公益財団法人サントリー文化財団(理事長 鳥井信吾)は、2022年度研究助成「学問の未来を拓く」として、応募総数375件のうち、30件を助成対象に決定しました。助成総額は3,000万円です。
本助成は、人文学、社会科学の分野において、従来の「研究」や「学問」を問い直す知的冒険に満ちたグループ研究に対して助成を行うものです。
本年度は、旧ソ連諸国における冷戦後の民主化に関する法秩序の変容について、現地で実務・研究経験のある多様なメンバーらで把握を試みる「ロシア『勢力圏』から読み解くポスト・ソビエト・ユーラシアの民主化に関する法変容」(代表:岩手県立大学総合政策学部准教授 桑原尚子氏)、SDGs目標6「安全な水とトイレを世界中に」の達成に進化人類学的視点から寄与することを目的に、排泄行動や衛生観念の進化過程を明らかにしようとする「排泄の自然誌を編む:ヒト・チンパンジー・ニホンザルの排泄行動の比較から始めるSDGs」(信州大学理学部助教 松本卓也氏)など、新たな見地の提供が期待される冒険的な試みを多数採択しました。
*選考委員
荒木 浩氏(国際日本文化研究センター教授)
隠岐さや香氏(東京大学教授)
金水 敏氏(放送大学大阪学習センター所長、特任教授)
酒井 隆史氏(大阪公立大学教授)
山室 信一氏(京都大学名誉教授)
*サントリー文化財団研究助成(公募)について
当財団は、1979年の設立以来、人文学、社会科学の分野において、広く社会と文化を考えるための国際的、学際的な研究活動に対し助成を行ってきました。
現在は、グループ研究助成「学問の未来を拓く」、個人研究助成「若手研究者のためのチャレンジ研究助成」の2つのプログラムを設けており、それらの成果は論文発表・図書出版などで広く内外に発表されています。
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公益財団法人サントリー文化財団
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