公益財団法人サントリー文化財団(理事長 鳥井信吾)は、2023年度研究助成「学問の未来を拓く」として、応募総数439件のうち、30件を助成対象に決定しました。助成総額は3,000万円です。
本助成は、人文学、社会科学の分野において、従来の「研究」や「学問」を問い直す知的冒険に満ちたグループ研究に対して助成を行うものです。
本年度は、高齢化社会におけるユニバーサルサービスの構築について、高齢者にも利用しやすい図書館の社会実装を通して考える「『やわらか,やさしい』図書館を通した超高齢社会における図書館のユニバーサルサービスの構築と社会実装」(代表:筑波大学図書館情報メディア系助教 武田将季氏)をはじめ、荒廃した建造物や古い都などの廃墟の表象について、多様な分野の専門家が協働し史跡や絵画、物語、芸能などを対象に多角的な検討を行う「前近代日本における廃墟の文化史」(代表:立正大学文学部教授 渡邉裕美子氏)など、新たな見地の提供が期待される冒険的な試みを多数採択しました。
*選考委員
荒木 浩氏(国際日本文化研究センター教授)
遠藤 乾氏(東京大学教授)
隠岐さや香氏(東京大学教授)
金水 敏氏(放送大学大阪学習センター所長、特任教授)
酒井 隆史氏(大阪公立大学教授)
山室 信一氏(京都大学名誉教授)
*サントリー文化財団研究助成(公募)について
当財団は、1979年の設立以来、人文学、社会科学の分野において、広く社会と文化を考えるための国際的、学際的な研究活動に対し助成を行ってきました。
現在は、グループ研究助成「学問の未来を拓く」、個人研究助成「若手研究者のためのチャレンジ研究助成」の2つのプログラムを設けています。研究の成果は論文発表・図書出版などで広く内外に発表されています。
以上
公益財団法人サントリー文化財団
研究助成「学問の未来を拓く」係
TEL 06-6342-6221 FAX 06-6342-6220
ホームページ https://www.suntory.co.jp/sfnd/