともに、賞金を150万円に増額し、新進日本人作曲家のさらなる飛躍を応援していきます。

●選考経過について
2023年3月8日(水)オンラインによる選考会において、2022年1月1日より2022年12月31日の間に国内外で初演された日本人作曲家の管弦楽作品を対象に、譜面と初演録音により、選考委員3名の合議の末、ノミネート3作品を選定した。
選考委員は、稲森安太己、小鍛冶邦隆、渡辺裕紀子の3名。(50音順)

▽第33回芥川也寸志サントリー作曲賞ノミネート作品
◆田中弘基:『痕跡/螺旋(差延II)』オーケストラのための[2021~22]
初演=2022年5月21日
東京藝術大学奏楽堂
藝大定期第410回 藝大フィルハーモニア管弦楽団新卒業生紹介演奏会

◆松本淳一:『忘れかけの床、あるいは部屋』スコルダトゥーラ群とオーケストラのための[2016/2018/2022]
初演=2022年11月10日
NHK 505スタジオ(東京都渋谷区)
第91回日本音楽コンクール作曲部門本選会 

◆向井 航:『ダンシング・クィア』オーケストラのための[2022]
初演=2022年9月17日
杉並公会堂 大ホール
アンサンブル・フリーEAST 第17回演奏会

(50音順)

▽プロフィール
◆田中弘基(たなか ひろき)
 1999年生まれ。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、2022年同大学作曲科を首席で卒業。卒業作品が大学買上となる。第38回現音作曲新人賞受賞。斉木由美、小鍛治邦隆、折笠敏之の各氏に師事。現在、ドレスデン音楽大学修士課程作曲科にて、Mark Andre, Stefan Prinsの両氏に師事。

◆松本淳一(まつもと じゅんいち)
 1973年生まれ。国立音楽大学作曲学科卒業。エリザベート王妃国際音楽コンクール作曲部門ファイナリスト賞、日本アカデミー賞優秀音楽賞、第91回日本音楽コンクール作曲部門第2位。新国立劇場バレエ団委嘱「竜宮」(森山開次作・演出)や東京パラリンピック開会式「片翼の小さな飛行機」など作品や活動内容は様々。 

◆向井 航(むかい わたる)
 1993年生まれ。東京藝術大学音楽学部作曲科を首席卒業後、渡独。受賞歴に安宅賞、クロアチア国際作曲コンクール優勝、メンデルスゾーン全音楽大学コンクール独連邦大統領賞、日本音楽コンクール作曲部門第2位及び岩谷賞、第27回芥川作曲賞最終候補など。現在アントンブルックナー私立大学博士研究員。

▽第33回芥川也寸志サントリー作曲賞選考演奏会
日時:2023年8月26日(土)15:00開演
会場:サントリーホール 大ホール
出演:
指揮=石川征太郎、尺八=黒田鈴尊、三味線=本條秀慈郎
管弦楽=新日本フィルハーモニー交響楽団
公開選考会:司会=白石美雪、選考委員=稲森安太己、小鍛冶邦隆、渡辺裕紀子
曲目:
桑原ゆう:『葉落月の段』[2023]〈世界初演〉
(第31回芥川也寸志サントリー作曲賞受賞記念 サントリー芸術財団委嘱作品)
第33回芥川也寸志サントリー作曲賞候補作品(3作品)

 

以上

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