サントリー文化財団「山崎正和記念事業」開始

　公益財団法人サントリー文化財団（理事長　鳥井信吾）は、2023年度から「山崎正和記念事業」を開始します。
　この事業は、人文学・社会科学の分野において研究活動や若手研究者支援などを行うもので、当財団の前副理事長である故山崎正和氏からの寄付によって創設した「山崎正和記念基金」を活用します。初年度は以下の活動に取り組みます。 

◇2023年度の活動予定
（1）山崎記念研究会
当財団の設立趣意^※に沿ったテーマで、複数の研究会を連続的に立ち上げていく。本年度は具体的なテーマやメンバーを検討する。

※サントリー文化財団の設立趣意
　https://www.suntory.co.jp/sfnd/zaidan/prospectus.html

（2）「知海を泳ぐ」研究会
若手研究者の育成を目的とする研究会。関西と関東で開催し、研究会メンバーとして参加する若手研究者に学びと社交の機会を提供する。本年度中に人選を進めて研究会を開始する。

（3）山崎正和アーカイヴ
山崎正和氏が遺した資料や書籍等について、将来の学術研究に資することを目的とし、整理・記録・デジタル化などの準備を進め、公開を目指していく。本年度は主に蔵書のデータベース作成を行う。

◇山崎正和氏からの寄付について
当財団は、2020年8月に逝去した山崎正和氏より、預貯金および不動産の寄付（遺贈）を受けました。その使途については指定がありませんでしたが、当財団では、氏の遺志を継いで我が国および世界の発展に貢献すべく、2022年6月に「山崎正和記念基金」を創設しました（創設時の基金額は414,690,633円）。「山崎正和記念事業」は、この基金を活動資金とし、今後約10年にわたって活動していく計画です。

以上