(左)シロハラサギ繁殖ケージ建設予定地(ブータン王国) |
サントリーホールディングス(株)が設立した公益信託「サントリー世界愛鳥基金」は、2024年度の助成先を「鳥類保護団体への活動助成」「地域愛鳥活動助成」「水辺の大型鳥類保護」の3部門から計23件に決定しました。今年度の助成金額は、4,200万円となります。
当社は、野鳥が環境のバロメーターであることへの気づきから、1973年より50年以上にわたって愛鳥活動を展開しています。「サントリー世界愛鳥基金」は、さまざまな鳥類保護活動への助成により地球環境の保全・再生に貢献することを目的として1989年に創設、1990年に公益信託として許可されたものです。国内の活動に加え海外の多様な鳥類保護活動に対しても支援すべく、2022年度の募集からは「グローバル募集スキーム」を開始し、海外の鳥類保護団体も応募可能※としています。今年度を含めた助成対象は延べ517件、助成総額は7億円超となりました。
※日本の活動団体を通じた申請が必要
当社は今後も国内外のさまざまな鳥類保護活動を支援し、愛鳥活動に取り組んでいきます。
●サントリーの愛鳥活動について
鳥類保護活動を通じて地球環境を見つめなおすことを目的に、“Today Birds, Tomorrow Humans.”「今日、鳥たちに起こる不幸は、明日、人間の身に降りかかるかもしれない。」のスローガンのもと、1973年に「愛鳥キャンペーン」を開始。新聞広告やポスターなどによる啓発活動のほか、サントリー白州蒸溜所の敷地にバードサンクチュアリを設け、野鳥調査や観察会、巣箱かけなどを行ってきました。1989年には、愛鳥活動のいっそうの充実を図るため、公益信託「サントリー世界愛鳥基金」を創設し、多様な鳥類保護活動を支援しています。現在は「今日、鳥たちに起こる幸福は、明日の人間を幸せにするかもしれない」という前向きな捉え方で、「ネイチャー・ポジティブ」の考えのもと、「鳥を守る」だけでなく「鳥たちが棲める環境を守る」という思いで活動を継続しています。
また、全国16都府県23カ所、12,000haを超える規模の森林で活動を展開している「サントリー 天然水の森」において、専門家による詳細な野鳥調査を継続実施し、その調査は、森林整備や自然再生の1つの指針として活かされています。生態系ピラミッドの頂点に位置する上位捕食者である猛禽類が、営巣(えいそう)・採餌(さいじ)・子育てが可能なくらいに豊かでバランスのとれた自然環境を目指す「ワシ・タカ子育て支援プロジェクト」にも取り組んでいます。
― 記 ―
●「サントリー世界愛鳥基金」2024年度助成先
「鳥類保護団体への活動助成」部門 11件 総額2,000万円
団体名 | 対象活動 | 助成額 (万円) |
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Philippine Eagle Foundation (フィリピンワシ保護財団) |
フィリピンミンダナオ島におけるフィリピンワシの感電防止対策と生物多様性に富む原生林の保全再生 | 200 |
EXPLORE GAIA ENTERPRISE | キナバタンガン川流域において絶滅の恐れのあるサイチョウ類の営巣機会の向上 | 200 |
Royal Society for Protection of Nature (ブータン王立自然保護協会) |
ブータン王国の絶滅危惧鳥シロハラサギの飼育下繁殖技術の確立 | 200 |
豊橋総合動植物公園 | 亜種アカモズの飼育下繁殖 | 200 |
NPO法人奄美野鳥の会 | 世界自然遺産登録地に生息するアマミヤマシギの保全のための調査・研究 | 200 |
(公財)山階鳥類研究所 | 絶滅危惧種アホウドリの保全に資する利用海域の特定 | 200 |
(公財)富山市ファミリーパーク公社 | ヨウムの野生復帰を想定した繁殖技術の確立 | 200 |
コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル (IPPM-OWS) |
コウノトリの国内全繁殖地における繁殖状況調査および新たなコウノトリ保全方針の作成 | 200 |
NPO法人バードリサーチ | フィリピンの持続可能な森林農法コーヒー農園で越冬している夏鳥の調査 | 157 |
日本野鳥の会 佐賀県支部 | コウノトリ繁殖支援活動(継続) | 154 |
NPO法人三段峡-太田川流域研究会 | ヤマセミの環境保全活動を未来へつなぐ | 89 |
「地域愛鳥活動助成」部門 10件 総額200万円
団体名 | 対象活動 | 助成額 (万円) |
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群馬県立新田暁高等学校 文理総合系列 プロジェクトK |
校内で繁殖するチョウゲンボウの繁殖生態の研究 | 20 |
比企ワシタカ研究会 | 絶滅危惧種イカルチドリの生態をまとめた啓発冊子の作成 | 20 |
福生市立福生第五小学校 愛鳥委員会 |
自然を大切にする愛情豊かな児童を育てる愛鳥活動 | 20 |
つくし野ビオトーププロジェクト | 大都市近郊住宅地の野鳥生態理解推進と野鳥が住める環境の理解・保護、巣箱の製作と設置・管理 | 20 |
(一社)ヤマネ・いきもの研究所 | 山梨県北杜市里山の野鳥調査で里山のOECM化に寄与し自然観察会で生物多様性教育を行う | 20 |
NPO法人日本中国朱鷺保護協会 | 能登のトキ野生復帰に向けての普及啓発活動 | 20 |
京都府立西舞鶴高等学校 自然科学部 |
京都府舞鶴市冠島におけるオオミズナギドリの生態調査と地域に向けた発信活動 | 20 |
Toyooka AgRestart | コウノトリの子育てを観察して生態系を学ぼう ~ 人にもコウノトリにも優しい共生農業 ~ | 20 |
やませみ22 | ブッポウソウの保全と愛鳥精神の普及 | 20 |
出水市立鶴荘学園 ツルクラブ |
ツルの羽数調査及びツルの家族構成分散状況調査 | 20 |
「水辺の大型鳥類保護」部門 2件 総額2,000万円
団体名 | 対象活動 | 助成額 (万円) |
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(公財)日本生態系協会 | ナベヅル・マナヅルの越冬地分散プロジェクト | 1,000 |
(公財)日本鳥類保護連盟 | 本州でのトキ野生復帰・定着支援プロジェクト | 1,000 |
▼サントリーグループのサステナビリティ
https://www.suntory.co.jp/company/csr/
▼サントリーグループの環境活動
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▼サントリーグループの愛鳥活動
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▼「サントリー 天然水の森」
https://www.suntory.co.jp/eco/forest/
以上
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