― 長野県では初の保証事例 ―
サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場は、英国規格協会(BSI:British Standards Institution)によるPAS2060※1の検証が完了し、カーボンニュートラルな工場としての保証を受けました。国内の食品工場で初の取得、また長野県では初の事例となります。
※1 Publicly Available Specification 2060の略。BSIが発行する国際的な規格として、製品・サービス等から生じる温室効果ガス(GHG)排出量を定量化、削減し、カーボンオフセットした結果、ニュートラル(GHGの排出を実質的にゼロにする)状態であることを宣言するための仕様。
BSIは1901年に設立された世界最古の国家規格協会です。英国王室認可かつ英国政府から任命を受けた国際機関として規格の開発を行うと同時に、それらの規格への適合性評価等を通じて製品・サービス・システムの品質・安全性向上を支援しています。
日本では、1999年に設立された同協会の日本法人であるBSIグループジャパン株式会社が、さまざまな産業や分野における規格の策定・認証・監査・トレーニングなどを展開しつつ、企業や組織の競争力向上や持続可能性の実現に向けたソリューションを提供しています。
2021年に「サントリー天然水」の新たな生産拠点、そしてブランド体験型施設として稼働したサントリー天然水 北アルプス信濃の森工場は、太陽光発電設備やバイオマス燃料を用いたボイラーの導入、再生可能エネルギー由来の電力の調達などを活用した、当グループ国内初のCO2排出量ゼロ工場※2です。
※2 省エネ推進や再生可能エネルギー導入、化石燃料由来CO2の排出をオフセットするクレジットの活用などにより、製造工程におけるCO2排出量を実質的にゼロとする工場
サントリーグループは、自然と水の恵みに生かされる企業として、「人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造し、『人間の生命(いのち)の輝き』をめざす。」を企業理念に掲げ、創業以来、持続可能な社会の実現を目指してきました。
気候変動対策については、2050年までにバリューチェーン全体でGHG排出を実質ゼロにすることを「環境ビジョン2050」で、2030年までにGHG排出を50%削減※3することを「環境目標2030」で掲げています。今後も、内部炭素価格の運用や、設備投資を含む1,000億円規模の関連投資など、グループ一丸となってサステナビリティ経営をさらに推進していきます。
※3 Scope1&2,2019年の排出量を基準とする
●サントリーホールディングス(株)常務執行役員
サステナビリティ経営推進本部長 藤原 正明 コメント
この度保証を取得したPAS2060は、排出量の検証やクレジットの信頼性、情報開示など、プロセスを透明にするための要求が盛り込まれており、カーボンニュートラルのグローバルスタンダードとしての地位が確立されています。その保証を国内の食品工場で初めて取得できたことを、大変意義深く受け止めています。
サントリーグループではこれからも、エネルギー調達においては再生可能エネルギー由来の電力使用を推進し、生産拠点においては地域の間伐材を利用したバイオマスボイラーを導入するなど、エネルギーの地産地消と地域共生にもこだわり、循環型かつ脱炭素社会の実現に貢献していきます。
●BSIグループジャパン株式会社 代表取締役社長 漆原 将樹 コメント
食品工場において国内初となるPAS2060の検証取得は、サントリーグループが企業理念に掲げる「人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造し、『人間の生命(いのち)の輝き』をめざす。」を実現する大きな一歩と感じており、日本の食品業界におけるカーボンニュートラルに向けた先進的な取り組みは、持続可能なビジネスモデルとして今後業界を牽引するものと考えます。当グループが「環境ビジョン2050」「環境目標2030」の実現に向けてサステナビリティ経営を推進する一助となれたことを、誠に光栄に思います。
▼サントリーグループのサステナビリティ
https://www.suntory.co.jp/company/csr/
▼サントリーグループの環境負荷低減活動
https://www.suntory.co.jp/eco/teigen/
▼「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」ホームページ
https://www.suntory.co.jp/factory/kitaalps/
以上