― 2020年のノンアルコール飲料市場は対前年103%と伸長し、過去最大規模に ―
― 運動不足や体重増加を懸念した、健康を気遣う意識の高まりがノンアルコール飲料の飲用を後押し ―
ノンアルコール飲料市場は、2015年より6年連続で伸長し、2021年も引き続き拡大すると見込まれます。こうした中、サントリービール(株)は、ノンアルコール飲料に関する消費者飲用実態・意識調査(以下「当社調査」)を実施しました。
なお、当社調査詳細は、以下「サントリー ノンアルコール飲料レポート2021(詳細版)」を参照ください。
https://www.suntory.co.jp/news/article/mt_items/14008-1.pdf
I 調査サマリー
1.ノンアルコール飲料市場について
・ノンアルコール飲料市場は伸長を続け、過去最大規模に
2020年のノンアルコール飲料市場は2,313万ケース※(対前年103%)と、2015年より6年連続で伸長が続き、過去最大の市場規模になったと推定されます。2021年には、さらに約2,570万ケース(対前年111%)と、市場規模は引き続き拡大すると見込まれます。
※なお、1ケース=250ml×24本換算でのノンアルコール飲料市場は、以下のように推定されます。
2020年 4,881万ケース(内ノンアルコールビールテイスト飲料 4,178万ケース)
2021年見込 5,423万ケース(内ノンアルコールビールテイスト飲料 4,431万ケース)
2.消費者飲用実態・意識調査
(1)ノンアルコール飲料
・ノンアルコール飲料の飲用経験がある人が56.4%で過去最高に。新型コロナウイルス感染症拡大以降、自宅での飲用者が増え、飲用頻度も増加
・ノンアルコール飲料を定期的に飲む人は、「健康」「休肝日」などをより意識
・新型コロナウイルス感染症拡大前との比較でノンアルコール飲料の飲用量が「増えた」と回答した人は約2割。在宅時間が増え、運動不足や体重増加を実感し、健康を気遣う意識が高まっていることがノンアルコール飲料の飲用を後押し
・月1回以上ノンアルコール飲料を飲んでいる人のうち約9割が「色々なノンアルコール飲料の商品が増えた」と実感。今後飲んでみたいのは「ビールテイスト」「レモンサワーテイスト」「チューハイテイスト」「ワインテイスト」など
(2)ノンアルコールビールテイスト飲料
・新型コロナウイルス感染症拡大以降、ノンアルコールビールテイスト飲料の飲用経験・飲用頻度がともに上昇、特に30~50代で顕著
・ノンアルコールビールテイスト飲料の飲用シーンは、「夕食時」に加え、「気分を変えたいとき」「休肝日」「くつろいでいる時」など、より幅広いシーンに拡大
・週1回以上ノンアルコールビールテイスト飲料を飲んでいる人のうち4割以上が、「健康」や「休肝日」への意識をきっかけにノンアルコールビールテイスト飲料の飲用を開始
・「おいしさ」はもちろんのこと、「糖類・糖質」「カロリー」「プリン体」がゼロであることもノンアルコールビールテイスト飲料の選択基準に
・ノンアルコールビールテイスト飲料がおいしくなったと感じる人は9割以上。アルコール0.00%ならではの価値と、ビールのような味わいやビールを飲んだ気分を楽しめる点が魅力
・今後、ノンアルコールビールテイスト飲料の飲用機会が「増えそう」と回答した人は約6割。特に20~30代の比較的若い層で高い傾向
II 調査概要
・調査対象
-ノンアルコール飲料に関する調査
・一都三県(東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県)に在住する20~60代の男女 30,000人
-ノンアルコールビールテイスト飲料に関する調査
・上記のうち、ノンアルコールビールテイスト飲料の月1回以上飲用者 1,238人
・調査方法 インターネット調査
・調査日 2021年9月6日(月)~9月13日(月)
〈本レポートで使用する用語の定義〉
ノンアルコール飲料:アルコール度数0.00%のビールテイスト飲料やチューハイ・カクテルテイスト飲料 ノンアルコールビールテイスト飲料:アルコール度数0.00%のビールテイスト飲料 ノンアルコールRTDテイスト飲料:アルコール度数0.00%のチューハイ・カクテルテイスト飲料 この1年間:2020年9月~2021年8月までの期間 新型コロナウイルス感染症拡大前:2020年3月以前 新型コロナウイルス感染症拡大後:2020年4月以降 半年前:2021年2-3月頃 1年前:2020年9月頃 1年半前:新型コロナウイルス感染症拡大前2020年2-3月頃 「増えた」:「増えた」「やや増えた」合計 「あてはまる」:「あてはまる」「ややあてはまる」合計 「そう思う」:「そう思う」「ややそう思う」合計 カロリーゼロ:食品表示基準に基づき、100mlあたり5kcal未満のもの 糖質ゼロ:食品表示基準に基づき、100mlあたり0.5g未満のもの 糖類ゼロ:食品表示基準に基づき、100mlあたり0.5g未満のもの プリン体ゼロ:100mlあたり0.5mg未満のもの |
※本レポートでは、小数点第2位を四捨五入しています。そのため、数字の合計が100%とならない場合があります。
※本レポート内に記載されているMAとはマルチアンサー(複数回答)を、SAはシングルアンサー(単一回答)を意味します。
※当社調査では、グラフ・文中の「2018年」表記は2018年6月19日付、「2019年」は2019年6月11日付、「2020年」は2020年10月6日付「サントリー ノンアルコール飲料レポート」を指しています。
以上