― 若手研究者の「やってみなはれ」を支援 ―
公益財団法人 サントリー生命科学財団は、研究奨励助成事業の一つとして、1月31日に「サントリーSunRiSE※」(生命科学研究者支援プログラム)を設立し、総額5億円を支援します。生命科学分野における若手研究者10人に対し、1人あたり5,000万円(年間1,000万円×5年間)の支援となります。
※Suntory Rising Stars Encouragement Program in life Sciences
2019年の「科学技術白書」でも示されている通り、論文数の減少や論文の質の高さを示す指標の一つである被引用Top10%論文数の国際シェアが減少しており、近年、日本の科学技術力は、国際的な低下に直面していると考えられています。特に基礎研究分野での次世代の若手研究者が、自由な発想のもとに研究することが難しくなってきていると言われています。
今回設立する「サントリーSunRiSE」(生命科学研究者支援プログラム)は、若手研究者が志の大きい挑戦的なテーマに取り組み、研究者の“知りたい、極めたい”を実現できるよう、資金の使途や期間の制限をできる限り排除し、柔軟性・有効性の高い支援を行うものです。研究資金だけではなく、途中経過や成果を他の研究者と議論することでネットワークを構築し、さらなる展開につなげることも支援します。
これからの日本を担う若者の大いなるチャレンジを支援し、日本の基礎研究の活性化を図ります。
●「サントリーSunRiSE」(生命科学研究者支援プログラム)について
対象
45才までの主任研究員、ならびにそれを目指す人※
10人
※大学等の研究機関に籍がある人
※海外からの応募も可能
※国籍不問(研究拠点が日本国内であることを前提)
支援額 1人あたり 5,000万円(年間1,000万円×5年間)
募集研究テーマ 夢と希望ある志の大きい“挑戦的テーマ”
支援期間 2021年4月1日~5年間
応募期間(予定)2020年5月中旬~6月中旬
応募方法 インターネット応募
※詳細は、サントリー生命科学財団HP(http://www.sunbor.or.jp/index.html)をご確認ください。
運営委員 10人
・運営委員長
中西 重忠
京都大学名誉教授、公益財団法人 サントリー生命科学財団理事・生物有機科学研究所所長
・運営委員メンバー
審良(あきら) 静男
大阪大学免疫学フロンティア研究センター特任教授
浅島 誠
東京大学名誉教授、産業技術総合研究所名誉フェロー、帝京大学特任教授
大隅 良典
東京工業大学科学技術創成研究院栄誉教授
垣見 吉彦
公益財団法人 サントリー生命科学財団理事長
佐藤 文彦
京都大学名誉教授、公益財団法人 サントリー生命科学財団理事
須田 良人
サントリーグローバルイノベーションセンター(株)代表取締役社長、公益財団法人 サントリー生命科学財団理事
辻 篤子
名古屋大学国際機構国際連携企画センター特任教授
長野 哲雄
東京大学名誉教授
山中 伸弥
京都大学iPS細胞研究所所長・教授
(五十音順、敬称略)
●公益財団法人 サントリー生命科学財団について
サントリー2代目社長 佐治敬三の「これからの日本は学問や文化を通じて、世界の平和と繁栄に貢献していくべき」との考えのもと、1946年に設立された財団法人食品化学研究所を前身としています。生物有機化学分野での生命現象に関わる基礎研究および関連する科学の振興をもって人類の幸福と繁栄に寄与することを目的とし、独自の研究所である生物有機科学研究所において生命科学分野の基礎研究を実施しています。また、1980年に開始した我が国で初めてのポスドク制度や、若手研究者のグラント、大学院生のスカラーシップなど、科学人材の輩出に有効な人材育成事業ならびに奨励助成事業を進めています。
▽公益財団法人 サントリー生命科学財団
http://www.sunbor.or.jp/index.html
以上